ストーリー・フェイト──巨人も魔獣も悪魔も邪竜も神さえも悉く討ち斃す最強の先輩が、ある日突然女の子になってしまったのですが。一体、後輩の僕はどうすればいいのでしょうか──   作:白糖黒鍵

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崩壊(その三十二)

 ビリビリと布が破り裂ける音。ブチブチとボタンが弾け飛ぶ音。それら二つの音は重なり、悲痛な合奏をする。

 

 乱雑に乱暴に、シャツを下着(ブラジャー)ごと剥ぎ取られ。赤髪の少女は外気に、そしてロンベルの視界に。柔らかで(なめ)らかな、汚れ一つとしてない純白の裸体を、上半身だけを晒け出す羽目になる。

 

 まだ上半身だけとはいえ、しかし。少女のそれはそれだけで十二分に男の目を愉しませ、情欲を過剰に煽り得るもので。無論、それはロンベルも例外ではない。衣服の下に隠されていた少女の可憐で美麗な肢体の半分を前に、彼の原始的興奮が無理矢理に高まり、これ以上にない昂りが彼を急かす。

 

「そうだ。俺は悪くねえ。俺が悪い訳がねえんだ。悪りぃのは全部が全部あいつさ……あのクソ生意気で何もかもが気に入られねえ気に食わねえ、クラハ=ウインドアのドクソッタレだ……!!」

 

 微塵の説得力もなければ何の正当性も持ち合わせていない、まさに自己中心性に極まった、言い訳になりもしない戯言を譫言(うわごと)のように漏らしながら、ロンベルは血走った目で少女の上半身を凝視しながら、満を持して。いよいよ遂に、目下の御馳走(フルコース)の前菜へと手をつける。

 

「あの野郎、いつも澄ました(ツラ)浮かべやがって……!自前(テメェ)の実力で《S》冒険者(ランカー)になったつもりでいやがってッ!!んな訳ねぇだろうが!ラグナさんに気に入られてたからなれたんだよ、お前はァッ!!」

 

 今この場にいない人間を純粋な悪意で以て否定するロンベルの手が、吸い込まれるように。少女の胸に触れる。

 

 ただでさえ柔らかい少女の身体の中でも、一際柔い部分。男の視線を釘付けにして()まない、二つの罪な肌色の果実。仰向けになっている為に、自重で若干潰れ、その形を僅かに歪ませているそれに。ロンベルの五指の先が沈み、減り込む。

 

 伝わるその感触。まるでこちらの指をやわわに飲み込み、それでいて押し返してくるような弾力とそれに付随する張り。

 

「大きさ……形……感触……っは、はははッ!」

 

 それら全てを味わったロンベルが、喉を震わし歓喜の声を解き放つ。

 

子供(ガキ)の乳じゃねえな、こりゃあ!?」

 

 そして言うや否、先行させた指先に続けて、手の平全体、余すことなく少女の胸に押しつけた。

 

 直後、堪らず感嘆の息を漏らすロンベル。指先だけでもあれ程に感動的な感触を味わうことができたのだ。それが手の全てともなれば、無理もない。

 

 腹の奥底から次々に込み上げてくる情動(リビドー)のままに従って、ロンベルは本格的に少女の胸を弄び始めた。

 

 ぐにゅり、むにゅり、もにゅり、と。ロンベルの指の動きに合わせて、少女の胸が何度も幾度に。如何様にも崩れて、潰れて、歪んで。

 

 それはロンベルの視覚と触覚を愉しませると同時に。これを己の好き勝手にしているという、彼の征服感を満たしていた。

 

「ふざけやがってクソが。ふざけやがってド畜生が。お前なんざどうってことねえんだよ、クラハ……お前なんざ大したことねぇんだよォ!ああッ!?」

 

 叫ぶロンベルの手に力が込められた、その瞬間。このような仕打ちを受けても尚、未だ眠り続ける少女の、ほんの僅かに開かれた唇の隙間から。穏やかで可愛らしい静かな寝息に混じるようにして、艶のある悩ましい声が一瞬だけ漏れた。

 

「……お?おお、おお……こいつぁ……?」

 

 少女のまだ幼なげであどけない、不慣れでたどたどしい嬌声。大半の者は聴き逃してしまうであろうそれを、ロンベルの聴覚は耳聡く拾い上げ。彼はそう呟きながら、つい先程の直前まで休まず動かしていた手を。まるで焦らすかのように、少女の胸からゆっくりと離す。

 

 しつこく揉み回され、ねちっこく揉み(しだ)かれたことで。血行の通りが良くなり、少女の胸全体が火照っているように薄らと赤みが差していて。

 

 だがその中でも一際、真っ先に視線を奪われる|一点があり。当然、ロンベルの視線もそこに注がれていた。

 

 穴を開けんばかりの眼光を突き刺しながら、浅ましく悍ましい(おとこ)の興奮を少しも隠そうとせず、鼻息を荒立てながらに叫んだ。

 

「嬢ちゃん!お前さん、淫乱(ビッチ)だなぁ!?」

 

 ロンベルの視線を磔にしている、少女の一点。最初こそ特に気にもしない、強いて言えば可愛らしい薄桃色であったその一点────少女の胸の、先端。

 

