この果てしなき修羅場に終焉を!   作:ルイ提督

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眠れる獅子

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「どうだ、なかなか美味いだろう?」

 

「いや……まあそうだな……」

 

「どうした、そんな浮かない顔をして? あれか……その……私とこうして過ごすのは嫌か。やっぱり、めぐみんの方が……」

 

「おい、急に涙目になるのは勘弁してくれ。つーか最近のダクネスは少しおかしくないか」

 

 私はめぐみんに彼を奪われる運命を回避した。だが、根本的な部分は変わっていない。私はカズマと付き合っているわけでもなく、めぐみんに関しては事態が先延ばしになっただけだ。

 だからこそ、めぐみんにしてやられた世界においてカズマがデートで私を連れてきてくれた喫茶店に現在足を運んでいた。普段より化粧に時間をかけ、服装についてもカジュアルなものより貴族の礼服……深紅のドレスを着こみ純白の花であしらわれたファシネーターを身に着けている。昔は毛嫌いしていたこの貴族衣装は今の私にとっての大事な女の武器になっていた。

 

「ここ最近はどうしたのかってくらい落ち込んでたのに昨日からやけにハイテンションじゃないか。何があったか分からないが、本当に大丈夫かダクネス?」

 

「んっ……気分に浮き沈みがあったのは確かだ。だが、私はもう大丈夫だ。カズマとこうしているだけで、私はどうしうようもなく幸せに感じてしまうダメな女だ」

 

「お、おう……」

 

 どぎまぎしているカズマの前で私はチーズケーキを口に含む。その平凡な味が私に勇気を与えてくれた。この世界は前の世界となんら変わりはない。それは、私が変わらなければ”運命”は変えられない事を意味していた。私は大きく脈動するようにズキズキと痛む胸を手で押さえる。この緊張も、この痛みも、これから訪れるであろう未来を受け入れる痛みに比べれば些細なものだ。だからこそ、私は彼に素直に告白をする事にした。

 

 

 

「私は……私はカズマの事が好きだ」

 

「なっ……!?」

 

「今更何を驚くんだ。何度も伝えてきたはずだ。私はカズマが好きだ……好きで好きでどうしようもないくらい愛している」

 

 

 

 私の告白を受け入れた彼は曲がっていた腰を伸ばしこちらを見据える。少し驚いている様子であったが、その表情からは真剣なものが見て取れた。ここからは、もう茶化す事は許されない。私の言葉にも自然に熱が入っていた。

 

「改めて言おう。私はカズマを愛している。結婚を前提にお付き合いをしてくれないか?」

 

「結婚……」

 

「私との結婚は不服か……?」

 

「そういう意味じゃない。ただ、ダクネスも本当に俺との事を真剣に考えているだなって」

 

「私……”も”……だと……?」

 

 一瞬、カズマがしまったという表情を浮かべる。だが、彼は大きく息をついてから再び姿勢を正す。バツが悪そうな表情ながらも、彼の目はきちんとこちらを見据えていた。

 

「実はめぐみんが里帰りする前日に、俺はアイツからも真剣な告白受けた」

 

「そういう事か……」

 

「いい加減、めぐみんとダクネス、どっちを選ぶかはっきりしろって……めぐみんが屋敷に戻るまでに覚悟を決めろとケツを叩かれちまった」

 

 カズマは肩をすくめながら少し得意げに、でもどこか悲しそうにそんな事を言い放った。私は彼の告白を聞いて思わず歯噛みする。それは私にとって、重要な情報である一方で言い逃れの出来ない事実を無慈悲に突き付けていた。それはつまり、このままではカズマが”めぐみん”を選ぶという事実であった。私は、戦う前から彼に負けを宣言されてしまったのだ。

 

 

だが、私は決して屈しない……決して諦めない。

 

 

 

 痛みを訴える胸を落ち着かせ、私は目の前の男を見つめる。座して待つよりかは精一杯抗ってみせる。そして、愛している男に私は愛していると囁かれたかった。そのためにも、私は彼の頬にそっと手を添えた。それから、大きく身体を前に乗り出す。

 

 

 

「んっ……」

 

 

 

呆けた表情のカズマの唇に、私の唇を押し付けた。

 

 

 

「んぅ……はみゅっ……」

 

 

 

 半開きになった唇に自身の舌をずるりと潜り込ませる。それから、もう片方の手を彼の肩へと回し逃げようとする頭を押さえつけた

 

 

「んっ……ふっ……ちゅるっ……」

 

