この素晴らしい特撮(チート)で瞬殺に! 作:カーナビレッスン
ーダスティネス邸ー
ー客間ー
私の名前はシエロ。
踊り子ユニットアクセルハーツのメンバーで、頑張っている。
貴族の生まれという事をメンバーにも黙っていたんだけど杉下という男の人の手によってバラされてしまった。
でも、それをメンバーのリアちゃんとエーリカちゃんは受け入れてくれた。
まあ、リアちゃんも別の世界から来たという変わった出身だったそうなのですんなり受け入れてくれた。
そして、私達は杉下さんと分かれてサトウカズマさんのパーティーがいるダスティネス邸の門の前に辿り着いた。
ハーゲン『お待ちしていました。アクセルハーツの皆様、中でお嬢様達がいらっしゃいます。』
僕達が執事の方に招かれてダスティネス邸に入ると貴族らしい綺麗な空間が出来ていて、実家に帰ってきた気がした。
とりあえず僕達は僕達を探す為にバラバラになった人が来るまで客室に待つように言われて待っていた。といっても、そんなに長い時間待たせれたわけではなく、5分くらいでその人達と会った。
ダクネス『お待たせしてすみません、アクセルハーツの皆さん。私はダスティネス・フォード・ララティーナ。この屋敷の跡取り娘です。』
リア『私の名前はリア、アクセルハーツのリーダーです。』
あの人はララティーナさん。
そういえば久しぶりに会うなぁ、舞踏会とかで何回か会った事はあるけど直接話した事はなかったと思う。
今、僕達が拠点としてるアクセルの街をいなくなったアルダープに代わって収めてるダスティネス家の跡取り娘なのだ。
アルダープっていう領主には悪い印象しかなかった。大量の踊り子税みたいな物を導入して払えなかったらお前達でワシを喜ばせろ。
方法?どっちか好きな"口"を使え!
と言ってきたので、本当は嫌だったけどお父様の力を使って回避した。
これは二人に内緒でやったけど、問題は特になくそれからアルダープもいなくなったので本当に良かった。
でも、その代わり息子さんが今大変だって聞くけどあの人はとても素晴らしい。
何度か舞踏会で会ったけど優しい人でとても優秀だった。踊り子になってからも交流自体は続けていてお父様からは結婚しないかと言われてるが今はまだいいと断っている。
もし、将来的に見たら悪く無いかもしれない。
でも、この"発作"をなんとかしないといけないなぁ…
ダクネス『わざわざ来てもらって申し訳ありません。実はこの世界の事について話をしないといけません。よろしいでしょうか。』
リア『は、はい。あとそこまで言葉に気を遣わなくて大丈夫ですのでもっと軽めでいいです。』
ダクネス『そうですか、ではよろしく。』
こうして私達はこの世界の事を知った。
この世界は魔王が倒されて魔王軍もなし崩し的に崩壊したが今でも残党が各地で争いを起こしている。
そして、各地での戦いを止める為に人間と魔族の間を取り持とうしているのがダクネスさんのパーティーで、もうすぐパーティーメンバーも帰ってくるそうである。
そんな事になってたんだ。でも…
エーリカ『そもそも、魔族と人間が和解しないといけないわけ?もう魔王城もないわけだしー、あんまり関係を持たないのがいいんじゃなーい。』
ダクネス『その意見も分かる。お互いに干渉しないのが一番だ。しかし、ここまで殺し合いをしてきた相手とはいさようならとはいかないだろう。お互いに干渉は避けられないと思うべきだ。』
シエロ『で、でもお互いにこの戦争で痛い目を見たから干渉しない方がいいと思うんじゃ…』
ダクネス『いや、人間にしろ魔族にしろそのような規制を引いても抜け道を見つける奴はいる。なら、大っぴらにした方がそれを止められる。』
