時は2015年、運命の年。
「俺の名前は雨宮蓮、牢屋に捕まっちまったぜ。やれやれだぜ。」
この巫山戯た事を抜かす男は雨宮蓮。この頃流行りの怪盗団として大活躍してたりしてなかったり時系列があやふやなせいでよく分からないおしりの小さな男の子である。
そんな彼は今、現在進行形で拉致されていた。
拉致されていた(重要)
何があったかめっちゃ省略して説明すると、釣り堀で釣った新鮮な魚を明智のカバンの中におすそ分けしたりメイドカフェにてメイド側として働いたり時価ネットたなかの商品を明智宛に送り付けたりして遊んでいたある時、渋谷に献血の車が来ていたので何となくふらっと立ち寄り血を提供した所謎の研究員っぽい人達になんの理由も明かされず連行されたのである。
その時の気分はさながらグレイになった気分だった。
そんでもってやってきました地球のどこか。外を見るとめっちゃ吹雪。これが所謂銀世界かと黄昏ていたのも、はや2週間前。ここが何をするとこなのか説明を聞いてもイマイチよく分かんなかったし覚える気もなかったので適当に過ごしている。今ではすっかり馴染んで(いると勝手に思ってる)ここの職員とも仲良くなった(と勝手に思っている)。
今は食堂にて目の前の友人第1号に得意の珈琲を振舞っている真っ最中。ここは道具も豆も最高級のものが揃っていて非常に素晴らしい。
「うん、やはりレンの淹れる珈琲は素晴らしいね。これはパナマ・ゲイシャかな?」
「正解だ、キリやんは違いがよくわかるな」
「君が豆の良さを最大限引き出してるのさ」
「む、これはレンポイント10加算だ。パンパカパーン!アップルパイをあげよう。」
「わーい」
目の前でレンの珈琲を楽しむキリやんと呼ばれた彼は出されたアップルパイに嬉しそうに両手を上げた。彼と出会ったのは初めてここに来て感動の余りこれはもう淹れなければ逆に失礼だろうと準備をしていた時だ。匂いにつられてやってきた彼に丁度出来た珈琲とお菓子を提供した所たいそう喜ばれ、友人となり時折こうして珈琲を振舞っているのだ。
また珈琲だけでなく紅茶など一通り淹れられるので彼には色んな飲み物を提供している。何回か遭遇してる彼のお付き人っぽい眼帯付けた女の子によると凄く凄い人らしいが優雅だが気が抜けてるのかどこか子供っぽくアップルパイを頬張る彼を見てるととてもそうは思えなかった。
「レンの焼くパイは美味しいなぁ」
「キリやんのケーキには負けるさ」
「「あはははは!!」」
まぁ偉かろうがなんだろうが知ったことでは無いが。蓮のお茶会の前には全てが平等である。そこに格差はない。つーわけで今日も雑談を交わしながら一緒にコーヒータイムと洒落込むのであった。
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そんなこんなで謎の施設で割と楽しくやっていた蓮であったが、ある日衝撃的な出会いを果たす。
「もすかうもすかう♪夢見るアンディさん♪オッサンですかシャアですか♪おっほっほっほっほっHey!」
それは懐かし過ぎて「うわ〜・・・!」というため息じみた声すらでる空耳を歌ってご機嫌に廊下を歩いていた時である。
「ん?」
急にピタリと止まって廊下の先を見る蓮の視線を辿るとそこには・・・・・・。
「な、なんじゃこりやぁ〜・・・!?」
黒い髪の少年が廊下のど真ん中でぶっ倒れていた。そしてそれはお前のセリフじゃない。とりあえず近づいて脈を図る蓮。
「し、死んでる・・・!?」
いや、バチバチ生きてる。
なぜだか知らんが気絶してぶっ倒れているらしい。ふむどうしよう、このまま放っておく訳にもいかないし無理矢理起こすか?と考えていると後ろから気配が!