 たっぷりと彼の口腔内を犯し、息をつくように自然に唇を離す。その後は私もカズマも荒れた息を整える。そして、私は唇の端から垂れた体液を指ですくい舐めとる。彼の体液は一滴たりとも逃がしたくはなかった。

 

「いきなりやってくれるじゃないかダクネス……喫茶店の他のお客さんがめっちゃこっち見てるぞ……」

 

「恥ずかしいのか? ふふっ、カズマは可愛いな」

 

 

「お前なあ……」

 

 カズマはげんなりした顔で喫茶店のテーブルに勘定より少し多い銀貨を転がす。それから、ゆっくりと歩き出した。私は彼の腕をとり、隣に並ぶ。強い興奮により火照った身体を、彼にぎゅうっと押し付ける。抵抗はもちろんなかった。

 

「カズマ、お前が私ではなくめぐみんの方へ気持ちが傾いている事は知っている」

 

「そうか……」

 

「でも、めぐみんとの差を簡単に亡くす方法も知っている。今のキスでも、大分差は埋まっただろう?」

 

「痛いところを突きやがる。だが、あんまり調子には乗るなよ。そっちがその気なら、俺だってヤってやるからな!」

 

 カズマが私の腕を引きずるようにして歩く。彼の顔からは隠しきれない情欲の顔が滲み出ていた。その表情に私は下腹部がじんじんと熱くなるのを感じる。このままどこに連れていかれるのか、どこでナニをされてしまうのか。膨らむ妄想と勝利への予感を前にして私はただ彼の言う事を素直に聞く以外なかった。

 

 そうしてずんずんと進む彼がたどり着いたのはアクセルの屋敷であった。それはデートの終わりを意味していたため、少しむっとする。だが、そんな私をカズマは次の瞬間には玄関へと投げ飛ばしていた。すぐさま抗議の声をあげようとした私の口を、彼は自分の唇で塞いでいた。しかも、彼の身体は私の身体に覆いかぶさっている。何をされているかなど、考えなくても理解した。

 

 

「言っただろうダクネス、あんまり調子には乗るなよ」

 

「ま、待てカズマ! せめてその……寝室で………ひうっ!?」

 

「場所なんてどこでも一緒だ」

 

「こら……お前本当に……ひゃんっ……!」

 

「可愛い声出すなダクネス」

 

「カズマ……カズマ……!」

 

 先ほどから身体をカズマに強くまさぐられている。このままでは私が彼の欲望を受け止める事になるのは確実だった。こうなったらもう、こちらは受け入れるしかない。私は全身の力を抜き、せめてのお願いを口にした。

 

「カズマ……優しくしてくれ……」

 

「うるせえ! ブチ犯す!」

 

 

 

 

私の視界が暗転する。

 

 

ああ、やっとだ。

 

やっと私はこれで……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「なにをしてるの」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その声音は非常に強い怒気を含んでいた。

 

 

 

 

「なにをしてるのって聞いてるの!」

 

 

 

 見なくても分かる憤怒の気配。だが、震える声はその怒気を打ち消すほど弱弱しいものだった。

 

 

 

 

 カズマは大きくため息をついてから、私の上から身体をどける。それから、身体を震わせながらこちらを睨む女神様……アクアに向き合った。彼はばつの悪そうな顔をしていたが、私の方をチラリと見てからアクアの方へ歩みを進めた。

 

「見たまんまだアクア。ガキじゃねえんだからナニしようとしてたか分かるだろう?」

 

「分からない……分からないわよ! 何で急に……お家の玄関でなんて……バカなの! カズマってばおバカさんなの!?」

 

「あーはい、その点については辛抱たまらなかったというか……へぶっ!?」

 

 アクアがカズマの頬を叩いてパシンという良い音が響き渡る。それから、アクアは大きく取り乱しながらカズマへと組みついていた。

 

「バカバカっ! カズマさんのクソニート! バカズマ! バっ……ばひゅっ!? ちょっ、女の子に手を上げるなんて最低ねDVカズマ!」

 

「うるせえよ! お前が先にビンタしてきたんだろ! それに仕返しは威力を弱めたデコピンにしてやった事を感謝して……ほめろすっ!?」

 

 謎の奇声を発しながら、アクアに蹴り飛ばされたカズマがリビングの方へ吹っ飛ばされ、私の視界から消える。アクアは肩を怒らせながら今度は私の方を睨む。だが、やはり彼女の様子は少し弱弱しかった。

 

「アンタねぇ、真昼間から屋敷の玄関で盛らないでくれる!? 家に帰る度にこの事を思い出しそうになるじゃないの!」

 

