この素晴らしい特撮(チート)で瞬殺に! 作:カーナビレッスン
ーデンライナー
私の名前はダスティネス・フォード・ララティーナ名門貴族ダスティネス家の令嬢だ。
貴族として産まれた以上貴族として恥ずかしくないように生きろと昔から父親から言われ続けてきた。
母親は物心ついた時にはいなかった。どうやら病気で死んでしまったらしい。
だから母親の事は全くと言っていいほど知らない。
しかし、それを不幸だとかは思った事がない。
家にいる使用人の何人かは私を可哀想だとか思っているようだがそんな事はない。
そんな己の価値観だけで考えようとするのは愚かなだけである。
母親についてはそもそも存在自体わからないし、鏡を見れば母親がどんな顔だったかは私の顔から大体わかる。
使用人達の話によると私の顔は母親の顔そのままで性格は父親似だそうだ。
母親の愛を受けなくても生きてはいける。
そうやって生きてきた。
確かに母親が欲しいと思った事が無いわけではない、妹や弟が欲しく思った時に考えたくらいだ。
母親がいないから妹や弟がいないと父親を困らせた事も多々あった。
しかし、今となっては仕方ないと割り切っていた。
別に妹や弟がいなくても幸せだ、母親がいなくて幸せに生きていけると…だが…この男は…
『母親のいる過去に連れて行ってやる』
と言った。
驚いた…こいつは過去に行く能力もあるのか。
魔王をたった数分で倒しただけの事はある。
それにしても母親と会うか…私の心が変わるとでと思っているのか…
だとしても私には"事情"があるんだ。
めぐみん、ゆんゆん…本当にすまない…
私が…私が…
ー過去の世界ー
ーデンライナー車内ー
車内に置いてあったコーヒーを飲みながら窓の外を見るといつもの自分の家に来たはずだが色々と古いというか何か懐かしい物が多く観られた。
もう枯れてしまった花や壊れてしまった装飾品や劣化してしまった家具など綺麗なままで残っている。
この男といると驚かされるばかりだな。
魔王を倒したからそれぐらい出来て当たり前と考えた方がいいかもしれないな。
私達はデンライナーを降りてサータンの毛で編んだ布というのを被り透明になって行動することになった。
カズマ『さあ、ついたぞ。といってもここから俺たちは見るだけしか出来ないからな。過去の世界に干渉する事は後の時代に多大な影響を与えてしまうわかったな。』
ダクネス『ああ…見てるだけだな了解した。』
私は家の様子を懐かしく見る。
子どもの頃とも違う物も多くあるがそれでもなんだか懐かしく童心に帰ろうとする心を抑えきれない。
中庭を眺めていると見た事のある顔が見えた。
執事やメイド達の姿だ。今のメイド長が若い姿のままだったりするのを見るのはなんだか楽しい。
知らない顔のメイドも何人かいるな…ああ、懐かしい。
そして私はついに見つけた。
母『あなた心配しすぎですよ。』
あれが母か…確かに私そっくりだ。
鏡を見れば母に会えると言ってた事は本当だな。
父『し、しかしだな…そ、その女の子らしいじゃないか。も、もし何かあったら…』
母『もうそうやってずうっと何ヶ月も同じ調子ですね。お可愛いこと…』
父『も、もしお前や産まれてくる子に何かあったら私は…』
母『そんな事ないわよ。まあ、確かにそんな風にしてもらうと助かるわね。』
父『そ、そうだろ!だ、だから安心して産んでくれ!』
母『しかし、ここにいるのは女の子です。お義父さまやお母様からは…』
!やはり私は…
女がゆえに…母や父は…
すまな…
父『あんな奴らは親ではない!!!!』
え…
父が私の見た事ないほどの怒号と怒り顔を見せていた。
本気で怒った父か…凄い…
母も怯えるほどの声を発している。
母『そ、そこまで考えてくださってたとは…ありがとうございました。』
父『す、すまない…ついこの間に同じようなことを言われてしまってな…』
母『いえ…私も同じことを言われたらあなたと同じように返しますね。…女を産んだ恥晒しなどと言う輩に対しては本気で怒ります。』
父『そうか。なんだか嬉しいな…流石に夫婦だから似てるんだな。』
母『ふふっ、そうですね。元気に産まれてね…私の赤ちゃん。』
父『さあ、そろそろ部屋に戻って寝たらどうだ。体調も完璧ではないんだろ。』
母『そうですね、お言葉に甘えさせて頂きます。』
父に支えられた母はゆっくりと腹を大事に大事にしながら寝室に向かった。
…………本当にそうなのか…
…本当に怒ってくれるのか……
私は…母を見ただけだ…これだけでは………
私は…母を信じられない!
ウィズ『……ダクネスさん、まだわからないんですか。』
先程まで黙っていたウィズが近くに寄って声を掛けてきた。
警戒心を弱めているのかこちらとしては好都合だがな…いつでも腹を潰す!