「何やつ!」
「え!?わ、私ですレンさん。」
「なんだマッシュか」
「芋ではありません」
そこには幸薄そうな可憐な女の子、『マシュ・キリエライト』が立っていた。ちょうど良かったので彼を運ぶのを手伝って貰おうとしたら顔面に白い何かが突っ込んで来た。それはまさに白い弾ガァァァンッッ!!(ßź)
「ふぉーう!」
「むお!?このもふもふは『フォウくん』だな!」
「ふぉふぉーう!」
蓮の顔面に張り付きべしべしと頭を前足で連打するこの狐だか猫だかよく分からん白い獣はフォウくんと呼ばれるここのマスコット的存在である。マシュ以外に懐いてる所は見たことがないほど気難しく、蓮にはやたら攻撃的なコミュニケーションをとってくる小さき生き物である。
「ははは、コラコラ。俺はサンドバックじゃないぞ?イデデデデ」
「なんかにてるふぉう!」
「キェェェシャベッタァァァァ!!!」
「いえ、たまたまそう聞こえただけかと」
そんなやり取りをしていると意識が戻ったのかムクリと起き上がる少年。いきなり目の前でコントを繰り広げている3人を見て目をぱちくりとさせて混乱している様子。
「ん、起きたか。おはよう少年、いい夢見れたかい?」
「えっと・・・あなた達は」
そんな彼に蓮は手を差し出しながら自己紹介をする。
「俺かい?俺はディオ・・・いや雨宮蓮、君は?」
「俺は立香、『藤丸立香』」
その時、知らずのうちに運命の歯車は狂ったまま回り始めたのだった。
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あの出会いから約一時間後。
「ここは誰?私はどこ?」
巫山戯ながらキョロキョロと周りを見渡す蓮。そこは燃え盛る炎に包まれた無惨な街であった。
ウケる(絶体絶命)
何故いきなりこんな地獄のような場所に飛ばされたのか、それは時を少し遡る。
あの立香という少年と出会い、マシュとの自己紹介が済んだ後、なんかマスターが揃っただかなんだかで説明会が開かれたんだけど立香が疲労で寝てしまったのを所長(だと思う)に見つかって見事なビンタ、自室に戻るように怒鳴られてしまっていた。その時、指定された席ではなくキリやんの隣でトランプタワーを作っていた蓮も当然飛び火をくらい、立香と一緒に退場をくらった。
なんやかんやで仲良くなった2人は自室で会ったDr.マロン(※ロマンです)とお茶会をしてたら突如どこかで爆発が。慌てて皆が集まってたとこに行くとそこには地獄絵図が。立香はマシュの下へ、蓮はキリやんを探したがその途中で変な光に包まれ、気がついたらこの赤い町にいたのである。
「なんか変な奴も襲ってくるし、なんなんだろうここは。サバンナか?」
変なやつと言うのは全身を黒い影のような瘴気に包まれた傀儡『シャドウサーヴァント』なのだが、彼は普通に応戦して勝ってた。相手がアサシンのアの字もないシャドウアサシンだったのも運が良かった。奇声を上げながら振りかぶってきた小刀を奪って逆に心臓にぶち込んで淡々と倒していた。暗殺のできないアサシンがサバンナで生き残れると思うなよ。
これがランサーやライダーだったら危うかっただろうということは今の彼には知る由もない。とにかく今は恐らく一緒に来てるだろう立香達を探すことを優先した。
テコテコと歩いてると骸骨が襲ってきたのでぶっ倒して槍を奪い取り、他の骸骨をポンックラッシュクラッシュ!しながら歩いていると何か変な色をした石を見つけた。物珍しさに眼を惹かれ拾ってみると道中で合わせて3つも見つけた。
「綺麗だな、どうやったらこんな色になるんだ?硝子ではなさそうだけど・・・。」
なんて呑気にしてるとどこかから爆発音が響き、直後に微かな揺れを感じた。なんだなんだと倒壊したビルの瓦礫に登って辺りを見渡すと森の中から煙が上がり始めているのを確認した。もしかしたら立香達かもと思った蓮は直ぐにそこに向かって走り始める。
ガッサガッサと森を走っていると思った通り立香達の姿が見えた。しかし、マシュは何故か際どい服を着て大きな盾を持っておりその反対側には民族衣装のような服を着た青髪の男が対峙していた。男の獣のような表情。杖を向ける方向はマシュと立香。
(なるほど、あれは敵か)
「夢見針ッ!(召されるという意味で)」
そう判断するや否や、射程距離に入った事を確認し腰を捻って最大限力を伝えた投擲で男に向けて不意を突く形で槍を投げ、いや『射出』した。
人類に遥か太古から伝わる武器である投擲、それをより鍛え上げ研ぎ澄ませた蓮によって正確無比に投げられた槍は男が反応する前に彼に突き刺さる・・・はずだった。
「おっと、危ねぇなァ」
なんと、男が宙に文字を描いたと思うと槍が炎となって消失してしまったのだ。
(今の文字は・・・いやそれよりも)
これには流石の蓮も驚愕、しかし直ぐに切り替えて草むらを飛び越えると立香の隣を鷹のように一瞬で飛び出して男に向けて拾っていた手頃な尖った鉄くずをナイフ替わりにして突っ込んだ。
「へぇ!面白ぇ!」
「ハッ!」
顔面に向けて鉄くずを、と思わせて素早く切り返し腹に突き刺そうとするがいなされる。ならばと打撃を混じらせながら連続で攻撃を繰り返すが尽く無力化。足払いをされると男の杖を握って空中で体を捻り蹴りを繰り出す。
しかしこれも男の手で防がれ蓮は完全に捕まってしまった。だがそれでも戦意は削がれていない。それを見た男はニヤリと笑みを浮かべた。
「ほぉ、根性あるなお前さん」
「そりゃどうも」
「ちょ!蓮、ストップストップ!」
「レ、レンさん!キャスターさんは敵ではありません!味方です!」
「あ、そなの」
ワタワタと慌てながら2人がそう説明すると蓮はケロッとそれを受け入れ、鉄くずを捨てて戦闘態勢を解いた。それを感じたのかキャスターと呼ばれた男も拘束を解いて地面に降ろしてくれた。降ろしたと言うよりパッと放して落としたと言った感じだったが蓮は猫のように体を反転させて何食わぬ顔で着地するとキャスターに謝罪をする。
「すみません、どうやら俺の勘違いだったようで。」
「なぁに気にすんな、それよりもいい動きだったぜ。仕込みがいがありそうだ。」
「恐縮です」
さっきまでのヒリヒリした雰囲気はどこへやら、バンバンと背中を叩きながらなんか普通に知り合いのような距離感で喋り出す蓮とキャスター。そんな彼らに更に困惑する立香とマシュ、ついでに所長。カオスを超えてカオス・ソルジャーである(?)
