護刀アメノハバキリ 作:F.I.S.生化学班
振れば風鳴る剣に燃え盛る炎を纏わせ、アメノハバキリの装者が黒のガングニール目掛け疾風のように迫る。
剣が槍を切り裂く瞬間、上からの乱入者により吹き飛ばされた。宙で体勢を立て直して着地し、粉塵が舞う中を注視する。構えに隙なし。
「私一人でも、手こずるような相手では無いのだけれどね」
「無闇矢鱈に力を振るう必要もあるまい」
粉塵が風で流され、中から二つの人型が現れる。
片や、無双の一振り、黒のガングニール。そして、もう一つは。
『アウフヴァッヘン波形照合完了』
海の底を思わせるような暗い青と、プリント基板のように右腕に張り巡らされた白の幾何学模様。
『一致率ほぼ100%』
昏き深淵を覗き、覗かれたような黒い瞳。鏡面のように磨かれた全身鎧。月の光を反射し、あたり一面を鏡のように映し出すその姿。
「鎧か?」
「否。之なる我が身は剣なり」
『アメノハバキリだとぉッ!?』
風鳴翼の通信に、叔父である弦十郎の悲鳴のような声が届いた。
「ガングニールに続き、アメノハバキリまで……っ!」
怒りと動揺がぐちゃぐちゃにかき混ぜられ、剣と鍛えた心に波紋が生じ、波へと変わる。
「シンフォギアは、このような事をする為にあるものではない! 人を
「その答え、是と返す。人を
「ならばなぜ、こんなテロリスト紛いのことをする! 答えろ!」
剣を構え、油断も隙も晒さぬよう細心の注意を払いながらも時間稼ぎに徹する翼。
「正義では、
「……なに?」
「束」
「出過ぎたマネであった。気をつけよう」
自然体であった鎧の装者が構えをとった。
「これ以上、言葉は意味を為さぬ。知りたくば押し通れ」
「ああ、話はベッドで聞かせてもらうとしよう!」
翼が突撃をする直前、挨拶すら無くガトリングと手裏剣の様に放出された電鋸が宙でぶつかり合い、爆発音を轟かせた。意識が逸れ、宙を見上げる三人。反対に、地に降りる四人。
「へっ、助けに来てやったぜ」
赤を基調としたイチイバルの装者、雪音クリス。
「翼さん、無事でよかった」
黄を基調としたもう一振りのガングニールの装者、立花響。
「追加の戦力デース」
緑を基調とし、鎌を手に携えた装者。
「マリア。お願いだから、あまり力を使わないで」
ピンクを基調とし、手には何も持たぬ装者。
総勢7名のシンフォギア装者がこの場に集った。
「どうやら、やる気らしいな」
視線を逸らすことなく翼が問いを投げかけた。
「こちらは4人。圧倒的に優位デース」
鎌を携えた装者が飛び出し、それに続きピンク色を基調とした装者が続く。
「あなたの相手はわたし」
「ちょせえ!」
「剣と鍛えたこの身、その鎌が刈り取れるか試してみるといい!」
「デェェェェス!」
緑と青、赤とピンクの組み合わせで、激しい攻防が二箇所で始まる。
「どうして戦わないといけないんですか! 互いに言葉が通じ合うのに!」
その問いかけに対し、勝色の装者は拳で応えた。
「正義では守れぬモノを守るためって、言ったじゃないですか! 他に何か、やり方は無いんですか!?」
躱すだけで、害する気を感じさせない黄の装者。あくまで、言葉で解決できないかというスタンスを貫く。
「歌え、ガングニールの装者。意志無き者に、力を振るう権利は無い。その力、真に
「うっ!」
体重の乗った拳を両腕を交差することで受けた黄の装者。だが、足が宙に浮き、耐えることが出来ずに奥へと吹っ飛ばされ、ライブ会場の壁にめり込んだ。
「あのバカ!」
「立花!」
派手な音に釣られ、その方向に視線を移す赤と青の装者。
「行かせるわけ無いデース!」
「よそ見とは、余裕ね」
その一瞬の隙が命取りとなった。
「「うわあああああ!!!」」
重い攻撃を受け、立花と同じ方向へと吹き飛ばされる赤と青の装者。
『マリア。現在の数値は32%を示しています。伸び率が悪い以上、この戦闘に意味はありません。退却なさい』
「でもマム! 今撤退だなんて!」
戦場を俯瞰していたマリアが声を荒げる。同時に、エメラルドの閃光と共に、ライブ会場の中心にノイズが出現した。
「ノイズ! これは使わないはずだったのに!」
「増殖分裂タイプ」
「……チッ」
舌打ちと共に、黒の装者がアームドギアを展開し、槍を形作る。
