辺りは暗闇に包まれ
森はシーンと静まり
にもかかわらず
ある開けた場所で火が焚かれており
大きな音が鳴っている
ガッガツカチャカチャモグモグと
お世辞にも綺麗とは言えない食べ方や大きな音を立てて食事を取っている者がいる
その者はまるで掃除機ようにテーブルの上にいっぱいあった食べ物を次々と口の中に入れシマリスのようにほっぺたをパンパンに膨らませいるのが
ゴリラのキメラアントのドクヒロ=カシミールだった
モグモグと必死になって咀嚼をしているが食べ物が詰まったのか急に苦しそうにして自分の胸を叩き出した
それを見た大男が水の入ったコップを渡す
コップを受け取り水を一気に飲み干すと
「はぁ〜危なかったまじで死ぬかと思った」
からからとまったくなんとも思ってないように笑いながら言うドクヒロ
「しかし久しぶりに食べた人が作った料理はこんなにうまいなんて」
と言ってまた頬を膨らませながら食べている
「まったくそんなに急ぐと危ないぞ」
顔の厳つい男ゼーゲン=ポルクスが呆れながら注意をする
「あと少しは落ち着いて食べんか」
「無理っす自分でも止めらないほどうまいです」
注意されながらもまだ食べているドクヒロ
「そんなに美味しかった?」
笑いながらアミュール=コンセンが聞く
「ああこの料理を作った人は天才だ」
キリリと真面目な顔でキッパリと言う
「本当!良かったねお兄ちゃん」
と大男に向かって嬉しそうに言う
話を振られた大男シンバ=コンセンは困ったような顔で
「僕は師匠やアミュールの為に作ったんだけどなぁ」
「まぁでもそんなに美味しそうに食べてくれたら嬉しいけどね」
「どんどん作るからたくさん食べてね」
「師匠もアミュールも早く食べないと全部食べられちゃいますよ」
「でもドクヒロは食べ過ぎこれで最後だからね」
怒りながらシンバが言うと
ドクヒロは絶望したかのように打ちひしがれた
それを見たアミュールが
「なんか可哀想だよお兄ちゃん」
「はぁ本当に優しいねアミュールは」
「じゃあしょうがないから作ってあげるけど残したら知らないよ」
と言って早速いっぱい作り出すシンバ
「かかってこいや〜‼︎」
食べ物で頬をいっぱいに膨らませながら叫ぶドクヒロ
ガッガツカチャカチャモグモグ
数十分ほど経つと音が静かになり
地面にお腹をパンパンに膨らませながら
寝ているドクヒロがいた
「いや〜もう食えないお腹いっぱいだ〜」
と満足そうに言ったと思ったらすぐに
イビキをかき始めたドクヒロに
呆れながらも笑う3人だった