その後は男、キャスターについて、その正体であるサーヴァントというものについて、マスターやらなんやら、現状の報告などなどを所長から聞いた蓮は適当に脳の端っこに保存してわざわざ説明してくれた所長に礼を言いながらうんうんと頷いていた。
「なるほど、大体わかった」
「本当に分かってるんでしょうね・・・?講習の時いつもいつも何かと問題を起こして退室させられてた貴方が」
「要は使い魔を召喚してボスを倒しに行くんですよね。ええ、分かってますとも。レッツポケモン。」
「本当に話聞いてたわけ!?誰がそんな適当な事言ったのよ!?言うに事欠いてポケモンン!?ふっざけてんじゃないわよ!!」
「あ、そう言えば聖晶石でしたっけ?それっぽいの拾ってますよ俺」
「人の話を聞きなさいよォォォォォ!!」
蓮の余りの適当さにとうとう発狂し始める所長。極限状態だったのもあってそれはもう凄まじい荒れっぷりであった。それを立香と通信越しにロマンがどうどうと鎮める。マシュも流石に困惑である。
「で、これどうやって特殊召喚すんの?」
「と、特殊・・・?えと、このサークルへと投げ込んで頂ければ」
「へー、じゃあほい」
マシュの説明を受けた蓮は雑に聖晶石をサークルに投げるとバチバチと光の輪が回り始め、やがて収縮して弾け飛んだ。
「あいよー!最弱英霊“アヴェンジャー“!お呼びと聞いて即参上〜!」
なんかまっくろくろすけが出てきた。
「え?作画ミス?」
「いんや仕様だ!あんたが俺のマスターか?良かったな!今日のガチャは悪運極めて大凶だ!乱数調整大失敗!まっ、蛇の王じゃなかっただけマシだと思ってくれや!」
「へぇ、まぁいいや。よろしくアヴェンジャー、ところで真名は?」
「それはあとのお楽しみ!・・・って、あらら?」
適応力の塊である蓮は驚愕も直ぐに収め、アヴェンジャーと握手をする。アヴェンジャーもそれに応えて握手をしたが何かを感じ取ったのかその表情の見えない顔で蓮をじっと見ると唯一見える双眼をパチクリと瞬かせた。
「あちゃー、もしや俺達相性抜群?道理で聖晶石の方で呼ばれる訳だ、優先権仕事し過ぎ。課金勢真っ青マジやばたにえん。」
意味深なことを言うアヴェンジャーに首を傾げると「うんにゃなんでもねー!」と誤魔化される。まぁいいかと蓮もスルーした。お気楽か。今更か。
そんなこんなしてると後ろでマシュがうーんとうなり始める。
「それにしてもアヴェンジャー・・・聞いた事のないクラスです。」
「え?どういう事?」
「えっと、簡単に説明しますとサーヴァントとは『
「『
「む、それを言われると確かに・・・」
「そんなことよりも!貴方、さっき自分を最弱とか言ってたわよね?まさかとは思うけど戦闘力皆無とか言わないでしょうね!今、こんな状況で!ろくに戦えないサーヴァント引き当てたなんて冗談にもならないわよ!?」
「HAHAHA!喜べ高飛車嬢ちゃん!俺は読んで字のごとく最弱!サーヴァントと戦おうもんなら片手で伸されるスライム系サーヴァントだぜ!以後お見知りおきを〜!」
「よっ、商売上手!」
「いやあああああああ!!最悪だあぁああああ!!!」
その後、あんまりな自己PRにまた発狂した所長をなんとか宥めた一行はキャスター『クー・フーリン』からこれまでにココ『特異点F』起こった出来事を聞き、大聖杯を守るラスボス『セイバーオルタ』を倒すべく地下大空洞に向かっていた。
その道中、何体かのシャドウサーヴァントに襲われたが皆で力を合わせてアヴェンジャーだけ瀕死になったがこれを撃破。その際に何故かこの世界でもペルソナが使えることが判明する。
「まさか、もう一度会えるなんて思わなかった」
『フハハ!また何やら面倒事に巻き込まれているようだな!数奇な星と元に生まれたものよ。』
「ああ、だがお前とまた戦えるのなら心強い。もう一度力を貸してくれるか?」
『良かろう!そも、我はお前の半身!我は汝、汝は我!貸すのではなく、共に戦うのは当然!存分に我らを使うがいい!』
「ありがとう、アルセーヌ。おっと、すみません。時間を取らせてしまって、行きましょうか。」
「いやいやいやいや!!!待ちなさい!なんかもう色々と待ちなさい!!」
蓮は久しぶりに会った己の半身と挨拶を交し、何事も無かったかのように先に進み始めるがこれに待ったをかけたのが現在進行形で胃に穴が開き始めている過労死枠準レギュラー化不可避ウーマンこと所長であった。
「説明しなさいよ!その能力の事とか!貴方の事諸々!」
「そんな事話してる場合ですか!?世界の危機ですよ!?」
「なにマトモぶってんじゃ我ぇぇぇぇ!!!」
「所長が壊れた!」
「しっかりしてください所長!」
「お宅ら元気だねぇ」
積もりに積もった多大なストレスによって暴れ始める所長。そんな彼女を諌める藤丸とマシュ。わーぎゃーと騒がしい彼らをケラケラと笑いながら眺めている人類悪、の隣にちゃっかりいる諸悪の根源(蓮)
「ふーむ、にしても変わった力を持ってんな坊主。」
