ストーリー・フェイト   作:白糖黒鍵

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ARKADIA────残景追想(その終──前編)

「なるほど、なるほど。こうなったか。こうなって、しまったか」

 

 知らない声だった。聞いたことのない声音だった。それに釣られて、いつの間にか閉じてしまっていた瞼を開こうとして、けれど妙に重く気怠く、思うように力が入らない。

 

 そのことに困惑していると、またすぐ前の方から声が聞こえてくる。

 

「それにしても……ふーん。へえ」

 

 果たして男なのか、女なのか。そのどちらともつかないような、そんな曖昧な声色。その発声源たる主は何やら興味深そうに呟いて、こう続ける。

 

「確かにそっくりだ。鏡合わせの瓜二つだ。けれど、まさか本当に乗ってくるとは思わなかったなぁ」

 

 ……その発言の意味はわからない。だけど、そこに込められているのが────憐れみであることはわかった。

 

「こちらとしては、八割程の些細な冗談のつもりで言ったんだけど……あの御方も人が悪い……いや、人ではない(・・・・)か」

 

 理解などできない内容の言葉を連ねて、その声の主は言う。こちらに語りかけてくる。

 

「こうなってしまった以上、君の運命はほぼほぼ決まってしまったようなものだ。辛く、酷く、惨い絶望が待ち受けていることだろう。果たして其処に未来はあるのだろうか。……けれど、だからこそ────祈ろう。願おう」

 

 そして最後に、告げる。

 

「いつか、いつの日か。その刻が()たのなら。どんなに些末でも、微小でも、僅かなものでも。大したことなどなくても。先の先、最果ての先で傷を負い傷に塗れ、その末に倒れた君に。温かな手を差し伸べられることを祈ろう。希望で溢れる未来が贈られることを願おう」

 

 憐れみで満たされた、その言葉を。哀しみで満ちたその声音を。聞いて、聴いて。瞬間、あれ程重い瞼が、今になってパッと開かれた。

 

 暗闇から解放された視界に、映り込んだのは──────真白の、髪だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……ん……?」

 

 頬に硬い感触が広がって、唐突に意識が醒める。重く、気怠い身体を無理矢理起こしてみれば。今、自分が外にいることに気づいた。

 

 記憶がない。上手く思い出せない。頭が働かず、思考が鈍っている。それでも視界だけは無意識に泳いで──直後、ただ驚愕に意識が支配された。

 

「え……?なに、これ……?」

 

 それは自分が知るものとは、あまりにもかけ離れていた。言うなればそれは────薄青い、魔石の塔であった。そして気づく。自分のすぐ隣で、誰かが倒れていることに。そこに視線をやって、またもや驚愕に叫んだ。

 

「おかあさん!?おかあさん!!」

 

 自分のすぐ隣で倒れていたのは、母──アルヴァ=レリウ=クロミア。それも、全身から夥しい程の流血をしている姿で。

 

 こうしている間にも広がる血溜まりの中で、沈むアルヴァの傍に慌てて寄り添い、混乱と困惑に囚われたままに、その身体を揺すぶる。そうすることで、よりアルヴァから血が抜け、己の両手が赤く染まっていくことにも気づけずに。

 

「いや、いや……」

 

 広がる赤がやけに鮮烈に見えて。やがて何も考えられなくなって。頭の中も白く染まって、けれどそれに反して目の前が徐々に真っ暗になって────そして。

 

 

 

 

 

「いやぁあああぁああぁああああぁぁぁっ!!!」

 

 

 

 

 

 堪らず、心の底から絞り出すように──────フィーリアは張り裂ける感情のまま叫んでいた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 結論だけ先に述べてしまえば、アルヴァは奇跡的にもなんとか一命を取り留めることができた。あの後、『創造主神の聖遺物(オリジンズ・アーティファクト)』の塔にて異変が起きたことを察知した『輝牙の獅子(クリアレオ)』の冒険者(ランカー)たちが駆けつけてくれたのだ。

 

 マジリカの病院へ運び込まれたアルヴァだったが、その命自体はどうにか留めたのだが、肝心の意識が戻ることはなかった。曰く、意識がいつ戻るかは検討もつかず、もしかするとこのまま一生、意識が戻らない可能性もあるらしい。

 

 自分たちにできることは、ただ信じて待つだけだと、『輝牙の獅子』の者たちも、そしてフィーリアもそう聞かされた。以来様々で数々の者がその瞳を閉ざしたままのアルヴァの元に訪れたが、それも時が過ぎて──一年が経とうとする頃には、誰もいなくなっていた。……ただ一人を除いて。

 

 アルヴァが昏睡状態に陥った日から今日に至るまで、最後まで彼女の傍にいたのはフィーリアだけだった。当然と言えば当然のことなのかもしれないが、誰も彼もがアルヴァが再度その瞳を開くことを諦めてしまう中、フィーリアだけが最後の最後まで、ただ信じて待っていた。

