屍のビリジアン   作:竜音 龍牙

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登場人物

青月海(あおつきかい)
星歌れもん(ほしうたれもん)
緑川龍治(みどりかわりゅうじ)


緑川龍治

「……大丈夫か、怪我はないか?」

 

 緑川龍治は二人に優しく声をかける。

相変わらず無愛想だが、学校にいる時のような冷たさはない。

「緑川だよな? ……もしかして、助けてくれたのか?」

やっと声が出せるようになった海は恐る恐る問う。

「ああ、そうなのだよ。……此方の世界の事情に巻き込んでしまって、すまないのだ」

心做しか、申し訳なさそうな表情になる緑川。

「それってどういう……」

 

 そう言いかけた海の目に、先程のオークの亡骸が映る。

「うぷ……」

悲惨なオークの最期を思い出し、嘔吐く海。

()()が気になるのだな? では先に処分するのだよ」

そう言うと緑川は、もう一度それに手をかざす。

 すると、オークの死体は緑色の光に包まれ跡形もなく()()した。

地面や壁、3人に飛び散った血飛沫も、漂う血の臭いも、何事もなかったかのように消えた。

「消えたのか……?」

困惑する海に、緑川は説明する。

「正確に言うと消滅したわけではない、俺の住む世界に転送したのだ。人間界に残したままでは、それこそ問題なるのだよ」

後処理はその世界の者がやってくれるのだ、と言うと、傍に置いていた自分の学生鞄を持った。

 

「ちょ、ちょっと待ってくれ! じゃあ、さっきのは一体何なんだ!? 何が起こったんだよ!?」

 海は混乱した様子で緑川に訴えた。

緑川は振り返り、冷静に答える。

「……ああ、俺が魔法を使ってオークを倒した。そして、同じく魔法で奴を操り、相手の情報を吐かせたのだ」

「……は、はいぃ!??」

海はさらに混乱し、固まっている。

 

「……立てるか? 先程のことについて、説明しておきたいのだ、俺についてこい。残念ながら、お前達をこのまま返すことはできないのでな」

「ヒエッ……お、おう……大丈夫だ」

「う、うん……」

緑川に恐怖し、素直に従うしかないことを悟る二人。

「ねえ……海、ごめん……」

「あっ……大丈夫か、れもん?」

海は、腰を抜かしたれもんを立ち上がらせてやりながら、あることに気づく。

「なあ緑川、その姿……」

 

「なんなのだ?」

 ふと、緑川は自分の姿を見る。

制服に身を包んだ、大きな角と緑の鱗の化け物が……

「……あ!? し、しまった! 封印するのを忘れていたのだ!」

 緑川は慌てて、鞄から髑髏の髪飾りを取り出すと、それを頭につけた。

すると、大きな角も、顔と手に浮き出た鱗も、立派な尾も翼も消え、美しい人間の姿に戻った。

「あ、危なかったのだ……この姿を他の人間にも見られるところだったのだ……」

胸を撫で下ろす緑川。

「おう、気をつけろよ……」

緑川は見た目によらず、間抜けな一面もあるようだ。

 

 

 

「うっわァ〜!! すっげぇ広い!!」

「わぁ……お城みたい、綺麗……!」

 

 海とれもんは緑川に言われるまま、町外れにぽつんと建つ大きな屋敷、緑川の自宅に来ていた。

 立派な門をくぐると、そこは色とりどりの花が植えられた庭になっており、奥にはまるで城のような、広壮な西洋建築の邸宅がある。

やけに洒落た庭を抜け、邸宅の大きく重い扉を開け、玄関を進むと、そこは煌びやかなシャンデリアの目立つ、大きな広間になっている。そこにある無数の豪奢な調度品たちがシャンデリアの光を受けてキラキラと輝いている。

 その光景に驚き、はしゃぐ二人を席に着かせると、緑川は紅茶をいれ、二人に差し出した。

 

