戦艦白虎として転生した男   作:しろくまメロン

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2話です。
どうでもいいですが、出して欲しい艦娘がいたらコメントでよろしく-_-b


2話 救助かも

初めての戦闘が終わった。この辺りに深海棲艦か艦娘がいないか対艦レーダーを見てみると深海棲艦を表している赤色の点と艦娘を表している緑色の点がそれぞれ十二個と六個あった。

 

「これは流石にやばいだろ。妖精さん、ここから南南西の方角にガイズを4機、飛ばしてくれ。なるべく早くな。頼んだぞ」

「了解です。ここから南南西の方角にガイズを4機飛ばします」

「あぁ、頼んだぞ。それと、目標地点に着いたら状況を教えてくれ」

「わかりました」

 

とりあえずこれで大丈夫だろ。急いで俺も南南西に向かうか。

 

ガイズを飛ばしてから数分後、妖精さんから報告があった。

 

「艦長さん、艦娘達の所に着きましたが艦娘が劣勢です」

「わかった、では深海棲艦に向けて魚雷を発射しろ」

「了解です」

 

妖精さんがそういった瞬間に艦娘達がいるであろう場所から

 

ドーン

 

と大きな音と巨大な水飛沫があがった。

 

〜〜冬真sideout〜〜

 

〜〜加賀side〜〜

 

私を旗艦とした赤城さん、大和、川内、時雨、不知火という編成の第一艦隊で出撃し、無事目的だった敵艦隊を倒して帰還している途中で姫級が一隻と浮遊要塞が四隻、戦艦が一隻、空母が二隻、重巡が一隻、軽巡が一隻、駆逐艦が二隻で全てがflagship級の敵艦隊に襲われてしまいました。

 

「加賀さん、鎮守府に連絡は?!」小破

「今さっき連絡しました。ここに着くまで後20分以上はかかると提督が言っていました」小破

「この量を相手に20分近くなんて無理です!最悪の場合、私が殿をして皆さんが逃げる時間だけでも稼ぎます!」中破よりの小破

「流石にそれは無謀だと思うよ、大和さん。私も最後までちゃんと戦うに決まってるじゃん」中破

「そうだね、僕も川内と同じく最後まで諦めないよ」中破

「私も最後まで戦わせてもらいます」中破

 

「ナンドデモナンドデモシズメテヤル…イマイマシイカンムスドモメ」

 

 

制空権はこちらが有利ですね。しかし先ほどの戦いで失った艦載機の量が多すぎます。これでは3分保つかどうかというところですね。

 

「キャァ」小破→大破

「赤城さん!!大丈夫ですか!」

 

赤城さんが大破してしまった以上制空権を確保し続けるのは難しいでしょう。

 

「皆さん、これ以上制空権を確保し続けるのは無理です!空からの攻撃に注意していてください」

「分かりました」「了解です」「オーケー」

 

制空権を失ってしまった以上ここで終わりですかね。援軍が来るとしても少なくとも後15分かかります。

 

「キャァ」小破→中破

 

とうとう艦載機すら出せなくなりました。もう、諦めるしか選択肢はないのでしょうか?

 

「加賀さん、避けて!!」

「え」

 

あぁ、もう死ぬのですか。これが運命私の運命なのでしょうか?

 

「ッ!!加賀さん、鎮守府に居る皆さんを置いて死んでもいいんですか!」中破よりの小破→中破

「!大和、お礼を言うわ。有り難う」

「最後まで諦めずに戦うよ!」中破→大破

「頑張って最後まで戦ってみんなのところに帰ろう」中破→大破

「最後まで頑張りましょう」中破→大破

 

ダメですね、こんなに暗い考えをしてしまっては。皆さんの言う通り最後まで戦い抜いて見せましょう。しかし私と大和以外の全員が大破しています。何か解決策は…ここはやはり私を殿にして皆さんを逃す、それしかありませんね。

 

「皆さん、私が殿をしまs」

 

ドーン

 

皆さんに伝えようとしたらと大きな音とともに戦艦一隻と空母一隻、重巡一隻、軽巡一隻が轟沈していました。これは援軍ではなさそうですね。まだ来るはずがありませんので。だけれど、こんな所に出撃する艦隊ってありましたっけ?いいえ、提督からここに来るのは私たちだけと伝えられていましたし……誰がやったのでしょうか?

 

「イマイマシイカンムスドモメ…キサマラノナカマカ…マアイイ、ナンドデモシズメテヤル」

 

さっき魚雷を落としたのはあの艦載機でしょうか?でも、あんな艦載機は見たことがありません。しかも、電探に私たちと深海棲艦以外の反応がひとつもありませんね。これでは何処にいr ドーン

!?砲撃音がしました!!北北東の方からです!でも、何故あんなところにいるのでしょうか?