 それが今や、激しく燃え盛っているのかと思う程、情熱的なまでに真っ赤に染まっており。その色合いはまさに、一番の完熟の時期を迎えた紅檎実(アポン)のそれと同様であった。

 

「おねんねしてる子供の風体(ナリ)して、感じて一丁前に喘いじまうなんざぁ……全く!最高だぜッ!!」

 

 そう言いながら、ロンベルは手を伸ばす。少女の胸に────否、もっと言えば淫靡に色づいたその先端に、指先を近づける。

 

 そうして、遂に────ロンベルの指先が、少女のそれに触れてしまった。

 

「ん……っ」

 

 少女が声を上げる。先程とは違う、はっきりとした嬌声を漏らしてしまう。眠っていて、意識がないこの状態であっても、(おんな)の快楽を確かに享受してしまっていることを。少女は望んでいないにも関わらず、否応にもロンベルに伝えてしまう。

 

 そしてそれは、ロンベルの行いを更に過激化(エスカレート)させるには、充分だった。

 

「はは、良いぜ良いだろ?なあ、嬢ちゃん。この俺がもっと、良くしてやるよ……!」

 

 そう言うや否や、ロンベルは指先を動かし始めた。指の腹の下にある紅苺実(ストリロべ)の如き少女の先端を、彼は弄り始めたのである。

 

 最初こそは。それとも、最初だからこそか。

 

 くにくに、と。まず、ロンベルは根本から上下に倒しては起こすことを数回繰り返す。刺激としては幾分、まだまだ弱い部類だったが。

 

 しかし、未だ穢れを知らぬ生娘の少女にとってはそれだけでも充分で、先程不意にロンベルに聴かせてしまった嬌声を、またしても彼に聴かせてしまう。それだけでなく、時折何かを堪えているかのように、身体全体も小さく震わせてしまう始末。

 

 そんな少女の反応を見て愉しみ、悦楽をじっくりと味わいながら。ロンベルは少女の小さな蕾を更に責め続ける。

 

 それに加えて、こうしてはっきりとした、確かな刺激を与えられたことによって。ただでさえ真っ赤になっていた先端の色が濃くなり、そして濃くなればなる程に────硬さを増す。

 

 時間としては一、二分。そんな僅かな間であったが、やはり。少女にとっては、充分過ぎた。未成熟と成熟の端境で彷徨うこの少女にとっては、ロンベルの指先による些細な責め方であっても、あまりにも充分過ぎたのだ。

 

「……いやぁ。こりゃもしかしなくとも、素質有りってとこかな?」

 

 未だに眠り続ける少女は、ロンベルの眼下にその証拠を。余す全てを、晒け出す。

 

 最初の甘桃実(ピィチ)の如き薄桃色で。控えめで大人しい少女のそれは。今や完熟し切った紅檎実(アポン)紅苺実(ストリロベ)を超える程に染め上がり、腫れ上がり。

 

 そしてとてもではないが、もはや控えめで大人しいなどとは間違っても、もう思えない程に。

 

 ピン、と。天を目指し、そして貫かんばかりに。硬く尖って、雄々しく勇ましいまでの屹立を果たしていた。

 

 まだ幼なげであどけない少女らしい少女が、これでもかと主張している雌の悦びを。本来であれば是が非でも隠すべき事実(それ)を、恥ずかしげもなくここまで大っぴらに、白日の下に包み隠さず晒け出してしまっている────その何とも筆舌に尽くし難い、異質で異常な不均衡(アンバランス)不道徳(インモラル)を目の当たりにして。

 

 ロンベルの元からあってないような理性の(タガ)が、容易に弾け飛んで砕け散った。

 

「嬉しいねえ。嬉しいぞこれはよぉ。んん?そんなに俺の指が悦かったかい嬢ちゃん?安心しな、お楽しみはまだまだこれからさ……!!」

 

 心底驚くべき成長による変貌を遂げ、育ち切った少女のそれに。負けず劣らず、痛い程に硬く怒張する本能を。けれども今はまだ解放の時ではないと煩わしく抑え込みながら、ロンベルは一旦中断していた少女に対する責めを再開させる。

 

 先程と同じように、今すぐにでも触って欲しそうに。健気にいじらしく、それでいて卑しく貪欲に。

 

 そうやって強請(ねだ)る少女の純真にして魔性の果実の、淫らな(へた)に。わなわなと小刻みに震わせながら、ロンベルは己が指先を近づけていく。

 

 その様はさながら、蜜の香りに誘われる虫が如きだった。

 

 今度ばかりは時間をかけなかった。否、かけられなかった。それ程までに少女の放つ誘惑は強烈無比で、とてもではないが抗いようのないものだった。

 

 そうしてすぐさま、ロンベルの指先が少女の靡端に。少しも躊躇うことなく、遠慮容赦なく────()()()()()

 

「うぁっ、んんっ」

 

 ロンベルの人差し指と親指の腹に。まるで噛むようにして上下から挟まれ、潰され。一層艶がかって濡れた声を上げると共に、少女は堪らずといったように腰を跳ねさせる。しかし、それでもやはり眠ったままであり、閉じられた目が開かれる様子はない。