「ふんっ、こちらとしては貴様に邪魔されたのだから謝ってほしい気分だ。ちょっとは空気を読め」

 

「っ……!」

 

 一瞬、憤怒の表情を浮かべたアクアだがそれを発散するように近くに置いてあったカズマの靴を蹴り飛ばし、逃げるように屋敷から出て行った。その姿に私は何とも言えない感慨を得る。自然と私の口からはくすくすとした笑いが漏れていた。

 

「くそっ! アクアのクソバカめ……つーかさっきのはなんだ……回復パンチか? 殴られたのに全身の疲れが吹っ飛びやがった」

 

 リビングから、カズマが妙にツヤツヤとした肌をしながら出てきた。彼は私の方をチラリと見てから、ゆっくりとこちらに足を進める。私はそんなカズマを見て全身の力を抜いた。

 

「おいダクネス、”続き”をするつもりか?」

 

「当然だ! こんな中途半端で終われるか!」

 

「それもそうだな……」

 

 カズマが私の前に片膝をつき、私の肩に手をかける。それから覚悟をして目を閉じた私の頭を、彼は落ち着かせるようなゆっくりと撫でてきた。薄眼を開けてみると、彼はどこか困ったような表情を浮かべていた。

 

「ダクネス、焦らなくていい。お前の気持ちも分かったからよ」

 

「またこうやって……誰かに邪魔されていつものように中途半端に終わるのか?」

 

「正直言って俺は今もお前をブチ犯したいし、頭の中ですでにお前をぐっちょんくっちょんにしてる」

 

「ぐっちょんくっちょん……はうっ……!」

 

 好きな男に求められれているという事は私のような女にとって極上の喜びであった。両手で自分の身体を抱きしめながら、つい身悶えしてしまう。はしたない……だが仕方のない事でだ

 

 

 

 

「でも、今のお前はそれを望んでないみたいだからな」

 

 

 

 私の表情が余裕のないものになってしまうが、カズマはそれを苦笑しながら受け流し、私の右手を両手で包む。ここで初めて、私の”手の震え”は止まった。

 

「めんどくせえ……どいつもこいつもめんどくせぇ……」

 

「カズマ……」

 

「気にするな。何年一緒だと思ってる。お前が単なる痴女じゃない事は十分理解してる」

 

「ち、痴女とはなかなかの評価だな」

 

「実際痴女だろ。でも、俺はダクネスが本当は純情でかなりのロマンチストで、貴族のご令嬢としてのプライドと乙女心を持ってるは理解してる」

 

「くっ……!」

 

「だから、今回はこれで終わりだ。また、時間と場所を弁えようララティーナお嬢様」

 

 その全てを見透かしたようなカズマの視線に耐えられず私は下を向いてしまう。そんな私の頭を彼はもう一度優しく撫でてくれた後、彼は私を残して屋敷を出て行った。

 

「お前の告白、心に響いたよ。正直、今は俺自身が一番理解できない。ごめんな、答えを出すまでもう少しまってくれ」

 

 ゆっくりと去っていくカズマを私は引き留めるべきであった。だが、私の身体は動かない。その情けなさに本当に泣きたくなってしまったが、今の私の”感情”を捨て去ってしまえば。私は”私”ではなくなる気がした。

 

 

「ああ、情けない……本当に情けないな……」

 

 

自嘲気味に漏れ出る笑いだった。だが、私の内心はどこか清々しいものであった。

 

 

 

「情けないな……」

 

 

くつくつとした誰かへの嘲笑が自然と出てしまった。

 

 

 

 

 

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「ねえカズマさん、まだ釣れないのー?」

 

「うるせぇ、釣りは忍耐だ。このポイントが確かな事は確かだ。後は釣れるのを待つのみだ」

 

「そんな偉そうな事言っちゃって……あっ……枝毛伸びてるわよ?」

 

「そうかい……っていてえ!? 躊躇なく引っこ抜くな!」

 

 

 アクセルの街の近くの河川の橋下に置いて、私達は魚釣りに興じていた。私は騒がしいカズマ達を横目で見つつ。釣り竿を振る。私の表情が浮かないものになっているのは嫌でも自覚出来た。

 

「なあ、ダクネス。なんでアクアが当たり前のようにここにいるんだよ?」

 

「仕方がないだろ。邪魔ならさっさと追い返せ」

 

「なるほど……そういう事だからどっか行けアクア! つーか俺の膝の上に陣取るな!」

 

「やだぁ! やなの! 私もカズマと遊ぶの! ここに来て仲間外れはやなの!」

 

「ガキみたいな事いってんじゃねえ! 川に突き落とすぞ!」

 