「まだ、アームドギアを温存していただと……っ!?」
驚愕に目を見開く青の装者。
「……撤退よ」
なんでも無いように槍を掴んだ手をノイズの方へ向ける。すると、槍の先端が割れ、二股の鉾のように変形した。そして、間の中心部に光が、エネルギーが集まり、バチバチという音を立て、一際光が大きくなった時、一筋の流星の如く放たれた。
視界を覆い尽くす強烈な閃光。
膨大なエネルギーにあてられ、細切れに、散り散りに吹き飛ばされるノイズ。
「増殖分裂タイプ、だったか」
「ああ。どうやら、たちの悪い置き土産のようだ」
閃光と共に、四人の装者は姿を消していた。
▼
特異災害対策機動部二課仮設本部にて、考察が行われていた。
「黒のガングニールに、黒い鎧のアメノハバキリ、か」
苦虫を噛んだような顔で溢す、風鳴弦十郎。
「連中がなぜフィーネの名を騙るのかも謎ですね」
「正義では守れぬモノを守るため、か。まるで、向こうが正しい、みたいな言い方ですよね」
「現状では、まだなんとも言えんな」
圧倒的に情報が足りない。
米国の聖遺物研究機関のデータを全損失し、聖遺物もすべてなくなるという情報が入ってきてはいるが、それと関係性があるのか、迂闊に判断はできない。
独立した武装勢力なのか、それとも、米国の聖遺物研究機関に関連する組織なのか。
「……了子君」
弦十郎の口から溢れたその名は、果たして、何を思って出てきたのか。
▼
「視察に行くなら、束を護衛としてお願いしますね」
「ですが」
「んっんー。リンカーだって限りがあるんですから、唯一リンカー無しに、ヘ・ン・シ・ン、が出来る束が適任に決まってるじゃないですかあ? それに、束のシンフォギアの特性のこと、ナスターシャ教授はよくお分かりでしょう?」
「……わかりました。ですが」
「はいはい。あまり変なことを吹き込むなー、ですよね。何度も何度も言われてますからわかってますよーう」
おちゃらけた態度を崩さないドクターウェル。
三人のシンフォギア装者が養豚場の豚に対するような視線をくれてやるが、ウェルは気にしていないのか、気付いていないのか、機嫌良さそうにその場をクルクルとバレリーナの様に回っている。
「そもそもお、ネフィリムに対する切り札が束である以上、どうあれ束を使うしかないんですしい? 歌って踊って完全聖遺物と心を通わせる事が出来るんなら僕も苦労しないんですけどねえ?」
「……くっ」
「まっ、
「ドクターウェル。そのくらいにしておきなさい」
「へーい。じゃ、僕はネフィリムの様子を見てくるので!」
▼
『ノイズ反応検知!』
『絞り込みます!』
『すぐにシンフォギア装者達に連絡しろ!』
特異災害対策機動部二課仮設本部が、深夜だというのに夜明けを迎えた鶏の様に慌ただしく活動を始める。
『判明しました! こ、ここはっ!?』
声が上擦る。
『カ・ディンギル跡地だと!?』
風鳴弦十郎が、悲鳴の様な声を上げた。
三ヶ月前のルナアタックと呼ばれる事件において舞台となった戦場。旧特異災害対策機動部二課本部と、私立リディアン音楽院があった、思い入れの強い地。
『立花です』
『翼です』
『あんだよ夜中に』
『夜遅くにすまない。ノイズだ。場所はカ・ディンギル跡地だ』
その一言で、シンフォギア装者達に稲妻が落ちた様な衝撃が走る。
『ッ!? 何のつもりの当て擦り!』
『そこって……』
『本当に、大胆不敵な奴らだ』
『場所から考えても、誘い出されているだろう。だが、放置するわけにはいかん。罠に最新の注意を払い、目標の撃破、可能ならば、シンフォギア装者を一人でも確保だ』
『『『はい!』』』
『食後の運動にはいい時間だろう! 帰ってシャワーを浴びたら気持ちいいぞ!』
『『『……はい!』』』
▼
天を衝く魔
「来たか」
鎧の前には、ノイズが少なくとも50以上は居るであろう。
「おおら!」
挨拶無用のガトリングにより、ノイズの群れに穴が空く。
「ちょ、クリスちゃん!?」
「話は
取り残されたノイズは剣に斬られ、灰と消えゆく。
あっという間にノイズを倒したか2人の装者。
「今回は貴様一人のようだな、アメノハバキリ」
「こっちは三人だ。大人しくお縄につきな」
銃口と鋒を向けられたにも関わらず、鎧は腕を組んだまま、沈黙を保つのみ。
