周回プレイヤージョーカー君   作:文明監視官1966

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本気出して負ける気がしないので生きてます、私です。近々出すとか言って放置して結果的に年末まで引っ張ったクソ野郎がいるらしいですよ、許せませんね()

俺は更新は遅いけど死なねぇからよ・・・止まるんじゃねぇぞ・・・

そしていつも感想、誤字報告ありがとうございます!今回は超巻きでいきます!アクセル!


Steal it, if you can/Part 3

無事に仲間入りを果たした杏と鈴井。チームのようなものになった彼らはドリンクバーで乾杯した後、腹ごしらえを済ませてから再び学校近くまで戻ってきていた。

 

時間は既に夕暮れ、殆どの生徒が帰宅した後の学校はやはり静かだ。普段は不気味と感じるがこの状況では好都合、目撃者が出る可能性を無くせる。

 

「3人とも、大丈夫か」

 

「あぁ、いつでも行けるぜ」

 

「勿論だ」

 

「うん、いけるよ」

 

さて、準備万端と言った感じの4人はそれぞれ別々の気合いの入れ方をしている。そして時刻が丁度18時になった所で、巻き込まないように鈴井には離れてもらってからスマホを取り出しアプリを起動させる。

 

『ナビゲーションを開始します』

 

 

「行くぞ」

 

 

波打つ模様が現実を塗り替え、ペテンに塗れた虚像を映し出す。そうして現実と異世界が入れ替わり、いや正確に言うのなら異世界へと入り込みジョーカー達はパレスへと足を踏み込んだ。

 

それを見ていた鈴井の目には空間が蜃気楼のように揺らめいたと思ったら4人がまるで消しゴムで消されてしまったかの様に見えていた。

 

「ほ、ホントに消えちゃった・・・頑張ってね、皆・・・!」

 

 

 

 

 

 

 

 

カモシダパレスを攻略せよ

 

 

 

 

 

 

 

「うわ、ホントに服が変わってる・・・わ、私も・・・!」

 

歪みの波が収まると、服が制服から怪盗服に変わり顔にはそれぞれの仮面(ペルソナ)が現れる。3人の格好が大きく変化したのを見て杏は自分の服も見てみるとやはりあの赤く際どいボディスーツになっていた。

 

やや恥ずかしがりながらも仕方が無いと唸る杏に対して竜司が余計な口を開いた。

 

「にしてもお前の怪盗服派手だよなー。赤いボディスーツに尻尾とか、あれだSM・・・」

 

 

バチィッ!!

 

 

竜司の顔のすぐ横を空気が切り裂く音と共に何かが通り過ぎると破裂音と地面が抉れる音が弾けた。恐る恐る後ろを見てみると煙を出しながら粉々になった地面の1部が、そして杏の方へ振り返るとその手には深紅の鞭を構えた修羅がいた─────。

 

「それ以上言ったら当てるから」

 

「・・・・・・うす」

 

鞭をしならせる杏を見てお口チャックをする竜司。懸命な判断である。

 

「よ、よく似合っているぞ杏殿!」

 

「ありがとモルガナ」

 

ちなみにここでファスナーを下ろそうとすると先程のマッハを超えるスピードの鞭で顔面を叩かれるので注意しよう(実体験)

 

そしてシャドウなどについての軽いおさらいをした後でいざ、潜入・・・する前に竜司がそう言えばと手を叩いた。

 

「なぁ、高巻のコードネームどうするよ」

 

「コードネーム?」

 

首を傾げる杏を他所に確かにと頷くモルガナとジョーカー。

 

「あぁ、吾輩達はパレスで動く際はお互いコードネームで呼び合う様にしてるんだ。本名はどんな影響が起こるか分からないからな。」

 

「なるほど」

 

「ちなみに俺がスカルで、れ・・・コイツがジョーカー、そんでモナだ。」

 

「へぇー、意外とちゃんとしたコードネームじゃん」

 

「じゃなきゃ意味ないだろ」

 

3人のコードネームを聞いたところで杏は自分のコードネームを考え始める。しかしいきなり考えろと言われても急にはアイデアは浮かばず、悩んだ彼女はやめておけばいいのに3人に聞いてみる事にした。

