失策と最悪の選択ってデュエマの呪文にありそうですよね、どうも私です。サブタイトルを考えるセンスがまるでないことで有名な私です。
そんなことは置いといてとうとう来ましたね5X。どうなんでしょうね、評判。全く知識ゼロで望む気なんですけど。これなら5名乗らなくて良くない?っていう過激派になっちゃう可能性もありますけど。それはそれとして楽しみ。
まぁまずはエピソードアイギスをクリアしてからだな!仕事の関係で全く出来てないし!
そんなことは置いといて皆さん何時もコメント誤字修正ありがとうございます!いやほんと、糧になってます。おかげでギリギリエタらないレベル。
さぁ今回も、展開...マキマキ...アリーナ...
人の姿を捨て、額縁に閉じ込められた顔面の『パーツ』だけで構成された異形へと成り果てたマダラメ。人の視覚的美を主に構成するパーツだけとなったのは
それぞれのパーツが浮遊し、異なる攻撃を仕掛けてくるのを避けながらスカルは同じく人外の姿へと変わっていた鴨志田を思い出して笑っていた。
「ハン!鴨志田といいコイツといい、悪党ってのは心にとんだ化け物を飼ってるもんだな!」
「人の皮をかぶった怪物、言い得て妙とはこの事か」
『生かしては返さんぞ!小童共がァァァ!!』
そう叫ぶとマダラメの右目が『炎舞』『雪音』『迅雷』、鼻梁が『辻風』と様々な属性攻撃を撒き散らし、左目がそれぞれのパーツを補助スキルで強化し、口腔が噛み付きを狙ってくる。その全てが全く違うタイミングで放たれるしっちゃかめっちゃかな戦況の中でも彼らは冷静に立ち回り、自身の弱点属性だけは喰らわないように避け、逆に耐性のある属性攻撃はメンバーに当たる前に防ぐというチームワークでくぐり抜けていく。
「よし、今なら!『カルメン!』」
「穿て『ゾロ』!」
そうして生まれた隙を逃さずにパーツに向かって属性攻撃を放つ2人。飛び交う攻撃の間を縫うように飛んでいき見事両目に着弾したかと思われたが、奇妙な音が鳴るとダメージを与えることなく逆に吸収されてしまった。
『クックック、効かんなぁ〜』
「げ、吸収された!?」
「やはり耐性持ちか、厄介な・・・!」
『貴様らの攻撃など効かな ブッッ!?』
余裕綽々にゲラゲラと大口を開けて笑っていたマダラメだったが、その間にジョーカーの『マカミ』が放っていたアギとガルが鼻梁と口腔に直撃ししっかりとダメージを与えた。流石、周回慣れしてるだけあって一切の容赦無しである。
しかもしれっと両目にアギとガルをパンサー達とは右左逆に当てていたジョーカーはそれを見て顎に指を当て、全員に聞こえるように考察を口にする。
「ふむ、鼻と口には有効か。両目は耐性が同じと考えていい、さっき口に殴りかかっていたスカルの物理攻撃が効かなかったのも吸収されていたと考えるなら口は物理耐性、鼻はまるきり別の属性に耐性があると見た。つまり有効打は『真っ直ぐ行ってぶっ飛ばす』だな。」
「なるほど、ナイスだジョーカー!お前ら聞いたな!まずは口以外を落とすぞ!物理で削れ!」
「おっしゃ!」「分かった!」「承知した」
僅かな時間で攻略方法を導き出した、ように見せかけた事前に知っていた情報をつらつらと伝えたジョーカー。それを聞いてモナが大声で簡潔な指示を飛ばすと、即座に行動に移す3人。
まだ怯んでる間に口以外のパーツを武器やペルソナで攻撃し、体力を削るがフリーになった口腔が復活すると左目を庇って攻撃を吸収する。その隙にバフをかける為に左目は補助スキルを発動し、他パーツの援護をしようと企む。
『お、のれ!防御を固めて・・・』
「させない!」
『む!?じゅ、術が発動しなっ』
「隙だらけだぜぇ!!」
「切り刻む!」
『ぬおおおお!?』
しかし、それを見切っていたパンサーが『デカジャ』で打ち消した。カルメンが吐息と共に吹いた葉巻の煙が術の効果を霧散させる。
バフが消えたことに動揺しているマダラメの口腔以外にスカルの『暴れまくり』によるキャプテン・キッドのラッシュとフォックスの『烈風波』によるゴエモンのキセルによる風圧が襲い掛かりその体力を大幅に削った。
『ギャアアアアアッ!?!?く、くそ!!ならばァ・・・カァッ!!』
唯一物理ダメージを喰らわない口腔が少し苦しげに悶えるとジョーカー達の上に真っ黒な墨を突如広範囲に吐き出した。吐瀉物のように出されたそれはフォックス覚醒の時に被せられた大幅弱体化の墨であり、浴びてしまえば全ての攻撃が弱点となってしまう。一体何時そんなものを仕込んでいたのか。
なんとしても回避しなくてはならないがあまりにも範囲が広すぎて間に合わない。
ならば・・・
「モナ」
「ああ、打ち合わせ通りだ!やるぞジョーカー!そぉら!!」
「マカミ!」
しかし状況が悪くなればそれを使ってくることを事前に読んでいた彼らは墨に向かってガルを放ち、疾風の籠で受け止め包み込む様にして空中に留める。そしてそれを両者の息を合わせて風を巧みに操ることで全てマダラメの方へとそっくりそのまま返してみせた!
