持っていたはずのネギま全巻がなぜか1、15、22巻だけ紛失してしまったので買いに行っていたので投稿が遅れてしまいました。なんだか主人公の口調が定まりません。ほんとに困ったものです。
では4話です。
前回のあらすじ
悠軌あらため悠香と木乃香は夕飯を食べに行き、同じ部屋で生活することになる。
明日からは学校、そう思い早めに就寝するのでした。
俺は夢を見ていた。
果てしない青空と草原、そこに佇む白い少女。
俺は直感で理解できた。ここは俺の深層風景。・・・・・・なんか殺風景だな。
あの白い少女は俺の力の化身、いってしまえば俺の半身。
コイツが俺の力の根源であり、闇の化物なんだろう。こいつのおかげで俺は闇の魔法を使えるわけだ。これって話しかけるべきだよな。
はじめまして?いや、いつもお世話になってますか?
とりあえず寄ってみよう。
寄ってみてわかった。コイツはどこか俺に似ている。
顔もだけど雰囲気そのものが。
「や、やぁ。はじめまして?」
うわぁ。自分で言ったけどもうちょっといいかたってもんがあるだろ。引かれたんじゃないか?
「・・・はじめまして。・・・会うのは初めてだけどいつもそばにいた。」
まぁマギアの化身ならいつもいっしょってのも頷ける。無口キャラなのか、感情が乏しいかわからないが、落ち着いてるな。
「えっと・・・・・・・名前はなんていうんだ?」
というより名前はあるんだろうか?あればあればでわかりやすいんだが。
「・・・ユキ。・・・私の名前。あなたはユウキ?」
たしかに雪みたいな肌をしているし、いい名前なんだろう。
「そうだ。俺の名前は天原悠軌。よろしくなユキ。」
あぁ、そういえばひとつ聞いておかないといけないことがあるな。
「聞いていいかユキ?なんで今日お前は出てきたんだ?今まで一度もなかったろ。」
そう、闇の魔法を会得してから一度もユキは夢の中であれ姿をあらわしていない。
つまり、それ相応の何かがあるということだろう。
「・・・今日、ユウキの近くで別のマギアの力を感じた。・・・多分麻帆良にお母さんがいる。」
お母さん?・・・・・・・違うマギア、ユキの親。先輩・・・?
「ユキ、そのお母さんってだれなんだ?」
ひとり予想は出来てるけど、いや、多分そうだろう。
「・・・エヴァンジェリン・A・K・マクダヴェル。・・・600年を生きる吸血鬼の真祖。闇の魔法を完成させた人。・・・そういえばだけどユウキ、あなたも吸血鬼の真祖。・・・とまではいかないにしろそれに近いものになっている。」
やっぱりエヴァ先輩か!闇の魔法の生みの親だからお母さんね。
つか先輩いま麻帆良なのか。そういやなんか封印されてるとか言ってたな。
「ありがとうユキ。会えたらしっかりあいさつしておくな。つか、それだけか?」
これだけのために俺は呼ばれたのか。まぁ先輩に会えるのは嬉しいけどさ。
そうか、先輩に修行してもらえばいいのか。
ユキもそのつもりで呼んでくれたのかもな。
「・・・そう。そろそろ起きてユウキ。コノカが待っている。」
・・・・・・え?
