起きたら『グルド』になったので、取り敢えず歯を磨く事から始めようと思う   作:ヘルメット助教授

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誤字脱字ありましたらスイマセン


5話、汗汗汗

「ふぅ、ふぅ…」

 

「ひょひょひょ~」

 

「ぜぇぜぇぜぇ…」

 

バイオレット、亀仙人、俺の順番で険しい山道を行く

 

亀仙流ではお馴染みの修行道具、亀甲羅(20キロ)を背負った俺とバイオレットは牛乳配達をしている最中だ

 

並木道をジグザグに走ったり、牛乳ビンを落とさないようにスキップしたり、丸太橋をバランスを取りながら渡ったり、恐竜や猛獣に追われながらと、とにかく亀仙人の指示に従いながら俺達は走り続けた

 

漫画で悟空とクリリンがやっていた内容を、そのまんまやる事になったと言えば分かるだろう

 

バイオレットは慣れない亀甲羅を背負っての配達に、ただただ悪戦苦闘している

 

…20キロの重りも、山中のランニングも、牛乳配達も初めてなのだろう

 

そして周囲からの好色な視線は、初な彼女に堪えたらしい

 

配達の度に牛乳を取りに来た人々(主に男)が、バイオレットのセクシーダイナマイツな格好に度肝を抜かれているのだが、疲労感と視線の慣れによるものか、本人は吹っ切れた様子である

 

それに対して亀仙人は、終始ニヤニヤデレデレと涎を垂らしながら、俺達の修行に同行しつつ、バイオレットの後ろからあれこれと指示と檄を飛ばす

 

バイオレットの後ろからホットパンツをガン見ですね、分かります

 

そのサングラス、没収したろか?

 

と、思っていた時もありました

 

「ひゅ~、ひゅ~…」

 

「ほれほれ、さっさと走らんと配達が終わらんぞぃ」

 

わかってるよ!

 

甲羅そのものは大した事は無いのだが、ザーボンおすすめダイエットグッズが、とにかくエグすぎる

 

熱い

 

暑いではなく『熱い』

 

サウナスーツが熱を全く逃がさないので、本当にサウナに入ったまま走ってる感じだわ

 

滴る汗が下へ下へと流れて靴まで入ってきて、めちゃくちゃ走りにくいわ

 

臭い息を防ぐマスクが汗を吸収し、まったく呼吸が出来ないので、どこぞのロボ超人みたいに『コーホー、コーホー』鳴ってるわ

 

4つの目に汗が何度も入ってきて、鬱陶し過ぎるわ

 

といった具合なのだが、本当に最悪なのは矯正用のインナーだ

 

こいつはとにかく美しい『気を付け』の姿勢をキープさせようとする

 

着用者が何をしていてもだ

 

どういう事か分かるか?

 

俺は山道を走っているのに、インナーはいつでも、強制的に気を付けをさせようとする

 

それも凄まじい程の力で

 

脚を動かすのも、牛乳ビンが入った箱を落とさないように腕でキープするのも、インナーに全力で抗わないと一歩も進めない

 

戦闘力1万の俺が、常にフルパワーでインナーに抗わないといけない

 

フルパワーで体を動かしているのに、このインナーはまったくもって破れる気配はなく、サウナスーツも同じだ

 

これはつまりザーボンさん、俺を殺す気だな?

 

殺す気だろ?

 

なぁ、殺す気なんだろ?

 

なぁ!?