「全てを塗り潰す墨、今度はテメェが喰らいなぁ!」
『ん、なぁぁッ!?!?』
あまりにも予想外なカウンターに驚愕し、為す術なく自分の墨を被ったマダラメは全てのパーツが真っ黒に染まり全属性が弱点となってしまった。
『ぐおおお!?し、しまったぁぁぁ!!』
「しゃあー!!ボコせボコせ!」
「イィーハァーー!!」(ジョーカー)
「キャモォーーーン!!」(スカル)
「何その奇声!?や、やあぁー!!」
『ちょっやめっぐはっ!!??』
「成敗!!」
『ぐああああああ!!』
弱体化し動けなくなったところを一斉攻撃でそれはもうボコボコにされ、最後にフォックスの一撃で吹き飛ばされたマダラメはガランガランと力無く床へと落ちるとダメージが限界を迎えたのかドロドロと溶けて大きな黒い水溜まりを作った。
そしてその中から這い出てきたマダラメは人間の姿に戻っており、怒りからかワナワナと震えながらジョーカー達を睨みつける。
『ぐ・・・中々やるな。だが、世紀の巨匠を舐めるでないわ!!』
「何をするつもりだ!?」
「させるかって、おわっ!?墨が!?」
腕を広げて何かをしようとするマダラメに何もさせないよう追撃を仕掛けるスカルだったが、床から墨が壁の様に吹き出してきた事で後退してしまいマダラメの行動を許す形になってしまった。
『見せてやろう、最大にして最高の妙技を!!』
そう叫び、マダラメが腕を振り上げると金の画材が渦巻き始める。金色の竜巻となったそれはやがて分裂して床へ落ちると人の形を作っていく。そして瞬く間に4つの人型が出来上がるとそれぞれ赤、青、緑、黄の色が浮かび上がり、色に応じた属性を纏いながら動き始めた。
驚くべき点は、勿論別個属性を操る点もそうなのだがそれ以上に・・・
「マ、マダラメが
「野郎、自分自身を複製しやがった!」
そう、奴が己が欲望の象徴たる金色を変質させ自分自身を複製し5体に増えた点である。正確に言うならば本体と4体の贋作だが、色を除けば見た目は瓜二つ。は!これがホントの五等分の【このコメントは削除されました】
これぞ、贋作者マダラメの真骨頂
ただし絵面は完全にギャグである。
「マ、マダラメンジャイ・・・」
「そんなゴレ○ジャイみたいな」
『貴様らの相手は儂らだァ!!』
「ふ、ふふふっふふ・・・!」
「めっちゃツボってるし」
「こんなツボってるジョーカー初めて見た」
これにはジョーカーも思わず吹き出し、プルプルと震える腹筋を叩きながら笑いを堪えている。初見要素は覚悟していたがこんな不意打ちを食らうとは。
マダラメのせいで若干空気が緩んだが、なまらヤバい戦況であることを忘れてはならない。この複製の厄介な点はそれぞれが別々の属性攻撃を仕掛けてくるのに加えて、更にもう一段階上の厄介な性質を備えている。
『儂の筆は自由自在!故に巨匠よ!』
「うげ!同じ色のマダラメが増えたぞ!?」
「気を付けろ!奴ら攻撃を
それは突然属性が切り替わり同属性のマダラメが現れること。属性の被ったマダラメは攻撃を掛け合せ強力な一撃を仕掛けてくる。これが厄介極まりない。例え耐性を持っていても無効化や吸収でなければ等倍よりもダメージを食らうことになるのだ。弱点の属性が当たった時など想像もしたくない。
そんな攻撃を必死に凌いで本体のマダラメへ攻撃を当てようとするが、その前に奴の前に展開された透明な保護防壁により防がれてしまう。
「あんにゃろ!自分にはバリア張ってやがる!」
「ちょこざいな!!」
『さて、この隙に儂は回復をしておこうか』
贋作のエネルギーで作りだしたバリアの中で、一息ついたマダラメが何かを袖から取り出す。それは、人間の姿を模した奇妙な筆であり何の躊躇いもなくバキリと筆を折ると、悲鳴の様なものが聞こえた後に青緑のエネルギーが放出される。それを浴びるとたちまちマダラメの体力が回復していった。
