盾の仲間は5年後の級長達   作:Simcard

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今回もクロード視点です

紅花、蒼月の各ルートのざっくりとしたあらすじがあるので念のためご注意を(文字数稼ぎとか言ってはいけない)


花と月の軌跡

城を持つ町の周辺と言うこともあってか、城門を抜けると見渡す限り草原が続いている。一応石畳の道はあるが、何ともまあ絵に描いたかのような光景だ

 

フォドラだとどこが当てはまるんだろうな。平原はいくつかあるが、1番近いのは士官学校に入学した直後の学級対抗戦の戦場か?改めて考えたら、なんだかんだ兵器やらが設置してある場所が多いな

 

「では皆様、このあたりに生息する弱い魔物を相手にウォーミングアップを測りましょうか」

 

「そうだね。俺も戦闘は初体験なんだ。どれくらい戦えるか頑張ってみるよ」

 

「頑張ってくださいね」

 

おっと?自分は参加しないのか?ますますヒルダみたいだな

 

ナオフミも疑問に思ったのか、マインに質問する

 

「え? マインは戦ってくれないの?」

 

「私が戦う前に勇者様の実力を測りませんと」

 

「そ、そうだね」

 

一応は考えがあってか。ただ、異世界に召喚されたばかりで、しかも攻撃力を持たないであろう盾だ。戦えるかどうか怪しいが…ま、実は強いとかもありえるか。エーデルガルトとディミトリも納得したのか、特に何も言わずに歩いている

 

暫く歩くと遠くに何やらオレンジの球体が動いているのが分かった。因みにだが、戦闘時に俺がいつも乗っている飛竜は今はいない。いつでも呼び出せるらしいが、少なくとも今はいなくても大丈夫だと思い、呼んでいない

 

「あそこに居るのはオレンジバルーン……とても弱い魔物ですが好戦的です」

 

マインの説明が入る。よく見ると目付きは強そうだな。まあ実際は弱いらしいが

 

「ガア!」

 

好戦的というのに偽りはなく、オレンジバルーンはナオフミに襲いかかった

 

「頑張ってください勇者様!」

 

「弱いみたいだし気楽になー」

 

「おう!」

 

マインと俺の声かけに応え、盾を右手に持って籠手のように殴りかかる。が、ボヨンという音が聞こえて、攻撃は跳ね返ってしまった。やっぱり攻撃力には期待できないか

 

「い!」

 

おっと、ナオフミが噛まれたな。でも声とは裏腹にダメージは入ってなさそうだ。…無言でこっちを見てる

 

「勇者様がんばって!」

 

マインは応援をするが、エーデルガルトとディミトリは絶句している。果たしてナオフミの攻撃力の低さに対してかそれとも今の状態になのか

 

「オラオラオラオラオラ!」

 

ナオフミは諦めずに、グラップラーの如きラッシュをバルーンに加える。やがてバルーンは軽快な音とともに破裂した

 

ナオフミは大分息が上がっているな。でも、殴っている間も囓られ続けていたのに外傷がない。防御力はLv1ながら高いようだ

 

さて、少し辺りを見回してみると、またもオレンジバルーンを見つけた。しかも数は4体。群れをつくる習性のか、たまたま集まっているのか。今度調べてみたいな

 

「また来たみたいだぜ」

 

「なら、次は私達がやるわ」

 

「ああ。いくぞ」

 

俺は銀の弓を取り出し、エーデルガルトは銀の斧、ディミトリは銀の槍を構える。その横に、マインも剣を抜きながら立つ

 

俺以外の3人が走り出すと同時に、俺は矢を撃つ。矢が当たったバルーンは一発で割れ、間髪を入れず1人1体それぞれ初撃で倒した

 

ナオフミが唖然としているな。ま、マインは知らんが、俺達は戦闘経験が勇者達よりも圧倒的に多いからな。こればかりはしょうがない

 

「…じゃあ、皆が攻撃、俺が守るから行ける所まで行こうか」

 