 

しかし怒りや、これらがどういう構造なのか考える余裕は欠片もない

 

俺は自分の魂が肉体から出ないように、精神で繋ぎ止める事で精一杯なのだよ

 

「グルドっ、大丈夫っ?」

 

速度を落としたバイオレットが、並走しながら俺を気遣ってくれる

 

彼女が下がった事で亀仙人は前に出るが、走り方は後ろ向きになっている

 

今度はスポブラで強調された、バイオレットのパイ乙を見ているのだろう

…あ、バイオレットの良い匂いがする

 

美人は汗をかくと、良い匂い成分が発生するんだなぁ

 

あはは、あはははは

 

「ぜひぃ、ぐへぇ、ぼへぁ」

 

にしても、言葉が出ない

 

いや、ほんとに、全く

 

「もう少しでっ、配達もっ、終わるからっ、あと少し、あと少しだからねっ」

 

「バイッ、レッ、す、だ」

 

「うんっ、頑張ろうねっ」

 

明らかに聞こえてないだろうに、それでも励ましてくれるバイオレット、マジ天使

 

根性を振り絞って口から出た訳のわからん言葉は、濡れたマスクで掠れてしまい、まったくバイオレットは聞き取れなかっただろう

 

『バイオレット、好きだ』

 

ふっ…言ってやった

 

しかし悔いはない

 

もう俺は今日、死ぬ

 

サウナスーツの中に溜まった汗と汗と汗にまみれ、俺は死ぬ

 

だから言ってやった

 

嗚呼…、唯一繋ぎ止めていた精神が、バイオレットへの告白を終えた事で、遠退いてく~

 

 

 

 

 

 

「さて、配達は終わりじゃ」

 

「はぁはぁはぁ」

 

「( - _ - )」

 

「約1名、殆ど死にかけておるが…さて、午後の座学までは休憩するとしよう」

 

「はぁはぁ…きゅ、休憩は分かりますが、座学を、するのですか、武天老師さま?」

 

「うむ…修行とは、よく動き、よく学び、よく遊び、よく食べて、よく休む事

闘ってばかりでは、綺麗な体も心も荒んでしまうわぃ

どっかの中途半端なハゲの拳法のようにな」

 

…意識の彼方から、待ちわびた『休憩』の言葉が聞こえたよう…

 

「……休憩……?」

 

「ん?生き返ったようじゃの」

 

「グルド、大丈夫?」

 

気を付けのままで地面に寝ていた俺を、バイオレットが起こしてくれる

 

嗚呼…なんか頬に柔らかだが、確かな存在感を放つ山の感触と、俺の鼻腔が、素晴らしく良い匂いの園に包まれるじゃあございませんか

 

ここが天国か

 

もう、死んでもよかですばい

 

「起きんかい!」

 

『ドゴン』

 

「ぐはっ!」

 

亀仙人は杖で俺の頭を強打して、無理やり意識を浮上させてきた

 

配達中は常にフルパワーで動いてた事もあり、もう体内のエネルギーはスッカラカン

 

だからかな、亀仙人の一撃が効いたのはよ

 

「動けないの?直ぐに木陰に連れていくからね」

 

依然として気を付けのままの俺を、木陰に運んでくれたバイオレットは更に水分と塩分を補給してくれ

 

更に身動きできない原因の汗だくのサウナスーツとインナーを、嫌な顔をせずに脱がしてもくれた

 

脱がされた瞬間の解放感、圧倒的な解放感に全ての体が喜ぶ

 

「これ、軽く洗ってくるね」

 

「…あり…が……と」

 

自分も疲れているだろうに、バイオレットは俺の服を近くの川に洗いに行ってくれる

 

スーツもインナーも着てないので、上下とも汗で濡れた肌着姿の俺

 

弛んだ腹も見せてしまったが、もう恥とかそんなものは汗と共に流れ出た

 

彼女は簡単に俺のインナーを脱がしたが、どうもこのインナーは着用者以外の者なら簡単に手足を動かせるようだ…マジで、どんな構造なんだろ

 

「むぅ…ワシもバイオレットちゃんに介抱されたいのぅ」

 

…イヤらしい目付きでバイオレットの尻を追いかけてた罰だよ

 

それにしても太ってて良かった。初めてそう思う俺だった…って、あれ?バイオレットが水分を補給させてくれたって事は

 

ハッとして俺は口元に、口臭を防ぐマスクが外されている事に気付いた

 

