第二部に入り舞台は宇宙へ……! なRTA、はーじまーるよー!
地球でやることはもう無いのでいよいよ飛び立ちます。
まずは宇宙へ行く為の下準備から。
えー、はいはい、稼ぎまくった名声が華麗な転身を終えて悪名になっていますね。
攘夷戦争の時に一番着込んでいた武具を装着したまま不用意に外を歩き回れば即攘夷志士バレして捕縛、処刑されます。なので今着ている一式は捨てます、えいっ。
戦場のそこいらで寝てる天人の服をひっぺ返し、装着。
情けない格好、恥ずかしくないの? 襤褸切れみたいな性能しかありませんがグッと我慢です。
天人っぽい装いになったら、敏捷を駆使して天人軍の後をつけましょう。傭兵集団である彼等は戦争が終われば別の星へ向かったり母星に帰省したりします。つまり、彼等の行く先に船があるわけです。
はい、皆さんももうお分かりですね。不法入国ならぬ不法入星で宇宙に行きます。
以前も言いましたが、敏捷は逃走や奇襲といった隠密系の行動に関わります。戦争で大幅にステータスが上がった今のほもくんなら彼等に勘付かれずことなく余裕のよっちゃんで船に乗り込めますから、正々堂々と不正に入船しましょう。
万が一見張りの兵に見つかったら? ……悲しい事件、でしたね(棒読み)。
いざって時は船の舵取りに必要な人員だけ残してゴミ掃除すれば良いだけですから、そんな些事は気にすることないんですよ!
……と操作当初は思ってましたが、ミスディレクションのスキルがあるから非戦闘時の今なら練度が低かろうと察知される心配はありませんでした。
こーの忘れん坊さんめ! プンスコ!(漫画的表現)
さあ、そんな細部に拘るよりももっと前を見据えて行動すべき。この船が何処の星を目標にしているのかを確認します。行き先は何種類かありますが、今回は……猩猩星ですか。
まだ宇宙言語を習得していない為コミュを取るのが難しいですが、彼等は地球侵略に関心が無く攘夷戦争に絡んでいないので地球人への敵意もない上に、元々の性質として懐が深く仲間意識が強い。一旦仲良くなればこっちのもんですね。
とりあえず、掃除屋の自治団体……は夢が無いですね、ではギルドと呼びます、ギルドへ向かって職業資格を取得しましょう。
「ウホ! ウホホホホ!」
「ウーホホホ? ウッホイ」
「ウホォォ! ウホォォオオオ!」
この世の地獄か?
ゴホン。
この星を知らない人なんてこの世に存在しないと思いますが、一応、念の為、尺稼ぎの為に猩猩星について説明しておきます。
お見合い当日にウンコ漏らしたゴリラの相手先の女性・バブルス王女が住まう星であり、RYO-Ⅱの攻撃を受けた唯一の天人一族です。感染者を即座に抹殺、隔離したことで何とか感染拡大を阻止したらしく、迅速に被害を食い止めることが出来た賢人たちの住まう星ということですね。
もし猩猩星を存じ上げない該当者がいらっしゃったら知能指数が森の賢者に劣っているので小学校から勉強し直した方が良いです(辛辣)。
資格取得の面接ですが、記憶喪失の異星難民を装って金稼ぎの為に就職したいと言うのが手っ取り早いです。
特にこの星の人々……人? 人かな……人じゃないかも…………人だな!!(洗脳完了)
この方々は情も深い――お見合い相手が白昼堂々ウンコ漏らしても結婚OKになるくらい――ので、同情を誘えば簡単に資格が取れます。実技の方はほもくんなら何の問題もありません。
ただ、天人の中でもトップクラスに話が通じる方々は、天人の中でもトップクラスに言葉が通じない方々でもあるからそこが少し面倒ですね。
身振り手振りで何とかします、ウホウホ! ウホ? ウッホホ!