 

「コードネーム、コードネームかぁ・・・うーん、なんかいいの無い?」

 

それを聞いた3人は顔を見合せた後、杏の格好を見てティンときた名前を順番に口にする。

 

「キャットガール」

 

「セクシーキャット」

 

「レッド・デーモンズ・ドラゴン」

 

 

それはもうズタボロボンボンであった。

 

 

「却下却下却下!!全部センス無い!ヤダ!そもそも最後!長いし色々変でしょ!?何ドラゴンって!?」

 

「じゃあスカーレッド・ノヴァ・ドラゴン」

 

「いや、ここは伝統的な真紅眼の黒竜(レッドアイズ・ブラックドラゴン)で・・・」

 

「方向性を変えろっての!遊○王から離れろ!」

 

そもそも真紅眼の黒竜の色は黒である(無慈悲)

 

杏の怒涛のツッコミを受けた3人はブーたれ、竜司は面倒くさそうに頭をかいた。

 

「逆にお前は何がいいんだよ」

 

「え?まぁ、この仮面とか見て思いつくのは・・・パンサー?」

 

「意味は?」

 

「豹・・・」

 

「女豹・・・」

 

「女豹言うな!」

 

モルガナの零した言葉に顔を真っ赤にして怒鳴る杏、いやパンサー。

 

何はともあれこれで全員のコードネームが決まった訳だ。巫山戯ていたジョーカーが切り替え、手袋を締め直すとスカルもそれを察して肩に鉄パイプを乗せながら城の頂上を睨む。

 

「うーし、これで決まったな。んじゃ行こうぜ、オタカラ探しによォ!」

 

 

 

ヨシ、イクゾー!(デーデーデデデデーン,カーン)

 

 

 

 

「待ちなさい」

 

 

まぁその前に消化イベントが挟まるんだが。

 

青い衝撃が走るとジョーカーの周りが急に九割偽物の時間停止物みたいに止まる。これが残り一割の本物の力か・・・とアホな事を考えながらいつの間にか現れていた牢屋への扉とその隣に立っているジュスティーヌの方に向き直る。

 

「主よりお言葉です、入りなさい。あとなにか持ってるなら渡しなさい。」

 

仕事の合間にちゃっかり甘味を要求するジュスティーヌにニコニコしながら飴ちゃんを渡したジョーカーは心做しか頬を染めて嬉しそうに飴をコロコロするジュスティーヌと共に扉の中へ入っていった。

 

 

そして更生が何たらやら合体処刑について説明を受け前半の話は全く聞いてなかったジョーカーは何故か深まった愚者のコープを感じながらポケッとした意識を戻すとカロリーヌがジョーカーを睨んでいた。

 

「・・・おい囚人、私に渡す物があるだろう」

 

そう言って不貞腐れるように頬を膨らませているカロリーヌ。その視線を辿るとしれっと飴を舐めているジュスティーヌが。

 

なるほど、と納得したジョーカーはゴソゴソとポケットを漁りたまたま取っておいたクッキーをあげた。パッと笑顔を咲かせるカロリーヌだが、ジョーカーの前だと思い出してそっぽを向いてクッキーをむしり取る。まぁ手遅れな訳だが。

 

 

その後はカロリーヌの警棒による金剛発破によって吹き飛ばされたジョーカーは扉から飛び出し、打ち上げられたマグロのように地面に叩きつけられた。しかし何事もなかったかのように立ち上がり突っ立ったままの自分の体へ()()()()()

 

そう、彼が扉の先、ベルベットルームへと入ってる間は肉体から精神が離れる為傍から見たら口からクシミタマを出しながらボーッと突っ立ってるように見えるのだ。いや精神が離れてるのでボーッとしてると言えばそうなのだが。

 

「おーい、どうしたんだよジョーカー。急にボーッとして。早く行こうぜ?」

 

「・・・すまない、HUNTER × HUNTERはいつ完結するのだろうと気になってしまって・・・」

 

「え、今!?今気にすることそれ!?」

 

適当に考えた事を伝えるとめちゃくちゃいいリアクションをしてくれる杏。やはり彼女のツッコミ力は瞬間火力で言えば竜司を上回る・・・即戦力だ(意味不明)

