来栖暁の鬼滅奇譚 作:ケルン
某日蝶屋敷訓練場所前
ラヴェンツァ
「ごきげんよう皆さん。」
アオイ
「何かあったんですか?」
ラヴェンツァ
「はい。貴女達四人の為の試練の場所を先程用意出来ました。」
カナエ
「試練ってどんなもの何ですか?」
しのぶ
「ラヴェンツァさんの後ろの扉ですか?」
カナヲ
「(コイントス裏)・・・・・」
ラヴェンツァ
「1人ずつ扉を選んでください。扉の色に特に理由はありません。」
カナエ
「私はこの桃色の扉にするわ。」
しのぶ
「私はこの藤色の扉にするね。」
アオイ
「私はこの紫色にします。」
カナヲ
「(コイントス表)蒼色にする。」
ラヴェンツァ
「では皆さん扉を潜ってください。」
四人は扉を潜って行った。
紫色の扉の世界
アオイ
「此処は蝶屋敷?それにしては誰もいないし、周辺の植物も知っているものと知らない花が多い。」
でかい獣
「汝が此処の試練を受けに来た娘か?」
アオイ
「でっかい・・・犬?」
でかい獣
「犬じゃねーし我輩の名前はケルベロスである。」
アオイ
「ケルベロスですか・・・?聴いたことの無い犬種ですね。」
ケルベロス
「だから犬じゃねーし、由緒正しいケルベロスを犬呼ばわりすんな!汝は試練を受けに来たのでは無いのか?」
アオイ
「貴方が、此処の試験官ですか?」
ケルベロス
「汝の試験官は我輩では無い、汝我輩の足もとにあるカードを一枚選べ。」
アオイ
「中央のカードにします。・・・エレシュキガル?」
ケルベロス
「エレシュキガル?冥界の女主人であるな。」
カードから現れた女性
「やったー私が選ばれたのだわ。」
アオイ
「・・・誰ですか?」
ケルベロス
「エレシュキガルであるな。」
アオイ
「貴女が試験官ですか?」
エレシュキガル
「私が貴女の担当官で合っているのだわ。それで貴女は何を望むのだわ?」
アオイ
「望むとは?」
エレシュキガル
「貴女が手にするのは冥界に関わる力、貴女が思うより危険な力だわ。貴女の冥界日本でいう死の国をどのように思っているのだわ?」
アオイ
「一般的には死者が閻魔大王の裁きを受けて、天国か地獄に逝くとしか知りません。」
エレシュキガル
「貴女にとって天国とは何?」
アオイ
「わかりません、漠然と安らぎに満ちた場所?」
エレシュキガル
「貴女にとって地獄とは何?」
アオイ
「漠然と罪人が罪を償う場所?」
エレシュキガル
「貴女にとって貴女達が戦っている鬼になった人達はどちらに逝くべきだと思う?」
アオイ
「地獄だと思います。」
エレシュキガル
「鬼になった人の中には自分からなった人と、何等かの理由で変えられた人もいるけど貴女から見てどちらも同じなの?違いは無いの?」
アオイ
「それは・・・わかりません。」
エレシュキガル
「それでいいのよ。」
アオイ
「えっ?」
エレシュキガル
「貴女達が戦っている鬼の殆どが欲望に従っている。貴女達はいつか何等かの理由で鬼に変えられた人の怒りと悲しみを知る時がきっと来る。その時に自分なりの命の答えを見つけられると思うから。ひとまず合格と判断するのだわ。」
アオイ
「命の答え?」
エレシュキガル
「貴女に私が与えるのは分け御霊としての私これは暁という人が使うペルソナと似て非なる影法師として貴女と共に歩いていく。いつか貴女が人としての生を終えた時に私に還してちょうだい。」
アオイ
「分かりました。私が人生を終えた時答えが見つけられているかわかりませんが、自分なりに探しながら歩いていきます。」
エレシュキガル
「貴女の試練は終わったけど、これは貴女にとって始まりにすぎない、貴女の旅路が実りあるものであることを願っています。行ってらっしゃい。」
アオイ
「ありがとうございました。行ってきます。」
アオイに試練を終えて戻って行った。