『セイクリッド・スピカのキャラ設定』
現在登場している『セイクリッド』の中では、唯一の女性。
性格は姉御系キャラ。面倒見がいい奴。
小さい頃から、勇者としての生活をして、勉学に励み、武道を学んできた。
そして、私は無事、勇者となり、バーテックスを打ち倒し、功績をあげた。
しかし、それ故に、私は人々とはかけ離れており、人との接し方も分からなかった。変なのは分かっている。きっと、ずっと、変な人でいるのだろうと思った。
でも、そうじゃなかった。私は勇者と出会い、風先輩に、樹に、東郷に、そして友奈に出会った。彼女らのおかげで、私は、普通な人になれそうであった。でも、その分、私の生活に普通じゃないものが入ってきた。それが…
「今日はもう終わりか?」
目の前で余裕そうに浮遊している、「星の騎士」だ。
時は遡り…
放課後・部室
「今日は何もありません!という訳で、解散!」
風先輩が思いっきり叫んだ。ここまで勢いよく言われると清々しいわね。
「ええー!?依頼が何も無いんですか?」
友奈が少し悲しそうな顔をする。
「そーよ。ホームページも更新しちゃったし…。兎に角、やる事がありません!」
「そっか…」
「そう暗い顔をしないで、友奈ちゃん。依頼が無いって事は、困ってる人が居ないってことよ」
「……あっ、そっか!」
東郷の言葉で、友奈の顔がパっと明るくなる。本当に言葉の意味を理解したのかしら?
「じゃあ、私達は帰ります!さようなら!」
「さようなら」
友奈が東郷の車椅子を押して、部室から出ていく。やっぱり、アレの背中は気に召さなかったらしい。
「さてと。私達も帰るわよ」
「うん。分かった。
犬吠崎姉妹も帰る準備をし始める。
「…うん?夏凛。部室閉めちゃうから出てね」
いつの間にか荷物をまとめた、二人が扉の前に立っている。早いわね。
「あ、うん…」
「あれ?もしかして、寂しくなっちゃった?」
風先輩がニヤニヤしながら私をからかってくる。
「そっそんな訳ないでしょ!?私が寂しいなんて思う訳ないじゃない!」
「ホントかねぇ?」
そんなこんなで、私達は部活を終え、帰路に就いた。
夕方・私の部屋
「………」
何もしていない。
皆と会話をしていない。
その事がとても苦しかったのだと、思い知らされる。よく耐えてたな、昔の私。
「…お疲れ様。勇者様」
いつの間にか、人の姿になっていたスピカが、私に声を掛ける。それだけで、私の心は、幾分か落ち着いた。
「…ありがと。そっちもお疲れ様」
「…ああ」
スピカの素っ気ない返事で、会話が終わる。…あの賑やかさが、懐かしい。
「「………」」
部屋が静寂に支配される。
寂しい、悲しい。
「…体でも動かすか?」
ふいにスピカが声を出した。
「…ええ!暇な時はトレーニングよ!」
私は体を起こし、ベッドから抜け出し、木刀を掴み、部屋から出た。
夕刻(さっきよりは時間が経っている)・浜辺
「ふっ!ぜやぁっ!」
私はいつも通り、自転車で海に来て、木刀を振るった。
「………」
そんな私をスピカはじっと見つめていた。っていうか、私、スピカの事すっかり忘れてたけど、どうやってついてきたの?まさか、走って?
「…そこ、振り向く時。隙がある」
「えっ?」
「いや、ただの戯れ言だ。気にしないでくれ」
「気にするわよ!もっと細かく言いなさい!」
「…はぁ」
その後、スピカは私の演舞の癖や、振りの隙をたっぷりと私に教えてくれた。
「…全部当たってるわ…」
「…どうする?なんなら、私が稽古をつけてもいいが…」
「ええ!お願い!私に剣を教えて!私を強くして!」
「…ああ、分かった」
夜・浜辺
「はぁ…はぁ…」
もう無理…動けない…
「今日はもう終わりか?」
スピカが余裕そうに訊いてくる。っていうかアンタ浮いてない!?…バッチリ、浮いてるわね
「今日は…終わり」
「…そうか」
スピカが残念そうに答える。あのね、あなたは良くても私はもう動けないの!
