過労死ワイ、戦いを全力で避けた結果怠惰の魔神扱いされる。   作:シーボーギウム

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なんか間に合ったので初投稿です。


3.異世界日記 その3

○月〒日  曇り

 

 今日、何故こんなに俺達に良くしてくれるのかお姉さんに聞いてみた。どうやら彼女も大罪七属性の持ち主らしい。今の時代大罪七属性を持つ者同士会うのは至難と言っても過言ではなく、しかも俺の怠惰の属性に至ってはここ数百年存在すら確認されていなかった。

 その珍しい怠惰の属性の調査も勿論目的だが、それとは別の、もっと大きな、時間のかかる目的のために出来る限り多くの大罪七属性を持つ者が必要なのだと言う。だから俺達にどこぞで野垂れ死んでもらっては困るのだとか。

 お姉さんの言い草からして、大罪七属性持ちは実質強制参加っぽい。なんか嫌な予感がするのでできればご遠慮したい。

 とはいえ、こればっかりは時が過ぎなければどうなるか分からない。その時のことはその時の自分に任せるとしよう。

 

 因みにお姉さんの属性は色欲だった。色々納得がいった。

 

 

 

 

 

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△月*日  "剛"雨

 

 異世界パネェ……雨なのに威力がおかしい………

 調査自体は既に終わっているが、とてもではないが外に出ていける天候ではない。実際に見たことはないが熱帯のスコールより明らかにやばい。ちょっとした興味本位で外に出てみたら「おぐォォオ!?」とか叫びながら地面に叩き付けられてしまった。もう絶対やらん。

 お姉さん曰く、これは剛雨というらしい。豪雨じゃない。前世では大雨で死者が出る場合、川の水位が上昇して、それで洪水が起こった結果、というのが普通だが、この剛雨の場合、普通に雨の圧力で地面に叩き付けられて死んだり、それで生き残ってもその雨で立ち上がれず溺れ死んだり、元々雨の多い地域だったりすると雨が身体を貫通して死んだりするらしい。雨ってなんだっけ()

 一応そう頻度の高い天候ではなく、起きても1年に一回あるかないかが精々なのだとか。

 

 閑話休題。

 

 上述の通り調査は終わっていたのでお姉さんは本格的に俺達がこの世界で生き残る術を叩き込んできた。有り難くはあるのだが、どうにもお姉さんの目的の方へ向かっているようで喜びきれなかった。まぁそれは置いとこう。

 今日教えられたのは大罪七属性関係の様々な知識だ。大罪は前世でもよく知られる七つに分けられる。そしてこの世界では、その属性毎に魔神(・・)と言われる存在がいるらしい。で、その魔神について書かれた書物に各属性の特性を知るヒントになることが書かれているのだとか。

 俺の怠惰の場合。

 

 それは怠惰故、全ての力は消え失せる。逃れうるものは無く、怠惰に満ち、支配される。

 

 うん、分からん。何も分からん。これヒントとちゃうやんけぇ!!一応他の属性のも見せてもらったが、全部こんな感じで訳がわからなかった。

 ルビアも傲慢の部分を読んでいたがめっちゃ首を傾げていた。可愛い。

 お姉さんは自分の属性である色欲に関しては理解できているらしいが、口での説明は難しいらしい。聞けばある日唐突に、本能的に理解できてしまったのだという。あれだ、ペッ○だ。

 

 理解が及ばない以上、この話はそれで終わった。

 

 で、次が使徒についてだ。某汎用人型決戦兵器は関係ない。

 ここで言う使徒というのは、大罪七属性を持った人間の事を言う。実際には彼等は普通の人となんら変わりはなく、言ってしまえば差別用語だ。本来あまり使ってて気持ちのいい言葉ではないが、その屈辱を忘れないように敢えて使っているのだとか。

 この話をしている時のお姉さんの雰囲気がクソ怖かった。絶対なんかあっただろ。

 ほいで、俺とルビアはその使徒なのだと。ルビアに関しては騎士に捕まった時にそう呼ばれたらしいのでほぼ間違いないだろう。

 んで、使徒にはある能力がある。個々人によって強弱はあるが、それぞれの属性の魔神の所在を感知するというものだ。まぁ俺は微塵もそんなもん感じないのだが。因みにルビアも俺と同じでまるで分からんらしく首を傾げていた。可愛い。

