来栖暁の鬼滅奇譚 作:ケルン
氷のモチーフの世界
暁
「此処がそうなのか?何と言うか殺風景だな。」
カナエ
「殺風景なのは否定しませんが、まず私達がする事を確認します。」
しのぶ
「ある程度の大きさの水晶石を複数それと出来れば人形を一体確保したいです。」
暁
「まずは水晶だな。周辺を偵察するか、来いホウオウ。」
魔法陣が輝き出す
カッ!
ホウオウ
「・・・・・」
暁
「・・・どうしたんだ?」
ホウオウ
「何か面白い事を言わないといけない気がして。」
暁
「そんな事を強制した覚えはない。」
ホウオウ
「では改めて、我はホウオウコンゴトモヨロシク。」
ホウオウはしのぶの肩に止まった。
しのぶ
「何故私の肩に止まるんです?」
ホウオウ
「汝から我に親しい何かを感じたからだが?」
カナエ
「たぶんアレじゃないかな。」
暁
「アレ?」
しのぶ
「フェニックスの事ですか?」
カナエ
「他に該当する事があるの?」
暁
「フェニックスと契約してたのか?」
しのぶ
「ええ。」
暁
「フェニックス、日本語では鳳凰。原典は古代エジプト神話の霊鳥ベンヌという鳥だ。」
しのぶ
「由緒正しい鳥という事ですか?」
暁
「そうなるな。それは兎も角ホウオウ偵察して来てくれ。」
ホウオウ
「承知した。適当な大きさの水晶を探して来ればよいのであるな?」
カナエ
「お願いします。」
ホウオウ
「では行って来る。」
ホウオウは飛び立って行った。
暁
「ホウオウが戻るまでどうする?」
しのぶ
「人形を一体確保したいんですが構いませんか?」
暁
「どうやって確保するんだ?その人形に言語機能はあるのか?」
カナエ
「全身水晶だから喋れないと思います。」
暁
「そうなると筆談をする訳だが、読めるのか?その前に紙と書く物は?」
しのぶ
「・・・・・」
暁
「とりあえず探してから考えてみるか?」
しのぶ
「お願いします。」
30分後
暁
「アレがその人形か?敵意は無いようだが?」
人形
「・・・・・・・」
しのぶ
「とりあえず話しかけて見ます。もしもーしちょっといいですか?」
人形
「・・・・・?」
しのぶ
「此処以外の世界に興味ありませんか?」
人形
「・・・・・・!?」
しのぶ
「もし興味があるなら私達と来てもらえますか?私の手伝いをしていただきますが構いませんか?」
人形
「・・・・・♪」
カナエ
「交渉が成立した!?」
暁
「そのようだな。あとはホウオウの報告待ちぐらいだ。」
30分後
ホウオウが戻って来た。
ホウオウ
「此処から北西3㎞地点に小屋があった。その小屋の近くに水晶で出来た丸太があった。」
暁
「案内を頼む。丸太があるという事は森で伐採できるのか?」
ホウオウ
「それらしい道具類は見当たらなかった。」
カナエ
「とりあえず行って見ませんか?」
30分後小屋の前
しのぶ
「此処みたいですけど、森は見当たら無いですね。」
カナエ
「森じゃなくて、林があるみたい。」
暁
「先に小屋を調べてみよう。何か役にたつ物があるかもしれない。」
小屋の中
暁
「あるのはベッドだけ、生活感がまるで無い。」
カナエ
「伐採に使えそうな物も無いです。」
しのぶ
「小屋がある以上誰かが使っているはずなんですが。」
暁
「丸太を分けて貰えればいいんだが、あまり気がすすまないが一本だけ拝借するか?」
しのぶ
「断りなく持って行くのはどうかと思いますが?」
カナエ
「置き手紙をして行くというのはどうですか?」
しのぶ
「姉さん、紙と書く物を持っているの?」
カナエ
「・・・ごめん、持って無いわ。」
暁
「誰かが来るのを待つか、拝借するかのどちらかだな。」
カナエ
「いつまでも屋敷を留守には出来ません。」
しのぶ
「不本意だけど拝借しましょう。」
暁
「まずは丸太を運ぶやつを喚ぶか、来いアタバク。」
魔方陣が輝き出す
カッ!
アタバク
「召喚に従い我顕現也。」
暁
「アタバク、すまないがそこの丸太を一本運んでくれ。」
アタバク
「承知した。」
しのぶ
「どうしました?」
人形
「・・・・!?」
カナエ
「少し混乱しているようね。大丈夫?」
人形
「・・・・」
しのぶ
「なんとか会話出来ないでしょうか?」
アタバク
「会話が出来ればよいのか?」
しのぶ
「何か方法をご存じですか?」
アタバク
「汝がその人形に触れながら魔力を浸透させればよい。外見は汝に似る人形になるが、その際に言語機能を得られるはずだ。」
しのぶ
「わかりました。私で構いませんか?」
人形
「・・・♪((゚∀゚*)(*゚∀゚))」
カナエ
「嬉しそう。」
1時間後
人形
「・・・・?」
しのぶ
「成功でしょうか?何か話してみてください。」
人形
「ワタシは何を手伝えばいいの?」
カナエ
「先に名前をつけませんか?」
暁
「しのぶとの違いは銀髪と蒼い瞳の色だけだな。」
しのぶ
「・・・・今日から貴女の名前は真凛です。」
人形
「真凛?」
しのぶ
「胡蝶真凛。それが今日から貴女の名前です。私達の家族になってください。」
真凛
「・・・・・ありがとう。」
暁
「・・・一度帰ろう、屋敷の皆に紹介する必要があるだろう。」
しのぶ
「それでは用件もすんだので帰りましょう。」
暁達は屋敷に向かった。