 

 何度も声をかけた。幾重も言葉を贈った。しかし閉ざした瞳は僅かばかりにも開かず、だがそれでもフィーリアはアルヴァが寝台(ベッド)から起き上がるのを信じ、待ち続けた。

 

 たとえ、アルヴァが長き眠りに落ちたあの日から、己を取り巻く環境と状況が、最悪に一変してしまったとしても。

 

 

 

 

 

 あの後保護されたフィーリアは、当然の如く矢継ぎ早に質問を浴びせられた。『創造主神の聖遺物』の塔があんな状態なのか。何故自分があの場にいたのか。そもそも、一体何があってアルヴァはあそこまでの重傷を負っていたのか。

 

 ……だが、そのどれに対しても、フィーリアは答えを返さなかった。……否、返せなかったのだ。何故なら彼女には────それらに関する記憶の一切を、失ってしまっていたのだから。

 

 フィーリアが覚えていたのは、あの日自分は家にいたことと、ジョシュアもいたこと。……そして、突如として黒衣を身に纏った男──ヴィクターが来訪してきたこと。

 

 家に押し入るや否や狼狽えるジョシュアを殴り飛ばし、すぐさま自分に迫ったこと。そんなヴィクターから堪らず逃げ出そうとした────そこまでなら、辛うじて思い出すことができる。……できたが、フィーリアがそれを口に出すことなどは、できなかった。

 

 何故ならば──怖かったから。ただ堪らなくどうしようもなく、怖かったから。

 

 だからこそ、フィーリアはその口を閉ざしたままでいるしかなかった。今はただ、アルヴァと────母と話がしたい。あの時本当に怖かったと、抱きつきたかった。

 

 ……しかし、そんなフィーリアの態度が、余計に彼女に対する疑心(・・)をより高める結果となってしまったのだ。

 

「ねえ、フィーリアちゃん?」

 

 誰も彼もがフィーリアに無遠慮に質問を投げつける中、ただ純粋に彼女の身を案じた者──『輝牙の獅子(クリアレオ)』の受付嬢であり、まだ新人ながらもアルヴァの厚い信頼を受けているリズティア=パラリリスが、その声に確かな不安と心配を滲ませながら、フィーリアに訊いた。

 

「その……目と顔は、どうしたの?」

 

 そのリズティアの言葉の意味を、フィーリアは理解できなかった。理解できず呆けていると、私物なのだろう小さな手鏡を彼女から渡され、そこに映り込んだ自分を目の当たりにして────一瞬、思考が停止した。

 

「え……」

 

 思わず、フィーリアはそう声を漏らしてしまう。当然だろう。だって、己が知る自分と、今鏡に映る自分の顔が、あまりにもかけ離れていたのだから。

 

 別に骨格や輪郭が変わっているという訳ではない。顔つき自体は以前と変わらぬまま──違うのは、リズティアの言う通り瞳と、そして顔ではなく正確に言えば肌であった。

 

 微かに震える指先を肌に這わし、曲流を描く刺青の如き薄青い線(・・・・・・・・・)を恐る恐るゆっくりなぞる。その感触は何処までも酷く滑らかで、凹凸など微塵も感じはしない。

 

 その事実に見開いた瞳すらも、もはや既知のものではない。以前までは肩に軽く触れる程度にまで伸びたこの髪と同様、真白に近い色だった。

 

 しかし鏡に映る自分の瞳は、まるで別物。そもそも左右で色が違う(・・・・・・・)

 

 右の瞳は、虹だった。そうとしか表現する他ない、七色が複雑に絡み、混ざり合いながら輝いていた。

 

 左の瞳は、灰だった。透き通った、だが白とは言えない灰色。こちらには輝きなど一切なくて、人の温かみがまるで感じられない。

 

 同じ顔なのに。今まで通りと何も変わらない、己の顔であるはずなのに。だがその手鏡に映る肌の線と、瞳がそれを否定する。

 

「……しら、ない。こんなの、わたししらないっ……」

 

 そう、フィーリアは。

 

「しらないよぉ……っ!」

 

 異質極まる両の瞳から涙を零し、怯えて震える声を漏らした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

創造主神の聖遺物(オリジンズ・アーティファクト)』の塔に関する異変も、そして自身の異変についても何も知らないフィーリアの身柄は、ひとまず『輝牙の獅子(クリアレオ)』の面々が保護することになった。……単に保護と言っても、かなり特殊な事例(ケース)になってしまったが。

 

 最初にまだ幼いフィーリアを誰かが、アルヴァの意識が戻るまで預かろうと提案されたのだが、フィーリアはこれを拒否した。

 

 他人に迷惑をかけたくないと、フィーリアは冒険者組合(ギルド)の全員に話したが……本当は違った。ただ、やはり────怖かったのだ。恐ろしかったのだ。

 