「何とか言ったらどうだ」
「ちょ、ちょっとクリスちゃん。落ち着こうよ。向こうから仕掛けて来ないってことは、話せば分かり合えるかもしれないんだよ!?」
赤の装者に掴みかかるように接近する黄の装者。そのせいで銃口が逸れるが、もう一人は油断も隙もなく睨みを効かせているから問題はない、とは言えない。が、言わぬが花であろう。
「ああもうわかったよ! あんたお得意のお話でどうにかしてみろってんだよ!」
「え、えええっ!? 急にそんなこと言われても」
「どっちだよ!? やりたいならさっさとやれってんだよバカ!」
「わ、わかりましたあ!」
ピシッと敬礼をし、鎧の装者へと向き直る。
「私は立花響、ちょっと前に16歳になった! 趣味は人助けで、好きな食べ物はごはん&ごはん! もうすぐ学園祭があって、それがすごい楽しみ!」
「彼氏いない歴の下りはどうしたんだよ」
「それは言わないでー!」
赤の装者がニヤニヤと嫌らしい笑みを浮かべながら問い詰めれば、慌てふためく立花響。
「え、えーと、その、束ちゃん、だよね? 間違っていなければいいんだけど」
「……相違ない」
「わあ」
立花響が、太陽の花が満開になったような笑みを浮かべる。
「ね、ねねねねねえ! 私たち、こうやって言葉が通じ合うんだよ!? だから、ね、こんなこと、もうやめようよ。ノイズを操って、人を脅すなんてこと、やめようよ!」
「……悲願のためには、力が必要なのだ」
「じゃ、じゃあ! その、悲願だけでも教えてよ! もしかしたら、助け合えるかもしれないから!」
『英雄の望みです。素直に話してあげるといいでしょう。それでも絶望せずに前を向いて進めるのか、僕はそれが知りたい』
ドクターウェルからの通信を受け、了承したとばかりに頷くと、鎧の装者は語り始めた。
「約三ヶ月前の、ルナアタックと呼ばれる事件が起きてから、各国は月の公転軌道についての計算をした。そして、出た結果は、問題なし」
「何が言いたい」
はぐらかすような語りに、青の装者が痺れを切らしたのか問いかける。
「そのデータは、嘘だ」
鎧の装者が天を指差す。
「月は落下する」
「……はぇ?」
「なっ」
「おい、嘘だろ?」
『月の落下……だとッ!?』
「あ、ありえねえ! そんなんなら、なんで公表しないんだよ!」
「そ、そうだ! 月の落下の隠蔽など、どうしてそんなことを!」
動揺から、構えを解く二人の装者。今は、謎を解くことしか頭の内に無い。
「知っているだろう。言葉を失った人類は、手を取り合うことではなく、殺しあう為にノイズを作り出した、と。人類は、遥か昔から、何も進歩していないのだ」
「「ッ!」」
どこか諦めの混じったような、気の抜けた声。
「例え、善性に溢れた者だとしても、公表はしなかっただろう」
「なぜだ!」
「月の欠片ですら、落ちたら地球は滅びる。月自体が落ちるのだ。対策はない。滅びの未来は、宙に投げたりんごが地に落ちる様に、コーラを飲めば必ずゲップが出るように、決まりきった当たり前のことだ。そんな情報を出せば、混乱が起こり、暴動が起こり、月の落下より前に滅びるだろう」
「だ、だが、もしかしたらそんなことはなく!」
「よもや、二年前のライブ会場の惨劇を忘れた訳ではあるまいな。人の悪性をありありと見せつけた、あの事件を」
ノイズが原因で死んだ者よりも、ノイズから逃れる為に、人が人を殺した数の方が多かった、例の惨劇。それは、海外のニュースで取り上げられる程度には、人間の悪辣さがよく分かる事件だった。
「うっ」
鎧兜に隠れて見えないはずの瞳が、剣を射抜く。
剣にとって、忘れられぬ原罪。忘れてはいけないターニングポイント。弱かった。甘かった。覚悟が足りていなかった。そんな自分のせいで起きてしまった。
「お前も、分かっているのだろう。奴隷として売り飛ばされ、道具として使い潰されたお前だ」
「チィッ!」
散々人間の悪性を見てきたからこそ、言い返すことができない。
「だから我々は、限られた善性を持つ人間を救済し、新天地へと向かう」
「それこそが、フロンティアです」
「ドクターウェル!?」
どこからか、カメラの外から割り込んで来たようにドクターウェルが突如姿を現した。
「……どうして出てきた」