【新米の掃除屋】
……はい、無事に掃除屋になれました。
これでまず一つ目、残り三つ。後のことを考えればまだまだやることがあるので、ケツの穴を引き締めてから早速クエストに挑んでいきます。
襤褸切れ装備ですがなんとでもなります、なんとかします、させません(TAS感)。
「俺ァ、気が済むまで
これからどうするのか。宇宙より訪問してきた機械の船が我が物顔で浮かぶ空を一瞥して、坂本からの問いに銀時はそう答える。
銀時の返答を聞いた坂本は、相変わらず何を考えているのか分からない男だと思いながらも、笑って頷いた。考えは分からないが、銀時らしいと思えたからだ。
「あの二人が宙へ行くとは思えんし、なら宙の向こうへ渡りに行くのはわしと清麿さんぐらいか」
「……辰馬お前、俺より先に清麿と会ってたのか?」
「いやいや、前にも言うた通り散々探し回って出会えたのは銀時だけぜよ。……ん? もしかして知らざった?」
かつて坂本は、清麿から戦争後に宇宙へ行くのだという話をされたことがあった。
その当時は宇宙で商いをするという思考はまだ芽生えてなかったが、戦争が長引いていくにつれて広がっていく戦火、次々と倒れていく仲間たち、それに応じて増えていく屍と、それ等を間近でただ見ているしかなかった内に、未来を見据えて動かねばならぬと覚悟を固め、宇宙へ飛び立とうと決めた。
結局あの人の言葉通りになった。当時の会話を思い返し、坂本は感心にも似た納得の気持ちに浸る。
だが、眼前の銀時が驚きで目を見開いているのを見て、意識が現実に戻って来た坂本は同じように目を丸めて首を傾げた。もしや教えられていなかったのかと。
「お前が前線から退く前々から清麿は宙へ行くつもりだったって?」
「おん。というか、わしが増援に来て半年もせん時のことやき大分前になるな」
「そうか……ならあいつは今頃……」
小さく呟きながら、銀時は空を見上げる。そこには相も変わらず重々しい鋼鉄の船が支配していたが、坂本はなんとなく、あの赤色の目には船々の姿は映っていないのではないかと思った。
「……どうじゃ銀時、ついてくる気になったかが?」
「はん、な訳ねーだろ。俺は俺の思った通りに生きる、なんも変わらねェさ」
清麿の名が出てきた瞬間に銀時の表情が明確に変わったのを見て、思わず誘いの言葉が再び口から突いて出る。しかしあっさりと否定された。
薄らと分かっていたことではあった。答えは変わらないのだろうと、今までの付き合いから察していた。己がいなくなった後、四人の間に何かがあったのだろうということも、坂本は気付いていた。その場にいなかった己に、銀時は何の説明もしない。坂本にとっても、説明を受ける気はなかった。
何かがあった。何か、大きな出来事はあった。
それを知らない坂本は、だからこそ大きく口を開けて笑う。
「アッハッハ! ここで一旦お別れじゃな、達者でやれよ銀時」
「宙のやべえ性病にかかっておっ死んだら笑ってやるよ、辰馬」
いつかまた会おう。
かつての同士に心中で告げ、坂本辰馬は笑って宇宙へ飛び立った。
此処からが重要! 超重要! クエストは最終的に全て達成しますが、選び順を間違ってはいけません。
最初はEランクしか選べないんで大差ありませんが星の行き来の間でも時間は経ちます。ロスはあかん(鋼の掟)。クエ達成で報酬を手にしたら槍を購入して……今のお金だとやっすい剣しか買えませんね。
まあ今の素手よりはマシです、ポチー。
クエストが発生している場所と難易度を考慮したクエ順番表を右下に貼っておきますので、暇潰しにお読みください。では、倍速突入!
( 少年依頼中 … 倍速中 … )
ほもくんがえいりあん共をブチブチにしているのを背景に、現時点のステータスを確認しておきます。ババン。
レベル62
攻撃力118
技術力121
敏捷力109
根性91
そして本RTAのラスボス、星海坊主のステータスはこちら。バババン。
攻撃力190
技術力140
敏捷力150
根性100
なんか足んねぇよなぁ(ステ)。
ご覧の通り、星海坊主は夜兎特有の腕っぷしで攻撃力がバカ高い。長年の戦闘経験から技術も敏捷も高い。根性も銀時と同レベルで高い、けれどへこたれない根性は残念なことに髪には適用されてはいないようですな。
戦闘能力に髪なんか必要ねぇんだよ! てなわけでほもくんはもっと精進しなければなりません、今後も鍛錬は続行です。
今までは他人との共同生活だったので普通の生活サイクルでいる必要がありましたが、これからは宇宙をぶらり一人旅。どんな不規則な生活を送ろうとも個人の自由。
この海で最も自由な奴が海賊王だってルフィも言ってます! 海賊王におれはなる!(ドン!)
早く不眠不休で鍛錬しなきゃ(使命感)。
寝なくても死なない変異体のゴリ押しです。寝不足のデバフがかかりますが通常の敵が相手なら何の障害にもなりませんから無問題。
難易度高めのクエストに挑む直前に睡眠をとって体調調整する程度で平気です。
結晶体も12個ありますし、12個分の手足を持っているようなものなので強敵相手に特攻を仕掛けられます、やったねたえちゃん!
特に何もないから加速加速ゥ!