 あの場にいたこと。アルヴァが死にかけていたこと。そして、自分の異変。何故ああなっていたのか、何故こうなったのか。その全てが未だわからないフィーリアにとって、もはや己以外が──否、己すらも恐怖の対象となっていた。……母たるアルヴァと、彼女の傷つき砕かれかけた心を支えたジョシュアの二人を除いて。

 

 ジョシュア。とある事情により、魔法の使用に制限をかけられたアルヴァを、親身になって懸命に支えた彼女の専属医。

 

 アルヴァがあの状態になってしまった今────もう、フィーリアが頼れるのはジョシュアただ一人だけだった。彼ならば、きっとどうにかしてくれる。おかあさん(アルヴァ)を助けてくれる────そう、フィーリアは真っ先に思った。……思って、いた。

 

 

 

 だが現実は、辛く酷く、理不尽であると思い知らされた。

 

 

 

「……え?」

 

 最初、フィーリアは返された言葉を理解できなかった。受け止められなかった。

 

 当然だ。何故ならば、

 

「ジョシュア……?そんな人、この街にはいないはずよ(・・・・・・)。それにGM(ギルドマスター)に専属医がいるなんて話、初めて(・・・)聞いたんだけど……」

 

 現時点で頼れるジョシュアの所在を尋ねたら、リズティアからそんな返事をされたのだから。

 

 彼女以外の誰に尋ねても、皆同じような返事であった。そう、フィーリア以外の誰もが────ジョシュアという人物の記憶を、失っていたのだ。

 

 ──なんで?どうして……?

 

 それも記憶だけではなかった。ジョシュアに関する記録も、その全てがまるで嘘だったかのように消失していた。彼の存在自体が、消されていた。その事実はフィーリアを一層恐怖に駆らせ、そして今や自分は孤独なのだと、現実を無慈悲に突きつけられた。

 

 もう訳がわからない。何もわからない。全てが、何もかもが。頭の中がグチャグチャで、けれどそれを誰に相談することもできなくて、打ち明けられなくて。

 

「……おかあさん」

 

 陽が傾き、空と同じ茜に染められる病室で。握り返すことのない手を小さい両手で包みながら、フィーリアは寝台(ベッド)のアルヴァに呼びかける──────返事は、ない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 幼いながらも、フィーリアは存外しっかりした子だった。流石に日中は『輝牙の獅子(クリアレオ)』やアルヴァが静かに眠る病室にいたが、それ以外はきちんとアルヴァの自宅で過ごしていた。

 

 誰かの世話になることを拒んだフィーリアが一人暮らしをすることになるのは必然的で、しかし当然それに反対する者もいた。アルヴァとジョシュアの次に付き合いが長いリズティアや、アルヴァと親しい間柄にいた者たちだ。

 

 だが、フィーリアは年齢に反して大半の家事をこなしており、またアルヴァが念の為にと銀行(バンク)には預けず、直接金庫に預けた貯金もあり、その額も普通の生活を送る分には当面問題なかった。

 

 そのこともあってか、次第にリズティアたちも無理にフィーリアに言葉をかけず、いつしか見守るだけとなっていた。まあ、日中の間は『輝牙の獅子』や病院にいるので、そういう点も含めて特に問題はなかったのだ。

 

 だがリズティアたちとて、疑問を感じられずにはいられなかった。何故ああも頑なにフィーリアは誰の世話になることを拒否するのか。その理由を彼女たちは知らない。何度かそれを訊ねたが、やはりというかフィーリアが答えることはなかった。

 

 当然である。何を隠そうその理由こそが、フィーリアの恐怖そのものだったのだから。

 

 

 

 

 

 発端はアルヴァが昏睡に陥り、数日が経過した時のこと。まだ、フィーリアが寝台(ベッド)の元から離れられないでいた時のことだ。

 

「……ん」

 

 アルヴァの見舞いを始めたばかりのフィーリアは、面会が許される時間のギリギリまで、彼女の傍にいた。およそ人のものでない、魔眼が如き虹と灰の瞳に心配と不安を満たしながら。

 

 だが、未だ慣れない生活に自分でも気づかない内にストレスと疲れを感じていたようで、その日フィーリアは寝台に寄りかかって寝てしまい、夜を明かしてしまった。

 

 ──あ、さ……?

