リリカルなのはStrikerS AfterStory ~蘇る緋色の弾丸~ 作:皆川誠司@GPS
読み辛いかもしれませんがよろしくお願いします。
今回は主人公視点です。
新暦75年、11月1日。
後にJS事件と呼ばれる騒動からおよそ1ヶ月半が経ったある日、私は機動六課の隊舎前に居た。
私の名前はフィリア・アルヴィス。
先日まで、航空武装隊の2112航空隊に所属していた魔導師だ。
事の発端は3日前の朝、部隊長のミネルバ・ドバーニ二等空佐に呼ばれた所から始まった。
ー3日前ー
「というわけで、フィリアは来月から機動六課に異動だから」
「はぁ?」
突然言い渡された辞令に思わず変な声が出た。
「えっ、聞こえなかった? 異動よ、部署異動」
「いやいや、聞こえてましたけど……いきなりすぎませんか?」
詰め寄ると無言で1枚の書類を手渡された。
「もう正式に決まった人事なの、つべこべ言わず受領してさっさと荷物を纏めなさい」
投げよこされた書類を改めて読むと、確かに11月1日付けで遺失物管理部機動六課への異動と書いてあった。
「なんなんですかこの人事? はっきり言って納得できません」
ダンッと机を叩くとドバーニ二佐は面倒くさそうに話を始めた。
「んじゃ説明するよ? この度の事件で戦技教導隊から出向してる高町なのは一等空尉を始め機動六課で教導にあたってる隊員が負傷、教導官資格のある局員の追加補充要請が出まして、晴れてアンタが選ばれた訳です」
なのはが負傷した? もしかして、また長期のリハビリが必要なくらいの重症を負ったの?
「ちなみに重傷なのはヴィータ三尉の方で、当分の間は休養の必要有り、高町一尉も日常生活には問題ないけど戦闘や教導はドクターストップがかかってるらしいわよ」
よかった……かつての大惨事みたいなことにはなってないのか。
……って、よくないよくない、あそこにはなのはもフェイトもはやても居るじゃない。
「隊長、それ取り消せませんか?」
「なんで? 六課といえば今や英雄、出世コースに返り咲きよ?」
確かにそうだけど……なんでよりによって私が。
「まぁ、事情が事情だから、アンタが行きたくない気持ちもわかるよ。ウチとしてもアンタが抜けるとキツいのはあるし。でもね、決まったもんは仕方なし、涙を飲んで放出する事にしました」
ドバーニ二佐はやれやれといった感じで立ち上がった。
「何かあったらまた拾ってあげるわよ。それに……」
二佐が背を向けたまま言葉を止め沈黙が部屋を支配する。
「……やっぱなんでもないわ。ほれ、さっさと荷物片づけて出てく準備しなさい」
手をヒラヒラ振られ退出を促された。
私は敬礼をして部隊長室を後にし、2日かけて引き継ぎと片付けをしてお世話になった2112航空隊を後にした。
そして今に至ると言うわけだ。
「しかしまぁ、いったいどこでバレたんだ?」
思い当たるのは先の騒動だろう。
次元犯罪者、ジェイル・スカリエッティが起こした管理局に対するテロ事件。
スカリエッティの所有する自動機械、ガジェットドローンの掃討作戦は2112隊にも出動要請が上がり、最前線で任務に当たっていた。
でも、その時知り合いには一切会っていないのは確認しているし……考えられるのは戦闘記録か何かに映ってたってところか?
「まぁいいや、取りあえずやることをやるしかない」
私にはやらなければいけない事がある、今回の件は早めに終わらせよう。
そう決意して、私は隊舎の入り口をくぐる。
「すいません、部隊長の八神はやて二等陸佐に呼ばれて来たんですが」
隊舎のエントランスに入り受付にいる女の子に話しかける。
薄紫の髪をしたその子が通信で確認を取ると「案内します」と言って席を立ったためついて行くことにした。
まもなくして到着したドアが開いた先に居たのは、かつて、共に空を飛んだ友人達だった。