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「おはようございます!」
「芥生ちゃん、おはよう。今日も元気だねぇ」
「はい、くぐはらは今日も元気いっぱいですよ!」
お休みの日は、6時半に起きてたくあんをおかずにご飯を食べたら、朝のパトロールです。
ピーちゃんと一緒に近所のおばあちゃん達にご挨拶しながら困っている人を探します。
おばあちゃん達を驚かせないように、少し離れた公園で空を飛ぶ準備をします。防災倉庫に隠してある、くぐはらがデコレーションした特製のほうきに乗って、パトロールを始めます。
「む!」
信号のない横断歩道を渡ろうとしているおじいちゃんがいました。なかなか車が止まらなくて困っているようです。
くぐはらは急降下して、飛んでいるところを見て驚かせないように、おじいちゃんの後ろで歩道に着地します。
「大丈夫ですか?一緒に渡るですよ!」
声をかけて、手をぴんと上げます。車が止まってくれたので、そのまま反対側の歩道まで渡りました。
「お嬢ちゃん、ありがとねえ」
「いえいえ、当たり前のことですよ」
「お礼にこれ、大したものじゃないけどあげるよ」
おじいちゃんはスーパーの袋から、りんごを1つ出してくぐはらに渡してくれました。くぐはらはお辞儀をします。
「ありがとうございます!」
お礼は大きな声でしっかりと。人から何かもらった時のキホンです。重そうな袋を代わりに持って、おじいちゃんをおうちまで送って、またパトロールに戻ります。
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「…ややっ!」
またしばらくすると、木の下で必死にジャンプしている女の子を見つけました。くぐはらが空から近くに行くと、女の子は驚いた顔をします。
「…おねえちゃん、お空飛べるの?」
「くぐはらは魔法少女ですから、空も飛べるですよ!」
「魔法少女!?すごーい!ほんとにいるんだ!」
「くぐはらはすごいですよ!えへん!」
くぐはらは胸を張ります。魔法少女は女の子のあこがれなのです。ピーちゃんも嬉しそうにしています。
「さっきぴょこぴょこしてたけど、何かあったですか?」
「あのね、赤い風船追いかけてたんだけど、木の上にあがっちゃったの」
女の子が指さした先に、赤い風船が木に引っかかっていました。
「あのぐらいなら楽々取れるですよ」
くぐはらはほうきに乗って、木の上まで行くと、風船を掴んでまた戻ります。
「はい、どうぞ。今度は離しちゃだめですよ」
「うわあ、ありがとう…!」
女の子はキラキラした目でくぐはらを見てきます。くぐはらはまた誇らしい気持ちになります。
「みらも、おねえちゃんみたいな魔法少女になりたい!どうやったらなれるの?」
「そうですね…人助けの気持ちを、いつでも忘れないことが大切ですよ!そして、みんなを愛する気持ちです!」
「みんなをあいする…?」
「そうです!はくあいしゅぎ、って言うですよ!いつもみんなと仲良くすれば、自然と実践できるはずですよ」
「みんなと仲よく…わかった!みら、おねえちゃんみたいな魔法少女になれるようにがんばるね!」
「はいっ、応援してるですよ!」
女の子と握手をして、くぐはらはお昼ご飯を食べるためにおうちに戻りました。
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「…むむ……」
夕方のパトロールは、歩いて街の中をぐるぐる回ります。夏になると空き缶やアイスの棒のゴミのポイ捨てが多くて、くぐはらはゴミ袋を持って回ることになります。ポイ捨ては環境によくないので、ゴミはちゃんとゴミ箱に捨てなければいけません。
歩いていると、空き缶がころころ足元に転がってきました。
「ポイ捨てはいけませんよ!」
転がってきたところにいた男の子に声をかけます。不満そうな顔をされてしまいました。
「…コレ、ボクが捨てたんじゃないんだけど」
「見て見ぬフリも同罪です!ゴミを見つけたら拾うですよ!」
「はーい、気をつけまーす…」
男の子はそう言うとめんどくさそうにいなくなりました。最近の若い人は環境を守る意識が低くて困るですよ。ピーちゃんも残念そうな感じです。くぐはらはその空き缶を拾っておうちに帰りました。
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夜、眠っていると夢を見ます。水色の髪の傷だらけの女の子が、くぐはらに助けを求めている夢です。
女の子はくぐはらを探していますが、見つけることはできません。くぐはらも、女の子を見つけることはできません。
確かに同じところにいるはずなのに、助けることができないのです。
くぐはらの本能、みたいなところが、たまに、女の子を見つけ出して退治するように言います。彼女は危ないから、と言います。くぐはらはそれはいけないと思うので自分を叱ります。どうしてそんなことを考えてしまうのか、わからないのです。
もしかしたらくぐはらは、パトロールをしながら、ずっとその子を探しているのかもしれません。
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今日もくぐはらは、街の平和のために活動します。小さな行いも、積み上げれば世界平和に繋がるのです!
困ったら、パトロール中のくぐはらにいつでもお声がけください。あなたの元へ飛んでいくですよ!