「クー・フーリンさんもいますよ、ほら」
興味深そうにアルセーヌを観察する賢者にペルソナチェンジして彼の中にいるペルソナとしてのクー・フーリンを見せる。
「うおぉ!?なんだこりゃ!?これが俺!?いや、確かに似たような雰囲気は感じるな・・・てかなんでそっちが槍持ってんだ!!よこせコラ!!」
「あー!お客様!困ります!あー!いけません!あー!あー!!」
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その後、騒がしいながらもなんやかんやあり何とか大空洞まで来た御一行。待ち伏せしてたシャドウアーチャーをキャスターが押えているうちに中に入るとそこには凄まじいプレッシャーを放つ黒い騎士が待ち受けていた。
「ちわーす、三河屋でーす」
そんなプレッシャーを能天気さで中和するのがこの男〜(エンタの神様風)
「・・・・・・。」
「ガン無視で草」
「ヤダー!態度悪〜い!ちょっとどうなってのよこの店は!店長呼びなさいよ店長!」
「そうザマスそうザマス!界王神ザマス!」
ギャーギャーとやかましい人類悪共を無視してマシュに目を向ける黒騎士。残念ながらギャグ時空はマジ濃度が高いと呆気なく粉砕されてしまうのである。
「・・・・・・ほう、面白いサーヴァントがいるな」
「俺の事?」
「黙れ泥人形、細切れにしてやろうか」
「ヒェッ」
「私・・・ですか?」
「ああ、その
そう言って、黒の騎士王・・・『セイバー・オルタ』は突き立てていた剣、漆黒に染まった『エクスカリバー』を構えた。それだけで場の空気は完全に彼女に支配され、凄まじい威圧感が広がる。人形のように精巧に整った顔は氷のように冷たく、黄金の瞳には確かな殺意が乗っている。
対峙しただけで分かる、圧倒的な戦力差。一瞬でそれに飲まれ、怯んでしまうマシュと藤丸の背中を誰かが叩いた。
「飲まれるな2人共。敵を良く見ろ。」
「蓮・・・?」
「レン・・・さん」
さっきまでとは違って、真剣な目でセイバーを見る蓮。その雰囲気はセイバーに近く、歴戦の勇士に近い風格を感じさせる。ただの人間である筈の彼が、まるでサーヴァントのような存在に見えるほど、彼のその目は『戦士』そのものであった。
「見せつけろ、お前達の矜恃を。示してみろ、お前達の勇姿を。大丈夫、負けないさ。」
かつて世界を救った男からの、ある意味先輩からの激励は確かに2人に届いた。
「蓮・・・・・・うん、分かった!いこう!マシュ!」
「はい!先輩!」
闘志を纏った2人を見て、笑みを浮かべて一歩下がり怪盗服に身を包む。仮面の奥から蒼炎と共に浮かぶ覇気に先程とは打って変わってセイバーも反応を示す。
「む・・・変わった力だ、魔術とも少し違う・・・まぁ関係無い。諸共斬るだけだ。」
「やってみろ」
そう言って挑発的な笑みを浮かべた瞬間に不意打ちでエイガオンを放つ。取り囲むように迫るそれをセイバーはたったの一振で粉砕してしまう。
そこに特別な技術は無い、圧倒的魔力によるゴリ押し。デタラメな暴力。
ただそれだけで上級魔術であるエイガオンもガラス細工のように壊し、その魔力の放出だけで、まるでジェットのように高速移動を可能にする。
「避けろッ!」
「「ッ!!」」
迫る濃密な死の予感に藤丸とマシュは強ばるが蓮の声に反応して辛うじてその斬撃を避けることが出来た。空ぶったセイバーの剣は蓮達のいた地面を粉砕し、その凄まじい威力をありありと見せつける。あんなもの受けたら斬られるどころかミンチになるのでは無いかと藤丸はゾッとする。
だが、更にゾッとするような事が直後に起きる。
「フッ・・・・・・!」
「なっ!」
「そんなっ!?」
地面に着いた剣から再び魔力が噴射され、間髪入れずにセイバーが藤丸達に向けて飛んできたのだ。なんとか着地をしたマシュと藤丸の眼前まで既に迫っており、避ける暇など与えないと言うように彼らに向けて聖剣を振り下ろす。
「うっぐぅッ!?」
「マシュ!」
ギリギリのところでマシュが巨大な盾で斬撃を防ぐが、その威力は尋常ではなくデミ・サーヴァントとなった彼女でさえ、たった一撃で膝を折り体を沈ませるほどの力が篭められていた。なんでもない一撃でこれほどの力。圧倒的な実力の差にマシュの心はそうそうに折れそうになっていた。
「くっうぅ・・・!ハァッ!!」
「む」
それでもなんとか踏ん張ったのは彼女の後ろに守るべき人がいるから。背中を支えてくれる人がいるから。完全に押し潰される前に聖剣を押し返し、セイバーと距離をとる。だが、そんな距離などセイバーにとってあって無いようなもの。再び弾丸の様に突っ込もうとするセイバーに向けて静かに影が迫り来る。
「甘い」
しかしそれを見逃すセイバーでは無い。素早く身を反転させると影に向かって情け容赦無く斬撃を放つ。常人であれば即死するそれを影の正体、蓮は召喚したアルセーヌの爪で逸らし、その手に握ったナイフ『パラダイスロスト』で切りかかる。
