もう始まってる! なRTA、はーじまーるよー!
原作のイベントが起こるまでは今まで通り只管修行&好感度稼ぎです。
同じ画面ばかりで皆さん暇でしょうし、このゲームの戦闘の仕組みについてでもお話していましょう。
基本的なことしか喋らないので、興味がない人は子守唄として聴き入っててください。
【修行を続行する。】
「飽きねぇな、ほんと……」
【一緒に修行を続行する……。技術力が少し上がった。】
どの種族にも共通して存在するステータス、攻撃力技術力敏捷力根性の四つですが、敵に与えるダメージに関係するのは上記の三つです。
素手の状態で戦えば攻撃力×技術力×敏捷力=ダメージ。
武器を装備していれば攻撃力×技術力×敏捷力×武器=ダメージ。
【修行を続行する。】
「飽きねぇな、ほんと……」
【一緒に修行を続行する……。敏捷力が少し上がった。】
武器に合った技を使用すると攻撃力×技術力×敏捷力×武器×技レベル=ダメージ。
武器に合わない技を使用した場合は攻撃力×技術力×敏捷力×武器(+技レベル)=ダメージ。
様々なスキルやステータスを掛け合わせることでダメージ量には天と地ほどの差が出てくるわけですね。
【修行を続行する。】
「……まだやんのか?」
【一緒に修行を続行する……。攻撃力と技術力が少し上がった。】
おほぉ^~同時に上昇するなんて運がいいゾ~コレ。
手に入れた武器の種類と覚えた技の種類の組み合わせが重要なのですが、松陽先生から教わっていると普段ならスキル欄はだいたい剣の技で染まるところが今回は槍の技の方が埋まっています。
スキルや技レベルは使用すれば使用するほど上がっていくので、RTAでは分散させるよりも一極集中型で鍛えたいのですが……まあ剣でなければいけない理由もありませんし、槍主体でいきましょう。
【修行を続行する。】
「だーっ!! はいヤメ~~~! 本日は閉店ガラガラで~~す、また明日お越し下さ~~い!!」
【……断られてしまった。】
【一人で修行を続行する……。技術力が少し上がった。】
尚、敏捷力のみ他と違って乗算の数値が2倍ではなく1.5倍となっています。
勢い付けて殴ると威力が上がるのが反映されてるんでしょうが、いっちょ景気よく全て均等にしてほしかったですね(走者感)。
逃走成功率や奇襲成功率は敏捷力が重要ですから手も抜けませんし……。
共に修行をする相手によって上昇し易いステータスは変わります。
銀時はバランス型、完全にランダムに上がります。松陽先生もバランス型ですが、主人公のステを見抜いて一番低いものを上昇させ易くしているらしいです。流石先生。
ついでに言うと、高杉は技術型、桂は敏捷型、坂本は戦争中は攻撃型で戦争後は技術型です。
初期の内は松陽先生で重点的に鍛えて、攘夷戦争に入ったら上げたいステの修行相手を中心にローテーションしていく感じになります。
「清麿、良い昼寝場所見つけたから教えてやるよ」
お、原作イベの前兆ですね。銀時と仲が良かったら神社に誘われます。
ですがほもくんに(昼寝をしている時間は)ないです。ほもくんはNOを言える日本人なのです。
「いいから行くぞ!」
【あなたの返答は無視され、ずるずると引きずって連れていかれてしまった……。】
銀時の攻撃力に負けていると無理やり連行されます。今の所、入手したポインヨは全て根性に振ってますし、攻撃力はあんまり育っていないので仕方がありません。
ここで事前に断っていることで松陽先生の拳骨を回避し、気絶状態を避けられます。気絶を回避して何するかって? 修行するンゴ。
「下級武士の小倅の分際で、身の程をわきまえろ。お前には先輩の特別授業が必要のようだ」
「桂か、丁度いい。特待生だかしらんがロクに金も収めん貧乏人と机を並べるのも我慢の限界がきていた所だ」
「まとめてたたんでしまえェ!!」
どいつもこいつも人相に腐った性根が滲み出ている。
無手の俺と無関係の桂を多勢に無勢で襲い掛かろうとする奴らがやがて国の未来を担うというのだから、いっそ笑ってしまう。
