小説版 仮面ライダークウガ&アギト ~超越~ 作:Nameless Abyss
完結はさせるつもりなので、気長にお待ちいただけると助かります…
申し訳ない
―6月26日 午後1時半 廃工場―
「
多対一では不利と判断したのか、格闘態から俊敏態へと戻る48号。
「気を付けてください!目が青いときの奴のスピードは厄介です!」
「分かりました!」
氷川からの助言を聞き、アギトは左腰に左手をかざす。オルタリングから出てきた棒状の武器を取り出すと、アギトに変身したときと同じように、再び光がその身を包み金色のグランドフォームから青色のストームフォームへと姿を変える。
「
新たな姿となったアギト共々、俊敏な動きで翻弄しようとする48号だったが、身動きを封じられ失敗に終わる。廃工場内に突如竜巻が起こったのだ。そう、ストームフォームの力だ。
動きを封じた隙にストームハルバードで連続攻撃を行いダメージを与えるアギト。
「はぁぁぁぁぁ…。」
空手の精神集中のように精神を研ぎ澄まし、ストームハルバードに風の力を込める。そのまま48号の元へと走り込み必殺技ハルバードスピンを決める。
「今です!氷川さん!」
翔一が言い終わる頃には氷川がGX-05ケルベロスのロック解除を終え、乱射する。
「
そう呟きながら胸の装飾を一つ手に取る48号だったが、ケルベロスの弾が命中し彼のいた場所に派手な爆炎が上がる。二人とも、勝利を確信していた。
「やりましたね、氷川さん!」
「ええ、津上さん!」
48号を倒した、そう思いそれぞれのバイクに乗ろうとした瞬間だった。
「グァッ!?」
突如撃たれたG3-X。更に数発が撃ち込まれる。左肩、胸部、そして頭部に被弾し、氷川はついに倒れてしまう。
「そんな、氷川さん!グハッ!」
氷川の元へ駆け寄ろうとする翔一だったが、容赦ない銃撃に阻まれてしまう。
「
48号はまだ生きていた。装飾を手に取りながら爆発を耐え、『緑の4号』に相当する射撃態へと姿を変えて隙を狙っていたのだ。 2発、3発と撃ち続ける48号。
攻撃こそかわし続けているものの、翔一は考えていた。射撃を行う相手への反撃手段がないからだ。アギトには近接戦闘用の装備しかない。ストームフォームになれば先程のように動きを抑えられるが、他フォームよりパワーで劣るため決定打に欠ける。何より古代から狩猟を続けていた戦闘民族だ、見切られてしまっている可能性も否めない。いずれにせよアギトが不利と言わざるを得ない状況だった。
「
何発かが命中し、遂に膝を地につけるアギト。止めを刺すつもりだろう、正確に狙いを定める。次の瞬間、引き金が引かれ、銃声が鳴り響く。
―そのはずだった。
バイクの雄叫びが廃工場に響く。アギトがそうしたように乱入し、48号に突撃を仕掛けたのだ。
「
とうとう冷静さを失い、怒声をあげる48号。対して、バイク―トライチェイサー2000―は軽やかにその足を止める。そこには赤い戦士が立っていた。
落ち着きを取り戻し、『緑の4号』と同じデメリットを回避するため、俊敏態へと戻る48号。青い瞳で目の前の新たな敵を
「
「…」
敵と相対してなお沈黙を貫く赤い戦士。
アギトも立ち上がり加勢しようとするが、氷川の容態を確認して救護が優先と判断し戦線から一時離脱する。
「
応答を待っても無駄と48号は悟り、口上を上げる。
「
「
名乗りをあげ終えると、即座に赤い戦士へ躍りかかる48号。赤い戦士は臨戦態勢に入り、無言のまま構える。