「ほう、少しはやるな」
「かの騎士王に言われるとは、光栄だな」
「ふん、口の減らない奴だ」
何度も切りかかり、アルセーヌも同時に連携攻撃を仕掛けるがセイバーそれを難なくいなし、逆に連撃を繰り出す。これはマズいと足元にエイガオンを放ちセイバーのように勢い良く後退する蓮。
「蓮!」
「レンさん!大丈夫ですか!?」
「ああ、問題無い。」
ビリビリとかつてないほど痺れを感じる手をグッと握り込みながらもそれを顔に出さずに返事をする。流石は英霊と呼ばれる傑物、かの騎士王だ。常人ではまず歯が立たない。
(どうにか隙を作れれば・・・・・・)
そう考えるのも束の間、彼の方へ突っ込んでくるセイバーを見て思考を切り替え、仮面に手をかざす。
「チェンジ!キングフロスト!!」
真正面からでは適わないと判断した蓮は氷で動きを封じようと試み、ダイヤモンドダストを発動する。
アルセーヌと瞬時に入れ替わったキングフロストが重々しい音を響かせながら着地し、その杖から凄まじい冷気を発するとセイバーに向けてブリザードの如き氷結の嵐を叩きつける。
「あまりに脆い」
だが、それは斬撃による魔力放出によってかき消され次いで振り返された聖剣がキングフロストに叩きつけられた。その身そのものが堅牢な城の如き防御力を誇るキングフロストでさえ、騎士王にまるでクッキーを割るように容易く破壊されてしまう。
「ッ・・・!ガルーダ!」
フィードバックにより激痛に苛まれるジョーカー。だがその足を止める暇はない。直後にペルソナチェンジでガルーダを呼び出し、爪に捕まって後方へ下がる。それすらも逃がさんとまた魔力放出による高速移動をしようとした瞬間、彼女の頭上から何かが落ちてきた。
「虫か」
「ありゃ〜ダメか、てかさっきから酷くない?」
ブーメランのように飛来したそれを一瞥もせず叩き落とすと、それは持ち主のアヴェンジャーの元へと帰っていく。不意打ちですらこの体たらく、真正面からじゃ使い物にならないだろう。そう自覚があったが故の攻撃だったが、あまり意味が無かったようだ。
しかし、意識を反らせたのは事実。
「『マハガルダイン!!』」
「む」
暴風の旋刃がセイバーを包み込む。岩をも切り裂く斬撃が渦巻き、彼女に襲いかかるが・・・・・・
「脆弱」
まるでそよ風を受けたかの様な涼しい顔で暴風をたった一振で切り裂き、地面を抉って魔力の波と瓦礫の壁をジョーカーへと雪崩込ませた。
「蓮!」
「レンさん!」
それを割り込んだマシュの盾が防ぐ。まだまだ心許ないといえ、シールダーの盾はこの程度には負けはしない。
「なら、これはどうだ?」
「あッ!?」
魔力と瓦礫の中から現れたのは黒い死神。死の刺客。ひと目でわかる、これは致命の一撃だと。受けられなければ、真っ二つ、いやそれで済めばいい方だ。しかし、目の前に騎士王が現れた動揺からマシュの体は硬直してしまっている。
死ぬ
「うああああ!!」
「先輩!?」
その確信が藤丸がマシュの盾を一緒に支えるに至り。
「『ラクカジャ/
その行動にジョーカーが防御を託すきっかけとなった。
ドッッガンッ!!!
とてもでは無いが、剣が盾に衝突した音とは思えないほどの重低音が辺りに響く。これだけでどれほどの威力が込められているか想像に容易いだろう。
それでも、マシュの盾はその一撃を防いでいた。
「これを防ぐか」
「先輩が、支えてくれてるんです・・・負けられませんッ!!」
先程までの脅えなど何処へやら、強い意志の籠った瞳がセイバーを射抜く。それを見て微かに笑みを作った彼女は盾の影からの奇襲を初めて防御体勢を作った。
「『メギドラ』」
この一瞬でガルーダからセトにチェンジしていたジョーカーは指で照準を合わせ、セトの口元へ収束した万能属性のエネルギーを拡散させずに一点集中で解き放ち、一本のレーザーとしてセイバーへと撃ち突ける。
「くっ」
本来、雑魚を一掃する全体攻撃として用いられるメギドラだがジョーカーの卓越したスキルセンスにかかれば単体攻撃としても運用が可能。その際の攻撃力は射程範囲や命中率を犠牲にかなり底上げされており、セイバーですら防いだ上で吹き飛ばされる威力を誇っていた。
「レンさん、今のは一体!?騎士王の攻撃がかなり軽減されたように感じました!」
「その話は後にしよう、今は・・・」
だが、やはり倒すのには程遠く難なく着地するとケロッとした表情でジョーカー達を見る。
「ふむ、思っていたよりも出来るな。ならば・・・」
瞬間、セイバーの圧力が劇的に増す。
この僅かな短時間で、敵から目を逸らさないという戦士の入口まで辿り着いた2人にジョーカーは笑みを零す。それは安堵と、少しの悲しみからであった。
「『卑王鉄槌、旭光は反転する』」
そんな3人を置いて、セイバーの詠唱は無慈悲に進む。迸る魔力の濁流。先程までとは質も量も桁違い。間違いなく必殺の一撃が来るとジョーカー達は確信する。
「マシュ」