「ふわあああっ! 助けてダクネス、か弱い女神様を淫乱発情クソニートカズマが虐めてくるの!」

 

「張り倒すぞお前!」

 

 わーきゃー騒ぐカズマとアクアに私は内心で毒を吐く。例の玄関での一件があってからも私は彼をデートに誘っていたのだが、何故だかどこへ行ってもアクアが先回りして私達のなかに割って入ることが多くなった。今回、私とカズマはこうして釣りデートに来ていた。だが、カズマの釣り竿の一投目にすぐ獲物がかかり、引き上げてみたところそれがアクアだったのだ。何を言っているか分からないかもしれないが、私だって分からない。

 

「あっ、見てカズマ! あっちに大きい魚影があるわよ!」

 

「マジか! おいどこに……あれか!」

 

 アクアが指さした方向に、カズマがルアーを投げ込む。それから彼の釣り竿が大きく弧を描いてしなる。どうやら、件の大物が引っかかったらしい。

 

「カズマ、私にもやらせなさいよ。ほら、竿かして?」

 

「アホか、お前が持ったらすぐにバれるだろうが! ここに俺に任せろ!」

 

「けちー! カズマさんのドけちー!」

 

「こ、こら! 組みつくな!」

 

 相も変わらずうるさい二人の横で、私もかかった獲物を引き寄せる。小さな餌に食いついたのは、小指ほどの小さな魚であった。それを針から外して再び川に戻した。横では彼らが相変わらず騒いでいた。

 

「ああくそ、大きいぞ! 網がなけりゃ竿が折られる。おいアクア、川に飛び込んで捕まえてこい!」

 

「ちょっと私は猟犬じゃないのよ。だいたい、私みたいな女神様を顎で使うなんて何様よ!」

 

「今夜の晩酌は高級しゅわしゅわ出すぞ!」

 

「っ……! し、仕方ないわね!」

 

 川に大きな水柱が上がる。どうやら、アクアが川に飛び込んだらしい。それから、彼女が満面の笑みで川岸に近づいてきた。アクアは何やらかなり大きい獲物を抱え込んでいた。

 

「凄いじゃないカズマ! すっごい大きいバナナが釣れたわよ!」

 

「はあ!? いや、ここはそういう世界だったな……つーかなんだこの謎の既視感は……」

 

 疲れたように地に腰を落とすカズマだが、なんだか非常に複雑な表情をしていた。アクアはそんなカズマをよそにびちびちと暴れるバナナにトドメを刺し、皮を向いて艶やかな白身を口にする。私も自然と喉を鳴らしてしまった。

 

「ん~おいひい~! やっぱ釣りたてのバナナは美味しいわね!」

 

「おう、せやな……」

 

「どうしたのカズマ、ほらあーん!」

 

「やっぱり納得いかねえよこの世界の生態系は……あむ……うまっ……!」

 

 彼らの間に、私は自分の身体を潜り込ませる。バナナの味が気になったのもあるが、私自身が非常に焦っているのを感じた。正直言って彼らの会話にうまく入り込めない。前はもっと自然に会話に溶け込んでいたはずなのに、今は色んなしがらみが邪魔をしていた。

 その後、バナナの半分を持ち帰る事にして私達はあの喫茶店へと向かった。飲み物を片手にカズマやアクアと談笑するなんていつもの事である。だが、私はその”いつもの事”が出来なくなっていた。

 

「でね、少し前にエリスから聞いた話なんだけどね。今天界でも有名なおじいちゃんが行方不明になっちゃったの。それで天界が少し物々しい雰囲気なのよ」

 

「へえ、それって結構偉い神様だったりするのか?」

 

「昔はね……私にも優しくしてくれたおじいちゃんなんだけど、とても寡黙に世界を見つめて静かに時を過ごす人だったわ。でも、最近はどっかに徘徊してはお付きの天使が大騒ぎだし、ご飯を食べた5分後にはそれを忘れてご飯を催促するらしいの。おかげで奥さんにも愛想をつかされちゃったとか何とか……」

 

「神様もボケるんだな。いやな話を聞いたぜ」

 

「神に定命はないけど、信仰を失ったら存在は消えちゃうの。ゆっくりと自分の役割を忘れて他の神に力を奪われてしまったり、もしくはその運命を悟って自分の力を他の誰かに託す事もあるわ。もしかしたら、私もいつかそうなっちゃうかもしれないわ」

 

