起きたら『グルド』になったので、取り敢えず歯を磨く事から始めようと思う 作:ヘルメット助教授
「うぉおお!やっぱり5人でやるとスペシャルファイティングポーズは決まるなぁ!」
「全くだぜ、やはり5人揃ってこその特戦隊だ」
バータとジースが喜ぶが、俺は回りからの視線やら何やらで少し…いやだいぶ恥ずかしいのだが…
「本当は、いっそ4人でやるポーズを作ろうって計画してたんだけどグルドちゃんが仲間はずれになってあまりにも可哀想だから止めといたんだ♪」
「あぁ?そうかよ」
やっぱりリクームは性格が悪い、わざわざバラさなくても良い話を本人の前で…
「よくぞ成長したなグルド、だが隊長の俺の目は誤魔化せん!おまえは久しぶりのスペシャルファイティングポーズに若干の照れがあるな!?」
「ギクッ」
ビシィ!と俺を指差するギニュー隊長は更に続ける
「そんなお前は罰として、朝のギニュー特戦隊ラジオ体操を第3までやることを命ずる!!!」
「「「だ、第3!?」」」
な、なんすかラジオ体操の第3って?
そんなもん原作やアニメにあったか?もしやこの数年間で俺の知らないスペシャルファイティングポーズが増えた?
「あの幻の第3を」
「隊長…本気だぜ」
「グルドちゃんご愁傷様…ぷぷぷ」
3人の反応から察するにこれは前からあるヤツらしい、くそっヤバい、俺も未知のポーズがあるのか…!
「心配するなグルド!このギニュー隊長も一緒になってお前をサポートしてやる
どうだ?隊長は優しいだろ?」
「お、おー最高ッスよー」
「はぁ…そろそろよろしいですか?。」
あ、フリーザ様、話を戻そうとしてくれてマジ感謝ッス
色々とあった間もラディッツは、とにかくナッパをいたぶった
とどめを刺す訳でもなく、ただ嬲るだけに留めて殺す一歩手前まで蹴り続ける
最近は少しだけ性格的に丸くなったかと思ったが、あの様子では相当に根が深いぜ
「けっ、もう終わりか」
ナッパが地面に這いつくばり意識が無くなった頃、俺はサイヤ人は貴重だから殺すなとテレパシーでラディッツに語りかける
おっと睨むなよ、怖いから
それにそんな相手で満足できたか?むしろ不完全燃焼じゃねぇの?とも足しておく
「こんな雑魚で今の俺を測れるものか、キュイ!次はお前だ」
やっぱりこれだけで収まらないらしく、ラディッツはベジータに匹敵する戦闘力の持ち主キュイを挑発する。なんでベジータじゃないのかと思うが、まぁ本人がそう言うんだからナッパみたいに何かしらあったんだろ
フリーザ様は止める気なぞ皆目なく、面白そうな余興でも見るかのようにあっさり許可を出す
「ナッパ如きを倒した位で調子に乗るなよ。俺はベジータと同じ強さなんだぜ?」
「貴様こそ、今の俺を舐めるなよ?」
特戦隊と側近の2人を除けば、軍内部でエリート級のキュイが前に出ようとするが、なーんか俺は蚊帳の外って感じで面白くない
「フリーザ様、もう待つのも面倒なので先にベジータと闘ってもいいですか?」
手早く終わらせますのでと追加するとベジータは直ぐに激昂、フリーザ様の了承無しに強襲してきた
汚い、流石ベジータ、汚い
しかし時を止める迄もなく、俺はベジータの背後に回ると奴の尻を思いっ切り引っ叩いてやる
「んがっ!」
奴が悶絶する。それを見た俺は楽しくなって何度も何度もやってやった
「ほれほれベジータどうしたよ、尻を叩けるって事はいつでも殺せるって事でっせ」
「むふふふふ、無様だなぁベジータちゃーん」
俺の挑発、ついでにリクームの野次が飛ぶ
これに益々ベジータが怒り果敢に挑んでくる。だが奴の攻めは戦闘力だけが高いだけで、バーダックのえげつない程に洗練された闘いに比べるとまだまだな印象を受ける
やっぱり他者を圧倒できる場所のみを与えられてきたお坊ちゃまと、毎回が死の瀬戸際の叩き上げとじゃ培ってきたモノが違い過ぎてなんか退屈だ
よし、終わらせよう
俺はバーダックにやられた地獄のコンボをベジータに見舞う
鼻先への連打で動きを鈍らせ、蹴り上げからの背後に回っての首絞め、投げ落としからのフットスタンプ
「どうよベジータ、効くべ?」
割れた地面からボロボロのベジータが這い出てくる
「な、めるな!ギャリック砲!」
最早、怒りも臨界点を突破したらしくベジータは自身の必殺技を撃ってくる
「こんなもん、避ける迄もねぇ」
「なにぃ!?