ダクネス『人の家の事に口を挟むな、私はただ見ただけだ。よくはわからん。』
そうだ、私は…私は…
貴族として…今回の件を…なんとかして…
私は…
ウィズ『寂しかったんでしょ。』
えっ…
今、なんと言った……
ウィズ『寂しかったんですよねダクネスさん。自分の前からいなくなったお母さんに対してなんとも言えない顔からわかります。』
寂しかった…私が………そんなことない!
父様や使用人達があの友人が…
いたから……
でも、この感情は…
こ、これは……えっと…
わからない!!わからない!
でも、だとしたら…
だから…なのか…
さっきから……私が…
泣いているのは
ダクネス『うっ…さ、寂しいわけない!私は私は…ダスティネス…フォード…ラ…』
体を崩した私はウィズに受け止められた。
その目から今まで我慢していた涙が吹き出してウィズの服を濡らす。
そうか…私はずっと寂しかったんだな…
だからこんなにも涙が出てくるんだな…嬉しくて…寂しいって感情を理解して涙が吹き出るんだな…
私はわんわんと泣いた。
さっきまでの戦闘で殺しあっていた事も忘れてウィズは優しく私の頭を撫でてくれた。
そうか…これが母か……
ああ…母上…母…ママ……
ウィズ『カズマさん…なんだか私も…駄目みたいです…うっ…っ…な、なんとか…ダクネスさんと母様を会わせてあげられませんか…』
私の頭を撫でながら涙を流してウィズは頭を下げてきた。
ポタポタと涙を地面に落としながら…
ウィズから離れた私も涙を流しながら頭を下げた。確かに…出来ることなら…私は…
ふーっ…と息を吐いたカズマは腰から機械を取り出して操作していた。
カズマ『……母は強しか…しょうがねぇなあ…本当はこんな事してはいけないけど…これならいいか…デーボ・アックムーン』
カズマの機械から不思議な人型の生命体が出てきた。羊の顔をしてピンク色の服を着た怪物が出てきた。
カズマ『こいつの能力でダクネスの母の夢に干渉する。そこでゆっくり質問してくればいいさ。』
ダクネス『えっ…』
夢に入る。
確かそんな能力を使う魔族の存在を聞いた事があるからそこまで驚かなかった。
でも…それでも…
ダクネス『ありがとう…ありがとう…』
カズマ『さあ、いくぞアックムーン。』
アックムーン『了解ムーン!』
ー夢の世界ー
一面暗闇の世界に私はいた。
どうやら本当に入ったみたいだ。
その中で唯一光が指す方に向かった。
そしてそこに辿り着くと…
ダクネスの母『…あれ?あなたは…』
私の家の大広間でお腹を大事に抱えて優しく微笑む母がいた。
私に少し驚く様子を見せたが特に敵対心を見せず何かを悟った雰囲気が感じられた。
ダクネス『こ、こんにちは…わ、私は…』
ダクネスの母『ふふっ、もしかして未来から来た私の赤ちゃん。』
ダクネス『えっ…』
ダクネスの母『あら違ったかしら?ここは夢なんでしょ…だったら私の希望くらい叶えてくれるかもしれないじゃない。早く赤ちゃんに会いたいってあれが証拠でしょ、どう?』
母が指さした先を見ると父の服を着たデーボ・アックムーンがこれは夢ですと書いた紙を掲げている。確かにこれで夢らしくなったな。
ダクネス『そ、そうです。私は未来から来た夢の中のあなたの娘のダスティネス・フォード・ララティーナです。』
ダクネスの母『そう…よかったわ。ねぇ…もう少し顔を見せてくれないかしら?』
ダクネス『は、はい。』
私が顔を近付けると母は優しく頬に触ってくれた。
温かい…心が落ち着く…
ダクネスの母『ふふっ、私そっくりの顔まで触れるなんて嬉しい夢ね。』
ダクネス『質問してもいいですか…』
ダクネスの母『いいわよ、何かしら。』
ダクネス『私を産んで後悔しないか…』
ダクネスの母『…そんなわけないじゃない…』
ダクネス『 他の貴族や親族から疎まれてるじゃないか…それでも…』
ダクネスの母『ええ、当たり前よ。そう聞くって事は未来だと私は死んでるわね。』
ダクネス『!!!』
ダクネスの母『その顔は正解って顔ね、私と本当にそっくり、ふふっ。』
ダクネス『…ああ、死んでる。病気と…』
ダクネスの母『病気ね…本当に病気だったら幸せだけど…違うかもしれないわね。』
ダクネス『えっ……』
ダクネスの母『親族又は……言ってもいっか、私ね、"ある貴族"との縁談があったんだけどそれを断ったの、もしかしたら怨みから殺されたかもしれないわね。』
ダクネス『!!!!まさか、そんな…"奴"が…』
ダクネスの母『…ごめんなさい。私たちのことをあなたに負わせちゃって、あの人は黙ってたのね。まったく…でも、いつか知らないと行けないことよ。』
ダクネス『…私は…私は…』
涙が止まらない。