 

「じゃあ、改めて・・・ショータイムだ!」

 

「うわ、急にテンション高っ。雨、じゃなかったジョーカーっていつもこうなの?」

 

「まぁ、大体・・・?」

 

情緒不安定に見えるジョーカーに不安を覚えるパンサーとモナ。そして確かに・・・とさっきの事を真剣に考え始めたスカルの襟を掴んで今度こそ城の内部へとカチコミをかけていった。

 

 

前と同じルートを辿りながら城の内部を駆け回るジョーカー達。初心者の杏にスニーキングを教えながら着実にポイントへと向かっていく。

 

「ホントにバレないね・・・思いっ切り足元に居るのに」

 

「こんだけご立派なヘルメット被ってりゃあな・・・」

 

視界の悪い兜をしているザル警備なシャドウ達を突破していき、古城3階に着いたジョーカー達は先に進む前にある事を思いついた。

 

それはパンサーを加えてのシャドウとの戦闘。戦うのが初めてのパンサーにまだ戦い慣れてるとは言えないスカルもいるのでここで少し経験を積んでおこうと考えたのだ。

 

「大丈夫かな、私喧嘩もしたことないんだけど」

 

「難しく考えずに思う通りに動きゃいいんだよ」

 

「戦況を冷静に見極めるのも大事だが、まぁスカルの言い分にも一理ある」

 

「大事なのは攻め時と引き際だ、それに俺達も出来る限りのサポートをする。安心してくれ。」

 

鞭を持って不安そうに呟くパンサーにそう声をかける面々。内心あんだけ鞭使いこなしてるなら大丈夫だろとこっそり考えながら一体のシャドウに狙いを付ける。

 

「よし、行くぞ」

 

ジョーカーの声に3人は揃って頷き、一斉に物陰から飛び出しシャドウに向かう。それに気づいたシャドウが声を上げようとするがそれよりも早くジョーカーが顔面を掴み、仮面をひっぺがした。

 

それによって殻が溶けたシャドウの中から真の姿、『ピクシー』が数体現れる。そしてその前に対峙するパンサー、スカル、モナ。事前に説明を受けていたがやはり実物を目にすると驚いてしまい、硬直しているパンサーにピクシーの『ジオ』が襲いかかる。

 

「おっとさせるかよ!」

 

それをスカルが呼び出した『キャプテン・キッド』の船体で弾き、パンサーを雷撃から守る。その間にモナが『ガル』でピクシー達を引き離し、仕切り直しをさせた。

 

「突っ立ってちゃいい的だぜパンサー!ビビってねぇでやるぞ!」

 

「べ、別にビビってないし!もう!やったろうじゃん!」

 

そう意気込んだパンサーは深呼吸をしてから仮面に手を翳し、こちらに突っ込んでくるピクシーに狙いを定めた。再びピクシーの放ったジオがパンサーに迫るがそれを華麗な身のこなしで避ける。

 

「踊れカルメン!!」

 

 

パキィンッ!

 

 

『キャアァ!?』

 

仮面が砕けると共に現れたカルメンがアギを放ち、見事命中。ピクシーは火達磨になりながら消えていった。

 

「やるじゃねぇかパンサー!おーし、俺らも負けてらんねぇぜキャプテン・キッド!!」

 

パンサーの奮闘を見て奮起したスカルは己の半身をピクシーに突っ込ませる。迎撃しようと放たれたジオを海原を切り裂く海賊の如くかき分けながら進む船体。そしてお返しとばかりに船体を捻り遠心力を加えた船尾による強烈な一撃を叩き込まれたピクシーは堪らず淡い光となって消滅した。

 

「やるじゃねぇか2人共!」

 

とても初心者とは思えない身のこなしを見てモナが嬉しそうにそう声を出した。片手間にピクシーを倒してるのが経験の差を物語らせる。そんなこんなでジョーカーを除き1人1体ピクシーを倒した彼らは残ったピクシーに一斉に目をやる。

 

仲間が全員倒された上に倒した相手全員に狙われているという事態にオロオロとし始める最後のピクシー。そして諦めたように両手を上げ降参のポーズをとった。

 

