鳴「ロクよ、まだ起こすには早すぎるぞ…」
〜鳴自宅にて〜
ただ今、午前6時。早い!早すぎる!
子犬のロクを引き取ってから、毎日この時間に起こされる。この時間帯の散歩に付き添うのが、俺の日課になりつつある。
ロク「ワンワン!」
どうやらロクは早く行きたくて仕方ないようだ。
鳴「はいはい、分かったから少し待ってなさいよ。」
朝食をつまみ、諸々の準備をした後に自宅を出る。ロクは走っていつもの場所に行く。
鳴「こら、ロク!待ちやがれ!」
ロク「ワン!」
目的地は、近所の公園だ。
〜公園にて〜
ロクは一頻り公園内を散策した後に、池が見えるベンチに寝そべって日光浴をする。俺はその隣に座って、買ってきたコーヒーを飲む。
鳴「…美味い。」
鳴はコーヒー好きだ。普段は自分で豆を挽いて飲んでいる。
ロク「?」
興味深々そうにこちらを見ている。
鳴「お前には上げないよ。」
ロクの頭を撫でていると…
氷川「ロク君、先生、おはようございます。」
ロク「!」
ロクは、よっぽど氷川に会えたのが嬉しいのか飛び起き、尻尾をブンブンと振っている。
鳴「おぉ、氷川か。おはようさん。ここで何を?」
氷川「久々に思い出に浸ろうと思いまして。」
鳴「ほぅ。どんな思い出だい?」
氷川「…中学生の時に、ここで弾き語りをしている方を見ました。」
鳴「!」
氷川「ここでの経験がなければ、今の私はいないでしょう。」
氷川「格好は仮面にポンチョで怪しいの一言ですが、ギターも歌の技術も私の聞いた中では一流でした。直接教えて欲しかったのですが、キッパリ断られました。」
氷川「ただ、2つだけ教えてくれた事がありました。『歌は歌いたい時に、歌いたい歌を、歌いたい様に歌うもんだ』と。『ギターも似たようなもんだ』と。」
氷川「それがあったから、今までギターを弾いてこれました。」
氷川「その方が、学園に居ると聞いて探しましたが…」
鳴「見つからなかったと?」
氷川「…はい。」
鳴「…そんな変な格好した奴と会ってどうするんだ?」
氷川「…私のギターで歌ってもらいたい、それだけです。」
いつの間にか、氷川の膝の上にいるロクを撫でながらそう答えた。
氷川の表情はとても穏やかだ。見惚れるくらいに。
久々に叶える側に立ちましょうか。
鳴「叶うとい…!」
この話を閉めようとした時に、氷川に向かって斬撃を飛ばすモノがある。人ではない、明らかにスマッシュだ。
俺は咄嗟に亀のボトルを振って、氷川の前に立ち、左手を自分の前に出す。すると、俺の前に亀の甲羅が現れて斬撃を防ぐ。
鳴「氷川、大丈夫か?」
氷川「は、はい。ロク君も大丈夫です。この攻撃はもしかして、スマッシュ?ですか。」
鳴「十中八九そうだろな。」
氷川「!! 先生の手が!!」
鳴「まぁ落ち着け。まだ大丈夫だ。」
鳴の手は、先程の斬撃で血だらけになっていた。
ロク「! ワンワン!」
ロクの吠えている方を見ると、スマッシュがいる、狼みたいな姿だ。
鳴「このスマッシュは!」
氷川「…犬ですかね!」
鳴「どんだけ犬好きなんだよ!あれは明らか狼だろ!」
鳴はビルドドライバーを装着する。
「タートル!」「ダイヤモンド!」
「Are you ready?」
鳴「変身!」
変身と同時にスマッシュの斬撃が飛んでくる。再び亀の甲羅を出し斬撃を防ぐ。
ビルド「氷川、ロクを連れて逃げてくれ!」
氷川「わかりました!」
ビルドはスマッシュに攻撃しかけながら、話掛ける。
ビルド「お前なんでここにいるんだ!」
ビルド「それにそのボトルは、使うなと言っただろ!」
スマッシュは聞く耳を持たず、ビルドに対して爪の蓮撃を繰り出す。
ビルドは蓮撃を受けながら攻撃をする。
しかし徐々に、相手の攻撃が蓄積され、ビルドは攻撃から防戦一方になる。
ロク「ワン!」
氷川「ロク君!行ってはダメです!」
ロクは氷川から離れて、スマッシュに向かって行く!スマッシュはロクの存在に気づくと、斬撃をロクに向かって放つ!
ビルド「ロク!」
ロクの前に立ち、ビルドはレバーを回す。
「ボルテックフィニッシュ!」
ダイヤモンドの甲羅を出して、斬撃を防ごうとするが、甲羅はパワー負けして砕け、斬撃の直撃を受け変身が強制解除される!
スマッシュは満足したのか素の姿に戻る!目の前には、白狼がいた。
鳴「…やはりお前か。」
白狼「…」
白狼は俺の姿を見てどこかに走って行った。
走り去った後俺は倒れた。今日は病欠で休むか?
氷川「先生!しっかりしてください!」(お前さんに泣き顔は似合わんぞ。)
ロク「ワンワン!」(そー耳元で騒ぐなよ。ヤベー意識が…)
鳴「氷川…救急車…呼んどいてくれ…」
そこで鳴の目の前が暗くなった。
次回は鳴がアレになります?