「何から何までありがとな、緑川!!」

「ありがと〜」

「良いのだよ」

 実は、緑川は、二人を自宅に案内する前に、二人が逃げる途中で手放した学生鞄を探すのを手伝ってやった。

その甲斐があり、二人の緑川に対する恐怖と警戒は薄れていた。

 

「さて、そろそろ話をしたいのだが……」

 席に着くと、改まって緑川は言う。

「あ、すまん。そうだったな」

「うん……」

二人は緑川に向き直る。

「これから話すことは、お前達人間にとっては理解し難いことだとは思うが、覚悟して聞くのだ……」

緑川は相変わらず感情のこもっていない声色で語り出したのであった……

 

     *

 

 ──緑川龍治は人間ではない。

彼は、自身を、人間の住む世界とは別の世界である「魔界」から来た者だという。

 

 魔界とは、魔王サタンが支配する、「魔物」が暮らす世界のことだ。

 魔物には様々な種族が存在し、「魔法」を使うことができる種族も多い。

魔法は日々の生活や仕事、戦闘などに欠かせないものになっており、より強力な魔法が使える種族は重宝される。

 そして、魔法が使える魔物は必ず「魔力」というものを持っている。

 魔力とは、魔法を使うために必要な、いわば体力に近いものだといえるであろう。

魔法と魔物自身が持つ魔力は直結しており、魔力を多く持つ者は、より強力な魔法を使うことができるという。

 魔物たちは魔法以外には、道具や言語、貨幣などを使って生活をし、人間界と似たような世界だといえる。

 

 そんな世界の住人、緑川龍治の正体は、魔界の王子、ビリジ。

 

魔王サタンの息子であり、種族は純血のドラゴンだ。

ドラゴンは魔物の中でも、魔力の多さや力の強さで頂点に立つ種族だといえる。

 ビリジはそのドラゴンの中でも、魔界を治める者として、生まれながらに大きな力とその美貌を持っている。

 

 現在、ビリジの住む魔界は、とても平和と呼べる状態ではないそうだ。

 魔王サタンが起こした、とある事件をきっかけに、魔界の平和は消え去ってしまった。

 

 それ以来、魔王軍と反魔王側の武力衝突はしばしば起こる。

魔王を倒し、自らが魔王の座につこうとする者は増加する一方だという。そして、マフィアやギャングなどの組織犯罪で治安も悪化の一途を辿る。

 

 そんな中、魔界だけではなく、人間界に行き、悪事を働く魔物まで現れたようだ。

 

 世界の秩序を守るため、基本的に人間界と魔界は互いの世界に干渉してはならない。よって、魔物が人間に干渉し、危害を加えることは禁忌であり、大罪だといえる。

 

 そこでビリジは、人間に危害を加える連中を突き止め、裁くため、魔王サタンに代わり、人間界に行くことになった。

 

     *

 

「魔界……魔物……信じられない……」

「み、緑川、お前……魔物? の王子って……おい、マジかよ……」

 

 二人は緑川の突飛で奇怪な話を聞いて、驚くことしかできないでいる。

 無理もない。緑川が話したことはあまりにも非現実的すぎて、まるでどこかのおとぎ話のようだ。信じ難いことは当然だ。

しかし、それでも先刻の光景を目の当たりにしてしまっては、信じざるを得ない。

 

「ああ、嘘をつく理由がないのだ」

 逆に緑川は冷静に言い放つ。

真剣な眼差しで、とても冗談を言っているようには見えない。

 

「嘘を言ってないことは分かるけどね……やっぱり現実味がないと言うか、すごくびっくりしてるの……」

信じてない訳じゃないよ、と言うれもん。

 

「ってことは……あの化け物は魔物で、俺たちは化け物に魔法で殺されそうになったってことか!?」

思い出し、再度恐怖する海。

「それは幾つか間違っているのだ」

しかし、緑川にあっさりと否定されてしまう。

 