一見ただの回復行為だが、鴨志田がそうであったようにその行動にはその者の本性や現実世界での行いが反映される。当然、この行為にもそれは適用される事となる。
いち早く気づいたジョーカーは眉を顰め、次いで気づいたフォックスは折られたその筆の姿を見るとハッと目を見開き、更に青筋を増やして贋作の攻撃を剣撃で吹き飛ばす。
「貴様、その筆はまさか・・・!!」
『察しがいいな、その通り。我が
フォックスの益々燃える怒りに愉悦の笑みを浮かべるマダラメはジャラジャラと人を模した筆を見せびらかすように振る。そして奴が一本、また一本と筆を折る度に本体と贋作の体力が回復していく。
これはマダラメが騙し食らってきた弟子達を模した物。夢見る子供たちから着想を奪い、自身の懐を潤してきたという現れ。誰かが
『
「それ以上・・・彼らを踏みにじるなぁッ!!!」
得意げに筆を折り続けるマダラメに怒りのボルテージが上がり続けるフォックス。攻撃のキレは増してるが荒さが目立ち始めており、贋作の攻撃を切り飛ばそうとするもそこへ他の贋作の攻撃が挟まり、爆発力が数によって完全に抑え込まれてしまっていた。
なるほど、これは厄介だとジョーカーは内心舌を巻く。属性と数の凶悪コンボに加え本体からの支援、先程の額縁状態と似たような性能だがこちらの方が何倍も手数が多く、連携が素早い。油断すればあれよあれよと術中にハマるだろう。自身がやられる想定はミリもしていないがスカル達がハメ殺されないように細心の注意を計らなければならない。
とはいえ、この贋作も無限に作れる訳ではないのだろう。でなければ4体に限らずシャドウのように無限湧きさせてこちらを簡単にすり潰せるはずだ。そうしないということは贋作を作れる量に限りがあるか、一度に出せる上限があるか。恐らく前者だなと、当たりをつける。
後者ならばいちいち贋作同士で庇い合わず、そもそも贋作に回復のリソースを割く必要が無い。であれば必然、前者の可能性が高まる。分身というインパクトに隠れるが、4体という絶妙な数がチマチマ倒され入れ替わっているのは明らかに不自然だ。なら最初から大量に贋作を出していればいいだけの話なのだから。
「チェンジ『コロポックル』、『防炎の壁』。更にチェンジ、『ジャックフロスト』、『氷結ガードキル』。」
だからまずは確実にそのリソースを削る。
現在、フォックスを先に潰そうと躍起になっているのか4体のうち2体は火炎属性の『怒の贋作マダラメ』に変化している。のでその火炎攻撃を防ぐ障壁をフォックス達へ張り、ダメージに怯まない様にし、全ての贋作には氷結耐性を消失させた。
『な!こ、これは!?』
これにより、怒マダラメは弱点である氷結が更に弱くなり、氷結を反射する『哀』と『楽』のマダラメはその性質が消え怒マダラメを庇うことが出来ない。庇っても怯み、その隙に弱点を突かれるだろう。
つまり、反撃の準備は整ったという事だ。
「フォックス!」
「ああ、この機を逃さん!!」
「『ゴエモン』ッ!!」 「『ジャックフロスト』ッ!!」
「「『マハブフ』ッ!!」」
『う、ご、ぐぁあああああああっ!?』
贋作マダラメ達に襲いかかる猛吹雪の銀世界。避けようにも余りにも広い攻撃範囲にそれすら許されない。圧倒的超低温にその身を砕かれた贋作達がただの金と墨の塊に戻っていく。ただ、本体のマダラメはバリアの中で健在であり、傲慢な態度を崩さずに鼻を鳴らし腕を組んでいる。
とりあえず第一陣は退けたって所か。
『ふん、贋作とはいえ儂を倒すとはな。その健闘だけは褒めてやろう。まぁ、そんなもの儂にかかればいくらでも出せる尖兵に過ぎんがな。』
「ハッ!?尖兵・・・ってのはよく分かんねぇけどつまりパチモンを無限に出せるってことかよ!?」
「落ち着け、恐らくあれはブラフだ。吾輩の予想通りなら奴の生み出せる贋作には限りがあるとみた。何度か倒せば必ずガス欠する筈。」
「ほ、ほんと?」
「ああ、でなきゃあんなせこせこ回復なんざしないさ。まずは贋作を潰していってバリアを維持できないほど消耗させてやろう。気を抜くなよ、お前ら!」
