社会の歯車になるRTA、はーじまーるよー!
ほもくんはまだまだビギナーの域を出ないのでDランクのクエストしか受けられませんが、クエストを達成し続けて名声が増えればD、C、B、A、そしてSと一個ずつ上のランクのクエストも受理できるようになります。
千里の道も一歩からと言います、シコシコとえいりあんを潰していきましょう。
前口上はこの辺にして、では恒例の倍速!
( 少年依頼中 … 倍速中 … )
Dランクはただの経験値狩りと変わりありませんから、武器を振ってれば死にます。脳死で叩いて大丈夫です。
しかしCランクからえいりあんを倒す為に条件が加わり始めます。
弱点のコアに大ダメージを与えろとか、殺さずに瀕死にまで追い詰めろとか、Cランクならそんなもんで簡単。
Bランクに上がったら、基本はCよりも求められるステの基準値が高くなる程度で然程変わらず。偶にランク詐欺でとんでもねぇ奴がいたりもします。
Aランクだと星海坊主が原作で言っていた城を飲み込む獣だの街一つを消滅させた蟲の群れだの、そんな災害染みたレベル。特定のアイテムがないと倒せないえいりあんも混ざったりしてるので、今の内から根回しをしておきます。世の中コネよ、コネ。
Sランクはちょっと特殊。他のクエストを全て制覇したら出てくるので放置。
チェスト関ヶ原(達成)、チェスト関ヶ原(達成)、チェスト関ヶ原(達成)……誤チェストにごわす(対象ミス)、チィィィエストォォォォオオ!(達成)
んにゃぴ……。
星間の移動がトロトロして進みませんねぇ、もっと早くして♡(早漏)
加速! 加速の時間じゃあ!
( 青年依頼中 … 2倍速中 … )
Bランクの金持ち爺さんのクエストを達成すれば報酬で専用の機体を用意してくれますが、Bランクに到達するまで一々旅行会社の船を使用しているわけにはいきません。一定のお金を溜めて、とりあえず自分の船を買いましょう。オート機能がついた一人用ならギリ手が届きます。
パーティメンバーを増やせなくなりますが、ホモはソロプレイが大好きなので何の問題も無いな。アーイキソ。
……あっ、剣壊れた。はー、つっかえ! 二度と買わんわこんな矮小TNP!
武器ですが、そろそろ良いものが通信販売で出現する頃です。今のレベルのえいりあんなら素手で一発殴り殺せますし、あれが入荷するまではこのままの状態でいきましょう。
定期的にカタログを確認します。11760円あれば購入出来る格安商品なのに攻撃値もそこそこありますし、何より頑丈で滅多に壊れません。
そろそろ出てきませんか? ありますあります。ポチー。
文字挿入れサービスなんてものも用意されてますが山下公園とでも彫っておけばいいんじゃないかな(適当)。
すちゃっと装着。お得なので、目当ての武器を入手するまではこれで行きます。
武器も新調したことですし、心機一転ンギモッヂイイ! な賢者モードでえいりあん狩りしていきましょう。
「最近何かあったの?」
「なんのことだよ」
「やけに機嫌が良いじゃないか、普段のクソみたいな仏頂面はどこに行ったわけ? 気色悪いヨ」
「さあな、普通だ。強いて言うならクソのキレが最高に良かったか」
「
「……」
「アンタは穏健派気取ってて腹立つけど、実力は認めてるんだ。ねえ、いたんだよね、強い人」
「…………」
「ねえ、教えてよ。知りたいなぁ、ねえねえ」
「そういやそろそろ三時じゃねえか? 台所にでも行ってこいよ」
「下手糞な話題逸らししないでくれる? お前がおやつ持ってこいよ」
「……まあ、あれだなァ、あれ」
「ん? なに、くだらないこと言ったら殺すヨ」
「おっかないねぇ……別に、簡単な話だ。目の前の仔兎が幾ら腹をすかせて飢えていようとも、自分自身が定めた獲物をみすみす渡したりはしねぇってだけだよ」
「……ふーん、そう」
「そうそう」
「じゃあ、アンタが返り討ちにされたら俺が貰っても良いよネ?」
「抜かせ、あいつを殺すのは俺だ」
無事にCランクを受けられるようになりました、細々とした報酬も塵積もれば山となるだけあって漸くまとまったお金になりましたし、早速自機を購入です。
Cもやれるとはいえ、Dにもまだまだ受けていないクエストが残っています。これからは同じ星で同時発生しているパターンも増えてくるのでその場合は纏めて受注して一気に片付けます。
さて……最初の難関に挑みますか。
「おいおい、本気でこれを受ける気か? 危険度に反して報酬が全然釣り合っちゃいないぜ」
これは原作に入る前の一定期間しか存在しないもので、トロフィーには関係のないクエストの一つです……が! このクエストの達成報酬がとんでもないチートアイテムなので、是非ともゲットしたい!
