過労死ワイ、戦いを全力で避けた結果怠惰の魔神扱いされる。   作:シーボーギウム

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今回ちょっと短め。ゴメンネ(伊之助)
ふと疑問に思ったのですが文字数ってどのくらいが良いんすかね?今のところ2500〜5000位だと思うんですが。
後書きでちょっとアンケート取ります。取るだけです(迫真)
まぁある程度意識はすると思いますが。
今回ちょっとシリアス。

ではシリアスなので初投稿です。



9.異世界日記 その8

◆月¥日  晴れ

 

 今日は昨日のマリアちゃんとの決闘を元に彼女に魔法のアドバイスをした。というか、何気にあれこの世界での初戦闘である。ルビアを助けた時の騎士達にはほぼ不意打ちで怠惰の魔力叩きつけただけだったからなぁ。

 

 それはともかく、【歌姫】の使い方だ。まず彼女に言ったのは攻撃に使っている弾丸が大味過ぎるということ。あれじゃあたってもそこまで意味は無いし、範囲は広いかもしれないが根本的に速度が遅いせいで当たらないのだ。

 ではどうするのか。

 簡単だ。弾を小さくすれば良い。魔法を使う者同士の戦いで必要なのは面の圧力より点の貫通力だ。攻撃範囲を広げると、威力が分散されるせいでどうしても対処されやすくなるのだ。仮に攻撃範囲を広げるとして、攻撃を当てることに意味があるのならともかく、物理的な威力を期待するには相当な量の魔力を込めなければならなくなる。

 

 もう一つ上げるなら、ただ爆音を放つだけでも強力な攻撃になるだろうと伝えた。一対一なら周囲の被害も考える必要はない。ただ現状それだと自分もダメージを受けてしまうらしい。

 と、ここで気付いたのだ。前世では割と当たり前の事だったが故に勝手に共通認識扱いしていたことがあったのだ。

 それは音が振動であるということ。

 思えば科学の発展していないこの世界では物理現象に対する人々の興味が薄いのだ。それよりも身近で便利な魔法なんてものがある以上当たり前かもしれないが。要するに、質量保存の法則も、万有引力の法則も知られていない、それなら音が振動であることなど知られているわけがない。気付いている人間は流石に何人かいるだろうけど。

 

 というわけでそれを教えたところ、何やら思うところがあったようだ。ヒントになれたようで何よりだ。

 

 

 

 

 

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◆月◇日  晴れ

 

 ウィディー君が俺とルビアにプレゼントをくれた。俺にはブレスレット、ルビアにはネックレスだ。

 なんかウィディー君の力が込められているらしい黒い結晶がそれぞれに三つずつ付いている。曰く、行動に支障をきたすレベル以上の攻撃を受けた時に3回までこの結晶が肩代わりしてくれるらしい。とはいえ完璧ではないためラバルドクラスの強者相手だと三つ全部持ってかれたりなんなら全部持ってかれた上で傷を受けたりしてしまうらしい。一応そういう場合にも備えた魔法が組み込まれているらしいが。

 

 デザインは普通にオシャレで今の服装にも合うものだった。なのでお礼を言ったのだが、何故か物凄い複雑そうな顔をしていた。

 

 

 

 

 

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◆月‰日  曇り

 

 何か、変な夢を見た。一人称視点だったから自分がどんな姿なのかはわからなかったが、目の前に一人、小さな子供がいた。側頭部から羊のような角が生えていた。

 ただ明確なのは自分がその子の母親で、その子に何か話を聞かせていたということ。話の内容はこんな感じだ。

 

「私はもう██████。ごめ██さいね」

「そんな……█です!僕を一人██ないでください█████様!!」

「落ち着いて███████。大丈夫、貴方██人じゃないわ」

 

 その後その子を抱きしめて、頭を撫でた途端にその子は眠りについていた。そしてその後がおかしかった。明らかに俺に話しかけてきたのだ。しかも日本語で(・・・・)。内容はこんな感じ。

 