 

 だが、その寝顔には明らかな変化が生じていた。先程までは幼くあどけなく、どちらかといえばそっと見守りたくなるような。そんな庇護欲を掻き立てられる可愛らしいものであったが。

 

 それが今や、眉は何処か悩ましく辛そうに寄せられ。頬は熱を持ったように上気し、薄らと汗が滲み。そして何よりも独特の色香を漂わせ、見る者全てに邪心を抱かせ惑わすという、真反対なものへと変わっていたのである。

 

 そんな少女の顔を見て。気を良くしない男などいるはずもない。ロンベルとてそれは同じで、口端を吊り上げ、口元を歪ませつつ。更に少女への責めを加速させる。

 

 挟んで潰すだけに限らず。まるで転がすように擦り上げたり、器用に扱いてみせる。ロンベルがそうしてやる度、少女の口からはしたない声が漏れ出し。

 

 それを聴いているだけでこちらの理性という理性がドロドロに溶かされてしまい。ビクビクと跳ね続けている腰の動きを感じているだけで、際限のない興奮で無理矢理にでも昂ってしまう。

 

 無知で無垢な一人の少女を、快楽の泥沼に突き落とすように。もう二度と後戻りできない、雌の末路を進ませるように。

 

「まだまだ、まだまだまだまだまだァ……!」

 

 一人の男として────否、一匹の雄として。これ以上にない達成感に酔い痴れながら、ロンベルは責める指先を決して休ませない。

 

 そうして責めに責め続けたロンベルが、より過酷な仕打ちを少女へと与える。

 

「はっは、覚悟しな嬢ちゃん。ちと、こいつはキくぜ……!?」

 

 そう言うと同時に。ロンベルは指先で摘んだままに、少女の先端を引っ張った。一応、彼なりに力は抑えられ、ある程度加減はされながら。

 

「ん゛あ゛っ、ぁ、ぁ……っ」

 

 それは明らかに、今までの声とは質が違っていた。およそこんな年端も行かない少女が出してしまっていいような声ではなかった。ましてや、他人に聴かせることなど以ての外であった。

 

 しかし、当然ロンベルに聴こえていないはずがなく。少女の濁った嬌声に、その顔をどうしようもなく凶悪に歪ませた。

 

「おーおー……そこまで悦んでもらえて何よりだ。いやぁ、全くだな……ははは!」

 

 と、言いながら。ロンベルは引っ張ったまま、これまた器用に爪先を使って。少女の先端、それも天辺を擽るようにして引っ掻き始めた。

 

「お゛っ、おぉ、お゛ゔっ……ん゛っお、お゛……っ」

 

 最初の控えめで小さく、小鳥の囀りのように可愛らしい嬌声は、とうに消え失せてしまい。今やその代わりに聴こえてくるのは、可憐な少女の口から出ているとは到底思えぬ程に下品極まりない喘ぎ声で。耳にする者によっては、まず幻滅されるか、失望されるか。もしくは、欲望を更に突かれ、劣情を激しく掻き立てられるか。そのどちらかで、そしてロンベルの場合、言うまでもなく後者の方であった。

 

「いや嬢ちゃん、ココ雑魚(よわ)いなぁおい?そら、カリカリ、カリカリ……ってな」

 

「ん゛ん゛ん゛ん゛ぅ゛お゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛っ」

 

 ロンベルの爪先が鋭く引っ掻いたり、潰したりする度に。その度に少女は汚らしく啼いては、その身を捩り背を仰け反らせる。そのあまりにもみっともなく、そして卑猥な姿を。ロンベルはただひたすらに愉しんだ。

 

 そうして少しと経たない内に、ロンベルは少女のとある()()を鋭敏にも把握する。

 

「さて?もうじきそろそろってとこか?くくっ、なぁ嬢ちゃん?そろそろなんじゃねえの?ははっ」

 

 明らかにその勢いと力強さを増している、跳ねる少女の腰の動きを感じつつ。ロンベルは歪んだ笑みを浮かべながらにそう訊ねる。とはいっても、返されるのは何の意味も成していない喘ぎ声以外にないことを承知の上であるが。

 

 だがそれでもよかった。ロンベルにとってどのような返事であっても、別になくとも。至極、もはやどうでもよかったのだ。何故ならば、その問いかけは単に、彼の嗜虐心を満たす為だけのものなのだから。

 

 己の醜く薄汚い自己満足に背を突き押されるようにして、ロンベルが叫ぶ。

 

「んじゃあ、早速キメちまおうかぁ!?なあ!景気良くキメようぜ!?おい!キメちまえよッ!オラァッ!!」

 

 ギュウッ──叫ぶと同時に、遠慮容赦なく。一切躊躇することなく、ロンベルは。これでもかと刺激を与え続けられ、敏感に育ち切った少女の先端を。今までの中で一番強い力で引っ張り、捻り抓って、伸ばしながら。そうして、彼は思い切り押し潰した。




今回ばかりはアウトだったかなとは思った。それでも後悔はせず投降する気もなく。投稿をして公開はした。

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