「先輩・・・」
「大丈夫」
「・・・ッ!はい!!」
震える彼女の手に自分の手を重ねる藤丸。ただそれだけで、マシュの心は晴れ震えは収まっていた。信頼に足る人物からの激励、そして同じ盾を支える安心。それが、彼女を大きく成長させる。
そしてジョーカーは完全に守りをマシュ達に預け、反撃の準備を整える。
「チェンジ、トランペッター。『ヒートライザ』『コンセントレイト』」
トランペッターが手に持ったラッパを吹くとジョーカーの攻撃、防御、素早さが向上し精神統一により次に放つ魔術の威力が増大する。そしてペルソナを再びアルセーヌにチェンジするとその手に呪怨エネルギーを蓄え始めた。
それと同時に、セイバーの準備が完了する。禍々しい闇の光が聖剣から溢れ、刀身の何倍にも膨張している。これでも凝縮された状態なのだから恐ろしい。これが解き放たれれば、どうなるか。
それは・・・・・・
「『光を呑め』」
正しく、破滅の光だ。
「『
絶大なまでの魔力放出。指向性を持ったエネルギーは真っ直ぐにジョーカー達へと襲いかかる。あらゆるものを呑み込み、あらゆるものを破壊する闇の光は射線上の全てを消滅させながら迫っている。そんな光景を目にしてマシュはゆっくり目を閉じた。
それは諦観では無い、それは絶望では無い。
ただ、守りたいものを守る為に。思い返すはあの感覚。そして今、心からの想いに従って。
乙女は、不浄を断つ盾となる。
「『真名、偽装登録───宝具展開』」
「『
ガンッ!と叩きつけた盾から結界が張られ、強力な守護障壁が魔力の濁流を真正面から防ぐ。
「う、ああああああ!!!」
あれほどの威力の魔力放出を受けても、マシュの意思が反映されたかのように障壁は決して揺らがない。そこだけが外界から遮断されたかの如く完全にセイバーの宝具を受けきって見せた。
「・・・ふっ。流石の守り、か。」
セイバーの超威力を誇る宝具を受け切るという偉業を成したマシュに、敵とは思えぬほど優しい視線を送る。それはまるで遥か彼方の思い出を振り返るような、そんな表情であった。
「今だ!アルセーヌ!」
『剣王よ、手向けと受けとるがいい!』
そして、攻撃が止んだ瞬間をジョーカーは逃さない。マシュ達の後ろから飛び上がった彼はアルセーヌの手に限界まで溜め込んだ呪怨エネルギーをセイバーに向けて全力で放った。
最初のものとは比べ物にならない規模のエイガオンが無数に分裂しながらセイバーを襲う。
「甘い!」
しかしそれすらも剣で壊しながら素早い足取りで避けつつ後退し、魔力放出で全て吹き飛ばす。僅かに拮抗するも耐えきれずに破壊され、宙に舞う呪怨エネルギーの結晶が雨のように降り注ぐ。僅かに視界が悪くなるが些事。
セイバーは再び、ジョーカーに突貫しようと構えた・・・その時。
「いや、
「・・・なに?」
「その位置がとても
刻み込まれた
だがそれすらもほんの少しの時間稼ぎにしかならない。セイバーはジョーカーの狙いがなんのか考え・・・直感により即座に導き出した。
「まさかッ!」
「ハッ!気づいたとこで遅せぇよ!」
エイガオンにより巻き上げられた土煙の中から躍り出てきたのは我らがキャスターの兄貴。既に展開されたルーン魔術がセイバーオルタを取り囲み、その逃げ場を潰していた。
舌打ちを零し、忌々しげに睨むセイバーオルタに軽い笑みを送ると兄貴はドルイドの杖を地面へと力強く立てる。と、同時に溢れ出る魔力と
「とっておきをくれてやる、焼き尽くせ────」
「『
「チッ、この程度───ッ!?」
神への供物を求め、セイバーの元へ倒れ込むウィッカーマンに魔力放出をぶつけようとするセイバーだったが、突然その右腕が機能を失う。僅かな混乱の後、ある方向を睨む。
「貴様・・・ッ!」
「アッハッハッハ!!そう睨むなよ!おめェの自業自得さ!何せアンタが
ゲラゲラと影の中の獣と共に狂喜するアヴェンジャーの右腕は消し飛ばされており、それがセイバーの右腕が動かなくなった原因であった。彼の宝具、『
アヴェンジャーが右腕を失えば、相手は右腕の機能を失う。ダメージが大きければ大きいほど効力を発揮するが、受けすぎるとやられ、ダメージが少ないと敵に返す呪いも軽くなるというピーキーな宝具だが、こと乱戦においてこれほど厄介な物もないだろう。
今のセイバーのように決定的な場面で致命的な隙を晒すことになるのだから。しかも、アヴェンジャーが傷を癒さない限り治る事も無いというクソっぷり。
セイバーの宝具が放たれた瞬間、ジョーカーの指示により持ち前の影の薄さでバレることなく右腕を射線上に突っ込み消し飛ばさせておいたのだ。勿論、少しでもミスれば全身消滅していただろうが事前にラクカジャを張っていた事で他の肉体の消滅はギリギリ免れていたのだ。
ともあれ、これで反撃の手立てを失ったセイバー。それでも残った片腕で聖剣を振ろうとするが間に合うはずもなく─────
「・・・・・・ふん、ここまでか」
ドッガァァァァァンッッ!!