『こうさーん。無理無理、4対1とか勝ち目ないっての。』

 

明らかに戦意喪失しているピクシーを見てジョーカー達は警戒態勢を解く。そして全員で顔を見合わせてどうしようかと相談し始める。

 

「どうする?」

 

「どうするって・・・・・・どうすっか」

 

「こういうパターンは初めてだな・・・」

 

いくらシャドウと言えど無抵抗の奴を甚振るのは気が引けるが、逃がしてまた襲われても面倒だとモナは苦い顔をした。この状況で手を出しても手も足も出ない事に気づいている件のピクシーは逃げもせずその場にふよふよと浮かんでいる。

 

『煮るなり焼くなり好きにすれば・・・ん?』

 

しかし、ふとモナ達とは少し離れた所で立っているジョーカーを見たピクシーは偶然にも彼と目が合ってしまう。

 

 

「ふっ」 (マリンカリン)(ブレインジャック)(魅力)(スタン)(洗脳)(ニコポ)

 

 

『はぅあっ!!??』(トゥンク♡)

 

 

その瞬間!魅力MAXの魔性の微笑みが彼女の心を撃ち抜いた!!

 

メトメガアウシュンカンスキダトキヅイター(確定演出)

 

頬を紅潮させたピクシーがパタパタと羽を動かしてジョーカーに近づくと肩に座って小さな手を彼の白い頬に付けゆっくりと舐るように動かす。小さいながらもその色気は蠱惑的だ。

 

『ね、ねぇ。貴方、今フリー?どう?この後私と痺れる一夜を過ごさない?』

 

「すまない、今夜はパーリィでトゥナイトなんだ」

 

『そんなぁ・・・でも素敵・・・』

 

 

「何言ってんだアイツ・・・てかなんだこの状況」

 

「意味重なってるし、てか何でシャドウにナンパされてんの?敵じゃないのアレ?」

 

「知らん・・・怖・・・」

 

まさかのシャドウにナンパされるという事態に陥ったジョーカーを見て困惑して軽く引いてる3人。当の本人は特に気にした様子もなくピクシーに撫でられている。何だこの状況。

 

すると、突然ピクシーの体が青い光に包まれ始めた。

 

『あれ?何これ・・・そうだ、思い出した。私は人の心から生まれた存在、鴨志田様だけのものじゃない・・・というか今はもう私は貴方のモノ的な?魂が引かれあってる的な?そんな感じだから・・・!』

 

「なら俺と共に来るか?」

 

『もちろん!私の名前は“ピクシー“!よろしくねダーリン!』

 

そう言って抱きついたと思ったらピクシーはその姿を仮面に変え、ジョーカーの仮面と重なり合うと溶け込むように一体化して、彼の中に姿を消して行った。

 

その一部始終を見ていた他3人は目の前で起こったことに理解が追いつかず呆然としている。

 

「え?ジョーカーが口説いたと思ったら仮面になって消えちゃった・・・?」

 

「んだ今の!?何が起こったんだよジョーカー!」

 

「まるで意味がわからんぞ!!(上官並感)」

 

「ふむ・・・どうやら彼女は俺の心と一体化したようだ」

 

そう言ってジョーカーが仮面を砕くと、そこから現れたのは何時ものアルセーヌでは無く先程のピクシーが飛び出てきた。敵の力を吸い取り、己の力とする。まるで漫画みたいだなーと考えていたスカルとパンサー。だが、有識者であるモナだけはその意味を理解し、そして異常性に驚愕していた。

 

「なに!?まさかお前シャドウを取り込んで自分のペルソナにしたってのか!?」

 

「それって凄いの?」

 

「凄いというか、()()()()()。心は1人1つ、ペルソナは1人1つのハズ・・・なのにそれを増やす?そんな芸当が出来るなんて見た事も無い!」

 

それを聞いて「また俺なんかやっちゃいました?」とでも言うようななろう顔をしているジョーカーを無視して話を続けるモナ。

 

「だが、これは使えるぜ。原理は分からんが色んなペルソナを持てるってことは単純に手札が増えるって事だ。様々な敵や状況に対応できる切り札、正に()()()()()って訳だな!」

 