「そもそも、オークは下級の魔物だ。魔力はほぼ無いのでな、ほとんどの個体は魔法が使えないのだ。

それに、あのオークはお前達を捕獲すると言っていたのだ。魔法で殺すというのは間違っているのだよ」

 

 魔物には下級、中級、上級、最上級といった階級が存在しているという。それは、種族や、魔力や力の有無によって決まっている。

先刻のオークはどうやら下級で、魔力はほとんど持っておらず、力も人間よりも少し強い程度だったようだ。

 そして、俺は言うまでもなく最上級なのだが、と緑川は自慢げに言う。

 

「しかし、人間の子供であるお前達は到底奴に勝てん。助けた俺に感謝したまえ」

腕を組み、フン、と得意げな態度だ。

「お、おう……ありがとよ…」

 深く関わったため見えてきたのであろう、どこかナルシシズムのある緑川の態度に、二人は少しだけ困惑しているようだ。

 

「しかし、奴は相当な貧民のようだ……たった20万ゴールド……お前達の世界でいう20万円程だ。それほどの金額で、見つかれば即処刑というリスクの大きな依頼を引き受けるとは、相当金に困っていたのであろう……」

 そう言う緑川の表情は次第に曇ってゆく。魔界の王子として、貧困が問題で起こった悲劇に責任を感じているのだろうか。

 

「緑川君……そんなに思い詰めないで……」

「しかし、俺は魔界の王子だ……格差から生まれる悲劇など……あってはならないのだ」

 緑川は思い詰めた表情をして俯いてしまう。少しの間、沈黙の時間が流れる。

刹那、緑川は吹っ切ったように勢いよく顔を上げると、元の無表情に戻った。

 

「……さて、話を戻すのだよ」

 

「話した通り、お前達を俺の世界の事情に巻き込んでしまったという訳なのだ。本来ならお前達の、俺やオークと会ったときの記憶だけを消して、何事も無く済ませたいところだが、そうはいかないのだ」

「え……なんで?」

「そうすればいいのに……どうして……」

 

 緑川は淡々と話を進める。

「オークは知らない奴に雇われたと言っていたのだ。そうすれば、この事件の主犯であり、黒幕は他にいるという訳なのだよ」

「黒幕……?」

「ああ、その黒幕を見つけ出し、奴の陰謀を突き止めるまで、お前達の身の安全は保証されないのだ。たとえお前達の記憶を消したとしても、また、お前達を狙う者が現れるということなのだ」

緑川は二人が理解できるよう、丁寧に説明を続ける。

 

「そこで、だ。安全を確保するために、お前達にはこの家に住んでもらうことになるのだよ」

「えぇ!?」

二人の驚愕の声が重なる。

 それもそのはずだ。いきなり魔物の王子が住む屋敷に一緒に住めと言われて、驚かない方が異常だといえる。

 

「緑川……お前、何言って……」

「安心したまえ、この敷地内には強力な結界を張ってあるのだ。他の魔物が寄ってくることはないのだよ」

「でも、急に言われても……」

「奴らの目的や思惑が分からない限り、お前達を帰すのは危険すぎると言っているのだ」

 

「それに、今の状況を理解してもらうためとはいえ、お前達は俺の世界の事情を知りすぎたのだ。口封じの魔法をかけさせてもらうぞ」

「えぇ!? 次から次へとなんなの!?」

「俺らに魔法までかけるのかよ!!」

 緑川は、ひどく困惑する二人に構わず、相変わらず淡々と話を続ける。

 

「お前達の身を案じて言っているのだが……いつまで巻き込むことになるかも分からないのだ……よし……」

 一呼吸置くと、緑川は不敵な笑みを浮かべ、言い放つ。

 

 

「人間共よ、俺の条件を飲む代わりに各自、一つだけ願いを叶えてやろうではないか!」

 

 