外した記憶はない、取れた記憶もない

 

となると何処だ、何処へ行った

 

『ギギギギッ』

 

辺りを見回そうとすると首の間接が、錆びてしまったのかという位に動きが悪い

 

マスク、マスク、臭い息を防ぐ、俺のマスク

 

『ギギッ、ギギギギッ』

 

誰か~、俺にク◯556を、くれ~

 

あとマスクを返して~

 

「お待たせ、はいマスク」

 

……あら~、バイオレットちゃんが洗ってくれてたのね

 

「…ん?…これを探してたんでしょ?

もしかして、外しちゃダメだった?

ごめんなさい、勝手に洗っちゃって」

 

「…いや…その、洗ってくれた事は大変ありがたいです、はい」

 

「そう、なら良いんだ」

 

軋む腕でバイオレットからマスクを受け取り、それを装着するのであったが、彼女は普通に俺の隣に座って休憩を始めた

 

あの~バイオレットさん、マスクを着けたので口臭は大丈夫だと思うのですが、俺は汗だくの肌着姿のままなんですよ~?

 

顔は正面を向いたまま、4つ目の1つを同じ木陰で涼む彼女に向けて見ると

 

バイオレットは木に寄り掛かってるだけでなく、あの綺麗な翡翠色の瞳を閉じていた

 

うん、やっぱり美人だわ…じゃなくて、なんスかこの状況は

 

訳が分からないが俺は最優先事項とは、自分をサイコキネシスで持ち上げ、川で丸ごと洗う事だと思い

 

俺は休む彼女に安らかなサイコキネシスの波を当てて仮眠を取らせ、その間に、 我ながら器用にもサイコキネシスで太った体を持ち上げると川にダイブしたのであった

 

 

 

 

 

 

 

亀仙人の下で修行を始めてから、はや2ヶ月が経過した日の朝早く、俺は波打ち際で思いにふけている

 

「…何してるのグルド、こんな朝早くに」

 

俺達は亀仙人の下で修行に励み、厳しい修行にも慣れ始めた

 

「お~い」

 

もうバイオレットは戦闘力が百を突破し、俺も負けじと2万を超え

 

「まだ修行は『2日目』だから慣れない事だらけだけど、今日も頑張って行こうね」

 

「ああ…」

 

こんな感じで回想風に言ってれば、簡単に時間が経過してくれると思ってた時期が俺にもありました

 

ふっ……どうもこの世界では、バトル漫画特有の修行シーンをカットしてくれないようだ

 

編集部に怒られるぞ?

 

 

 




修行シーンは極力省かず、書いていきたい

前回、前々回のアンケートに関して

前々回のグルドの新しい技のアンケート、その現在のトップが『邪王炎殺黒龍波』って、どういう事なのですか?

個人的に奇面フラッシュが来ると思ったんですけどねぇ

グルド、ウーロン、バクテリアン、リクーム、ヤムチャ(歯抜け)で『奇面フラッシュ!』

…見たくないですか?

それにしても、アンケートをやっておきながら『邪眼の力をなめるなよ』をグルドにやれと?

……マジですかい?

邪王炎殺拳は無理ですが、似たような技なら考えつきましたので、それで許してくださいorz

エロについてのアンケートですが、エロがいらないと仰る方も多いので、いっそ本作はギャグとバトルにして、最初からゲスいグルドを主人公にしたR18のエロ小説を別に作ろうと思います

投稿は未定ですが…サーセン

時間停止に金縛りやサイコキネシスを悪用した中身オッサンで外見が醜悪のグルドが、DBガールや他の漫画に出てくる女を『んほぉぉぉぉぉ♥️』させてやる作品にしようかなと

そっちならば変身能力があり、助平なウーロンとタッグを組んで暴れられる筈

ありがとうございました!

エロは別作品で良いですか?

  • ならば良し!
  • 野郎オブクラッシャー!※だが断る
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