気を取り直したナオフミの指示に頷く。結果だけ言えば、今日は草原を出ることなく、オレンジバルーンと色違いのイエローバルーンをひたすら割っていた

 

 

 

日が傾く前に町に戻ったその足で、昼間に来た武器屋に再び立ち寄った。マインの装備を整えるためだという

 

今回も俺達は店には入っていない。だが、これでどうにか3人で話が出来る

 

「なあ、2人が良ければ、でいいんだがさ」

 

俺から話を切り出す。これからの話をしてもいいが、それよりも少し気になったことがあった

 

「…お前らの世界でさ、俺って、同盟ってどうなったんだ?」

 

この世界で会ったとき、エーデルガルトもディミトリも俺に向かって「久しぶり」と言った。そして当の2人はお互い殺したのもあの反応からなんとなく察せた。と言うことは、同盟がどうなったかはわからないが、少なくとも俺は生きていたって事だと思った。それを確かめたかったんだ

 

「…じゃあ、俺から話そう」

 

そう言うとディミトリは自分の…王国が帝国を倒し、そのままファーガスが統治国家になった世界の話をしてくれた

 

先生と、エーデルガルトへの復讐心を募らせたディミトリが率いる王国軍はグロンダーズの会戦で勝利するも、フラルダリウス公ロドリグが戦死。しかし、ロドリグの最期の言葉と先生のおかげで復讐の念を断ったディミトリは、自分の信念を貫くため王都フェルディア奪還に向け一度後退。そのスキに帝国軍はグロンダーズ戦で弱った同盟へ侵攻、これに対抗するために、ディミトリの世界の俺は王国がフェルディアを奪還する前に王国軍に救援要請を送り、タイミングよくフェルディアを取り戻したディミトリはこれを快諾。帝国軍はデアドラまで入り込むが、ディミトリ達の助力もあって、帝国軍を率いていた皇帝の摂政アランデル公フォルクハルトを討つことに成功した。その後、同盟の諸侯は王国への臣従を表明、俺も盟主の座から降り、リーガン家の英雄の遺産、フェイルノートをディミトリに託してフォドラを出て行った…と

 

いやはや、ディミトリもそうだが俺も我ながら凄いことをするな。適合するやつがいるかも分からないのにフェイルノートを渡すとは

 

因みに、その後はメリセウス要塞を正面突破。要塞で死神騎士を、アンヴァルの市街地でヒューベルトを討ち、宮城で魔獣化したエーデルガルトと激突。そしてエーデルガルトを討ち果たして、戦争は終結した…

 

おや、闇に蠢く者どもについてはスルーか?そう言えばメリセウス要塞も制圧してからそのまま利用できていたな

 

可能性としては、奴らのリーダー格…タレスをメリセウス戦の時点で既に討っていた、か。クロニエやソロンがモニカやトマシュの爺さんに化けていたってのもあるし、化けている姿の状態を殺したって線が1番濃厚か。ディミトリの話の中で同盟が直接戦っていないのは、フェルディアで討ったコルネリアとデアドラで討ったアランデル公。コルネリアは確か女のはずだから、そうなるとアランデル公が怪しいな。確か俺の世界でも、エーデルガルトが討たれたときから姿を消している。と考えれば…そう言えばコルネリアもどっか行っちまったってフェリクスやアネットが言ってたな。結局あいつもグルか

 

まあ、大筋は似ているような感じだったな

 

「…随分と、向こうの私は違うのね」

 

「ん?どういうことだ?」

 

違うと言われても、エーデルガルトであることには変わりないんだが…

 

ただ、何というか、俺が知るエーデルガルトに比べると、今この場にいる皇帝陛下は少し柔和と言うか…少なくともグロンダーズの会戦でベルナデッタがいるにも関わらず弓砲台の周りに火を放つような非道さが影を潜めているような、そんな感じがする

 

「そうね…私の世界の話をすれば分かるかしら」

 

そう言ってから、エーデルガルトは、帝国がフォドラを統一した世界の話を始めた

 