「ふっ・・・どうやら切り札は、常に俺のところに来るようだぜ」

 

「うわっ、あからさまに調子乗り始めた」

 

「殴りてぇ〜」

 

ジョーカー繋がりで何処ぞの半熟卵のハーフボイルドみたいな事を言い出したジョーカーに白い目を向ける3人。先程までの驚愕と僅かな敬意はガイアメモリと共に砕け散った。立木の声真似をしながら決めポーズを取るアホを無視して先に進もうとする3人。

 

だが、そんな彼らの前にまたもや邪魔者が現れた。

 

 

 

『ちょっと待つヒホー!』

 

「今度は何!?」

 

 

シャドウとは思えない程どうどうと後ろから話しかけてきたのは、魔女のとんがり帽子に青黒いローブ、手には怪しい火を灯すランタン。もっとも特徴的なのは顔に当たる部分がカボチャになっている事。目と口の形がくり抜かれていて、その目の奥にはランタンと同じ灯りが点いている。

 

ハロウィンと閃光のハサウェイ(ミーム汚染)でよく見る一見可愛げなカボチャのシャドウ『ジャックランタン』であった。

 

彼は身構えているモナ達3人を無視してピクシーが頬に抱き着いているジョーカーの元へ一直線に向かうとその白い手袋を付けた指を突きつけた。

 

『アンタ!そこのアンタヒホ!』

 

「俺か」

 

ピクシーを頭の上に移動させながらジャックランタンに向き合うジョーカー。そんな彼をジャックランタンはキラキラと物理的に光ってる目で見て、興奮気味に話した。それはまるで憧れのスターに合う人のように。

 

『オイラ!オイラあの時、その後も見たヒホ!アンタの力を!意志を!魂をー!端的に言って惚れたヒホ!オイラも連れて行ってくれホー!』

 

そう必死にアピールするジャックランタンは驚く事に、あの時たまたま生き残ったあのジャックランタンだったのだ。どうやら彼の姿に魅せられてしまったらしくあの後もずっとジョーカーの事をストー・・・見ていた様子。

 

しかし下手に目の前に出てきたら倒されると学習してた彼は仲間になるチャンスを伺っており、今回たまたまピクシーがジョーカーのペルソナとなったところを見た為、飛び出してきたのだ。

 

「いいぞ」

 

『軽っ!?』

 

ブンブンともう片方の手まで出して両手を振って悲願するジャックランタンにジョーカーはサラッと許可を出す。これには思わずピクシーもビックリ。

 

『やったヒホー!オイラの名は“ジャックランタン“!よろしく頼むヒホ!!』

 

 

 

ジャックランタン が 仲間に なった !!

 

 

ピクシーと同じく仮面となってジョーカーと一体化するジャックランタン。一気に2体のペルソナを増やしたジョーカーはご機嫌だった。ペルソナ全書が白紙に戻ってるのでペルソナは交渉やらで地道に増やしていかなければならないので、幸先よくゲット出来たのは僥倖だったからだ。

 

「今ので3体目、更にここからペルソナを増やせると考えるとここから先の戦いをより有利に進められるな。全く、味方に引き込んでおいて良かったぜ・・・。」

 

「苦しゅうない」

 

「ムカつく〜!(うろジョジョポルナレフ並感)」

 

そんなこんなでピクシーとジャックランタンをゲットだぜ!(地元にさよならバイバイ)して、ついでに経験値も手に入れたジョーカー達はここから先、塔へ行くために屋上へと向かった。

 

そこにいたシャドウ達を経験値を稼ぐついでにぶっ飛ばし、ちゃっかりシルキーとケルピーを手に入れたジョーカー達は屋上からそそり立つ塔を見上げる。今考えるとこれって言い難いけど男性器の暗喩だったんかなという作者は思いました。

 

「あの上にお宝が・・・」

 

「もうすぐだな!ちゃちゃっと攻略しちまおうぜ!」

 

「そうだね、戦い方もなんか慣れてきたしどんどん行っちゃおう!」

 

『でもあんなとこにどうやって登るヒホ?』

 

ジョーカーの傍らに浮遊するジャックランタンが塔を眺めながらそう言うと彼の宿主が見やすいように左腕を上げる。そう、みんな大好きワイヤーアクションである。

 