 

 閉められたカーテンの、僅かばかりの隙間から差し込む日差しを浴びながら、フィーリアはゆっくりと上半身を起こす。少しばかり無理な姿勢で寝ていたせいか、背中と腰が痛い。

 

「……おはよう、おかあさん」

 

 そう言葉をかけるが、返事はない。静かに眠るアルヴァの顔を見やって、ふと何をするでなくフィーリアが視線を流す──その瞬間であった。

 

「……え……?」

 

 それ(・・)は、明らかに不自然で、異物そのもの。昨日までには絶対になかったもの。

 

 フィーリアが寄りかかっていた場所に────小さな薄青い魔石が生えていた。日差しに照らされることなく、自ずと発光しているその魔石から、フィーリアは視線を逸らすことができない。目を離せない。と、その時。

 

「いっ、っう……!?」

 

 まるで突き刺すかのような鋭い痛みが喉に走り、堪らずフィーリアがその場にしゃがみ込み、口元を手で押さえて咳き込んでしまう。数回程繰り返して、落ち着いた彼女はまた立ち上がる。

 

 そして無意識に口元にやっていた手を見やって、固まった。

 

 フィーリアの手は、血に染まっていた。喉を傷つけたのか、彼女は吐血したのだ。……だが、それだけではない。

 

 真っ赤な血に濡れて染まった、魔石の欠片が乗っていた。

 

「……こ、れ……わたしの、くちから……?」

 

 そのあまりにも悍ましい、眼下の事実と現実を認識し、理解した瞬間。一気に腹の奥底から込み上げてくるものを感じて、堪らずフィーリアは血のついた薄青い魔石の欠片を放り、血塗れの手で再度口元を押さえ慌ててその場から駆け出し、病室を後にする。

 

 そして運良くすぐ近くに見えたトイレに駆け込み、個室に飛び込んで鍵をかけるどころか扉も開けっ放しのまま、便器の蓋を片手で乱暴に上げ、顔を突っ込んだ。

 

「ぉうえぇぇぇっ……!」

 

 もう堪える必要もなくなり、フィーリアは胃の内容物を存分に便器の水へと吐き戻す。とはいえ、彼女の喉を通るのは血が混じった胃液が殆どであったが。

 

「はあ……はぁ……っ」

 

 フィーリアの吐き気が治まるには、数分を要した。その間彼女はずっと便器に顔を突っ込んだままで、しかし時間帯もあってか他に人が訪れることはなかった。

 

 体力を消耗したフィーリアは、息を荒げて座り込み、個室を仕切る壁に力なくもたれかかる。もう何も考えることができず、彼女は虚ろな表情を浮かべて、ただ呆然とする他ないでいた。

 

 それからまた数分が経って、フィーリアは立ち上がり、トイレの水栓レバーを上げ、薄らと赤くなった水を流す。そしてまだおぼつかない足取りのまま、ゆっくりと個室から出るのだった。

 

 フィーリアがアルヴァの病室に戻ることはなかった。彼女はトイレを後にすると、逃げるかのようにそのままアルヴァの自宅へと戻ったのだ。その理由はもちろん、今朝の出来事のせいである。

 

 もう、フィーリアの精神状態は限界間際だった。肌に走る線と、異質に尽きる虹と灰の瞳。そして極めつけはあの薄青い魔石。血に汚れたあの欠片が、いつまで経っても瞼の裏に焼き付いて離れない。離れてくれない。

 

「……わたし、は」

 

 壁に寄りかかって、フィーリアはどうしようもなく震える声で呟く。数日前から何もかもが彼女を追い詰め、そして今壊さんとしている。

 

 一体何が自分の身に起こっているのか、何故こんなことになってしまったのか。その原因は、始まりは全て────あの日だ。アルヴァ(おかあさん)が昏睡した日からだ。

 

 だが、どれだけ頭の中を巡り回っても、やはり何も思い出せない。どうしてあの日自分はアルヴァの隣で倒れていたのか、どうしてもわからない。

 

 ──こわい。

 

 もはやフィーリアの胸の内はそれで一杯だった。恐怖という恐怖が心を埋め尽くし、侵し、そして犯す。

 

 それでも、フィーリアはなんとか堪える。己の大事で大切な、唯一の存在を狭まった心の中に浮かべ、ギリギリで留まる。

 

 そんな中────ふと、フィーリアの視界が捉えた。

 

「……あ」

 

 気がつけば、すぐ近くの眼下に、あの小さな薄青い魔石があった。

 

 その日から────フィーリアは人と関わるのを最小限にまで控え、そして極度に拒むようになった。

 

 

 

 

 

 

 それこそがフィーリアが誰の家にも世話にならず、独りアルヴァの自宅にいる理由。話すことなど到底できない、絶対に話したくない理由だ。

 

 一体自分はどうしてしまったのだろうか──それがどうしても知りたいと同時に、どうしても知りたくない(・・・・・・)。だって万が一にもそれを知ってしまったら、もし決して認めたくない、受け入れたくない事実を突きつけられたら────恐らく、その瞬間フィーリアは限界に達する。その確信が、彼女にはあった。

 

 そんな相反する矛盾の意思を抱くフィーリアであったが、それも運命の悪戯か────彼女自身、予期せぬ形で真実を知ることになる。

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