 そう語ったアクアは寂しげな表情を浮かべていた。カズマはそんなアクアを不快そうに見つめていた。その表情の意味は私には伺いしれない。だが、私にとって都合の悪い事態が進んでいる事は理解出来た。それでも、私は動かないし動けなかった。

 

「まあ、私が消える頃にはアンタ達は塵一つ残ってなさそうだけどね!」

 

「うわ出たよ神特有の畜生さと傲慢さが……」

 

「何よ! 事実何だからしょうがないでしょ! 大丈夫よ、貴方達の魂は私がちゃんと蒐集してあげるから……」

 

「物扱いなんて失望しましたアクア様の信者止めてエリス様に全てを任せます」

 

「なんでよー!? 言っとくけど、エリスだけはやめといた方がいいわよ! あの子、ああ見えて結構趣味が悪いのよ。それだったら、私がその……カズマさんを私だけのエインヘリヤルにするとか……神の恩寵を与えて……」

 

「はいはい、先の話はもうちょっと年を取ってからにしような。この若さで老後の話なんて気が滅入る」

 

 嫌そうに話を切り上げるカズマに、アクアも苦笑しながら同意する。その後も、アクアとカズマの談笑は続いた。私はそれに相槌を打ち、短い返事を繰り返す。彼らは私に適度に話をふって来たが、私はつまらない回答しか出来なかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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「えへへっ……何度目か分からないけどかんぱーい!」

 

「うーい、かんぱーい!」

 

「乾杯……」

 

 夜もかなり更けてきた頃、私とカズマとアクアはお互いの杯を交わしていた。もちろん、杯の中身は各自が持ち寄った酒類であった。顔を赤らめ、美味しそうにグビグビと酒をあおるカズマとアクアを、私はちびちびとお酒を舐めながら見つめていた。この夜間帯だけで、こうして杯を交わすのはすでに十を超えている。私はその半量も飲んではいないが、自分が酔っている自覚はあった。

 

「ぷはぁー! なかなか良いお酒を用意するじゃないのカズマ! やっと私のありがたみに気づいたの?」

 

「別にそんなんじゃねえ。今日の釣りのお礼だ。それより、お前が持ってるのは……カ〇ビーのポテトチップスじゃないか? よこせ! その安っぽい味に俺がどんだけ恋焦がれたか……」

 

「うひゅあっ!? ちょっとカズマさん、急に変なところ触らないで! あげる、あげるから……!」

 

 お互いにスキンシップをしているカズマ達を見つめながら、私はナッツをばりぼりと咀嚼する。彼らの姿にはイラつく一方で少しだけ癒される気分であった。このような小さな飲み会も、明日からはまた様子が変わるからだ。

 

 

 

「明日、めぐみんが屋敷に戻ってくるみたいだな」

 

 

 

 

 私の発言に、カズマもアクアも押し黙る。それを眺めながら、私は再び酒をチロリと舐めた。カズマは火照らせた顔を生真面目に戻し、こちらに視線を飛ばしていた。

 

「なあ、ダクネス。例の事だが……」

 

「告白の返事については貴様に任せる。私はもうこれ以上は出来ない。だが、出来る限りの差は埋めたつもりだ。後はカズマ次第だ」

 

「まったく……自分がこんな贅沢な悩みを持つようになるとはな」

 

「そうね……クソニートだったカズマさんが今では二人の女の子に言い寄られてるんだからね。うんうん、成長したわね。偉いわカズマ」

 

「急になんだよアクア、お前は俺の母親か」

 

「別にそういうわけじゃないわ。だた、時は進むのは早いなって実感しただけの事よ」

 

 アクアはそんな事を言い放った後、虚空から一本の酒瓶をぬるりと取り出した。それを小さな盃に注ぎ、私に手渡してきた。

 

「グビっといっちゃいないさいダクネス。それでアンタの不安は吹き飛ぶわ」

 

「…………」

 

「私は貴方の事が好きだし、めぐみんの事も好きよ。例えカズマの事で対立してるとしてもね」

 

 

微笑むアクアに私は何も言い返せず、仕方なく盃の酒を一気に飲み干した。

 

 

 

 

 

 

 

 

「大丈夫、このアクア様に全部任せなさい。そうすれば、”皆一緒に”幸せよ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

視界が歪む、意識が朦朧とする。何もかもが光を失った世界の中、私は遅まきながら理解する。

 

 

 

 

 

 

 

私はアクアに一服盛られたのだと……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 私が意識とも呼べる何かを覚醒させた時、自分自身の状況に驚愕した。まず、視界が真っ暗であった。自分が目を開けているのか、閉じているかも分からなかった。それに、体も全く動かせず声を発する事も出来ない。この現状にとてつもない恐怖心が芽生えたが、何故か聴覚だけは機能しているようであった。私のよく知る声……カズマとアクアの声が聞こえてきたのだ。