「これを使う」

 

「何それ?」

 

「ワイヤーフックだ、これをあそこに引っ掛けて・・・()()

 

「え」

 

「飛ぶ」

 

「ちょっと何言ってるか分からない」

 

絶句するパンサーと無言で諦めてるスカル達に念押しするように2回言った鬼畜は旗を支えている支柱に指差すついでにちゃっかり狙いを定めていた。しかも逃がさんとばかりにアルセーヌの腕だけ出現させて右手にスカルを、左手にパンサーをそして蓮の右手にモナをいつの間にか掴んでいた。

 

「待って、これって1つしかないの?一人一人飛ぶとかさ・・・?」

 

「残念ながら」

 

昨日の時点で人数分作れたら良かったんだが如何せん、素材が足りず増やす事は出来なかった。序盤も序盤だからね、仕方ないね♂

 

「よし、じゃあ皆捕まってくれ」

 

「捕まってくれってか、もう掴まれてんだけどな」

 

「え、マジで行くの?これで!?」

 

「安心しろ、扱いはスマ〇ラの復帰で慣れた」

 

「スマブラの方はワイヤー使ってないでしょ!(メタ)」

 

「見ろジョーカー!あっち!あっちのルートから登ってけるから!無理して飛ばなくていいから!」

 

「無限の彼方へさぁ行くぞ!」

 

「「「ちょ待っァァァァァァァァァ!!!???」」」

 

 

空の彼方に映る影、黒い翼のジョーカーマァァァァン!!(唐突なガッチ〇マン)

 

多分、ムービーにしたらスローの演出が入ると思うほど迫真のリアクションをする3人。それを見て笑ってる飛行型サイコパス。月夜に似つかわしくない絶叫が木霊する。

 

 

_人人人人人人人_

 

超かっこいいワイヤーアクションシーン

 

 ̄^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^ ̄

 

 

 

僅かな空の旅を堪能した4人は無事塔へとたどり着き、ジョーカーは満足気な笑みを浮かべモナとパンサーは疲労し、スカルは吐いていた。うーん、カオス。

 

その後3人にボコられ土下座したジョーカーは前が見えねぇ状態になりながらもピクシーのディアによって回復し、乱れた服装を直す。尚、反省はあんまりしていない。

 

「さて、気を取り直して探索を続けるか」

 

「メンタル鋼かコイツ」

 

「ジョーカーって思ってたよりヤバいやつだったんだね・・・」

 

「ヤバいやつっていうか、ヤバいやつになるというか」

 

鋼どころかオリハルコンメンタルを誇るジョーカーはこの程度では動じない。そして後悔もしてない。しろ。

 

「そう言えばモナ、イシの反応はどうだ」

 

「ん?あぁ、ちょっと待ってろ」

 

完全にさっきまでの事を過去として流したジョーカーはそうモナに聞くと彼はどこぞの鬼を滅す刃に出てくる獣の少年のように手を合わせてから左右に開き、イシの位置を探る。というか完全に『空間識覚』です本当にありがとうございました。オマージュだからセーフセーフ(アウト)

 

「モナ、それはパクリと言うんだ 「よし、見つけたぜ。早速向かおう」

 

ジョーカーの指摘をぶった切ったモナは探り当てたイシの場所へ向かう。道中、イシについてパンサーに説明しながら外壁の足場を登って塔の中へと侵入した。そして気配を辿ってダクトのような穴を通ってみるとまたアンカーポイントがあったのでお前だけで行ってこいと言われたジョーカーは渋々単独でイシを確保しに行った。

 

「む、ここか」

 

アンカーを巧みに使いながら目的地に着くとやはりと言うか、城の中でも見たあの不気味な扉が鎮座していた。周りに生い茂る蔦を切り裂き、重厚な扉を押して開くとやはり鴨志田の『歪み』が不快な笑い声と共にジョーカーを襲った。

 

「邪魔だ」

 