「…今日はありがとう」
「え?」
へばっている私の横に座りながら、スピカが私に感謝の言葉を言った。え、何で?
「昔の事を思い出せた。とても楽しかった」
「…その昔の事って、アンタ達が変な力を持ってたり、アンタが浮けたりするのに関係してるの?」
私は気になって訊いてしまった。ちょっとまずかっただろうか。
「…ああ。そういえば、まだ話していなかったな」
「…何を?」
私は何とか、座って、スピカの話を落ち着ける体制で聞く。
「私の、私達の過去だ」
「………」
その冷たくて、悲しい声を前に、私は黙ってしまった。
「…私達、『セイクリッド』は、本来、死んでいるべき存在なんだ」
「え?」
「私達は、『ヴェルズ』との戦いで力を使い果たし、その状態で皆の為に、『神』と戦ったんだ」
「…神と?」
私はいきなりの話に驚くしか出来なかった。話に出てきたヴェルズが何者か分からなかったけど、それ以上に神と戦ったという事が気になった。
「そう。私達は親に逆らったのさ。第一、血縁関係はないがね」
「………」
「その戦いで、多くの事を知り、多くのモノを失った。そこには、私が稽古をつけた奴も居た」
「…なんか、縁起悪いわね」
「…おっと、失礼。……あの時は楽しかった。戦いの渦中であるにも関わらずだ」
「呑気なの?それとも戦闘狂?」
「…口が悪いね。…ともかく、あの日々は忘れる事は無いだろう」
「ふーん…」
「だが、私達の戦いは終わっちゃあいなかった。ハッピーエンドにはならなかったんだ。でも、私達には、戦える程、力は残っていなかった。だから、力を残った者達に託し、私達は、散った」
「…………」
「だから、こうして、また稽古がつけられるのが、とても嬉しい」
「…そ」
「冷たいね。…さて、もう遅い。帰ろう」
そう言ってスピカは立ち上がった。
「はぁ…。帰るか」
私は木刀を袋に入れ、背負い、自転車に乗った。
夜(さっきよりは時間が経っている)・私の部屋
「…たまには、自分で作ってみるっていうのも…」
私は、水だらけの冷蔵庫で、目立っている材料たちを取り出した。風先輩は家で料理を作ってるっていうし、東郷は、牡丹餅をいつも部室に持ってくる。私も、皆と同じような事がしたくなった。
「ふむ。勇者様の、料理の腕はいかほどかな?」
「…成せば大抵なんとかなる、よ!」
私は、水を入れた鍋に、カット野菜、小間切れ肉、うどんをぶち込んで、コンロのつまみを回した。
「…これで、煮込めば何とかなる!」
私にかかれば、料理なんてチョチョイのチョイよ!
「あっ、そうだ。これも入れれば!」
「!?」
サプリを入れればもっと美味しくなる!うんうん、よく気付いた、私!
「あ、そうだ。油も体にいいのよね!」
「!?!?!?」
オリーブオイルを忘れるなんて、私もまだまだね!
「…折角だし、新しい分野にも手を出してみようかしら?」
夜(さっきよりもちょっと時間が経っている)・私の部屋
「…いつものと同じね」
私は、うどんをすすった。…べちゃべちゃ。
「これじゃインスタントに少し身が付いただけじゃない」
やっぱり、いつもので良かったわね
「…これは、ある意味。逸材だ…」
何故か、疲れ切ったスピカが、何かを呟いた。
「…スピカも食べる?」
「いや、いい。そもそも我々は食べなくていい種族なのでな」
ああ、そうだった。忘れてた。
にしても、食べ物を食べなくていいっていうのはどんな感じなのかしら?
TIPS
『セイクリッドの体のアレソレ』
食べなくていいです。便利だね。
出さなくていいです。便利だね。
性欲?そんなもん無い。
唯一、睡眠は必要です。不便。