Love &Peaceを理解するモノガタリ   作:黒井一

12 / 27
第12話

鳴「ロクよ、まだ起こすには早すぎるぞ…」

 

〜鳴自宅にて〜

ただ今、午前6時。早い!早すぎる!

子犬のロクを引き取ってから、毎日この時間に起こされる。この時間帯の散歩に付き添うのが、俺の日課になりつつある。

ロク「ワンワン!」

どうやらロクは早く行きたくて仕方ないようだ。

鳴「はいはい、分かったから少し待ってなさいよ。」

朝食をつまみ、諸々の準備をした後に自宅を出る。ロクは走っていつもの場所に行く。

鳴「こら、ロク!待ちやがれ!」

ロク「ワン!」

目的地は、近所の公園だ。

 

〜公園にて〜

ロクは一頻り公園内を散策した後に、池が見えるベンチに寝そべって日光浴をする。俺はその隣に座って、買ってきたコーヒーを飲む。

鳴「…美味い。」

鳴はコーヒー好きだ。普段は自分で豆を挽いて飲んでいる。

ロク「?」

興味深々そうにこちらを見ている。

鳴「お前には上げないよ。」

ロクの頭を撫でていると…

 

氷川「ロク君、先生、おはようございます。」

ロク「!」

ロクは、よっぽど氷川に会えたのが嬉しいのか飛び起き、尻尾をブンブンと振っている。

鳴「おぉ、氷川か。おはようさん。ここで何を?」

氷川「久々に思い出に浸ろうと思いまして。」

鳴「ほぅ。どんな思い出だい?」

氷川「…中学生の時に、ここで弾き語りをしている方を見ました。」

鳴「!」

氷川「ここでの経験がなければ、今の私はいないでしょう。」

氷川「格好は仮面にポンチョで怪しいの一言ですが、ギターも歌の技術も私の聞いた中では一流でした。直接教えて欲しかったのですが、キッパリ断られました。」

氷川「ただ、2つだけ教えてくれた事がありました。『歌は歌いたい時に、歌いたい歌を、歌いたい様に歌うもんだ』と。『ギターも似たようなもんだ』と。」

氷川「それがあったから、今までギターを弾いてこれました。」

氷川「その方が、学園に居ると聞いて探しましたが…」

鳴「見つからなかったと?」

氷川「…はい。」

鳴「…そんな変な格好した奴と会ってどうするんだ?」

氷川「…私のギターで歌ってもらいたい、それだけです。」

いつの間にか、氷川の膝の上にいるロクを撫でながらそう答えた。

氷川の表情はとても穏やかだ。見惚れるくらいに。

久々に叶える側に立ちましょうか。

 

鳴「叶うとい…!」

この話を閉めようとした時に、氷川に向かって斬撃を飛ばすモノがある。人ではない、明らかにスマッシュだ。

俺は咄嗟に亀のボトルを振って、氷川の前に立ち、左手を自分の前に出す。すると、俺の前に亀の甲羅が現れて斬撃を防ぐ。

鳴「氷川、大丈夫か?」

氷川「は、はい。ロク君も大丈夫です。この攻撃はもしかして、スマッシュ?ですか。」

鳴「十中八九そうだろな。」

氷川「!! 先生の手が!!」

鳴「まぁ落ち着け。まだ大丈夫だ。」

鳴の手は、先程の斬撃で血だらけになっていた。

 

ロク「! ワンワン!」

ロクの吠えている方を見ると、スマッシュがいる、狼みたいな姿だ。

鳴「このスマッシュは!」

氷川「…犬ですかね!」

鳴「どんだけ犬好きなんだよ!あれは明らか狼だろ!」

 

鳴はビルドドライバーを装着する。

「タートル!」「ダイヤモンド!」

「Are you ready?」

鳴「変身!」

変身と同時にスマッシュの斬撃が飛んでくる。再び亀の甲羅を出し斬撃を防ぐ。

ビルド「氷川、ロクを連れて逃げてくれ!」

氷川「わかりました!」

ビルドはスマッシュに攻撃しかけながら、話掛ける。

 

ビルド「お前なんでここにいるんだ!」

ビルド「それにそのボトルは、使うなと言っただろ!」

スマッシュは聞く耳を持たず、ビルドに対して爪の蓮撃を繰り出す。

ビルドは蓮撃を受けながら攻撃をする。

しかし徐々に、相手の攻撃が蓄積され、ビルドは攻撃から防戦一方になる。

ロク「ワン!」

氷川「ロク君!行ってはダメです!」

ロクは氷川から離れて、スマッシュに向かって行く!スマッシュはロクの存在に気づくと、斬撃をロクに向かって放つ!

 

ビルド「ロク!」

ロクの前に立ち、ビルドはレバーを回す。

「ボルテックフィニッシュ!」

ダイヤモンドの甲羅を出して、斬撃を防ごうとするが、甲羅はパワー負けして砕け、斬撃の直撃を受け変身が強制解除される!

スマッシュは満足したのか素の姿に戻る!目の前には、白狼がいた。

鳴「…やはりお前か。」

白狼「…」

白狼は俺の姿を見てどこかに走って行った。

 

走り去った後俺は倒れた。今日は病欠で休むか?

氷川「先生!しっかりしてください!」(お前さんに泣き顔は似合わんぞ。)

ロク「ワンワン!」(そー耳元で騒ぐなよ。ヤベー意識が…)

 

鳴「氷川…救急車…呼んどいてくれ…」

そこで鳴の目の前が暗くなった。

 

 

 




次回は鳴がアレになります?
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。