だがこれはあくまでも歪みの波、攻撃の類では無いなら警戒する必要も無い。精神攻撃など今更痛くも痒くも無いわ。という訳でズカズカと中へ入っていきイシの下に行くとあっさりと取り上げる。1個目とは違い、中が緑の宝石になっているそれを懐に仕舞うと身を翻しさっさと出ていこうとするがその途中でまた鴨志田の声が響いてきた。

 

『俺は王だ・・・俺は絶対なのだ・・・』

 

「・・・・・・哀れだな、裸の王様。空虚な玉座は心地いいか?」

 

 

それを聞いて無意識に溢れた独り言。傲慢な獣に対する皮肉。

 

 

「鴨志田、ずっと勘違いしてるお前に教えてやる。王は民無しでは生きていけないんだ。膨れ上がった傲慢はいつか破滅を齎す。」

 

 

頭に過ぎる悪魔の顔と、そして、鈴井の笑顔。

 

 

「待っていろ。お前の色欲、必ず頂戴する。」

 

 

 

そう言ってジョーカーは外壁から飛び降り、モナ達の待っている場所へと戻って行った。彼が去ったイシのあった部屋は僅かに歪みが強まり、その後緩やかに戻っていた。パレスに影響を及ぼすほどの覚悟を持って、ジョーカーは獣と相対する。

 

 

 

お宝まで、そして決着まで、あと僅か。

 

 

 

 

 

 

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

 

 

 

 

 

 

「という訳で見つけました、オタカラ」

 

 

 

温度差ァッッ!!

 

 

「動く床とか、振り子ギロチンとか、鴨志田ギミックとかあったが何とかここまで来たな」

 

「まさかギミックまで鴨志田の形してるなんてね・・・」

 

「にしてもすげーなこの部屋!マジでお宝部屋って感じがするぜ!」

 

あっさりと場面転換した中で様々な事が起きた為、疲労した様子のパンサー。と言うよりも道中に見た鴨志田の混沌とした心と自己顕示欲に溢れた内装に辟易している感じであった。様々な事、という部分は是非ゲームをプレイして確認して見てほしい(宣伝&省略)

 

その逆に部屋の中にある財宝を見て子供のようにはしゃいでいるスカル。族みたいな怪盗服を着てる為、怪盗というより強盗みたいである。

 

「んで、この金銀財宝がオタカラって訳だな!」

 

「ちげーよ、アホ。これはあくまでも()()()()()だ。お宝じゃねぇ。」

 

「は!?これがオタカラじゃねーのかよ!?」

 

「じゃあオタカラはどこに・・・」

 

()()さ」

 

モルガナの手が示す先、それを辿っていくと金銀財宝の中にまるで雰囲気の違う()()のようなそれがふよふよと雲のように浮いていた。

 

特別煌びやかでも無い、特別美しい訳でも無い、特別目を惹かれる訳でも無い。そんな曖昧で、不定形な、とてもでは無いがオタカラとは思えないその()をモナはオタカラだと言う。

 

「これが?」

 

「は?こんな変な靄が?嘘だろ?」

 

「まぁ待てよ、ここまで来たら話そうと思ってたんだ。」

 

そう言って楽しい種明かしの時間だと言わんばかりに にゃふふと笑ってオタカラの下にある大きな金の杯の上に飛び乗るモナ。

 

「実はオタカラは場所を突き止めただけじゃ奪えないんだ。『実体化』させてやらないとな」

 

「実体化?」

 

「ああ、欲望には元々形なんて無いからな。自分の欲望が狙われてるオタカラだって事を、まず本人に自覚させなきゃならん。」

 

そう言ってモナがオタカラに手を伸ばすと、靄は煙のようにふわりと形を崩し、モナの手が通過する頃には元の形に戻ってまた不定形に動き始めた。

 

「欲望を『奪われる』って強く意識させるんだ。それで初めてオタカラは姿を現すのさ。」

 

「でも、そんなのどうやってやるの?」

 

「本人に()()してやるのさ、『お前の心を盗むぞ』ってな」

 

「予告状かよ!まさに怪盗じゃねぇか!」

 

まさにそれっぽいワードに興奮し始めるスカル。多感な彼にはとても魅力的なものだったらしい。ジョーカーも同感です。

 

「そうすればオタカラは絶対に出る!・・・はず」

 