くっ…こうなったら醜くて嫌だが、ふん!」
俺は強力なバリアを瞬時に展開しギャリック砲を防ぎ切るとベジータは驚きの声を上げたが、奴はここで奥の手であるパワーボールを作り出すと【大猿化】をしだす
「はっはっはっはっ!!!もうこうなったらお前如きに勝ち目は無い!木っ端微塵に粉砕してくれる!」
エリート級や王族のサイヤ人は100%自分の意思のまま大猿になれるので、王子であるベジータは王族の枠に漏れず意思をもったまま俺に対峙してきた
ラディッツの尻尾には大猿化を防ぐリングが付いているのでそっちは問題ない。アイツまで大猿になったらフリーザ様に出張っていただかねば皆が殺されちまうし
っとと、軽く現実逃避しちまった
さて、18万の大猿が相手かよ。面白ぇ…なら3発で勘弁してやるか!
止まれ
俺は時間停止をすると戦闘力MAXの状態となり、大猿ベジータに近寄り亀仙流の構えを取ると、そこから3発の全身全霊ボディブローを同じ箇所に撃ち込んで息を吐き、時間を動かした
「おぐごぉ!?」
大猿ベジータの腹部に激痛が走り、奴は地面に膝を付いた
俺がやったのは時間停止から連打を浴びせ、その衝撃を1回で伝えきる技とでも言おうか
戦闘力6万×3=18万。戦闘力18万の衝撃が大猿ベジータに伝わった
時が動く中で連打を浴びせようとしても色々と邪魔が入るので伝えきる事が難しい。しかし俺の時を止める能力を使えば呼吸の許す限り相手を一方的にボコボコにできるのだ、これを使わない手はないぜ
某飛天御剣流の仲間の技をもじって
【重ねがけ極み】と覚えていてくれ。って俺は誰に説明してんだ?
腹部を押さえて悶絶している大猿ベジータに急接近すると、俺は巨大な尻尾をエネルギーを纏った手刀で断ち切り大猿を解除、ついでに首筋にも当て身を浴びせて奴を気絶させた
今のついでは原作で首を落とされた事への意趣返しってところだな。ざまあみろ
気を失ったベジータを見下ろす。これでリベンジは避けられないだろう、戦闘力が増加する化け物が相手だが、こっちも超能力を更に活用すればもっと面白くなるだろうぜ
「ふふっ、さてと
ラディッツ、終わったぞ」
「ふん、ベジータに命乞いをさせてやるつもりだったのにな…まぁいい、キュイで我慢してやるか」
「ん、その前にお前の本当の戦闘力を見せてやれ
きっと皆、おどろくぜぇ」
「へっ、はぁぁぁぁああああああああ!!!!」
ラディッツの戦闘力がグングン上昇していく、計測するザーボンさんはフリーザ様への報告で大忙しだ
「きゅ、9万7千!ラディッツの戦闘力は9万7千ですフリーザ様!」
「ほぅ、それは素晴らしいですね。にこり」
フリーザ様は新しく現れた優秀な部下にとても上機嫌だ
これで奴はフリーザ軍において、ギニュー隊長に次ぐ戦闘力の持ち主になった訳だ。よかよか
「行くぞキュイ、俺を……サイヤ人を舐めた奴等は死を以て償って貰う」
「ひっ、ま、待て待て待て待て!話せば分かる!