自身と同じ結論に至っていたモナの掛け声に攻略の糸口を見たスカル達はそれに応じて気合いを入れ直し戦闘態勢へ移る。やる気満々となった彼らにマダラメは失笑を零すと、ゆっくりと片腕を前へ突き出した。何をする気だと警戒を露わにする彼らを見ながらマダラメは大口を開いて啖呵をきる。
『ふん、なにやら策を練ってるようだが無駄だ。貴様らはこれから真の絶望を味わうのだからな!!』
そう叫ぶマダラメの手から贋作を形作っていた金と墨とはまた違うドス黒い墨が溢れ始める。光を反射しないのか全く光沢が無いその純黒の墨はマダラメの手の上で圧縮され、一雫となり地面へ落ちると底なし沼のように周囲へ広がっていく。
まるでそこだけぽっかりと穴が空いた様になり、マダラメがビーズのような物を投げ入れるとゴボゴボと勢いよく泡が立ち始め、やがてそこから
『儂の贋作もいいが、更に面白いものをみせてやろう』
ともあれ真っ黒なのっぺら坊だった人型はマダラメが腕を一振するとぐちゃぐちゃと激しく波打ち、正気度が下がりそうな変形をし始め、やがてそれが収まるとそれぞれ全く違う姿へと変貌していた。
その姿は・・・
「ね、ねぇ、あれって・・・!」
「・・・まさか」
「ま、まじか・・・」
「・・・・・・こんな手まで隠してやがったのか。間違いねぇ・・・。」
「吾輩達の贋作だ・・・!」
『くくく、貴様らが被った墨から情報を抜き取り傀儡としたのよ。自分自身との戦い、存分に楽しむといい』
彼らの前に並ぶのは真っ黒な
「贋作、ね」
なるほど確かに、自分自身をぶつける精神攻撃に加え拮抗する力によって体力の消耗も狙える。理にはかなってるだろう。
だが、それは俺たちを舐めすぎだと内心でマダラメの軽率さを嘲る。スカル達は墨を被った時よりも更に成長している。その時点のデータを使った対策など日々進歩している自分達には通用しないのだ。
なにより、自分自身という何よりも知り尽くしている者を相手に遅れを取るなど有り得ない。俺達を相手に戦術を誤ったな、とジョーカーはミセリコルデを構え自分の贋作を倒そうと接近しようとした瞬間・・・
『と、馬鹿正直にぶつけると思うか?』
「なっ!?」
ジョーカーの前に突っ込んで来たのはジョーカー
スカル、モナ、パンサー、フォックスの贋作がジョーカーへと殺到し4人がかりでその動きを封じる。とはいえ、彼らの力では足止めにもならないだろう。故にそこに意味は無い、僅かとはいえ動きを止められればいい。
本当の狙いは、ジョーカー以外だ。
『やれ』
『
「これは、ジョーカーのっ!ぐああぁあぁっ!!」
「マジかよぉ!うおぉぉあぁぁあぁぁぁっ!?!?」
「きゃあああっ!?」
「ぐぅぅぅ!?」
贋作が放った無数の羽での攻撃がスカル達へ襲いかかる。ジョーカーの力を模倣した攻撃がどれだけの威力かは想像に容易い。突風に吹かれる綿毛のように吹き飛ばされるスカル達。辛うじて致命傷は防いだが、全身ズタボロにされた彼らは地面に転げ呻くことしか出来なくなってしまった。
「ぐっ、これが、ジョーカーの・・・」
「やられる側になると、こうもやべぇのか・・・」
想定以上の破壊力と成果にマダラメはご機嫌に笑い声を上げる。
『ふはは!素晴らしい力だ!どれ、次はどの攻撃を・・・』
マダラメの指示によって次はエイガオンの偽スキルを放とうとする贋作。高火力で一気に勝負をつけるつもりだ。最もスペックが高い奴でそれ以外を蹂躙する。
この一手は正しく、最善の選択であり・・・
「は?」
同時に、最悪の地雷を踏み抜いた。
ジョーカーブチ切れ度MAX
自分の姿で仲間を傷つけた(ワンアウト)
自分に贋作とはいえ仲間の姿を模した奴をけしかけた(ツーアウト)
仲間たちが瀕死(スリーアウト)
ゲームセットです、もしくはチェックメイト、もしくはロン一発九蓮宝燈。つまりは・・・死ぬがよい。