「見たかよ、桂。ここには侍なんていねェよ」
こんなものは侍ではない。
こんな奴らが侍である筈がない。
家、国、そういったものの為に働き死んでゆく侍にすらなれないであろう奴らに、俺が負けるわけがない。
地面に落ちていた棒を握りしめ、迎え撃つべく構えようとしたその時、頭上から一本の刀が振って石畳に突き刺さった。
まるで俺たちを襲おうとする先輩等を止めようとするように、ド真ん中に勢いよく。
「ギャーギャーギャーギャーやかましいんだよ、発情期かてめーら」
「稽古なら寺子屋でやんな、学校のサボり方も習ってねェのかゆとりども」
「しらねェなら教えてやろうか」
「寝ろ」
先客だったらしく、後頭部に両手を回しながら木の枝に凭れ掛かり俺たちを見下ろす同年代の白髪の男。会話に割って入ってきたその男が講武館の先輩等の顔面を踏み、挑発する様に呆気に取られる。
「侍がハンパやってんな。やる時は思いきりやる、サボる時は思いきりサボる。俺がつき合ってやるよ、みんなで一緒に寝ようぜ」
小指で鼻をほじりながら言われれば腹が立つ。現に俺がムカついた。
正面の真っ向から言われた先輩等は当然殺気立ち、鉾先が白髪に変えて一斉に襲い掛かった。
だが、先輩等の木刀が白髪に届くことはなかった。誰にも気配を一切覚らせず先輩等の背後を取った第二の男が拳一つで伸してしまったからだ。突如一斉に倒れ伏せる光景に目を見開く。
この男、強い。思わず息を呑んだ。
「……銀時、よくぞいいました。そう……侍たる者ハンパはいけない、多勢で小数をいじめるなどもっての外。ですが銀時、君達ハンパ者がサボリを覚えるなんて100年早い」
コツン。そんな軽い音と共に軽く当たった拳によって白髪は石畳を突き抜けた。
……この男、強い。思わず頬が引き攣る。
拳の威力に若干引いていると、男は白髪を回収しながら先程まで白髪が凭れ掛かっていた木へ顔を向けた。
「さあ、清麿も降りておいで」
まだ他に人がいたのかと咄嗟に顔を上げる。
白髪が座っていた場所に三つか四つほど下の年恰好の子供が一人佇み、ぼんやりとした表情で俺たちを見下ろしていた。
(……っ!?)
子供を見て無意識の内に後ずさり、そんな対応を取った己に驚く。
男に促されて地面に降り立つ子供を凝視しながら、両手を強く握りしめる。なんだこいつは。ボキリと音を立てて右掌の棒は折れた。
「ごめんなさい、松ちゃん」
「ふう。君の場合、気兼ねなくサボれ……とまではいきませんが、少し息抜きのやり方を覚えた方が良いですねぇ」
「……?」
「清麿と銀時を足して二で割ったら丁度良くなるかもしれません」
清麿と呼ぶ子供の頭を苦笑しながら撫でた男は俺たちへ先輩等と一緒に学校に帰るように言い、銀時と呼ぶ白髪をズルズルと引きずりながら去って行った。
そして子供はあの男の後を追うが、階段を前に俺たちに振り返り、お辞儀をしてから階段を下りて行く。
お辞儀でこちらを向いた子供と目があった瞬間、今度はびくりと身体が震えてしまった。
隣で同じ光景を見ていた筈の桂があの男についてのみ話しているのを耳にしながら、あの男の情報を欲しながらも、あの子供が頭から離れない。
あんな子供に後ずさり、あまつさえ身体を震わせてしまった自分が許せなかった。
あれは駄目だ。あの目は駄目だ。あの目には闇がいる。
あの目を見つめ続けると、まるで闇に吸い込まれるかのような錯覚に陥る。
夜の闇よりももっと暗いものが
「? ……どうした、高杉。さっきから黙りこくって」
「……別に、なんでもねェよ」
人が闇へと抱く感情を言葉ではなく心で理解してしまったこと。
それが悔しくて仕方がなかった。
原作イベで碌に絡まず棒立ちしてるのはRTAの特権ってそれ一番言われてるから。
今後は高杉が松下村塾へ道場破りにやってきますが、ほもくんは見てるだけです。ほもくんはまだまだ弱いですんでこの勝負に介入できませんしする必要もありません、銀時から一本も取れたことはありません。
ほもくんの成長はこれからだからな、見てろよ見てろよ~!