そんな私を母は強く抱き締めてくれた。
ダクネスの母『ごめんねごめんねごめんね。私が……そばにいてあげれなくてごめんね。一緒にいてあげれなくてごめんね、ごめんね…ごめんね。』
ダクネス『マ、ママ……ママーー!!!!うわああああああああああああ!!!!!!』
私は強く強く抱き締め返して泣きながらずっとずっと母の体温を感じる。
また会いたい…思っていけないのに……また会いたいって思ってしまった。
いや、会えないだからこそ味わおう…この記憶を糧に生きていくために…
ー現実世界ー
ーデンライナー
私はアックムーンと共にデンライナーに戻った。
赤く腫れた顔を見られることに対して私は抵抗もなく笑顔で2人の顔を見た。
そして私は2人に向かって頭を下げた。
ダクネス『これまでの非礼を詫びる…申し訳なかった。母と出会い…母親の偉大さを知った。申し訳ない。』
ウィズ『もういいですよ。私は気にしてませんから体だってカズマさんに治してもらいましたし。』
カズマ『ああ、罪を憎んで人を憎まずだ。だから聞かせてくれ……お前の"事情"って奴を…』
ダクネス『……わかった。私はお前に王位についてもらった。今すぐに…その理由は…』
ー現代ー
ー路地裏ー
そのころ、めぐみんとゆんゆんは一通り吐き終わったアクアの外の空気を吸いたいといった駄々を聞くために外に出ていた。
ゆんゆん『だ、大丈夫ですか……アクアさん。』
アクア『すぅーはぁー、な、なんとかね…ありがとう。』
めぐみん『はぁ…まったく、レムにも言われたじゃないですか。なんとかならないんですかそれ?』
アクア『だ、だって…カズマさんは出そうと思えばお酒やらおつまみとか出せるのにケチなのよ、だから借金しまくれば出してくれると…』
めぐみん『はぁっ…少しだけカズマに同情しますね…ん?あれは…』
私が辺りを見渡すと目が紅い集団がぞろぞろと歩いていた。
私の見間違いでなければ…
ゆんゆん『えっ…ふにふら…あるえ…ぶっころりーさん…なんでここに?』
紅魔族!なんでみんな一斉に…
もしかして…対魔王軍遊撃部隊(レッドアイ・デッドスレイヤー)とかいうニート集団が魔王軍を壊滅させて暇になったからカズマに対して憂さ晴らしに来たんですかね。
少し叱ってやりますか。
私はぶっころりーに近付いた。
めぐみん『おい、そんな紅魔族の恥になるような行進を辞めて貰おうか…恥ずかしくて…』
説教を始めようとしてぶっころりーの顔を改めて見た。生気のない表情に対して驚きつつも話そうとするが…
ぶっころりー『逃げろ、めぐみん。』
えっ…
ガシッ!!
私は手を握られる。
離れない…なんだかぶっころりーの体の熱が上がって光り輝いているとても熱い…なんで…
めぐみん『離して…』
な、何を…
シュイーン!!!
お、おかしい!な、何を!
アクア『めぐみん、離れて!そいつ爆発するわ!』
え?
た、確かに煙がぶっころりーから漂っている。
焦げ臭い…に、逃げなきゃ!
めぐみん『は、離れない…』
ピーン!!
アクア、ゆんゆん『めぐみん!!』
た、助け…
ビュワーン!!!シュキン!!
ビュワーン!!
ドッカーーン!!!!!
アクア・ゆんゆん『めぐみーーーん!!!』
煙が晴れるとそこにいためぐみんは無事だった。
めぐみん『あ、ありがとうございました。あ、あなたは…』
シュリケンジャー『天空忍者!シュリケンジャー参上!君たちを守るようにカズマから仰せつかわった。』
私は助かった。
ぶっころりーの掴んだ腕ごと切り裂いて私を抱いてその場から逃げて爆発から助けてくれた。
それよりぶっころりーが爆発…なんで…
ゆんゆん『な、なんでぶっころりーさんが…爆裂岩みたいに…』
シュリケンジャー『とりあえず氷漬けにして動きを止める!冷凍剣!はっ!』
キーン!ドンッ!!
そばにいたふにふらを氷漬けにしようとするが冷気が届いた途端に爆発してしまった。
ゆんゆん『そんな、こんなのって…』
シュリケンジャー『くっ…これは…』
ーデンライナー
ダクネス『紅魔族の襲撃を防ぐためだ。』
今回からだんだんとシリアスになっていきます。
ちなみにタイトルの意味はいくつかありますが次回の内容にも少し繋がっているので次回もお願いします。
感想、メッセージとても楽しみに待って要返信しますのでお気軽にお願いします。
見てみたい特撮とアニメのコラボ小説は?各小説のコラボするアニメについては回答のスペースの関係上あらすじに書いておきます。
-
ガオレンジャーVSタイムレンジャー
-
ボウケンジャーVSマジレンジャー
-
キュウレンジャーVSジュウオウジャー
-
令和セカンドジェネレーション
-
映画ウルトラマンZ