小説版 仮面ライダークウガ&アギト ~超越~ 作:Nameless Abyss
―6月26日 午後1時40分 廃工場―
「変身!」
氷川を連れて一端戦闘から離脱した翔一は無理をしてでも戦いに戻ろうとする氷川を止め、再びアギトに変身する。
アギトが戦場に戻ったときには、赤い戦士が48号に押されていた。48号は、青い瞳の俊敏態となり、装飾品を手にとって薙刀を生成し、赤い戦士を苦しめていた。
赤い戦士の付近に両断された機材が転がる。赤い戦士は辛うじてかわしているが、反撃の糸口が掴めず、防戦一方だった。
「
リーチの差を活かし、赤い戦士に猛攻を繰り広げる48号だったが…
「グァッ!?」
突如倒れる48号。乱入したアギトのライダーパンチを背後から受け、体勢を崩したのだ。
「一緒に戦いましょう!」
「…」
共闘を申し出るアギトに対し、赤い戦士はしばらくの間沈黙せざるを得なかった。
「
「
体勢を立て直し、アギトと戦闘する48号。薙刀を構える48号に対し、フレイムセイバーを取り出してフレイムフォームへと姿を変える。
アギトなど恐れるに足らない、そう高を括っていた48号だが、攻撃を捌かれ始める。
「
瞳が青から紫に変わり、重厚な鎧をまとった強力態へと姿を変える48号。それと同時に、使っていた薙刀も更に長大な大剣へと変化する。
そこへ赤い戦士が遅れて合流する。48号の背後をとり、丁度アギトと二人で挟み撃ちにする。
先程防戦一方だった為か、48号は赤い戦士には攻撃をあまりせずアギトへ攻撃をしていた。しかし赤い戦士を忘れているわけではなく、アギトと赤い戦士を同時に補足できる位置取りを意識していた。その為、攻撃しても防がれてしまう。
一か八か、アギトとの剣戟に気をとられている間に赤い戦士は距離をとり、助走をつけて跳び上がる。そしてそのまま必殺技とも言えるキックを放つ。
「
右手だけで大剣を構えてアギトを押さえつつ、左手で赤い戦士を上に弾き飛ばす48号。空中に飛ばされた赤い戦士を気にするアギトだが、自身も再び48号の剣撃に見舞われており助けられる状態ではなかった。
それでも、戦士のキックは命中し、封印エネルギーは着実に48号へ送り込まれる、そのはずだった。
「…フンッ!」
アギトと交戦しつつ気合いを込める48号。すると左手についた紋章が消え、封印エネルギーの黄色い輝きは頭部の方へ流れていく。やがて鬣に流れ着くと体外に放出され、封印エネルギーは消えてしまった。そして誰に言うでもなく吐き捨てる。
「
アギトと対峙する48号。空中に放り投げられた赤い戦士への関心など完全に無くしていた。しかし、それが命取りだった。
右大腿部に装着された拳銃をとりだし、空中で構える。そのままの姿勢で3度引き金を引く。
音に気づいた48号だったが、咄嗟に防御できなかった。姿勢が安定しない空中で射撃したため狙い通りとは言えなかったが、それでも左足に1発掠めた。
「
赤い戦士が放ったのは神経断裂弾。怪人となったグロンギに撃つことで神経を破壊し再生を封じる強力な弾頭だ。かつて未確認生命体を倒したことからも、その強さは折り紙つきだろう。それが掠りとはいえ命中し、48号の左足は破裂し、身動きが取れなくなっていた。
「今だ!やれ!」
「はい!」
フレイムフォームからグランドフォームに戻り、クロスホーンが展開する。そして展開したクロスホーンに似た輝きが地面に浮かび、両足に吸収されていく。そして跳び上がり、必殺技ライダーキックを48号に放つ。
「
神経断裂弾のダメージもあり、避けることも叶わずライダーキックが命中し、そのまま吹き飛ばされる48号。
アギトの着地と同時に赤い戦士も着地に成功する。
「
当たりどころの問題か、それとも最高ランクのゴとしての誇りか。48号は辛うじて立ち上り、俊敏態となって入り組んだ道を通って逃走した。後を追ったアギトと赤い戦士だが見失ってしまった。
「そう言えば…あなたは誰なんですか?」
アギトの姿のまま翔一は赤い戦士に訊ねる。すると、何かを言うでもなく赤い戦士はとある方法で答える。
「あ、あなたは…一条さん!?」
顔を隠していた仮面を、氷川がやっていたのと同じように外す。そして露になった顔を見て翔一は驚き声を上げる。
そう、赤い戦士の正体は小沢が持ってきたお守りG1システムを装備した一条だったのだ。
本当に投稿がまちまちで申し訳ないです…。