 お姉さんも流石にここまで感知能力が貧弱なのは初めてなようで困惑していた。すまんかった。

 で、お姉さんはその感知能力とやらで魔神を探してほしいのだという。傲慢と、怠惰の魔神以外は既に見つかっているから本当に俺達の属性の魔神を見つけるだけで魔神が七柱揃うのだとか。揃えて何するんですかねぇ………

 

 

 

 

 

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△月☆日  晴れ

 

 一晩で晴れるのか……

 

 それはともかく、今日はようやくお姉さんの家から出発した。連絡用の魔法でいつでも話はできるようにはしているが。

 お礼を言いつつ、ルビアと二人でいざ出発、といったところで、お姉さんに名前を聞かれた。そういえばルビアの名前は伝えたが、俺の名前は言ってなかった、というかまだこの世界で名乗る名前決めてなかったのだが。

 なんとなくそこで名前を決めるべきな気がして

 

 ディア、と名乗っておいた。

 

 ルビアに先に知りたかったと怒っているのが可愛かった。

 

 

 

 

 

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 ディアとルビアが去った後、女は暫く二人の向かった方向を眺めていた。彼女は二人が見えなくなってからため息を一つつく。その息はそこに吹く風にさらわれ、すぐに消えた。

 

「……これでいいかしら?」

 

 彼女が振り向くと、そこには先日赤髪の少女の前に現れた青髪の青年がいた。

 

「いや知らん」

「えぇ……」

 

 彼女があまりにも雑な返答に困惑していると、青年は気不味そうに表情を歪めた。

 

「俺もグリードに指示されただけなんだよ……」

「そうなの……グリードにしては不思議な指示ね」

「確かにな。アイツなら拠点に呼べって言うもんだと思ってたが」

「ま、わからないこと考えても仕方ないわ。雨降らした(・・・・・)のも疲れたでしょ?少し休憩していきなさい」

「ん、悪いな」

 

 女に促され、青年は家へと入る。しかし、一歩踏み入れた時点で全身に怖気が走り、全身の毛が逆立つような錯覚に襲われた。瞬間、彼は家から出ようと身を翻すが、もうその時点で手遅れだった。青年は凄まじい勢いで何かに吹っ飛ばされ、ベッドの上に仰向けで叩き付けられる。その瞬間拘束魔法が発動し、すぐに動けなくなった。

 そんな彼の上に跨る者がいた。

 

「うふふふふ、ここ数日お預け状態だったから溜まってるのよねぇ♥久しぶりにしっかり楽しめそう♥」

 

 それは、その紫の瞳を妖しく、淡く光らせる女だった。彼女は青年の服をゆっくりと脱がしながら舌舐めずりしている。

 そんな彼女の様子に、青年は焦っていた。

 

 

「ルーてめぇ騙しやがったな!?てかグリードにキレられるぞ!?」

「私は騙してなんかないわよ?それに、グリードが許可してくれたのよ♥」

「あのクソメガネェェェェエ!!!!」

 

 そうして青年がここにはいない仲間に怨嗟を吐く間にも、着々と服は脱がされている。どうにか逃れようとするものの、拘束魔法のせいで身動ぎ一つできない彼は、もはや皿の上に置かれた肉同然の状態だった。

 

「全く、うちの使徒の娘達には何度か手を出していたじゃない、何で私はダメなのかしら?」

「当たり前だろたわけぇ!!お前は魔神だろうが(・・・・・・・・・)!?」

グーラだって魔神じゃない(・・・・・・・・・・・・)?」

「色欲と暴食じゃ話が違うだろうがぁ!!」

 

 言い争う間に、ルーと呼ばれた女はもう青年のズボンに手をかけていた。

 

「ま、待て、やめろっ!!」

「ふふふ、無理♥」

 

ギャアアアアアアアア!!!!!

 

その後三日間、二人は家から出て来なかった。

 

 




グーラ君はこれ以前に一度ルーさんに襲われています。
バッチリトラウマになったそうです()
因みにルーというのは略称です。

あと、もっと感想くれてもええんやで?

ルーの姉貴から逃げるので失踪します。
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