連続修行OKの為に高杉も桂も好感度は稼いでおきますが、そこまで絡みにいくことはないです。毎日挨拶したり真面目に修行に取り組んでいればちょっとずつ上昇していきますし、経験値効率的に主人公補正がある銀時と五百年の経験者の松陽には敵いませんので。
銀時と高杉の勝負には関与しませんが、この隙に遠くからこっちを見てくる桂に話しかけに行きます。
お前さっき彼奴等が戦ってるときチラチラ見てただろ(因縁)。
「い、いや見ていないが」
嘘つけ絶対見てたゾ、やっぱ好きなんすね~。
高杉が道場破りに来ているタイミングで桂に戦いを申し込むと強く押せば桂電波太郎でも流されて、済し崩しに桂と戦えるようになります。
前述したように桂は敏捷型で、彼と戦ったり修行したりすると敏捷力が上がり易いです。
説明の通りダメージ量への影響は低いものの、戦闘での動きが早くなり逃亡や奇襲が成功する可能性が高まる為こちらもきっちりと上げなければなりません。
将来は逃げの小太郎という異名を取るだけあって、彼と関わると敏捷がギュンッと上がっていきます。RTAにおいてもスピードが第一です、糧になってもらいましょう。
「俺の勝ちだな」
【再戦を申し込んだ。】
「無駄だ。気合だけで勝てるほど剣の道は甘くはない、鍛えてから出直して来い」
連戦は拒否られますが、高杉の様子を見にちょくちょく庭先に現れるようになるので、その都度捕まえて道場まで引っ張り込みます。
ああ^~敏捷うめえなぁ!
今回はここまで、御視聴ありがとうございました。
高杉が何処かへ歩いていく後姿を見て、俺は奴の目的地を直ぐに察した。
二人の子供を連れた侍が私塾を開き金もとらずに貧しい子供達に手習いを教えているという噂は以前から耳に挟んでいた。あの侍からは今まで会ってきた大人とも教師とも異なる空気を感じる、高杉が関心を示すのも理解出来るというもの。
俺自身吉田松陽という男に興味が出ていたので高杉の後を追うように松下村塾へ向かい、吉田松陽と戦おうとし白髪の子供と試合うことになった二人の勝負を見届けた。
白髪の子供、銀時はとても強かった。講武館に所属している皆も、指南役含めた誰よりも腕が立つであろう。
銀時の最後の一撃で倒れ伏した高杉が周囲の生徒たちに介抱されるのを見て、中に入り込んだことがバレる前に外に出た。
そのまま退散し家に帰るべきなのだが、どうしてか足取りが重い。
まるでまだ帰るべきではないと言われているようだった。……いや、俺がそう思っているだけかもしれない。
柵越しに松下村塾を見つめていると、不意に背後から声をかけられた。
「加入希望者ですか」
「!? お、お前はあの時の……」
声をかけてきた相手は神社の騒ぎで一番最後にひょっこりと現れたあの子供だった。
「熱心に、見つめていたので」
「い、いや見ていないが」
澄んだ青色の瞳がじっと俺を見つめてきて何処となく居心地が悪くなり、咄嗟に否定する。
嘘を吐いている自覚はあった。武士が嘘を吐くなどと自己嫌悪に襲われながらも、村塾への加入希望者では無い。それは真実だと己に言い聞かせた。
うむ、そうだ。ただちょっと言葉に誤差があっただけだ。内心うんうんと頷いていると、ぐいっと腕を引っ張られた。
犯人はこの子供だ、ぐいぐいと村塾の敷地へと俺を引っ張ってくる。
「なっなんだ!? どうした!?」
「戦ってください」
「はあ!?」
「僕と、戦ってください」
「いきなりだな!!」
武士は私闘をしない。鍛錬の為の試合でもないのに無関係者と争うわけにはいかないのだ。そう言って何度断っても、子供は素知らぬ顔で道場まで俺を連れてきた。そこには既に松下村塾の生徒も銀時もおらず、がらんとしていた。
(人の話を聞かない奴め! 育て親の顔が見てみたいわ!)
それを口に出さなかったのは、決して同情心からではない。
吉田松陽は年齢や外見を考えても二人の親ではないだろう、大人一人子供二人で今まで旅をしていたのだということは噂の中に入り込んでいた。
あの二人には恐らく親がいない。しかし、本来ならいる筈の両親がいないことに遠慮して、それを言わなかったわけではない。
「僕は松下清麿です。僕と、戦ってください」
ただ真っ直ぐこちらを見てくる清麿の瞳があまりにも真剣で、言葉に詰まってしまっただけだ。
「――――俺は、桂小太郎だ。講武館と松下村塾の交流試合ということで、この勝負を受けよう」
「はい、お願いします」
強い声、強い意思。
これは断じて私闘などではないと、言葉ではなく瞳で語られた。
強くなりたいと訴えかけられた。
少しでも経験を得たいと伝えてきた。
講武館にいる連中からは感じられない熱につい、中てられてしまったのだ。
たった一度だけのつもりで応じたそれに、今後幾度も付き合う羽目になるとは今の俺は夢にも思わなかった。