 

「おいアクア、ダクネスに何しやがった」

 

「ふふっ、エリスの部屋から拝借してきた超強力な睡眠薬を飲ませたのよ。治癒魔法をかけないと、二日は寝たままね」

 

「なんでそんな事を……」

 

「分かっているでしょう? この不毛な争いを止めるためよ」

 

 

 

 アクアがため息をつく音が聞こえる。私は死に物狂いで身体を動かそうとしたが、微動だにしなかった。

 

 

 

 

 

「カズマ、アンタはダクネスと結婚しなさいな」

 

 

 

 

 

その言葉は、私の思考や何もかも止めるのに十分であった。

 

 

 

「どうしてそうなる?」

 

「バカ言わないで、私はアンタが何をぐじぐじ悩んでいるのかも全部知ってるわ。それを考慮した上で、こうした方が良いと私は理解してる。あまり、この”女神アクア”をなめないでちょうだい」

 

「そうか、お前はそう言うのか」

 

「ええ、そうよ。これが一番まるくおさまる方法なの。あの意固地なめぐみんも、プライドの塊なダクネスも、アンタが少し行動を起こせば崩せるわ。それくらい、この子達は”ちょろい”の。後はアンタが覚悟を決めるだけよ」

 

 

 アクアの話を聞いて素直に私は驚いた。どうやら、彼女は私を支援してくれるようだ。体は動かせないが、私の思考は歓喜に揺れていた。

 

「はい、これが治療薬よ。私が出て行った後、これを使いなさい。それからダクネスとちゃんと向き合って、貴方の気持ちを伝えるの。色々言うかもしれないけど、後はカズマさんの力でわからせてあげればいいのよ」

 

「お前女神のくせに割と強引な奴だな」

 

「バカね、神様なんてみんなこんなもんなのよ」

 

「そうかい、でも俺は酔ってるしダクネスも……」

 

「ああ、もう本当に言い訳ばっかりね! まったく……んっ……!」

 

 

 何故か、会話が突然途切れた。それから数分ほどの僅かな間、彼らの息遣いと何かしらの水音が聞こえた。言いようもない不安に襲われた私は再び暴れようとするがどうにもならない。手足の感覚が全くないのだ。

 

 

「んぅ……どう、酔いは醒めた?」

 

「まあな」

 

「頑張りなさいカズマ。私は応援してるわ」

 

「そうかよ」

 

 ぺたぺたという、部屋を離れようとする足音が一つ、私の前に足を止める足音が一つ。私はこれから起こる事態に胸を弾ませた。状況を全て察する事は出来ないが、アクアはめぐみんではなく私の立場に立ってくれた、そして、彼女は私に素晴らしいサポートをしてくれたのだ。

 

 

 

 

 

ああ、本当に何もかも夢みたいで……!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「おい待てアクア」

 

「何よ……」

 

「こんな薬はいらねえよ」

 

「ちょっと、それって結構高いのよ……」

 

「いいんだよ、それより俺も答えが出せたぜ。まさかこんな考えに行き着くとは、俺は俺自身が分からねえよ」

 

 

 

 

 私の近くにいた誰かの足音が、どんどん私から離れていく。それが許せない私は精一杯に吠えるが、何も出来なかった。

 

 

「アクア、お前は本当にこれでいいのか?」

 

「今更何よ……」

 

「気づいてないのかアクア、お前さっきから涙を流してるぞ」

 

「えっ……そんな……私……なんで……ひっぐっ……」

 

「鼻水も追加だな」

 

 

 瞬間的に理解した。これはダメなパターンな奴だと。だから、私はすぐさま今までとは逆の事をする。こんな中途半端な意識をさっさと落としたかった。何もかも忘れて眠りたかった。

 

 

 

 

 

 

「アクア、俺はお前が好きだ」

 

 

 

 

彼の言葉を聞いてしまった。こんなにも残酷な仕打ちは私にとって他にない。

 

 

 

そして、私はここに来てようやく理解出来た。私がこうして物言わぬ芋虫となっているのも、カズマがおかしな事を言い出したのも、全て私のせいなのだと。

 

 

 

 

でも、私は何も出来なかった。

 

 

 

 

 

「アンタ、急に何を……」

 

「別に急じゃない。だが、ずっと気が付かないようにはしていた。めぐみんに言い寄られて、こうしてダクネスに告白されて俺はようやく理解出来たんだ」

 