「なぁに、僕もちょぉっと我慢できなくなっちゃいましてね。少しだけ遊ぼうかと」
「ウェル博士! その手に持つものは……っ!」
「そう! ソロモンの杖! 人の世は力によって支配されている! 要求を突きつけるには、力は必要不可欠だ! そして、フロンティアを達成する要こそ、ネフィリィィィィィィンンンンム!!!」
ドクターウェルの雄叫びと共に、三人のシンフォギア装者の足元がグラグラと揺れ始める。
「散開!」
青の装者の掛け声で素早くその場から飛び去る。そして、地中から勢いよく天を衝く様に飛び出てきた異形。
「ネフィリム! 遊んであげなさい!」
「◼️◼️◼️◼️◼️◼️!!!」
獣の様な唸り声と共に、獲物を狙って飛び出す。
「雪音!」
「ぐああああ!!!」
バラバラの場所に散った三人。機動力に乏しい赤の装者。一点集中の破壊力にも乏しく、この場で最も相性の悪い存在が、躱す事ができずに吹き飛ばされた。背丈は赤の装者と対して変わらないにも関わらず、恐ろしい程の破壊力。
「雪音ェ!」
「クリスちゃん!」
ゴロゴロと地面を転がり、ピクリとも動かなかった。
「よくもおおおおおお!!!」
「翼さん!」
半狂乱と赤の装者の元へ飛び出す青の装者。そして、それを追いかける立花響。
「おっとぉこいつらで遊んでて欲しいねえ」
赤の装者の周りに展開されるノイズ。反対に、もう興味は無いとばかりに反転し、立花響へと駆け出すネフィリム。
「雪音ええええええ!!!」
剣を振るう青の装者。瞬間、鳥の頭の様な部分から粘性の液をぶちまけるノイズ。
「君たちは大人しく応援してなさーい」
追加で出されたノイズも、粘性を液を吐き出し、二人の装者の動きを完全に封じ込めた。
「クッ……すべて、鞘走った私の失態か」
「◼️◼️◼️◼️◼️!!!」
「はああああ!」
バッティングセンターの様に、飛び込んで来たネフィリムを拳で弾き飛ばす立花響。
「んーまだ成長期だしぃ、もう少しご飯を食べさせてあげてからの方が良かったかなあ? でもお、やっぱり我慢できない!」
ウェル博士が持つソロモンの杖からエメラルドグリーンの閃光が放たれ、ネフィリムを守るかの様にノイズ達が展開される。
「ふっ! はっ! せや!」
それを物ともせず、流れる様に処理する立花響。合間合間に差し込まれるネフィリムの突撃も迎撃するその様は、演舞の様に洗練され、淀みなく行われていた。
「ルナアタックの英雄よ! 君はなんのために戦う! なんのために拳を振るう! 救いようの無い世界を救わんとする僕たちに、どうして拳を向ける!」
「だって! だっておかしいじゃないですか! みんな今日を生きているのに、明日を迎える為に生きているのに、限られた人だけを救うだなんて!」
「ならどうやって月の落下という未曾有の危機を救う!」
「わかりません! でも、なんとかします!」
「君たちだけでは到底できない!」
「なら、助けて貰います!」
「世界中、どこもかしこも自分たちだけ逃げる算段をつけていたというのにか!」
「それでもです! 人は変われます! だから、きっと!」
「それは偽善だ! 希望を見せて、結局は何者をも救えぬ誘蛾灯だ! そんな思いで人がついてくるものか!」
「ぎぜん?」
立花響の動きが鈍った。
「そうやって君は、結局誰も救えないんだ! 救おうと見せかけただけの拳! そうやって君は、誰かを救おうとするその手で、誰かをぶっ殺す訳だ!」
「へ?」
完全に動きが止まった。
だが、ネフィリムは飛び込んでくる。
「おおおおおおおお!!!」
なりふり構わず振るおうとする拳。先程の言葉がちらつく。
そして、その拳目掛けてネフィリムが大口を開けて飛び込み──
♪
「……へ?」
立花響の目の前で、ネフィリムが動きを止めている。
「束ねちゃーん。ここからがいいところだったんけどなー」
ネフィリムが何かにかじりついている。
「……え、う、うそ」
メキャ、ゴキャ、という音がネフィリムの口から溢れている。
「人は、死ぬ。いつか死ぬ。死ななくても、死に近しい怪我はする」
「あ、ああ、あああ……っ!」
立花響の脳が、理解してしまった。
ネフィリムは、シンフォギア装者の、束と呼ばれる鎧の様なシンフォギアを纏った少女の右腕に食らいついている!!!
