来栖暁の鬼滅奇譚 作:ケルン
蝶屋敷
カナエ
「暁さん、今時間はよろしいでしょうか?」
暁
「特に予定は無いからかまわないが、何か会ったのか?」
カナエ
「実は暁さんのことを上司に報告したいのです。」
暁
「ラヴェンツァのことも報告するのか?」
カナエ
「はい。そろそろ柱合会議の時期なので。丁度いいと思いまして。それに今のしのぶの実力なら柱に推薦できると思います。」
暁
「そう言えば花柱だと言っていたな。」
カナエ
「私も含めて十人にも満たないんです。それでもラヴェンツァさんの訓練場所で鍛練が出来れば戦力の底上げになります。」
暁
「しのぶを推薦するということだが、本人は知っているのか?」
カナエ
「いいえ、まだ話していません。」
暁
「推薦を受けるかどうか本人に確認すべきだと思う。」
カナエ
「暁さんに出会う前のあの子は鬼の頚が切れないことでかなり精神的に追い詰められていました。でも今のあの子なら大丈夫だと思います。」
暁
「陰で馬鹿にされていたということか?」
カナエ
「はい。その為に鬼を殺す毒の研究にのめり込んでしまって。心配なんです身体を壊してしまいそうで。」
暁
「刀というより、突きに特化した武器はその為か?」
カナエ
「私達が使う武器は日輪刀があるのでよいのですが、防具や装飾品で補助になるものは無いでしょうか?」
暁
「アイテム化という技術がある、これは本来触媒が必要だったが、この世界では触媒が必要無いからそれなりの量が用意できる。男性の隊士もいるんだろう。その人達の分も用意しておこうか?」
カナエ
「いいんですか!?出来れば見本になるものをお借りしたいのですが。」
暁
「まずは武器から俺が愛用している破壊神皇、仲間が使っていた大奈落の鞭この鞭は相手を凍結させることがある、次に薄緑・真打これは相手に恐怖を植えつける、次にフルールドマルこの斧は相手を目眩状態にする、次にシナイの神剣これはフルールドマルと同じ効果がある武器の見本はこのくらいだな。次に防具は俺も使っている明星の鎧これは男女共用で使えるものでは最高品質のものだ。次に装飾品のオススメは全能の真球これは万能属性以外のダメージを無効化してくれる。」
カナエ
「その装飾品って物理的な攻撃を無効化できるんですか!?」
暁
「ああ、その代わり入手は難しいぞ。ラヴェンツァと戦って勝たなければならない。」
カナエ
「ラヴェンツァさんってどのくらい強いんですか?」
暁
「刈り取るものが雑魚。」
カナエ
「・・・・聴かなかったことにします。でもいいんですか?私に預けて。」
暁
「誤解しないでくれ。俺個人は貴女を信用しているが、貴女達が所属している組織はまだ信用していない。」
カナエ
「・・・ありがとうございます。私はしのぶの所に行ってきます。(この人の信頼に応えたい、この人に恥じない自分でありたい。)」
カナエはしのぶを探しに行った。
カナエ
「しのぶ今いいかな?少し話しがあるの。」
しのぶ
「どうしたの?姉さん。機嫌がいいみたいだけど。」
カナエ
「今度の柱合会議で貴女を柱に推薦したいの。」
しのぶ
「でも私は鬼の頚を切れないよ?だから毒の研究をしてるんだから。」
カナエ
「スキルを使えば切ることに拘らなくてもいいと思うわよ?」
しのぶ
「・・・・わかったわその話し受けることにする。」
カナエ
「それじゃ推薦しておくわね。」
カナエは自室に戻って行った。
カナエ
「・・・・・・・手紙の内容はこれでいいわね。鎹鴉これをお館様に届けてちょうだい。」
鎹鴉
「了解」
鎹鴉は飛び立った
産屋敷邸
鎹鴉
「胡蝶カナエより緊急報告」
当主
「カナエから?鬼に襲われた時に誰かに助けてもらったらしいという報告なら受けている。それ以外の重要な情報なのかな?あまね済まないが、手紙を読んでくれないか?」
あまね
「鬼に殺されそうになった所を助けてくれた殿方との取引でかなり密度の濃い訓練場所を紹介して頂いたとのこと、その殿方は上弦の弐を日輪刀を使わずに鬼を消滅したとのことです。かなり質のよい武具をお持ちとのことです。」
当主
「日輪刀以外の方法で鬼を消滅したのかい!?他には何か報告はあるかい?」
あまね
「妹を柱に推薦したいとのことだけです。」
当主
「あとは柱合会議の時に聴くしかないようだね。」
あまね
「会議は来週を予定しています。」
当主
「此方からの手紙の返事は会議で話しを聴けることを楽しみにしていると認めてくれ。」
あまね
「わかりました。・・・・・鎹鴉この手紙をカナエさんに届けて下さい。」
鎹鴉
「了解」
鎹鴉は蝶屋敷に向かって飛び立った。
鎹鴉
「手紙の返事だ。」
カナエ
「ありがとう。・・・・予想通りあとは私の皆への報告次第で今後の戦局が決まる。・・・きっと大丈夫。」
カナエは緊張した面持ちで話す内容を考えていた。