……と思ったらイベント発生。なんでや。
「これ以上進みなさんな、命が惜しけりゃ向こうが出口だ」
【傘を持った男が面倒そうに先程通ったばかりの扉を指差す。男の後ろには一直線の道があり、あそこにしか通路は存在しなさそうだ。……どうしようか?】
あー、これは春雨とのランダムエンカウントですね。
確率低いのに、これがガバ運……。
説得が通じる相手ではないのでぶっ倒して進みましょう、油断しきった今なら奇襲が出来ます。
「人が折角忠告してやったっつうのに……よお!!」
夜兎は真っ向勝負をしてくる傾向にある為、毒ガスでもばら撒いて弱らせるのが吉なんですが……素寒貧では用意できません。仕方がないからそのまま戦います。勝ちました。
さっさと目標のえいりあんを始末して別の星へトンズラこきましょう、このまま同じ星に留まっていたら追いかけてきて再戦になってしまいます。
男のケツを追いかけるとか夜兎族ホモかよぉ!?(驚愕)
はいクエスト終了、宇宙船あくしろよ。
ふう、これで一息吐けますね。
絶滅危惧種(笑)の夜兎族がいっぱいいる春雨には会いたくはなかったのですが、エンカウントしてしまったからにはしょうがありません。
再エンカウントしないように――――祈りましょう。信じる者は巣食われる(宗教感)。
ロードすれば無かったことに出来るにしても、元々春雨とのエンカウント率も低いですし前回のセーブが結構前なのでそれをロードするとロスになってしまう為、続行です。
夜兎族の原作キャラは一回何の小細工もせず叩き潰すと次回遭遇した時に強化される仕様ですし(RTA中では遭遇したく)ないです。こわいなーとづまりすとこ。
今回はここまで、御視聴ありがとうございました。
あいつは覚えていないだろう。何のことですか? とでも言うに違いない。
だが、確かにこれが俺たちの出会いだった。
どこからどう見ても優男だった。
俺が一度軽ぅく叩けばポッキリ折れるであろう低品質の剣を握り、この建物に入り込んできた男に視線を向ける。
表情の一つも浮かべない男に、俺は親切心から優しい忠告を発した。
えいりあんが住み着いている所為で人気のないこの土地は薄暗い物を等価交換する取引場所にうってつけだ。俺たちにとっては、が付くが。
ジャンケンで負けて見張りを任された俺はとても暇だった。やることもなかったから男に声をかけた。
奴に一声かけた直後、室内に一陣の風が吹いた。
「ぐっ……カッ、ハッッ」
風だと勘違いしたそれが初撃だと気付いた瞬間には後方の壁に叩きつけられ、態勢を整えて傘を構えながら前方を見遣れば床一面が出血大サービス。
眼前を見ても、既に男の姿は無かった。無意識に頬が引き攣る。
「僕はこれからえいりあん退治をしなければいけません」
「は――――はは、人が折角忠告してやったっつうのに……よお!!」
なんとか姿を捉えた男にそう吐き捨て、肚の底から噴き出る衝動の赴くまま拳を振り上げた。
「出口を作ってあげるので、民間人はそこから逃げてください」
俺が打撃を打ち込むよりも速く、淡々とした口調で男は俺の左腕を斬り捨て、胴体へ向けて鋭利な一撃を突きだす。その衝撃を諸に受けた俺は血が迸る左肘を咄嗟に押さえつけながら、何十枚もの壁を破壊して漸く地面に倒れ込んだ。
意識はある。寸でのところでまだ脳味噌は起きていた。
いいや、その反対だ。今までにない程、脳味噌が覚醒していた。
強い光を感じ目を開けた先には快晴が広がっていて、思わず息を呑む。
遮光物は何もない。この時、生まれて初めて空というものを見た。
一つの浮雲がふよふよと漂う青色の空が、先程の男と重なった。
このままではいけないと、損傷で小刻みに震える右腕で傘を開きなんとか日差しを避ける。
まずは出血を止めなければいけない。それから……腕、そう、腕だ。義手を作らなければ。最低でも五体満足の状態でいなくては。それで義手を慣らす。まあその辺の奴らと殴り合っていればその内馴染むだろう。
「ふ」
次は。その次は。その次の次は。
思考が止まらない。
体内に流れる夜兎の血が高らかに叫んでいる。
この身を裂かんばかりの勢いで息吹く血の衝動。燃え滾る衝撃。止められない。止まらない。
「ふふ、ふ」
納得がいった。
「ふ、ふふふ、ふふふふふ」
応急処置をしたばかりの左肘に触れ、そこでやっと俺は俺が笑っていることに気が付いた。
「あいつは、俺の獲物だ」
さっきから血が疼いて仕方がないのだ。絶対に逃しはしない。