デュエル・マスターズ ~背景ストーリー伝~ 作:kawa-syun
デュエマの大まかな背景ストーリーが知りたいよという方は是非デュエル・マスターズwiki 様の「背景ストーリー」のペーシをご覧になって下さい。とても分かりやすく、簡潔に現段階での全ての背景ストーリーが掲載されています。
また、筆者は今作が初めての投稿であり、文章構成や誤字脱字が酷い場合があります。その面も注意してご覧になって下さい。
それではデュエル・マスターズ ~背景ストーリー伝~ お楽しみ下さい!
「後は頼んだぜ、ジャイアントー」
自然文明「銀髭団」団長の銀の拳が自らの命を代償として、今、古の超獣が―ジャイアントが―蘇る。
「「ガァァァァァァァァァァァァァァァァッッッ!!!」」
百年もの間眠り続けた古の超獣の咆哮、それは、空気をも切り裂く。
「ほう、これがジャイアント―古の超獣、か」
一方闇文明の「暗黒騎士団」団長のザガーンは至って冷静だった。
否、ジャイアントの圧倒的威圧とこの咆哮を前にして冷静でいられる筈がない。しかし、それでも―
「丁度良い機会だ。今の我の実力、貴様にどれ程通用するか―試してやる」
ザガーンは、怯まなかった。これは暗黒騎士団団長であるから?自尊心があるから?
違う、ザガーンは、暗黒騎士団団長、《暗黒の騎士》は―「一人の騎士」として、強大な超獣に対する恐怖と―それを打ち消す闘争心、興奮が、彼を満たしていた。だからこそ彼は古の超獣、ジャイアントに対して、これ程強気でいられるのだ。
「では遠慮無くお前を殺す。自然文明はその後だ。」
「(恐らくこの戦いが我にとっての最後の戦いになるであろう。だがそれでいい。所詮我は闇文明の駒に過ぎん。しかし、それでも我が文明に少しでも貢献出来て、尚且つ戦場で死ねるならそれは―)」
本望だ。
―
―
一方、水文明。
水文明もまた、自慢の水中都市が甚大な被害を受けていた。
「だ、第七水中都市、壊滅―ッッ!!」
「第五水中都市もですーッッッ!!!」
「第六、第四水中都市も......」
「嘘.....第二水中都市も.....か、壊滅ッッッ!!!」
「一体、何がどうなってるーッッッ!!??」
「ええい、あの謎の大爆発のデータはまだ計測出来てないのかッッッ!?」
「そ、そんな無茶な事言わないでまずは水文明内をどうにかしてくださいよぉーッッッ!!??」
水文明は、主要5文明の中でも群を抜いて科学技術に長けた文明だ。だからこそ、この不測の事態に文明内では大混乱に陥っていた。
「これはまずいですよ.....」
「どうするんですか参謀―」
場所は少し変わって水文明第一水中都市。此処は水文明が誇る七大水中都市の中で最も発展した都市であり、七大水中都市の中では第三水中都市と共に今回の謎の大爆発で壊滅を免れていた。
しかし被害は決して小さくなく、多くの施設が機能出来ていない状態であった。
その為、現在第一水中都市大議会堂では、水文明の上層部の者達が今後の方針と対応についての議論をしているのだが―
「まずは住民の避難先の確保を―」
「他文明に侵攻をー」
「それより闇文明か光文明と手を組んで―」
「いやいやまずは先程の謎の大爆発のデータを集計して―」
各々が好き放題意見を言い合い、とても議会になっていなかった。
また、その要因として―
「どうするんですか参謀―」
「決断して下さい参謀―」
この場においての最高権力者であり水文明を指揮する「参謀」と呼ばれる者、彼がこの議会で何も喋らず、ただ黙っているばかりなのだ。当然最高権力者が黙り込んでいれば議会も平行線のままである。
「黙ってないで何が言って下さい参謀ッ!」
「このままでは水文明が崩壊してしまいますッッ!!」
そしてようやく参謀―彼が口を開いた。
「.....火文明に侵攻する。そして火文明を私たち水文明の配下にする」
―
沈黙。この言葉ほど今この場を形容するに相応しい言葉はない。
それ程の驚きが参加者達の心情を支配した。
そして―
「はああああああああああああッッッ!!!???」
