銀魂 掃除屋トロコンRTA   作:トウカ

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(クエスト連打・Cランク)~(vs星海坊主)

 社畜の刃と化すRTA、はーじまーるよー!

 

 えいりあんを倒しても倒しても切りがないこんな世の中じゃポイズン!

 あいつらどれだけ潰そうが時間経過で復活するから本当切りがありませんね。あいつらがいなくなったら稼げなくなるのでそれはそれで困るんですけども。

 

 これが社会の矛盾……!(ざわざわ)

 自由になりたいのに、いざ本当に自由になったら困ってしまうという、矛盾……!!(ざわざわ)

 

( 青年依頼中 … 2倍速中 … )

 

 はい、前戯もこの辺にしてとっとと進めていきましょうか。

 CとDを同時進行、それから後々のAランクのハンティングクエストに出てくるえいりあん対策でコネを練り練り。

 物理的に潰しが効くなら良いんですけど、専用の特効薬がないと無限バリア張ってくる奴いるんで……いや~キツイっす。

 

「良いアイディ~アが首んとこまで……あー頬あたりまで来てる気がするのじゃがな……あー金色に光る紙束でもあれば一気にアイディ~アを吐きだせそうな気がするんじゃがな……ゲボれそうな気がするのじゃがのぉ~~~!!」

 

 この金飽食科学者婆はレア泥や金を課金すれば課金するほど良いアイテムを寄越してくれるので、金には意地汚いですが源外の爺さんのような有能科学者婆です。

 戦いは頭脳だよ兄貴! これからはじゃんじゃこアイテムをゲボッてもらいます。

 

おぼろろろろろ! ……しまったワシとしたことが、英知の結晶を零してしまうとは」

 

 誰がゲボ(真)を出せつったよ。 

 

 というわけで、えいりあん狩って報酬貰って婆に貢いで鍛錬して、イクゾー!

 

 

 


 

 

 

 意識が戻った後、己の得物は侍とは程遠いものになっていた。

 

 

 気が付けば、そこは戦火の渦中だった。

 気が付けば、そこは屍の山だった。

 気が付けば、気が付けば、気が付けば、気が付けば、気が付けば……。

 

 

「もしや貴様、近頃風の噂で耳にする、あの……?」

 

 

 意識が飛ぶ。眠いわけではない。

 意識が飛ぶ。夢遊病でも発症したのか?

 意識が飛ぶ。意識が飛ぶ。意識が飛ぶ。意識が飛ぶ。意識が飛ぶ……。

 

 

「アンタのお蔭で戦争が終わったんだ、本当にありがとう!」

 

 

 身に覚えのない褒賞、敵意、賛美、害意。

 己を称えんとする者、己を殺さんとする者、その全てが身に覚えのない物だった。

 己の身体がまるで己の物ではないかのようで、なんとか自己を取り戻そうとしても、また気が付けば意識が飛ぶ。

 

 手には血が滴り、全身に返り血を浴び、右側から錆びついたような音が聞こえた。

 

 身に覚えのない数々である。

 まったくもって、分からない! 己が何時戦争に参加し、己が何時星と星の間を飛び交っているのか! どうして右手からなんかすっごい物体が飛び出てズババババーンとなるのか!

 その全てが分からない!

 

 だが一つだけ、唯一理解していることがあった。

 

 歪みつつある意識の中、生身の左手で機械の右手を押さえつける。

 どうか、もう二度と動いてくれるな。己の身体ならば言うことを聞け。そう念じて、抑え込んで……。

 

 瞬きをすれば、直前とは異なる新たな戦場に立っていた。

 この、己の右半身。絡繰仕掛けの右半身は、己であって己ではない。しかしこれもまた己の一つとなっている。己の中心、なくてはならない物になってしまっている。既に己の力ではどうにもならなくなってしまっている。

 

 己はもう、己ではない。

 機械という名の紛い物、ガラクタとなっているのだと。

 機械&紛い物&ガラクタという三重属性を重ねた己でも、それだけは理解できていた。

 

 

「その鋭い切れ味で数多くの戦争を止めたアンタは剣聖と呼ぶに相応しい!」

 

 

 夢現か幻か、ゆらりゆらりと揺れる人影が言う。

 剣聖。その言葉は魅力的だった。魅力的なはずなのだと思った。

 だが、今ではそれほどの魅力を感じない。

 何故だろう。

 己には縁遠い言葉だと思えてならないのだ。

 

 

 

 

「―――の名がこの道場まで轟く日を待ってます」

 

「がんばって、――! 僕も、次に会う時までにいっぱい強い侍になってるから!」

 

 

 

 

 銀河一の剣豪になる。

 

 そう豪語して、別れの涙をぐっと堪える二人に見送られたというのに、わしは何をしているのだろうか。

 

 

 


 

 

 

【中堅の掃除屋】

 

 おっ、トロフィー二個目到達しました。

 うんうん、ここまでは簡単なんですよね。名声30以上、ハントクエ50以上達成すれば獲得出来るので、ここまでは楽勝のショーです。

 後の二つがクソ面倒すぎるのですが……。

 

 あんまりグチグチしてても乳首で感じるだけなのでこれぐらいにしておいて、シコシコと下積みを重ねていったお蔭で漸くEランクのクエストを網羅完了です。やったぁ(白目)。

 それと同時に掃除屋としての格も上がり、Bランクのクエストも受けられるようになります。

 では早速金持ち爺さんのクエを受注して迅速に自機を入手しましょう。

 自分好みに調教してやんよ♂

 

 これがあるのとないとじゃ大きな違いがあります。

 ドジョウと内閣総理大臣くらい違います。

 

 パパパッとやって、終わり! ――――なのになんで倍速が止まるんですかねぇ?