あっ、そうだフリーザ様!」
キュイが必殺技【あっ!フリーザ様】でラディッツの視線を後方のフリーザ様に向ける
「ばかめっ!」
キュイは不意打ちの連続エネルギー弾を放ち、最後に強力なエネルギー砲をぶつける
うーん、迷シーン
すると噴煙の中から無傷どころか、青筋全開のラディッツが怖い顔で現れた
「死ね」
やば、止まれ
単純明快痛烈無比な言葉、それを実行する前に俺はラディッツとキュイの間に割って入ると時間を動かし、2人に金縛りを浴びせた
「何故とめる?」
「フリーザ軍同士での殺し合いは不毛だ。その怒りは次の戦闘にでも取っとけ」
慌てた様子もないラディッツが問いかけてくるが、俺は視線をギニュー隊長に向けたまま答えた
視線の先、そこには新たな獲物を見つけたようなギニュー隊長の姿があった
「ギニューか…」
流石にこれ以上ギニュー隊長の気を引くのは色々と不味い。スペシャルファイティングポーズをとるラディッツなんて見たくないし、俺はこの辺で余興を終わらせようと動く
フリーザ様の前に膝を折って拝謁し、伺いを立てる
「フリーザ様、俺とラディッツの成果、ご満足いただけましたか?」
「えぇ、勿論。特にラディッツさんの場合は今後の活躍が楽しみですね。」
ニコニコしながらラディッツに視線を向けるフリーザ様
「そうですか奴も喜びます。ところでフリーザ様、この機会に軍内部における戦闘員の実力の底上げを提案します」
「ほう。」
地球を自分のモノにする前に、軍内部での問題点を口に出す
「俺の感じたところフリーザ様の底知れぬ戦闘力に対して回りの連中…俺を含めた連中の力が低すぎる
ギニュー隊長ですらフリーザ様の半分の力にも達していないと感じ取れますし、フリーザ様直属の戦闘員でありながらもその戦闘力がたったの2万や2千以下の連中ばかりでは話にならないかと
せめて今の10倍にでもしなければ」
「戦闘力を操る敵に遭遇した場合、過信した挙げ句あっさりとやられてしまう。そう言いたいのですね?。」
「はい」
「なんだとぉ!てめぇ!」
断言したところでドドリアがキレるが、俺は奴のでっぷりとした腹にワンパンを打ち込んでノックアウト。更にザーボンさんの首筋に当て身をして側近2人を気絶させた
「側近中の側近がこの程度で沈むようでは、フリーザ様の手を煩わせるだけかと」
「……。」
やり過ぎたか?
まぁ、フリーザ軍は実力主義だから何とかなるだろ
「如何ですか?フリーザ様」
「良いでしょう。全軍に命じます、これから皆さんはグルドさんに与えた期間と同じく5年で戦闘力を最低でも5倍以上にすること
出来なければ、お分かりですね?
そしてグルドさんにはその教官として着任して頂きます。」
はい?何で?どうして?