「な、何を仰るんですか参謀ッッッ!!!???」
「あ、あんな戦闘狂質が集う文明に本当に侵攻するんですかッッッ!!!???」
参謀の突然の作戦方針に、他の参加者達は驚きと困惑を隠せずにいた。当然と言えば当然である。
何故なら―
「我が水文明は現在に至るまで極限まで他文明との干渉を避けていたのですよ!?なのに何故他文明―しかもよりにもよって火文明のような劣等な文明に侵攻する必要があるのです!?」
「それならまだ闇文明と手を組んだ方が―」
そう、水文明は昔から現在に至るまで他文明との干渉を殆どしてこなかったのである。なのに今更他文明―しかも侵攻するというわざわざ喧嘩を売るような行為をしなくてはならないのか。他の者達は理解し難かった。
「お前達、今の状況を分かっているのか?この世紀の大混乱。この状況下で他文明とは干渉しない?愚か者め。今は一刻を争う事態なんだ。常識にとらわれるな。常に予想外の事態を念頭に置いて考え、行動するんんだ。お前達なら、分かるであろう?」
参謀の言葉は叱咤とも取れれば諭しとも取れる不思議な語り口調であった。だがその瞬間場の混乱は収まった。流石は高度な科学技術を誇る水文明を指揮する参謀か。
「それに加えて今回この火文明に侵攻する、という作戦は電脳―リキッド・ピープル達が弾き出した最良の作戦だ。それだけで十分であろう?」
リキッド・ピープル。古くから水文明に存在し、その高度な頭脳で幾多もの水文明の危機を救い、水文明の発展に大きく貢献した、水文明の主力種族であり、他文明からは《電脳》の二つ名で恐れられていた。
「あの電脳達が導き出した作戦なのか.....」
「この作戦が最良なだというのか.....」
「信じられん.....」
これには他の者達も困惑するばかり。まだ納得はしきれてはいなかった。だが―
「火文明侵攻に向けた精鋭部隊は既に編制済み。つまり匙は投げられた。後は実行するだけ。だがこれにはお前達にも協力して貰わなければ実現しない。だから―」
「頼む、私に力を貸してくれ。水文明の未来の為に」
もうこの言葉で十分だった。
「お、俺はやるぞぉおおおおおおおッッッ!!!」
「俺もだ!!!」
「私の魔術で火文明如き一瞬で降参させてみせよう」
「水文明を、水文明を―守るんだ!!!」
次々に沸く参加者達。この瞬間、水文明の方針が、決まった。
「(これで良い、これで―)」
「(私もなるべく他文明との干渉は避けたかった。だがやむを得ん)」
「(私はこの故郷―水文明と、私の同士を、住民を、全て守ってやる。この理不尽から)」
最も知識在る者、大災禍の理をも支配する―
禁忌呪書録第一章《万物の知識人》より
どうもこんにちは、kawa-syunです。
この度はデュエル・マスターズ ~背景ストーリー伝~ をご覧になって頂き、誠にありがとうございますm(_ _)m
早くも第一部基本セット第二話になりますね。今回からは新たに水文明が登場しました。
今回もこの物語を執筆する際にデュエマwiki 様の背景ストーリーのページを読ませて頂いたのですが、水文明の印象はやはり「近代科学技術が発達したハイテクな文明」という感じでしたね。背景ストーリー的にも「水中都市」「電脳」という単語が登場するなど科学技術の発展ぶりがうかがえましたね。
また、当時の対戦環境でも水文明は大活躍でした(というか一強でしたね笑)
アストラル・リーフ、エメラル、サイバー・ブレイン、アクアン等といった現在でも規制が掛かっているカードが目白押しでした(アストラル・リーフは最近殿堂解除されましたね)。
と、こんな訳で今回は水文明主役の第二話でした。ザガーンも格好良く書けて満足です(死亡フラグビンビン?何の事だか.....)
次回はいよいよ火文明の登場です。水文明からは「戦闘狂が集う文明」「劣等文明」など散々な言われようでしたが、果たして活躍出来るのか。
次回、デュエル・マスターズ ~背景ストーリー伝~ お楽しみに!
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