 

「ナゼスガタガミエナイ!ハヤクシュウイヲソウサクシロ!サモナイトウツゾ!ヲキュウ!」

「ヲッヲ!ヲッw(訳:姫さま!先ほどk)」ドーン

 

先ほどの砲撃で空母が二隻とも轟沈したようね。他にも、浮遊要塞が二隻轟沈しましたね。大和よりもずっと強そうな気がします。

 

「チッ!マアイイ…コウナッタラコイツヲヒトジチニシテオビキダシテヤル」ガシッ

「キャァ、やめてください。離して、加賀さん!誰か!助けてください!」

 

あぁ赤城さん誰かッ!誰でもいいです。助けて下さいッ!

この音は…!?艤装の音!明らかに誰かがこちらに向かって来てる。でも……人影が一つしか見えません。大丈夫なんでしょうか?

 

「フフ、ヤットキタナ…ソコノオマエコイツガドウナッテモイイノカ!」ガチャ

「嫌、嫌ぁ…死にたくないです。誰でもいいから助けてください」

「あのさぁ、何で俺が出てこなかったからって女の子を人質にしてるわけ?もうちょっと頭使いなよ」

 

声的に男の人ですね。でも男の人が何故艤装を着けているのでしょうか?しかもよく見てみるとなかなかのイケメンです。私たちの提督がくらいつきそうですねってそうでなくて、

 

「貴方は誰ですか?」

「ん?あぁ俺?俺は白虎型一番艦白虎、戦艦だ。まあ宜しく。それよりも今はあいつを助けるべきだな」

 

戦艦白虎ですか…聞いたことも見たこともありませんね。しかし、彼が嘘でもなさそうですね。あとで聞いてみましょう。

 

「キサマカ、サッキカラミエナイトコロカラホウゲキシテキタノハ」

「あぁ、そうだ。それがどうした?」

「ッキサマァ!シズメテヤル!キサマダケハゼッタイニシズメテヤル!!」

「ふーん、じゃあ姑息な手は使わずに一対一で戦おうよ。俺が勝ったらこいつらは見逃してもらおう。お前が勝ったらなんでも言うことを聞こうじゃないか」

「イイダロウ、ノッタ。コチラガカッタラキサマフクメテシズメテヤル」

「良いぞ、かかってこい」

 

そんな挑戦無謀ですよ。一人で姫級を相手にするなんて……

 

しかしそんな考えは消え去ってしまいました。何故なら…姫級が彼を相手に翻弄されているからです。本当に凄いです。先程から姫級の砲撃が一切当たっておらず、彼の砲撃を受けて大破しています。

 

「戦い始めてからまだ3分も経ってないのにもう戦えないんだ。残念だったな、お前の負けだぞ」

「ックソ、テッタイスルゾ!」

「逃すと思うか?」ドーン

「シズメテヤルッ、ツギアッタラゼッタイニシzガハッ」

 

彼は先程まで私たちが苦戦してた相手をどんどん沈めていきます。流石ですね。

 

「もう居なくなったか。それで、君達はなんでここにいるんだ?」

「出撃が終わって帰投していたところで襲われました。でも、貴方はなぜこんなところにいるのですか?」

「気が付いたらここにいた」

「そうですか、取り敢えず助けて下さって有難うございます。それと、今から貴方を連れてきていいか提督に聞いてみます」

「ん、あぁ、有難う。それと君、立てるかい?」

「はい、先程は助けて下さって有難うございました」

「女の子を助けるのは当たり前だろ」

「後、聞きたいことがあります」

「なんだ?何でも聞いていいぞ」

「では、貴方は自分の事を兵器だと思いますか?」

「ん〜分からないな、時と場合によるんじゃないか?」

「それは…どういうことですか?」

「深海棲艦と戦ってる時は兵器だって思うし、普通に過ごしてる時は一人の人間だって思ってるよ。感じ方は人それぞれじゃないかな」

「答えてくださって有難うございます」

「あっ、そうだ、君の名前はなんていうの?」

「私は正規空母の赤城といいます。」

「提督から連れてきていいと言われたので付いてきてください」

「あぁ、わかった」

 

はっきりと聞こえませんが援軍が来たみたいですね。

 

加賀さーん、大丈夫ですか?」

「あれ?敵は??」

「私は大丈夫よ、それと敵は彼が倒したわ」

「クソッ、私も戦いたかったぞ」

「長門、落ち着きなさい」

「お兄さんは誰っぽい?」

「俺か?俺は戦艦白虎だ」

「それでは今から帰投します」

 

私の、いいえ、私達の命がこの人に救われた。

本当に感謝の言葉しか出ませんね。

これからの生活が楽しくなりそうですね。

 




次は主人公視点に変わります。
それと、次話投稿するのが9月中旬くらいになると思います。
楽しみにして下さっている方、本当に申し訳ないですorz

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