なのでチャートに組み込みました。
内容は至って簡単。
花の蜜を摂取すると大量の二酸化炭素を溜めこみ毒へと変化させ周囲にばら撒くスイッチが入るえいりあんが、惑星琥珀の寄生植物パラッパーへヴンに取り込まれてしまった、毒を放出する前に撃破せよ、というものです。
寄生されたえいりあんの強さがC相当なのでCランクになっているのですが、あの星に行ったら自分もパラッパーへヴンに寄生されるかもしれないし毒のやばさはBランクぐらいはあるし、何よりこのクエストが発生している時期の惑星琥珀には彼がいます。
「何処の星の生物とも知らぬ脆弱な命が俺の前に立つというのか」
【二本の角が生えた凶悪な人相の男が黒いマントを翻し、硬く引き締まった筋肉を晒して拳を握っている。男の後ろには依頼目的のえいりあんが毒の散布まで今か今かと耐え忍んで息を潜めていた。……どうしようか?】
イゴルの最高傑作、屁怒絽。彼と戦ってはいけない(戒め)。
すんません、300円あげるんで見逃して貰えません? え、ダメ? そんなー。
1人に勝てるわけないだろ!
神の角現役時代の伯爵に楯突くとか、そんなんしたくないんですけどねぇ!? いやもう、やるしかないんですけどね、やりますけどね。馬鹿野郎お前俺は勝つぞお前!
あーもうHPゲージがめちゃめちゃだよぉ……。
一撃が重すぎんだよ屁怒絽伯爵……。
(根性で)復ッ活ッ ほもくん 復活ッッ !
復……あ、右足吹っ飛ばされた……。
体内のアルタナ値がまだたっぷり残ってるので、直ぐに修復して反撃しましょう。目の前でニョキニョキと足が再生する衝撃で敵も動揺して……動きがね……普通なら……鈍るんですけどね。一部のキャラは何事もなかったかのように応対するので、心折れちゃうよ。
傭兵三大部族の一つ、荼吉尼は腕力と耐久力が特徴的です。こちらからのダメージが中々通らないし、あちらからのダメージがすごいきつい。
修復するとアルタナ値がモリッと減るしあんま消費したかないんですが屁怒絽伯爵相手にケチケチしてられません、コンティニューと再生で押し切ります。
敵が耐久してくるっつうんならこっちも耐久するまでよ、イくぜ屁怒絽ォォォ!(結晶体使用)
ハッ……ハッ……アッー! アーツィ! アーツ! アーツェ! アツゥイ! ヒュゥー、アッツ! アツウィー、アツーウィ! アツー、アツーェ! すいませへぇぇ~ん! アッアッアッ、アツェ! アツェ! アッー、熱いっす! 熱いっす! ーアッ! 熱いっす! 熱いっす! アツェ! アツイ! アツイ! アツイ! アツイ! アツイ! アー……アツイ!
勝ち申した(ドヤ顔)。
アルタナの結晶体三つ使ったけどこんなもん誤差ですよ、誤差!
なんかもうエンディングに突入したかのような心持ちですが、これ前哨戦なのよね。えいりあんをプチッと潰さないとクエスト達成にならないので気を付けましょう。
戦闘中に武器が壊れなかったのも運が良かったです、ではクリア報酬のパラッパーヘヴン(×3)を貰って次のクエに行きますか。
下手なクエストボスよりも経験値たんまりくれるから屁怒絽伯爵は懐が深いなぁ、撃破成功したら報酬も増えるんだもんなぁ(棒読み)。
このパラッパーへヴンは今後の依頼でここぞという時に敵の脳天へ入植していきます。
今回はここまで、御視聴ありがとうございました。
我等荼吉尼は、戦うために生まれ、戦うために生きている。
花を摘むように敵の命を摘み、幾つもの星を荒野へと変え、軈ては戦場にて果てる。
圧倒的強者。
圧倒的支配者。
どの部族よりも硬い皮膚と大地を割る力を如何なく発揮し、戦場を血の渦に沈める。
――――その筈だった。
(なんだ、これは……!?)