そうして俺は意識を急に引っ張り上げられた。
「おはよう、ゆうくん!朝やぇ。」
腹に重みを感じて目を開けてみると木乃香が顔を埋めていた。
はずっ!はずかし!朝からなにやってんだ。とは言えない。
「おはよう木乃香。ってもう4時半か。んじゃ走り込みしてくる。」
俺の日課は毎朝のランニング。日によって距離は変わるが、だいたい15キロを目安に毎日走っている。これがいい汗をかけてなかなかいい。じゃっかん頭に重みを感じているのはカツラのせいか。つか、よく考えたらカツラじゃなくて魔法でちょちょいっと育毛すればいいだけだな。
部屋に戻ったら早速やろう。
部屋に戻ると大体5時15分をちょっと過ぎたぐらいだった。
「ゆうくんおかえりぃ。ご飯できてるぇ一緒に食べよ。」
机の上には木乃香が用意してくれた朝食があった。ご飯に味噌汁、目玉焼き。これぞ朝食。
木乃香の手料理(?)を食べるのは久しぶりだな。
手を洗って席に着く。
「「いただきます」」
二人合わせていただきますを言う。
うまいな。なんかこう愛情が感じられて幸せだ。
「うまいな木乃香。久しぶりに食べたけど上達したな。」
そういいつつ木乃香の頭を撫でる。あ、髪サラサラしてて気持ちいい。
「ありがとぉなゆうくん。ウチうれしいわぁ。」
目を細めつつ喜んでくれる木乃香。
「「ごちそうさま」」
食べ終わって片付け始める俺と木乃香。髪の毛どうすっかな。
「なぁ木乃香。俺さ、カツラやめて髪伸ばそうと思うんだけどどうかな?」
さりげなく聞いてみた。さぁどう反応してくれるのか。
「ええなぁ。でも急にのびひんから魔法つかうん?」
ちゃんとわかってくれたみたいだ。そう、魔法を使って伸ばす。髪にダメージが行くわけでもないから結構安心して使えるんだよな。
「あぁ、そのつもり。んじゃやりますか。」
詠唱するまでもないな。・・・・・・うわっ目の前が真っ暗になった。・・・って髪の毛で見えないだけか。
「木乃香頼む適当に切ってくれ。じゃないと日常生活すらままならない。たのむー」
まぁほんとは気配でわかるっちゃ分かるが目で見たほうが確実性が増すわけだ。
「ええよー。ほな切っていくなー。」
そうして始まった俺の散髪。時間にして1時間ちょっと。そこからシャワーを浴び、軽いメイクを済ませるともう時間がまずいことになっていた。
「木乃香!行くぞ。間に合わなくなる。しかも今日はネギ先生の迎えもあるんだろ?」
木乃香を急かして部屋をでるとそこにはアスナがいた。
「おはよう、木乃香、悠香ちゃん。そういえば私が朝ごはん食べに来たとき悠香ちゃんいなかったけどどうしたの?」
あぁそうか。だからか。昨日アスナも朝飯食べに来るって話だったが来ていたのか。
「あ、はい。いちおう朝のジョギングに行っていました。でもアスナさん早いですね。私5時前に出たハズなのですが。」
ジョギングなんてもんじゃないけど、それぐらいでいいだろ。あんま勘付かれることも言わないほうがいいし。
「あ、私?私は新聞配達のアルバイトよ。木乃香のおじいちゃんにお金借りて学園に通っているからね。」
おっと、なんと苦学生だったか。でもそんなこと気にしてないみたいだな。心も大分大人ってわけだ。
「もう、そうなこと話してる暇ないで!いくよ二人共~。」
そういや時間押してるんだった。
寮を出て走る。俺とアスナは足で。木乃香はローラーブレードを履いて。つかアスナはええよ。俺と同じ速さで走れるって、これで魔法世界の関係者じゃないって何者だよほんと。
「でもさ学園長の孫娘のアンタがなんで新任教師のお迎えまでやんなきゃなんないの。」
唐突にアスナが木乃香に聞いた。まぁそうだよな。一人前の魔法使いになるための修行とは言えないしな。
つかアスナって高畑が好きなのか。確かに高畑のやつはいいやつではあるからな。一応応援してやるかぁ。
「あのーー・・・あなた失恋の相が出てますよ。」
アスナの隣に急にちっさい子供がやってきて言った。失礼だな流石に。あって早々失恋しますはないな。
つか杖もってるし、なんかイギリスっぽい格好してるしコイツが・・・・・・ネギなのか!?
以上4話でした。原作と同じ場面でもちょっとずつ違っていってしまうのかと思います。ちょっとのズレがやがて大きなズレに・・・・・・。なんてことは考えずにとりあえず突っ走っていきたいと思いますのでよろしくお願いします!
ではでは5話でお会いしましょう。