「いきなりどうしたんだ緑川ァ!!!!!」

「なんなのこの展開ィ!!!!!!」

 緑川が急に「魔物」らしくなり、二人は声を上げてしまった。

「直接、人間界に影響が出るような願い以外ならなんでも叶えてやるのだよ」

「うん、ちょっと待て、落ち着こう、な?」

「ちょっと考えさせてよ……」

 二人は汗をだらだらと流し、緑川を落ち着かせようとなだめる。しかし、緑川本人は至って冷静である。

「ああ、考えを整理する時間も必要だ。先に飯にするのだ。お前達も腹が減っただろう?」

 

 そう言うと緑川は席を立ち、夕飯の支度に取り掛かった。

時計を見ると21時を過ぎていた。夕飯にしては少し遅い時間だ。少しだけ緊張が解けた二人は小さく腹を鳴らしたのだった。

 

 

「飯ができたのだ。と、言っても使用人が作ったものを温め直しただけだが」

 そう言うと緑川は二人の前にビーフシチューを置いてゆく。

 いかにも高級そうな皿に綺麗に盛り付けられたそれは、暖かい湯気を立て、広間に美味そうな匂いを漂わせてゆく。

シャンデリアの光に照らされ、一口大に切られた牛肉が輝く。

そして、その上にかかったクリームと鮮やかな緑色のブロッコリーが贅沢さを醸し出している。

 

「う、うまそう……これ、食っていいのか?」

「美味しそう……高級料理みたい!」

 二人は高級料理並みに贅沢なビーフシチューを見て目を輝かせている。溢れそうになる唾を飲み、腹はグゥ、と鳴る。

「ああ、遠慮しないでくれたまえ」

 

「いただきます!!!」

三人の声が重なる。

 

 二人は早速ビーフシチューをスプーンですくい、一口、口に入れる。

 すると、牛肉や、様々な種類の野菜の旨味や風味、甘みなどが凝縮された濃厚なスープの味が口いっぱいに広がる。

 

「うめええぇ!!!!」

「おいしい……!!」

 長い時間をかけ、じっくりと煮込まれた具材たちの旨みが溶けだしたスープが、二人の疲れきった体に染み渡る。

 

 スープを堪能した二人は、長時間煮込まれ、今にもとろけてしまいそうなほど柔らかくなった具材をすくい、口に入れる。

 野菜を噛むと、スープの味と、煮込まれてさらに引き立った野菜本来の甘みが口の中でジュワリと弾け、広がる。

「〜〜ッ!!」

野菜の旨みに驚く二人。

 

 そして、ビーフシチューのメインである、牛肉だ。スプーンを入れると煮込まれて柔らかくなった肉は驚くほど簡単に切れた。

ゴクリと唾を飲むと、ゆっくりと、スプーンですくったそれを口に入れる。

 

「す、すごい……うめぇよォ……!」

 よく煮込まれた肉は、牛肉特有の筋張った硬さはなく、口の中で簡単に崩れ、スープと絡み合った肉の旨味を広げながら溶けてゆく。

 

 二人は言葉を発することなく、ビーフシチューを食べてゆく。一口ずつ、ゆっくりと味わいながら。

 きっと二人にとって、今まで食べてきたビーフシチューの中でも一番美味だったのであろう。あれから一言も発することなく、ペロリと完食した。

「ごちそうさまでした!!!」

 

「あ〜ッ! 最高、うますぎるよ!」

「幸せだよぉ〜!!!」

二人はその余韻に浸り、幸せそうに腹をさすっている。

「プロに作らせているのだからな、当然なのだよ!」

緑川は相変わらず得意げだ。

 三人は満腹になり、幸福感漂う、穏やかな空気に包まれた、優しい時間が過ぎた。

 