「私は……私なんか……」

 

「お前が俺にダクネスをあてがう理由は理解出来る。”かわいそう”だもんな。でもな、俺の感情はそれじゃあ納得出来ない」

 

「私そういうつもりじゃ……でもこうしないと私の理想も……アンタの悩みも……」

 

「だからこそ、俺はアクアを選ぶ。そうするのが一番良いんだ……というか俺がそうしたい」

 

 

 

私は何も出来なかった。私は何も出来なかった。私は何も出来なかった。

 

 

「ま、待ちなさいよ! 私はアンタの好みじゃないでしょう!? バカだし、うるさいし、変なトラブル起こしちゃうし……」

 

「やっと自覚出来たか。でもな、それは欠点だけじゃない。バカでうるさいアクアは正直言って無茶苦茶可愛いし、トラブルを起こされるのは困るが一緒にいて退屈しないって部分がある」

 

「その……私ってかなりのわがままだし、傲慢だし……」

 

「それも欠点だけじゃない。張り倒したくなる時も多いけど、そんなわがままも嫌いじゃない。俺だけじゃなくて、世の中の男って生き物は女のわがままが大好物なんだ。傲慢なのは擁護しようがないが……まあ自尊心のある女性は素晴らしいって事で……」

 

「なんか苦しくなってるわねカズマ!」

 

「うっせーよ! とにかく、俺はお前が好きなんだよ! 本当になんでか分からねえけどな! くそ、何度も言わせんな!」

 

 

 私は何も出来なかった。私は何も出来なかった。私は何も出来なかった。私は何も出来なかった。私は何も出来なかった。私は何も出来なかった。私は何も出来なかった。私は何も出来なかった。私は何も出来なかった。

 

 

「でも、カズマさんってば私の事を”女”として見てないでしょう……? 別に無理しなくても……」

 

「ほう、そんなに確かめて欲しいのか?」

 

「ちょっなによ!? 手はなして……そんなっ……」

 

「前にも言っただろう? アクア、お前は俺のモノだ。拒否権はなしだ!」

 

私は何も出来なかった。私は何も出来なかった。私は何も出来なかった。私は何も出来なかった。私は何も出来なかった。私は何も出来なかった。私は何も出来なかった。私は何も出来なかった。私は何も出来なかった。私は何も出来なかった。私は何も出来なかった。私は何も出来なかった。私は何も出来なかった。私は何も出来なかった。私は何も出来なかった。私は何も出来なかった。私は何も出来なかった。私は何も出来なかった。

 

 

「俺はお前を失いたくない。俺の傍からいなくなるなんて二度とゴメンだ」

 

「うん……」

 

「お前にいつか訪れる破滅は俺といる限りは訪れない。俺はこう見えてもお前の事を信仰してる……ってより信じてる。だからアクア、俺と永遠に一緒にいてくれ」

 

「カズマ……」

 

 

 

私は何も出来なかった。私は何も出来なかった。私は何も出来なかった。私は何も出来なかった。私は何も出来なかった。私は何も出来なかった。私は何も出来なかった。私は何も出来なかった。私は何も出来なかった。私は何も出来なかった。私は何も出来なかった。私は何も出来なかった。私は何も出来なかった。私は何も出来なかった。私は何も出来なかった。私は何も出来なかった。私は何も出来なかった。私は何も出来なかった。私は何も出来なかった。私は何も出来なかった。私は何も出来なかった。私は何も出来なかった。私は何も出来なかった。私は何も出来なかった。私は何も出来なかった。私は何も出来なかった。私は何も出来なかった。私は何も出来なかった。私は何も出来なかった。私は何も出来なかった。私は何も出来なかった。私は何も出来なかった。私は何も出来なかった。私は何も出来なかった。私は何も出来なかった。私は何も出来なかった。

 

 

 

 

「んぅ……やぁ……こんな……ダクネスがいるところで……」

 

「安心しろ。起きねえってお前が保証したんだ。それならきっちり見せつけてやろうぜ」

 

「あっ……」

 

 

 

 

 

私は何も出来なかった。私は何も出来なかった。私は何も出来なかった。私は何も出来なかった。私は何も出来なかった。私は何も出来なかった。私は何も出来なかった。私は何も出来なかった。私は何も出来なかった。私は何も出来なかった。私は何も出来なかった。私は何も出来なかった。私は何も出来なかった。私は何も出来なかった。私は何も出来なかった。私は何も出来なかった。私は何も出来なかった。私は何も出来なかった。私は何も出来なかった。私は何も出来なかった。私は何も出来なかった。私は何も出来なかった。私は何も出来なかった。私は何も出来なかった。私は何も出来なかった。私は何も出来なかった。私は何も出来なかった。私は何も出来なかった。私は何も出来なかった。私は何も出来なかった。私は何も出来なかった。私は何も出来なかった。私は何も出来なかった。私は何も出来なかった。私は何も出来なかった。私は何も出来なかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

