〜病院・ベッド内〜
鳴「…知らない天井だ。」
どっかで聞いた事があるセリフを発して起きる。
あー身体中痛え!よく見たら上半身は包帯でグルグル巻になっている。
○○「まるでミイラだなぁ。」
鳴「あんたか。何しに来た?」
○○「何があったか聞きに。」
鳴「…何年か前に、フィンランドに行った時あったろ?」
○○「あぁ、フルボトル回収に向かった奴だよな」
鳴「…その時スマッシュから助けた白狼が、スマッシュになって襲って来た。」
鳴「それに動揺して、攻撃出来なかった…」
○○「…そうか。それでどうする?」
鳴「倒せば、あの白狼は…それに、恐らくあいつはロクの親代わりだ。だから…」
○○「倒す事は出来ないと?」
鳴「…」
○○「お前の覚悟は、その程度だったか。」
鳴「…分かってるさ、どんな事をしても倒す。たとえ倒した事で恨まれようと。俺の目的は変わらない。」
○○「それを聞いて安心した。」○○は鳴にあるアイテムを渡す。
鳴「コイツは…」
○○「…今のお前に出来る事は、そのスマッシュが苦しまないように、一撃で倒してやる事なんじゃね?」
鳴「…礼は言わないぞ。」
○○「別にいいさ、じゃあ俺戻るわ。」
鳴「一つ聞きたい、誰が俺を病院に?」
○○「お前の横で座ってうつ伏せで寝ているお嬢さんが、救急車呼んだをだよ。」
そーいえば、寝息が聞こえる。横を見ると、氷川が寝ていた!
○○「そのお嬢さん、今日も学校あるはずなのに、『先生が起きるまで見ています。』なんて言ってぞ。」
○○「いや〜愛されてるねぇ〜!それじゃ後はごゆっくり!」
親父臭い事を言って、○○は病室を後にした。
愛されてるか。俺に『愛する』感情が欠落してるの知ってるくせに、よく言うよ。
〜○○退室後の病室〜
氷川もこうやって見ると、年相応の女の子なんだと思う。
普段は風紀委員・生徒会では堅物で、ギターに対しては自分の技術に慢心することなく常に上に行こうと努力を惜しまない。
だけどロクに触れている氷川は、穏やか顔をしている。最近では妹との蟠りも解決出来、時間は掛かるだろうが仲の良い姉妹になりつつある。
氷川を見てると、何故かわからんが『この身を賭けても守る!』と強く思ってしまう。何なんだろうねこの気持ち?
とにかくだ。
鳴「一度しか言わないぞ。」
鳴「…『紗夜』ありがとな。」
紗夜の頭を撫でる。一瞬ビクッとしたが、気持ち良さそうに寝ている。
もしかして、起きていたりして。まぁいっか!俺はしばらく紗夜の頭を撫でてやることにした。
時間は午前10時、始業には遅刻だが他の授業には十分間に合う。
もう少し寝顔を見ていたいが、ここは教師として起こしますか!
鳴「氷川、起きろー。」
氷川「…ん。」
鳴「氷川、おはようさん。」
氷川「おはようございます…」徐々に覚醒していく氷川。
氷川「先生!御加減は如何ですか?」覚醒したようだ。
鳴「全快とはいかないが、通常生活には支障はないかな?」
鳴「流石に激しい運動とかはキツいがな。」
氷川「そうですか…」氷川が泣きそうになってる。
鳴「何故そんな顔をしている?」
氷川「…先生が倒れた時、このまま起きて来ないのではと思いました。先生と色々な話をする時間がなくなるのではと思ったら、何故か悲しくなりました。」
氷川「起きてくれて良かったです…」氷川の目から涙が溢れている。
氷川「あれ?なんで涙が?止まらない…」
鳴「…心配掛けたな。スマン。」
氷川「ホントですよ!!責任取って下さい!」
責任って言ってもなー。何したらいいんですかね?
鳴「わかったよ、何して欲しい?」
氷川「…1日私に付き合ってもらいます。」
鳴「先生と言う立場上お断り…」
氷川「ダメです!」
こうなった氷川は、何を言っても聞かない。
鳴「…わかったよ。但し外に出掛けるのはダメだ。何処で誰が見てるかわからんからな。俺の自宅に招待するがそれで良いか?」
氷川「! わかりました!待ってます!」
一気に顔が明るくなる。全く現金な奴だなぁ。そろそろ俺のターンといきますか!
鳴「所で氷川学校はどうした?」
氷川「!」
鳴「俺は起きたんだ。早く登校しようね?」口は笑っているが目は笑ってない。
氷川「わかりました…行ってきます…。」
鳴「はい、行ってらっしゃい!」
氷川を送り出してから、もう一眠りと思った時携帯に着信が入る。
ここは病院なんだよなぁー。
鳴「なんだ?」
○○「早速出たぞ。」
鳴「ハァわかった。怪我を押して行きますか?」
鳴「それで何処だ?」
○○「学園だ。」
鳴「了解、向かうわ。」
俺は病室を出る。許可?そんなの通る訳ないので黙って出る。俗に言う脱走だ。
意外と病院パートが長くなりましたので、戦闘パートは次回に回します!