リア『そうだな…難しい。特に今回の場合取り扱いが困るのは人間の方だろうな。』
エーリカ『え?なんで?反乱とかしてる魔族が面倒なんじゃないの。』
リア『確かにエーリカの言う通り司令塔がなくなって混乱した現場が好き勝手取り扱いが魔族は悪い。しかし、魔王という強大な存在がいた事で抑圧されていた人間の欲望が今爆発している。』
エーリカ『欲望の爆発?それって…』
リア『そ、それは…』
シエロ『……』
僕とリアは落ち込む。
知りたくないし考えたくもないけど今そういう噂はそこら中で回っている。
リアちゃんもわかっているのだろう。
そんな僕達を察してかダクネスさんが話をしだした。
ダクネス『…奴隷だよ。』
エーリカ『奴隷!そんなの大分昔に禁止されたんじゃ…』
ダクネス『表向きには…だが、本当は今でも奴隷は存在している。貴族の趣味の中には奴隷収集や奴隷虐待を持つ者も多くいる。それが現実だ。だろ?シエロ。』
話を振られた僕は驚きつつも相槌をした。
シエロ『…うん。』
あまりしたくない話であるが振られた以上は答えないといけない。
"奴隷"
ダクネスさんの話にもあるように奴隷事業は貴族の間で今、物凄く流行っている。
それは何故か?魔王討伐による影響だ。
この頃奴隷を使ってるであろう家が多く感じる。
勿論、お父様の家ではそんな事はしていない。それにそもそも奴隷は違法と決まっている。
しかし、魔族ならどうだ。
違法ではないというよりそんな事を規制する者や決まりはない。
なら、していいのか…これは判断に困る。
今回の戦争負けたのは魔族側なので魔族側にもはや後ろ盾はなく魔族の奴隷は個人の倫理によって良し悪しが決められる。
私の家は悪と考えている。
王様が決めてくれればなんとかなるのだが、王様はどうも戦争の後処理を第一王子と共に各地で行なっている。
こうなったらもはや王女様に任せるしかないが…どうやらそれも機能していない。
側近に襲われ精神的におかしくなっているらしい。
もうどうしようもないと思っている。
ダクネス『私達としてはもうこれ以上の血が流れるのは懲り懲りだ。よって、これから奴隷を無くすには一つ一つ潰すのも大事だがまずは王女アイリス様との接見の場をすぐにでも設けなければいかない。我がダスティネス家は警戒されているがシエロの家ならばなんとかならないか。』
シエロ『なるほど…わかりました。お父様に頼んでみます。でも、成功するかはわかりません。今の状況的には…』
ダクネス『すまない、焦らしてしまった。何か嫌な予感がしてしょうがないんだ。』
シエロ『嫌な予感ですか…』
ダクネス『ああ、それをなんとかせねばならいんだだから頼む!』
シエロ『はい!』
この時点ではまだなんとかなると思ってました。でも、その時には遅すぎたんです。
ー同時刻ー
ーアイリスの部屋ー
ブイイイイイン!!!!!
チェーンソーがアイリスの左目を抉る。
アイリス『きゃああああっ!!!』
ゼロワ『るるるー悪いな王女様、左目いただいたぜ。これでいいんだろ、クレア、レイン。』
部屋にいて動けずにいるクレアにゼロワは話しかける。
クレア『な、何を…』
ガシッ
ゼロワ『逃げるぞ。』
クレア『は、離せ!私は違います…私は…』
アイリス『そんな…いや…助けて…助けて…誰でもいいから助けてください!!!早く!早く!助けてください!!』
クレア『あ、アイ…』
アイリス『もういや!怖いのは嫌!痛いのは嫌!助けてえええ!助けて下さぁい!!!お願いします!痛い!痛い!痛い!!』
ゼロワ『…逃げるのはやめだ…死ね。』
ゼロワがチェーンソーをアイリスに振り下ろす!