倒れ込む巨人と共に、燃え盛る業火の中へと消えていった。
その後、退去が完了するまでの間『グランドオーダー』だかなんだかすっごい意味深な事を言い残したセイバーさん。最後にジョーカーの方を見て呟く。
「お前もまた、数奇な
「言われなくても」
ジョーカーの返答を聞いて、初めて柔らかな笑みをこぼしたセイバーはそのまま光の粒子となって消滅した。
「おっと、俺もここまでか。おい嬢ちゃんに坊主共。次があんなら、そん時はランサーで喚んでくれよ。その方がしっくりくるからな。そんじゃ、あばよっ!」
それと同時に、キャスターも限界が来たようで軽い調子でそう言うとあっさりと退去してしまった。ろくに別れの言葉を交わせなかった藤丸達は唖然として彼らが消えた所を見つめている。
だが、そうしてばかりもいられない。所長の指示により退去の準備を進める藤丸達だったが、彼らの前に突如何者かが姿を現した。
「いやまさか君たちがここまでやるとはね、評価の想定外にして私の寛容さの許容外だっああああああああ!!??」
うにょうにょと空間をねじ曲げて現れたモジャ毛にどこかの変態教師のすね毛を思い出し、反射的にヘルズエンジェルにチェンジしアギダインを放ったジョーカー。それが直撃して焼き焦げるモジャ毛。
「あ、やべ」
「ちょっ!?何してるのよアンタ!?あれレフじゃない!!いきなり攻撃なんて馬鹿なんじゃないの!?」
「いや、吐き気を催す毛の塊だったもんで、つい燃やし尽くさなきゃと」
「どういう理屈よ!?レフ!?大丈夫なの!?」
心配して声をかけるオルガマリーだったが、その首根っこをジョーカーが掴んでいる為近づくことが出来ない。「何すんのよ!」と暴れる彼女だったが、次の瞬間レフから溢れ出した殺気に動きを止めることとなった。
「ふ、ふふふ、この私をここまでコケにするとは・・・調子に乗るなよ脆弱な人間如きが・・・!」
「うわぁ、凄い。ここまで三下なセリフ聞けるとは思わなかった。」
「下がってください!あれは我々の知るレフ教授ではありません!」
とても人間とは思えないほどの魔力と殺意を垂れ流しながらジョーカー達を睨んでいるレフ。その輪郭は時折ブレて、本来の姿が見え隠れしている。
「オルガ、君も君だ。なんで足元に爆薬を仕掛けてたのに死んでないんだい?いや違うか、肉体はとっくに死んでいる。今の君はトリスメギストスが転移させた残留思念と言ったところか。」
「・・・・・・え?レ、レフ?何を、言ってるの?私が、死・・・?」
「おや、君はレイシフト適性が無かったじゃないか。哀れだね、死んだことでやっと切望の適性がああああああああ!!??」
衝撃の事実に固まるオルガマリー。そんな彼女にゲスな顔を浮かべて追い打ちをかけようとしたレフだったがまたその身が焼けた事で中断せざるを得なくなった。
「貴ッ様ああああ!!さっきから何のつもりだ!!」
「いや、よく燃えそうな見た目してるから」
「あー、確かに」
「ね?スチールウールみたいだよね?」
「そうか・・・そんなに死にたいか!!」
ジョーカーとアヴェンジャーがキャッキャっとしてるのを見てその身から膨大な魔力を迸るレフだったが大空洞が大きく揺れ始めた事で舌打ちをして中断し、忌々しげにジョーカーを睨みながら撤退を始めた。
「チッ、命拾いしたな・・・ここも直ぐに消える。私も忙しいのでね、ここらでお暇させてもらうよ。精々無駄な抵抗をするといい、どうせ全て我らが王に焼却されるのだがね。ふふふふ、はははははは!ははははあああああああ!!??」
なんか不思議空間に嗤いながら消えていったので直前にアギダインを3発くらい叩き込んでやって火達磨になりながら消えたレフ。それに直ぐに興味を失ったジョーカーは茫然自失しているオルガマリーに目を向けた。
「所長、とりあえず帰りましょう」
「帰る・・・?どうやって?私はもう・・・」
「あ、それなら多分大丈夫です。」
「へ?それってどういう・・・」
絶望に項垂れていた彼女が顔を上げると、ジョーカーはいい笑顔で腕を振りかぶり・・・・・・
「ふんッ!!」
「おぼふ」
「「所長ッー!?」」
オルガマリーの顔面を殴り抜けるようになんの迷いも無く振り抜いた!これには思わず藤丸とマシュも愕然。通信でやり取りを見ていたロマンはドン引き、万能の人は興味深そうに見ていた。
顔面を殴られた、いや正確にはその眼前を通ったジョーカーの手はオルガマリーという残留思念を
「所長!GETだぜ!!」
「す、すげぇー!!」
「レンさん、一体どんなトリックを・・・!?」
「ああ、うん、そだね。とりあえず、帰還しようか、君たち。」
色々と理解を諦めたロマンは崩壊する特異点の中ワイワイと楽しげに騒ぐ若人達に向けてそう言った。
まぁその後はなんやかんやあって所長が肉体を取り戻したり、仲間を増やしながら特異点を攻略していく感じ。所々原作よりも強化された敵が出てくるが藤丸達はそれを果敢に攻略していくのだ。
頑張れカルデア!負けるなカルデア!遥かな未来を取り戻す為に!