俺やディミトリの世界では、セイロス教の大司教のレアさんが帝国に捕らわれていたが、エーデルガルトの世界ではレアさん含めた教団や騎士団がまるっと王国に移動し、その結果王子ディミトリは処刑されず、王国は教団も抱え完全な状態で帝国と対立。一方の同盟は俺の策で内輪もめを装った中立状態になったためこちらも帝国からは手を出せなくなった

 

へぇ…俺の世界もディミトリの世界も帝国優勢だったのに、エーデルガルトの世界では先生がいたのに攻めあぐねていたのか。まあこの頃はあっちでも先生は行方不明だったそうだが

 

そんなエーデルガルトだったが、千年祭が行われるはずだった日―…そろいに揃って約束してるのは運命を感じるな…に先生と再会、これを期に一気に帝国軍は攻勢に転換した。手始めに同盟を傘下に加えるべく、同盟軍が陣取っていたミルディン大橋を奪取、そのままデアドラに進軍し、ナデル率いるパルミラ軍も加えた俺の布陣を突破し、見事に同盟を帝国の傘下にした。俺は命を奪われずに済んだが、俺の存在が今後邪魔にならないようフォドラを去ったとのことだ

 

こっちでも俺はどっか…まあ多分パルミラだよな…に去って行くのか…死ぬよりはましだからまあいいが

 

で、一度セイロス騎士団の急襲に遭うも撃退、その後は王国一の城塞都市アリアンロッドを陥落…するも、ここで例の光の杭が城塞都市に落ちて壊滅。奴らと共闘関係にあったエーデルガルトはこれをセイロス教の仕業にすり替えたという。そしてかつて聖者セイロスが解放王ネメシスを討ったタルティーン平原でディミトリやレアさん…セイロスと激突し、セイロスは撤退するもディミトリを殺害。辺り一帯が火の海と化したフェルディアで遂に白きものを討伐し、戦争は幕を閉じた

 

成程、先生が自分の元に着いてくれたおかげで、精神的に余裕が出来たってところか。むしろレアさんの方がなりふり構わずって感じだな

 

因みにディミトリはフェルディアに火を放ったと聞いた途端表情が歪んでいたな。まあ故郷に同盟関係だったやつが勝手に火を付けたんだし、当然の反応か

 

「…さて、俺やエーデルガルトも話したんだ。次はお前の番だぞ、クロード」

 

おっと、流石に俺も話さないとならないか。まあ、2人が経験していない大事件があったし、話すことが全くないわけではないしな

 

「ふむ、じゃあ…と思ったが、また今度だな」

 

絶妙なタイミングでナオフミとマインが店から出てきた。おっと、まあまあ良い装備買ってんじゃないか

 

俺達はこの後、宿に向かった。まあ、この後思いも寄らぬ事が起きること、そして内心どこかで必要かどうか怪しんでいた、盾の勇者への協力という女神の頼みの、本当の意味を知ることとなる




予告通りクロードの解説

盾の勇者の世界版

クロード=フォン=リーガン
職業 バルバロッサ Lv61
装備 フェイルノート
   銀の弓
   ベガルタの剣
   銀の剣
   回避の指輪
   金鹿盟主の服
   パラレルプルフ∞
スキル 盟主の血統+
    弓の達人
    カリスマ
    飛竜騎乗(再移動)
    弓術Lv5
    弓必殺強化(弓必殺+10)
    鬼神の一撃
    警戒姿勢+
    近距離反撃
    リーガンの小紋章
魔法 ウインド
   アロー

フォドラでの技能と兵種

技能レベル
剣術 A
槍術 E
斧術 B
弓術 S
格闘術 E
理学 C+
信仰 E
指揮 S+
重装 E
馬術 E+
飛行 A+

兵種資格
貴族
戦士
ロード
ブリガンド
アーチャー
アサシン
スナイパー
ドラゴンナイト
ドラゴンロード
バルバロッサ

1人だけ英雄の遺産に加えて神聖武器まで持っています。でも使うかと言われると何とも言えない
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