ルバ『危ない!!!!』
アイリスの前に一人の男が現れて姿を変えてチェーンソーを受け止めた。
ゼロワ『なんだお前は…』
ルバ『俺か…俺は魔族にしてお前達から同志を守る為にやってきた!貴様達王族による殺人を見過ごせなかったのだ!』
アイリス『王族…どういうことですか…』
ルバ『…貴方のお父様…この国の王とその息子が貴方様の処刑をレインに持ちかけてゼロワをけしかけてきたんです!』
アイリス『そ、そんな…なんで!!なんでですか!なんで私が…』
ルバ『貴方がサトウカズマを婿に迎える事が出来無かったことに失望したため用済みと判断したようです!』
アイリス『えっ…そ、そんな!嘘です!そんなわけありません…』
シンディー・サンシャイン『男はみんなそんなものよ。』
手に持っていた友達のシンディーサンシャインが話しかけてきた。
アイリス『そ、そうなんですか。』
シンディー・サンシャイン『そう、だって女が当主や王様にはなれない。主権を握るのは全て男それは男は女を道具としてしか見てないから。』
アイリス『そんな…そんな私は…これまで何のために…』
シンディー・サンシャイン『そりゃあ貴方にこの世界を救った勇者の子どもを産ませる為よ!だから既に男の王位後継者がいるのに貴方が産まれたのよ!酷い親だ事…』
クレア『王を馬鹿にするな!王はそんな方では決してない!』
ゼロワ『るーるるー。それはどうかな、ほらどうやら到着のようだ。』
クレア『え?』
皇子『久しぶりだな、我が愚妹。』
アイリス『お兄様…』
王『ふっ、折角の風習もこれで終わりだこの恥知らず!貴様はサトウカズマの誘惑に失敗した時点で生きる価値は無くなったのだ!なぜ生きてる!』
アイリス『お、お父様…そんな…わたし、私は…もう…いらないのですか…』
王『ああ!お前は"必要ない"』
アイリス『そんな…そんな…そんなあああ!!』
ゼロワ『貴様の心伝わってきたぞ…王。ご指示をお願いします。』
王『当初の予定通りクレアと共にこのクズをしまつしろ!ゼロワ!』
クレア『王!私は…私は!!』
王『クレア、もう良いぞその三文芝居は。』
クレア『な、何を…』
皇子『流石の演技力と褒めてるんだよクレア。もうそうやって出来ない無知な王女を慰める役はもういんだよ。』
アイリス『そんな…貴方まで…』
ゼロワ『城からほぼ出た事もなく世間も知らぬ政治も出来ぬ体型も良くなく挙句に女として負けるなど圏外だ。』
アイリス『いや…嫌…もう…やめて…』
クレア『そんな事ありません!私は…私は!』
王『クレア…王の命令だ…"黙れ"』
クレア『!!!』
皇子『よろしい、クレア。これまでの活躍ご苦労だったね。いつも愚痴を溢してたからね、あんなちんちくりんのクソガキが調子に乗って命令しやがってってねぇ…大変だったね。』
クレア『!!!!』
アイリス『もう…わたしには…何も…何も…』
ルバ『いえ、我々には人間に恐怖を植え付ける存在を手に入れたのです!現れよ!その名も…』
上空から長い何かが飛んできた。
あれは虫…モンスター…いや…あれは…ひと。え…あれって…
ルバ『捕らえた人間をくっつけて作った存在!その名も…』
『ムカデ人間4!!!』
ー森ー
ー裏道ー
森の裏道に馬車に牢屋を運ばせている商人がいた。その商人は二人の獣人を捕らえて満足気な顔をしていた。
???『ううっ…』
????『…ごめんね…ごめんね…』
商人『いやぁ、たまんないねぇ。まさかこんなに簡単に金が入るなんて勇者様様だねぇ。』
????『お願いです!私は売られます!奴隷になります…だから…だから…ミ…』
商人『うるせえぇ!!』
ピシッ!!
???『うわっ!』
????『ごめんね…私じゃ…』
???『お腹が空いたぞ…』
商人『ちっ!運が無かったと諦めるんだな!奴隷らしく売られた先でこき使ってもらいな!!』
??『奴隷とはよくありませんね。』
商人『な、誰だ!』
森の茂みから一人の男が現れる!
杉下『警視庁特命係の杉下です。私のことは今はいいです。奴隷…なんて酷い事をするんですか!!』
商人『うるさい!人間の奴隷はともかく魔族や獣人の奴隷は禁止されていないんだよ!邪魔するなら…やれ!』
護衛『へい、了解しやした。』
後ろから来た馬車にいた数人の屈強な男達が馬車から降りてきた武器を持って杉下を睨む。
杉下『おやおや、暴力とは情けない。それでは、お願いします。』
赤犬『所詮お前らはこの時代の敗北者よ!ぬうん!!』
商人・護衛『うわあああ!!!』
杉下『大丈夫ですか、おや貴女達は獣人だったのですね。お名前は?私は警視庁特命係の杉下です。』
ミーア『み、ミーア…は、腹減った…』
エイミー『エイミーといいま…』
バタ
杉下『おやおや、疲れて倒れてしまいましたか。赤犬さんとりあえず知り合いの所に連れていきましょうか。』
赤犬『わかっちょる。』
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