「ハッハッハッ、なんて、愉快なお話があったとさ。めでたしめでたし。え?第二部?無いよそんなの!彼が全部のフラグをぶっ壊しちゃったからね!おかげでハッピーエンドさ!最高だね!うん?なんだい別世界の僕、もっと試練を与えて物語の続きを?はは、それ彼ジョーカーの前で言わないようにね、ホントに。」
・雨宮 蓮
言わずと知れてるかもしれない主人公。たまたまカルデアの献血という名のマスター候補拉致大作戦に巻き込まれ人理修復の旅に出ることになった。有償ガチャでアンリマユを引き当てるというクソみたいな運の持ち主。
・・・・・・というのは建前で実際は彼とアンリマユの性質が似ていた為、引き合わさった結果である。
型月世界の魔術を行使することは出来ないが膨大な魔力を保有している為、魔力タンクとして優秀。SPカンストなので。また、現実世界であるにも関わらず何故かペルソナ能力が復活したので戦力的にも申し分無し。これは人理焼却に伴って現実と認知の境界線が消滅した為。主にバフデバフを撒き散らす害悪野郎になるのが仕事。かと思えば普通に火力を出てくるので厄介極まりない。荒らしやめてください。
マスター適性はまぁまぁ、レイシフト適性も良い方。藤丸が100なら蓮は80くらい。大抵のサーヴァントとは相性がいいが王のサーヴァントや千里眼持ちははちょっと苦手(本質を見抜かれる為)
彼がもし英霊として呼ばれたのなら、無辜の怪物となって本来の姿とは程遠い形で召喚されるだろう。具体的に言うとアルセーヌと混ざって召喚される。その際の真名は・・・テッテレテーテテッテテッテテッテテッテテッテッテン!
・アンリマユ
最弱と名高い復讐者。この世全ての悪を背負わされた誰か。出会って直ぐに蓮の中にある闇を見抜いた。蓮の事は同類だと思ってる。それはそれとしてこっちには来んなよと笑う。人類悪として名を残すなんて不名誉極まりねぇだろ?
どこまでも人間の愚かさを嗤う悪魔だが、そんな人間のケツを蹴って前に進ませることが好きなヘンナイキモノ
その他、蓮について言及する一部サバ達
・エミヤ
よく手を借りてるよ、素晴らしい腕をしている。時に私の知らない調理法を使っていたりと、学ぶ事もあるな。カレーとコーヒーに関しては明確に俺よりも上さ。奇行についてはノーコメントだ。
・ギルガメッシュ
フハハハハ!!何とも愉快な道化よ!だが良い!己が望む道が開けるまで歩み続けよ!それこそ人が遥か昔から持つ原初の強さなのだからな!
・クーフーリン(ランサー)
いい筋してるぜ。俺の時代に生まれてたら名の立つ戦士になってたろうなぁ。今度師匠ンとこに弟子入りしてみっか?命の保証は出来ねぇけどな!ははは!
・タマモキャット
何とも面白いご主人なのだな!質のいい人参もくれるゾ!本題は少し漬物にして、今を鯰の様に大人しく楽しむが良い!
・黒ひげ
ありゃ黒いもん抱えてやがるなぁ、俺が銃抜いた時に突きつけ返して来たときゃ笑っちまったぜ。反射の域だなありゃ。それはそれとして・・・今から朝までフェザーマンについて語り合いますぞ〜!!
・アンデルセン
何?あいつについて?ふん!語る事などあるものか!大人になりきった子供だろう!それ以上に何がある!まぁ、仮面で偽っていない分幾分マシだ。どこまでも自分本位で頑固で呆れ返るほど諦めが悪い!その癖、現実を見すぎるきらいがある。誰かアイツに子守唄でも歌ってやれ!
・ヴリトラ
き、ひ、ひ!いいのういいのう、苦難に立ち向かい乗り越えてきた者の強き瞳!わえ好みの道を踏破してきたようじゃのう!どうじゃ?わえの試練も1つ・・・そう言うな!少しだけ!先っぽだけじゃ!な!な!
・ジャンヌオルタ
はぁ?アイツをどう思ってるかですって?はん、決まってるじゃない。馬鹿よ、ただの馬鹿。灰になっても燃え続けるなんて馬鹿としか言いようがないじゃない。まぁ、そんな奴と燃え尽きようなんて私もどうかしてるけど(ボソッ)・・・なんですか、そのにやけ面は。ちょっと!
・オベロン《ヴォーティガーン》
うーわ、何あいつ。きっしょ。なんで完全に擦り切れた後に動けてるわけ?ぶっ壊れたガラスを接着した後綺麗に磨いたみたいになってるんだけど。壊れとけよ、マジで。何をそんなに見苦しく足掻いてんのさ?さっさと諦めちまえば楽なのにねぇ?
・アルトリア
アーチャー並に料理が上手いですね
ちなみに蓮と致命的に相性が悪いのがレディ・アヴァロン。終わらない物語が好きなやつとその被害者。もう根本から分かり合えない。だから殴り合うしかない。