どうして俺がムチムチプリンなかわい子ちゃん以外を鍛えねばならないの?教えてプリーズ
「言い出したのは貴方ですからね。あぁ気にしないでも結構、特戦隊にはラディッツさんを補充要員として置いておきますから。」
俺と同じように、げぇ!?とした顔になるラディッツ
「2人とも頼みますよ。ほっほっほ」
「「……」」
「返事は?」
「「はい」」
「よろしい。にこり」
すっかり上機嫌なフリーザ様に対して横から、貴様…余計な事を。とラディッツが殺気を浴びせてくる
調子に乗りすぎたかしら、誰か助けて
「ここが修行所ッス、と言っても宇宙船の1階部分ですが」
「ほぅ、なかなかに広いじゃないか」
俺の案内で隊長やジース達、ザーボンとドドリアとキュイ、怪我から回復したベジータとナッパが続き、最後にラディッツが苛々しながらブリーフ博士の宇宙船に入ってくる
うーん、むさ苦しい
「まず重力発生装置の使い方はさっき口頭で説明した通りタッチパネルで200倍まで調整が可能、身体がヤバいと判断したら強制的に重力が1に戻るシステムになってるから安心して使ってくれ。気弾などのトレーニングはなるべく控えて、あとトイレは個室に…ってオイ!勝手にいじるな!」
説明をしているそばからリクームが矢鱈に重力の数値をいじりまくり、この中で1番戦闘力が低いナッパが負荷に耐えられなくなるとカエルみたいに地面に大の字になる
すると警告音と共にコンピューターが重力を1に戻し、ナッパは激しい呼吸を繰り返して立ち上がってくる
「し、死ぬかと思ったぜ…」
「てめぇリクーム!さっき言ったろうが!ソイツの戦闘力に合わせないと危ねぇし、そもそもコンピューターを止めてたら時間の無駄になんだよ!」
リクームと目線が合う高さまで舞空術で浮かび上がった俺はかなりキレ気味に説明するが、パイナップル頭のリクームはニヤニヤしながら俺を宥めてくるので火に油だ
「落ち着けグルド、リクームもおふさげはそこまでだ。技術班がより広い修行所を制作するまでは、個人個人の戦闘力が近しい者同士がシフト制でこの修行所を使うものとする。それで良いな?」
いつのまにかザーボンさんが指揮ってるが、まあいいか
「応、とりまそれでいこう」
皆、文句は無いらしく黙って頷く
「「「じゃあまずは俺からだ」」」
ギニュー隊長、ドドリア、ベジータの声が被ったことで言い争いを始めるが戦闘力で黙らせた隊長から修行を始める流れとなり、隊長は全員に宇宙船の外で待機させると、タッチパネルを操作し修行を開始するのであった
やれやれ、色々とあったがやっと修行開始か。さてと下っ端戦士のトレーニング方法を今のうちに考えるとしますかね
根本的に暴れるだけで能が無い連中ばかりだが、下手をうつと俺だって責任追及でフリーザ様に殺されかねん。真面目に考えますよっと
俺はチラリとサイコキネシスで宇宙船内を透視すると、とてつもない負荷の中でも元気にスペシャルファイティングポーズを取りまくるギニュー隊長が見える、凄いなあの人は本当にポーズに命を懸けてるんだなぁと思うのであった
ギニュー特戦隊、ラジオ体操。で検索して下さい
個人的にとても面白い動画だと思います
※この動画はニコニコ動画になりますので、見れないかもしれません
グルド、最後に少しだけ現実逃避してます
ラディッツの戦闘力ですが界王拳なし、1年近く修行をした下級戦士なのでこんなものかと。地道に強くなるしかなさそうです
ナッパはラディッツにボコられて戦闘力が六千近くになってますがベジータの戦闘力は上がってません。尻を叩かれ、気絶させられた程度ではそう簡単にはいかないと思うのでキュイと同じく1万8000です
大猿ベジータ、当てる的がでかくなっただけでグルドには通用しませんでした
時間停止の連打。もう少し上手く伝えたいのですが文才の無い自分にはこれが限界です。簡単に言うと時間停止からのオラオララッシュを一点に集中攻撃した技、だということです!。伝われー
ギニューは今の体で強くなって貰う予定です。隊員のグルドさんが強くなった事に影響を受けて地道に頑張るとか。しかしサイヤ人の特性を知ってラディッツの体を奪うか、それともブロリーの体を奪うか。自傷するのに戸惑いがないギニューならサイヤ人ボディとの相性は良い気がするんですがね
ありがとうございました!