「俺がめぐみんやダクネスなんかより、アクアを愛してるって事をな!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私は何も出来なかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ずるずると何かを引きずる音が響く。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 それが、しばらく続いた後、ドサリという音が響き渡った。その瞬間、私の視界が暗闇から眩しい朝日の覗く大空となる。私はそれをしばらく眺めた後、いつのまにか動けるようになった手足を使い身体を起こす。場所は屋敷の正門前。そして、腕を腰にあてながらこちらを見る青い瞳に私は怯んだ。

 

 

「アクア……」

 

「何よ?」

 

「私はずっと意識があって……お前達の情事の音も聞こえて……」

 

 

 

 

言い訳するようにしどろもどろになる私に、アクアは大きくため息をついた。

 

 

 

 

「だからどうしたの」

 

「えっ……?」

 

「あえて”聞こえる”ように私が配慮してあげたのよ」

 

 

 思考が追い付かなくなった私はしばし、佇む。それから次の瞬間には気づけばアクアへと飛びかかっていた。

 

 

「ぎっ!?」

 

 だが、透明な壁に阻まれる。何度か突撃を試みたが、この屋敷の正門には透明な壁が張ってあるようでアクアの元へとたどり着けなかった。そして、こうして無様を晒す私を、アクアは無表情で見下ろしてきた。

 

「ねえダクネス、カズマさんは私を愛しているの。アンタじゃない」

 

「ひぅっ……」

 

「なら私の気持ちも分かるでしょう? カズマには私以外の人に触れて欲しくない。私以外の人に話しかけないで欲しい。私以外の人と人間関係を持ってもらいたくないの」

 

「あっ……」

 

「ここは私とカズマさんの家なの。帰って……帰って!」

 

「あっ……うっ……」

 

 強く睨まれた私は無様にも後ずさる事しか出来なかった。そうやって、少しずつ、少しずつ屋敷から後ずさり、気が付けば背を向けていた。こうして、私は逃げ続ける。だって、私には何も出来ないのだから。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

がつんと言う音がする。

 

 

 

 

 結局、私は実家へと逃げかえっていた。そうやって逃げた先でやっている事といえば、頭を壁に打ち付ける事だった。

 

 

「戻れ……」

 

 

がつんと言う音がする。

 

 

「戻れ戻れ戻れ……!」

 

 

 

 

 

 

壁に大穴が開いた頃、私の意識は”やっと”なくなってくれた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「んっ……」

 

 

 

 眩しい朝日が微睡む思考をクリアにして行く。そっと目を開けてみれば、カーテンから除く太陽の光の眩しさの前に私は再び目を閉じてしまう。だが無意識に目を手で擦った際に私は違和感に気がついた。

 

 

 

 

 

「涙……?」

 

 

 

 

 

 何故か、私の両目からは涙がポタポタと流れていた。それを無作法に袖で拭いながら上半身を起こす。恐らく、怖い夢でも見たのだろう。夢の記憶は一切ないが、さっさと起きる事にしよう。何より、早く顔を洗いたかった。

 

 

 

 それから、ゆっくりとした足取りで私は朝食が用意された部屋へと向かう。部屋に着くと小さな丸テーブルにはすでに先客の姿があった。私が対面の椅子へと座ると、彼はにんまりとした満面の笑みを浮かべた。

 

 

 

「おはよう、ララティーナ」

 

 

 

「…………」

 

 

 

「どうしたヒドイ顔をしているぞ?」

 

 心配そうな表情をお父様が浮かべていたが、そんな事はどうでも良かった。それより、私はこの状況が受けいられなかった。いない……私の探し人がいないのだ。

 

「お父様……その……新人メイドは……?」

 

「んっ……ああ、あの娘か」

 

 お父様はため息を吐いてからこちらを厳しい目で見つめる。その表情に怯えながら、私は絶望に押し潰された。

 

 

 

 

 

 

 

「お前があんなヒドイ仕打ちをしたからな。トラウマになったみたいで退職してしまったよ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ようやく理解出来た。もう、都合の良い事は起きないのだと。

 

 

 

 

 

 

 

 

くつくつとした笑いが思わず漏れる。

 

 

 

それは自分自身に向けての嘲笑だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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