「なんでそこで自信なくすんだよ・・・」

 

また目を逸らすモナにため息を吐くスカル。だって吾輩も初めてだし・・・と小声でブツブツ言うモナの頭に手をやりながらジョーカーは3人に目配せする。

 

「けど、実行する価値はある」

 

「うん、そうだね」

 

「・・・・・・まっ、やってみっか」

 

ジョーカーの言葉にやる気になった2人。えいえいむん!と手をグッとするパンサーはとても可愛い(分かりみ)

 

「よし!これでオタカラルートも確保出来た、後は現実で『予告状』ぶちかまして、オタカラを貰いに行ってやるだけだ!」

 

「いよいよ・・・ってことだね」

 

「負ける気がしない」

 

「たりめーだぜ!俺達ならな!」

 

ガツンと拳同士を合わせるスカルとジョーカー、その後にパンサーとハイタッチし笑いあった。めちゃくちゃノリがいい奴らである。結成初日とは思えない。なんなら知り合ってあんま経ってないのに。コミュ力MAXのなせる技だ。

 

「気合十分だな、だが今日はやれることはもう無い。オタカラも見つけた事だしな、どうする?探索でも続けるか?」

 

「ふむ、なら最後のイシでも見つけに行くか」

 

「成程、いいかもな。ならイシ探しの旅に出発だ!」

 

モナの言葉にオー!と一斉に手を上げるジョーカー達。やっぱりノリがいい奴らである。

 

かくして、オタカラルートの確保を完了したジョーカー達は3つ目のイシを確保した後に鴨志田の欲望を刺激し、オタカラを出現させるだけになった。目的を達成した彼らは長居する必要も無い為、鴨志田にバレないようにパレスから脱出すると外ではあまり時間が経って無かったようであまり暗くなってなかった。

 

しかし余りにも唐突にパレスから出てきたので無から生えてきた蓮達にビックリした鈴井が腰を抜かすという珍事もあったが予告状を出す明日に備えて解散となった。

 

ついに、明日は決戦の日。鴨志田との因縁に決着が着き、そして怪盗団として本格的に活動を始める為の運命の日だ。

 

過酷な戦いになるだろう。どれだけ経験を積んでも、油断は出来ない。いつ、どこでイレギュラーが発生するか分からないのだ。何が起こってもいいように万全の準備をして臨む。

 

 

 

 

第一の壁、色欲の魔人との激戦が始まるのだ。

 

 

 

 

ちなみに予告状は毎度の如く、竜司の担当になった。不安だ・・・。

 

 

 

 

 

 




アルセーヌ「契約だ!」(変身アイテム化)

『アルセーヌ!!カモーン!!ア、ア、アルセーヌ!カモーン!!ア、ア、アルセーヌ!』

変身(ペルソナ)!!」

『バディアッープ!!思わぬ反逆羽ばたく黒翼!アルセーヌ!!お前の心を頂戴する!』

「湧いてきたぜ・・・!」


※変身する予定はありません


いやほんとに遅れてしまって申し訳無い・・・。リアルが忙しくなりまして全然手をつけられなかったのです・・・アリスちゃんのパンツあげるから許してください!その後の事は責任は負いませんが。

あれ?アリスちゃんどうしたの?君の出番はまだまだ先・・・待って!その指を下ろして!呪怨パワーを収めて!あ、ちょっと、アーッ!!


ちなみに地下のイシを取りに行った時のやりとりがこちら


「うわ・・・なんか強そうなのいる」

「すげぇオーラだ・・・」

「やつはかなりの強敵だ・・・皆、気を引き締めて行くぞ!」

「おう!」

「うん!」

『ええ!』

『ヒホー!』

『バンッ!』

「よし気合十分・・・バン?」

「ああぁあぁあぁぁぁ・・・・・・」

「よし」

「いや『よし』じゃないがぁ!?なに狙撃して落としてんだ!?」

「え?」

「今完全に皆で協力して攻略する流れだったじゃねーか!なに弾丸1発で終わらせてくれてんだ!」

「これが一番早いと思います」

「いや早いけども!合理的だけども!納得いかねぇーんだよぉー!!」


この後、イシが合体して皆ドン引きしてました
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