それは決して変遷することの無い常識であった。
夜兎族であろうが辰羅族であろうが、相対する者が誰であれど我等の誇りは輝き続ける。
(何故、こんな状況にもなって……!)
それを、眼前に立つ命が否定する。
(目の奥にある光が消えぬのだ――――!?)
左腕を握り潰した。立ち上がる。
右腕を引き千切った。立ち上がる。
胴体に穴を開けた。立ち上がる。
左足を捻じ切った。立ち上がる。
右足を蹴り飛ばした。立ち上がる。
下半身を叩き折った。立ち上がる。
右目を引っこ抜いた。立ち上がる。
左目を押し潰した。立ち上がる。
頭を叩き割った。立ち上がる。
心臓を吹き飛ばした。立ち上がる。
幾度も、幾度も、幾度も、幾度も、命を殺し続けた。
(五感はある筈だ、でなければこれほどの動きは出来まい……戦闘部族でもない矮小な命が、何故俺の前に立ち塞がる!)
異常なまでに高い再生能力など意識の範疇にない。この宇宙は広い、超光速の回復能力を身に付けた者が存在していたのかもしれない。そんなことを可能にする技術が存在していたのかもしれない。そうだ、その程度のことなどどうでもいいのだ。
三大傭兵部族の生まれでもない、取るに足らない小さな命のたった一つ。
ただ摘まれていくだけのちっぽけな命が必死に抗い、聳える壁に挑み続けている。
痛みは感じているだろう。俺が与えているのだから。
高みを感じているだろう。俺が相手なのだから。
膂力も、皮膚の硬さも、生物としての基礎的な生命力も、俺が上だ。小手先の技術は関係ない。
暴力的な破壊の力。格の違いを繰り返し見せつけようとも。
それでも、その鋭い瞳に宿る光が消えることはない。
「貴様は何のために生まれた」
気付かぬうちに零れた問いの言葉。滝のように血を流す命は木刀を握りながら、首を傾げる。
「貴様は何のために生きている」
我等荼吉尼は、戦うために生まれ、戦うために生きてきた。
ならば、荼吉尼ではないこの命は――この男は、何のために生まれ何のために生きている。
戦うために生まれたわけでもない、誇りの角を持たぬ男は、何故俺に立ち向かう。
何故、何故――――
(――――俺を、恐れさせる!?)
「なるほど、宇宙の強者であっても理由を求めるものなんですね」
「僕も、まだ分からない。この衝動に名前をつけられない。けれど、一つだけ分かっていることがある」
「奔る。一年前よりも速く、一日前よりも早く、一秒前よりもはやく――僕は奔るんだ」
それが、俺の聞いた男の最後の言葉だった。
俺が奴に10の傷を与える間に奴は俺に1の傷をつけ、それがひたすら繰り返される。
蓄積されていったそれは、やがて明確な結果を現実に引き摺り落とした。
身体が地に伏せ意識が闇に沈む最中に、ただ静かに後悔した。
虚しいと、思ってしまった。脇目も振らず奔り抜ける人生の、それのなんと虚しいことか。
荼吉尼である俺が、何度打ちのめされても立ち上がる男に恐怖し、戦いに奔ると謳った男に徒爾を感じるなぞ、ありえない。
この生き方が虚しいと、他でもない俺が宣うなら。
それならば、俺の人生とはなんだったのか。
そんな後悔を、抱いてしまったのだ。
そして次に目が覚めた時、俺の頭には――――新たな花が生まれ咲いていた。
俺が今まで摘んできた分……いいや、それ以上の数の花を咲かそうと心に決め、俺は所属していた団を抜け、花を咲かすための光を目指してまだ見えない明るい明日を探し出す。
目を閉じても花を咲かせるように、変わりたいと思ったから。