 

「おい、一般人がこんなとこにいるんじゃねえ、邪魔だ」

【ゴーグルのついた帽子を被って傘を担いだ男が見るからに鬱陶しそうしている。周辺にはえいりあんの気配が蔓延っていた。……どうしようか?】

 

 ハゲ生きとったんかワレ!(漫☆画太郎感)

 

「だから……邪魔だっつの!!」

 

 反射で奇襲仕掛けましたが、重要なポインヨを一個語っておきます。

 勝つ必要はありません。

  勝 つ 必 要 は あ り ま せ ん (強調)。

 まずほもくんのステータスが想定値に達していないのが痛い。いや、まさかこのタイミングで会えるとは思いませんでした。こんなの全然考えてなかったわよ、どういうこと苗木くん!

 

 せめて屁怒絽伯爵で結晶体を使用する前なら、全部使用すればまあ……ギリギリ……勝てる……のかなー? だったんですけども、今9個しかないので無理。無理無理マウンテン。

 ハゲと遭遇するのって超低確率に設定されてた筈なのですが、本番に限ってなんか妙な運が働きますね。

 なので、今回は格上の強敵と戦うことで貰える経験値ボーナスが目当てです。

 屁怒絽伯爵と違って乱雑な戦法を取ることなく、普通に戦って普通に負けましょう。根性の消費も無し、終わり! じゃあな、あばよとっつぁん!!

 

【眩暈が段々と強まってくる。……頭がくらくらして、目の前が真っ暗になった。】

 

 ……あっ(察し)。

 

 今回はここまで、御視聴ありがとうございました。

 

 

 


 

 

 

 この広い宇宙で、多くの連中は俺を最強だと呼ぶ。

 ビッグバンで広がり続ける世界の内、まだまだちっぽけな空間しか認識せず、それでもその生きてる命の中で最も強い者が俺なのだと。

 

 

「手合わせ願います、星海坊主」

 

「なんだ、てめーも同じ口か。ったく、面倒臭ぇ」

 

 

 依頼先の星でチンピラ崩れが襲い掛かってくるのも日常茶飯事。

 露払いが果てしなく面倒臭い。蟻を踏みつぶすのは手間だ。なにせ数が多い。

 

 何が宇宙最強だ。内心、独り言つ。

 

 強さなどどうでもいい。強さを持っていても、本当に大切だと思えた者を護ることも出来ない。

 愛を前にすれば強さは無に帰す。何も無くなれば繋がりはバラバラだ。無理矢理引きとめることも出来やしまい。

 

(筋は悪くねぇな……だが)

 

 今回象に挑んできた蟻は、普段とは一味違った。少なくとも蟻と評して良い能力ではない。

 蟻というよりも、そうだな、豹に近いか。

 (おれ)相手によく持っている方だ。

 だが、しかし――――

 

 

「体調管理もなってねェ若造にくれてやる腕はねーよ!」

 

 

 左腕を突くのは良い。血の通わない義手、もう片方と比べれば動きが鈍いのは事実。狙い目だ。

 しかし、俺の左腕以上に鈍りまくった身体でこの星海坊主様のタマを狙おうなんざ百年早い。回し蹴りを男の胴体に叩き込み、遥か後方まで吹っ飛ばした。

 

 

「…………」

 

 

 殺す気はなかった。余計な怨みを買って襲撃を増やすのも、また手間だからだ。

 だが、あれで死んだのならその時はその時。俺のタマを取ろうとしてきた以上、まさか自分のタマを取られることはないと考えるような腑抜けでもないだろう。

 

 

「………………チッ」

 

 

 今回の襲撃者の男は戦闘民族ではないが、それにしては悪くは無かった。

 俺も夜兎族だ、どうせなら弱い奴を相手にするより強い奴を相手にしたい。だから、『悪くは無い』。暇潰し程度にはなった相手に、そこまでの感情は乗せないまでも、無関心というわけでもなかった。

 本来ならばそうであったのだが……。

 

(あの青目野郎)

 

 深い、澄んだ青い目。

 愛する家族の持つものと同じ、夜兎族と相容れない色。

 蹴りを入れる瞬間、それと視線があった。

 

(――あいつを思い出せやがって、まったく)

 

 表面だけに飽き足らず、その中身さえも同色となれば、咄嗟に表情も折り曲がってしまう。

 

 

「ん? ……なんだ、数奇な縁もあるもんだな……ハァ」

 

 

 男を吹き飛ばした方向に見覚えのある艦隊が下り立つのを見て、帽子の上からがしがしと頭を掻いた。

 ……その拍子に数本ほど、帽子の下から儚い命が散っていったのを俺の動体視力は見逃せず、甲高く息を呑んでしまったが……そのことは誰にも言うつもりは無い。

 

 だからまあなんだ、うん、とりあえず……依頼のえいりあん、ぶちのめそう。それが良い。

 今はとにかく何も考えたくなかった。

 

 

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