「あ、う、ああ、あああああああああああああああああああああ!!!」
少女の叫びが、月が嘲笑う大地に鳴り響き渡った。
おはようございます。こんにちわ。こんばんは。
ここまでお読みいただきありがとうございます。コロナ期間にシンフォギアに出会ってどハマりし、衝動で書き始めました。
シンフォギアGといえば、圧倒的なまでの引きの強さと言うことで、なんかこう、いい感じのところで終わらせました。
シンフォギアといえば、アバンABで最低でも合計三度は見せ場があり、脳がパンクするような情報量の暴力で思考の猶予を与えない展開だと考えています。
こう、なるべく意識して書いたのですが、まあ、難しいですね。
既にウェル博士が杉田になってますが、FISに己を偽る必要がないからこんな感じになってます。まあ、色々あってこうなった訳ですね。
英雄になりたかった原作と、英雄を見たいこっち。
まあ、どちらにせよ発想がぶっ飛んでることに変わりはないんですけどね。この人、どうやっても正しい白の中には入れないでしょ。そういう性分でしょ。
主人公について
束ちゃん。
見た目は覚悟完了なアレだけどもっとマイルドな見た目になってる。女の子がムキムキな鎧ってのはほら、ね? 正義マフラーは無い。シンフォギアは己のバトルスタイルだとか、深層意識で色々勝手に作られるみたいなので、まあタイトルからも大体察しはつくかと。
エクスドライブになったらたぶん光堕ちする。重厚な見た目の敵キャラが仲間になった時に、鎧を脱ぎ去ってスリムな見た目になる展開って、男の子なら好きでしょ? 仮面ライダーチェイサーとか。
シンフォギアはみんな腰に羽を模したユニットが付いていますが、この子の場合は奏の様な見た目のサイドブースター、普通に腰についてるブースターって感じです。あとは、響の脚のジャッキの様に配置された小型ブースター、肩部のブースター、こんな感じです。
翼さんが足元のでエネルギーを噴出する事で滑る様に滑らかに移動するのに対し、鎧は基本的に地に足付けて戦うので、いざと言う時の緊急回避や、空を跳ぶ為に使われる訳ですね。
右腕にだけ白が使われてるのはそのうち。実際は、足の裏とかも白が使われてるけど。
勝色とは、黒に近い青色のことです。FISといえば黒なので、なるべくそれに近い色をチョイス。翼さんのイメージカラーが青なのもあるからですね。
防人語録も意識して色々と頑張ってます。でも中々難しいですね。
おまけ
言葉遊びって楽しいですよね。
たとえば、『優子』という方がいたとします。『子』を分解すると『一』と『了』になるので、始めから終わりまで優しくあれ、と言った意味で付けられた名だと分かります。
櫻井了子の場合『了』と『一』と『了』なので、始めから終わりまで終わりを意味する、つまり、『終わりを冠する者』である『フィーネ』だとわかりやすく言っているのですね。
ガングニールの神殺しを呪いと言ったが、呪いと祝福は表裏一体、自分がどう思うか、という話もそうですね。
私はシンフォギアを初めて見たとき、奏の「生きるのを諦めるな!」という台詞を、呪いだと感じました。
どれだけ苦しくとも、死ぬことだけは赦さぬ呪いだと。こんなの、酷じゃないか、と。
シンフォギアは、言葉遊びがとても含まれていますよね。『さかさうろこ』だとか、『いくさば』だとか。
見ていてとても面白いです。
私も見習えれば、と思っています。
色々書きましたが、二話も読んでいただけたら幸いです。なるべく原作の雰囲気に近づける様、頑張りたいと思います。
次回は学祭。
生まれたままの感情をぶつけ合う装者達。
果たして、手と手を繋ぐことは出来るのか。
第二話 帰る場所、守る場所