 ──22時を過ぎた頃だ、不意に海は緑川に話しかけた。

「なあ、緑川。お前はたった一人でこの世界に来て、一人だけでこの広い屋敷で暮らしているのかい? 今は使用人もいないみたいだし」

 突然聞かれた緑川はハッとすると、その表情が曇ったような気がした。

「ああ、友人と一緒にこの世界に来たのだが、これは仕事だ、各自が情報を集めやすいように、彼は少し離れた場所に住んでいるのだよ。使用人はたまに来るのだが、彼らも忙しいのでな、掃除をし、飯を作り置きすると、すぐに帰らなければならないのだ」

 

 それを聞いた海は心をいため、震えた声で返す。

「お前、俺らと同じくらいの……まだ、子供なのにそんな……」

「父、魔王サタンの命令だ。随分昔から魔王の仕事を手伝っている。もう慣れてしまったのだよ」

 乾いた笑みを浮かべる緑川。その美しい瞳は暗く濁ったように見えた。

 

 

 

 緑川龍治 ──魔界の王子、ビリジは莫大な魔力、大きな力、秀才な脳、そして、神秘的な美しさまで持ち合わせた、まさに完璧と言えるドラゴンだ。

 

 それ故に幼い頃から苦労してきたのであろう。

周りの期待に答え続け、王子として、完璧に振る舞い続けてきた。

 

 決して我儘を言うことなく、常に仮面をつけて、気品溢れる優秀な王子を演じ続けてきた。

 

 そして彼は若くして、人間に例えると僅か16歳にして、魔王の仕事、いわゆる「魔界の統治」を手伝ってきたのである。

 

 彼の苦悩は計り知れないものだ。

幸福も、青春も、自分の感情すらも擲って、魔界のために身を捧げて来た彼だ。

 

 

 そんな彼の不幸で寂しい生い立ちを悟ったのだろうか、いたたまれなくなった海は気づけば緑川を抱きしめていた。

 

「……な、何をするのだ!? 気安く触るな無礼者!! 離すのだ!!!」

 いきなり抱きつかれて不機嫌になる緑川。

「うぉぉ!! 緑川お前、よく耐えたよォ……辛かったよな、苦しかったよな……」

今にも泣きそうな声で海は緑川に言う。

「緑川君……ずっと頑張ってきたんだね」

れもんも涙目になっている。

 

「や、辞めるのだ……」

 必死に海から逃れた緑川は動揺したような表情で彼を睨みつけた。

「あ、悪ぃ……」

海は気まずくなって、微笑する。

 

「もう良い……少し、外の空気でも吸ってくるのだ」

 緑川は立ち上がり、そそくさと広間を後にしようとした。

 

 その時だ。

 

「待ってくれ緑川!! 俺の願いが決まったぞ!!」

唐突に海が叫んだ。

 

「貴様、なぜ今になって──」

驚き、振り返る緑川に構わず海は続ける。

 

 

「──俺の友達になってよ!!」

 

 

 一瞬、沈黙が流れる。

 

「……それは無理なのだ。この件が解決すれば、俺はお前達の記憶を消して魔界に帰る。友達になったところで意味など」

「それでもいいんだ!! それでも、俺はお前と友達になりたいんだ、叶えてくれよ()()!」

 

 悲しげに紡がれた緑川の言葉を遮り、海は告げる。

真剣な眼差しで。

「私も!! 海と同じ願いを叶えてよ! ()()()!」

れもんにっこりと微笑む。

 

「……本当に、そんな願いで良いのか? お前達が望むのなら、それなりの富も名誉も、美貌すらも手に入るのだぞ?」

緑川は怪訝そうに問う。

「そんなものよりも、俺はお前と友達になりたいんだ!」

「龍治君と仲良くなれるならお金はいらないよ!」

二人は優しく答えた。

 

 龍治はため息をつくと、今まで見てきた中で、一番優しく、そして、一番哀しい笑みを浮かべてこう言うのであった。

 

「……大馬鹿者」

 

 

【挿絵表示】

 




緑川龍治の正体はビリジです。あのビリジ様です!!!
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