「さてと、この記憶██ずれ貴女も見██とになるわ。困惑███しょう。初め██れでも構わない。まともに聞███いかもしれない。██でも良いわ」

 

そこだけ鮮明になって、

 

「備えて。私は止められなかった。きっとこの子が力を貸してくれる。ううん、この子だけじゃない。きっとみんな力を貸してくれる。だからお願い」

 

「███を止めて」

 

 不穏過ぎる……

 

 

 

 

 

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「ん………」

 

 パチリと目を開けば、部屋はまだ暗い。窓から月明かりが差し込んでいるため部屋は明るい。

 

「目、覚めちゃったな……」

 

 理由は例の夢だ。内容は変わらない。聞こえない部分もほぼ変わらない。ただこの夢を見ると必ず目が覚めて、妙な寂寥感に支配される。あまり気分の良いものではない。

 ふと、自分の隣で眠る少女を目に映す。黒い髪を持った美少女。今は目が閉じられ見られないが、その瞳はサファイアの様に澄んだ青をしている。

 

「…………」

 

 俺がこの子に抱える感情はとても複雑だ。俺は彼女を愛している。その"愛"には、幾つもの意味がある。恋愛、親愛、友愛、様々だ。だがこの愛はとても深く、大きい。

 

 俺は、この子が愛おしくてたまらない。

 

 笑顔が見たい、抱きしめたい、撫でてあげたい、キスをしたい。そんな欲望が際限なく湧いてくる。別段これだけなら世の人間なら普通に持ちあわせうる感情だと思う。だがこれのおかしなところは、彼女と初めて会った時から持ち合わせるものであるということ。今のこれは、その時の感情が増幅した結果と言える。

 そして、それらの感情は、ここ最近見るようになった夢を見始めてから強くなっている。何か因果関係があるのはほぼ確実だろう。

 

 そうなると疑問になるのが、こんな唐突にポップしただけの元社畜が何故あんな重要そうな夢を見ているのか、ということだ。さらに言えば、明らかにこの世界の深い部分に関わる夢を見ている転生者が初めこの世界に来た時、神は俺に何故身一つで何も持たせなかったのか。いや、多分違う。

 

 何故持たせられなかったのか(・・・・・・・・・・・・・)

 

 この世界に来る際に会った神は俺を哀れんで転生させたと言っていたが、ここまできてそれを鵜呑みにする程、俺は愚かじゃない。哀れんだのも事実かもしれないが、確実にそれだけではない。

 理由は単純。チートを与えられ、この世界に転生する瞬間、その一瞬だけ、

 

 その神から魔力を感知した(・・・・・・・・・・・・)

 

 あまりにも一瞬だったから何かの勘違いだと思っていた。まずその時は魔力を感知した時の感覚がどんなものか知らなかった。ごく最近まで気付かなかった理由は色々あるが、間違いなくこの世界の魔力を持っていた。ただの過労死した社畜をこの世界に転生させた神ならこの世界の魔力を持っていても不思議ではないかもしれないが、少し違和感がある。

 

 俺個人の考えでしかないが、神にも位相やら位階やらが存在すると思っている。この世界での神話や伝説に登場する神と、世界そのものの管理を行う、言うなれば転生者が転生する時以外姿を現さない神。俺を転生させたのは前者じゃないかと睨んでいる。

 この世界では明確に魂の存在が認知されている。それに干渉する特殊魔法が存在するからだ。ならば、特殊魔法の更に上、魔神や七大神、あるいは七聖人だけが使えるとされる『権能』なら、異世界に存在していた俺の魂をこの世界に転生させることができるものもあるのではないか?

 

 いくら考えても答えは出ない。だが、この考えに一つだけ明確なことは────

 

「めんどくせぇ………」

 

 ────俺が大嫌いな面倒ごとであるということだ。

 




fate観たい。

アンケート取るので失踪します。

小説の文字数。あくまで目安。これ通りにするわけではない。

  • 1000〜2000文字
  • 3000〜5000文字
  • 6000〜8000文字
  • 無限に書け
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