〜剣道場にて〜
音楽室の一件後、若宮に会わないように剣道場に向かう。
剣道場に入った途端に若宮が嬉しかったのか、ハグしようと迫って来る。
若宮「師匠との久々の部活動ですね!まずはハグしましょう!」
鳴「だから嫌だー!」
若宮「逃げないで下さーい!」
走って逃げる俺!それを追いかける若宮!イチャイチャを見ようと追いかけて来る部員たち!これがあるから、あまり剣道部には近付かないようにしていたのだ!
これがある日は、この逃亡劇を部活動で行うランニング代わりにしている。俺は途中で隠れてやり過ごし、熱りが覚めた後に再度剣道場に向かうのだが…
花園「一、なんで追いかけられてるの?何したの?」
鳴「何もしてねぇよ、ただ部活の指導やろうとすると、大体あんな感じになる。後俺は一じゃない!」
潜伏先の空き教室に、何故か花園がいたのだ。しかも、ギターを持って。
〜空き教室にて〜
鳴「全く何度言えば…そう言えばなんで花園はここに?」
花園「ここでギター弾いてたら、誰か来ないかなぁと思って。」
鳴「ハァ…それで来たのが俺だったと?」
花園「うん!一が来てくれてうれしいよ!」(にぱぁ)
鳴「うぉ眩しい!」
花園「ねぇ聞いてよ一!おっちゃんがね〜」
しばらく花園の話を聞く事にする。こいつ花園ランドと兎の話をしてる時の顔は嬉しそうだなぁ。
鳴「そういえば、ギターはずっとやってるのか?」
花園「うん!小さい頃からやってるよ!一覚えてないの?」
鳴「いやだから、一じゃないし。昔弾き語りしてたから…」
花園「ホント!?なら弾いてみてよ!」
鳴「しばらく弾いてないから…」
花園「弾いてみてよ!」花園は目を輝かせている。
鳴「…少しだけだぞ。」
鳴「お前にいつ出会えるの〜」
花園「!」
〜弾き語り後〜
俺が弾き語りをしている間、花園は終始驚いていた。
鳴「ふぅ…ん?なんかミスしたか?」
花園「やっぱり一だったんだね!」花園は抱きついて来た!
鳴「何故そうなる!?離せ花園!」
花園「嫌!!離したら、またどっかに行っちゃうでしょ!?」
鳴「くどい!俺は一じゃない!!」怒気を強くして否定する。
花園「!!」
鳴「あの曲は、俺が一に教えた曲なんだ。俺が弾けて当然だ。」
鳴「もう一度言う。俺は一じゃない。わかったか?」
花園「…わかった。」今にも泣きそうだ。
鳴「怒鳴って悪かったな。」花園の頭を撫でる。
花園「…うん。」シュンとしている。
鳴「…じゃあそろそろ行くよ。」
花園「…部活見学してもいい?」
鳴「面白い事なんてないぞ。それに…」
花園「ジー」
鳴「ハァ…わかった。じゃあ行くか?」
花園「うん!」俺が先に教室を出る。
花園「一に会いたいよ…」
後ろからついて来る花園はそう呟き、目から涙が溢れた。
すまんな、花園。
〜剣道場〜
鳴「やってるか〜?」
花園「やってますよ〜?」
鳴「何故君が答える。」
花園「私に聞いたんじゃないの?」
鳴「君にじゃねぇよ!」
部員たち(若宮さんの恋のライバル来たー!)
なんだか部員たちが、キャーキャー言っている。集中力が足りないようだ。よし、今日はずっと素振りだな!
若宮「アッ!タエさん!今日は見学ですか?」
花園「うん!一の事を見学します!」
鳴「何度言えばわかるんだよ!俺は一じゃねぇよ!つか、俺の見学かよ!!」
若宮「ハジメさんとお知り合いなのですか?」
花園「私の幼なじみだよ!弾き語りが上手くて、私の…」ガラガラ
○○「たのもー!おりじぃいますか〜?」
アイツ、なんでこんな時に来やがる。
鳴「本日は見稽古を行う!部員たちは、入り口付近で離れて見てるように!」
〜剣道場・戦闘〜
一「おりじぃ、約束通り来たよ。」(ニコ)
俺は約束した覚えはないんだが。アイツがここまで来たからには、一本やるまで帰らないなぁ。ハァ最悪だ。
鳴「花園、アイツがお前の会いたがってた一だ。良かったな会えて。」
花園「はじめ〜!」花園は一に抱きつく!
一「うわ!だ、誰?って、花ちゃんかい!?抱きつき癖は相変わらずだねー!」一は花園を抱き返すが、花園は一から離れる。
花園は珍しく真剣な顔になって言葉を放つ。
花園「…違う。貴方は誰?」
一「…黒井一だよ?さっき自分で言ってたじゃないか?」
花園「…絶対一じゃない。貴方は誰ですか?」
一「…まぁいーや!今は、花ちゃんに構ってるヒマないからまた今度ね!」
鳴「感動の再会は済んだかい?」
一「感動かは分からないが済んだよ。」
鳴「なら、さっさと始めようか?花園、入り口付近まで離れてな。」
一「お!殺る気だね〜。」
鳴「さっさと終わらせたいだけだ。あと字が違う。」
一「え〜!こっちだと思ったのになぁ。じゃあいくよ!」
一が仕掛けに来る。俺は紙一重で回避して、面を打ち込むが剣で受け止められ、俗に言う鍔迫り合いの状態になる。
鳴「お前!それ真剣じゃねーか!」
一「いや〜?真剣に限りなく近い模造刀だよ〜?」
あながち嘘では無さそうだ。これが真剣なら、鍔迫り合いの時点で俺の体は…容易に想像が付く。
俺の竹刀は、少しずつだが一の模造刀に切断されている。あと数回で完全切断される所まで来ている。
鳴「そろそろ潮時か…小手ッ!!」鳴は一瞬の内に、自分の間合いに一を入れて小手を放つ。
これは回避出来まい。一の間合いのギリギリで、しかも面に見せかけての片手打ちの小手だ。
一「!」異常と言える反応速度で、一は小手の有効打突を外す。
外された直後、鳴の竹刀は完全切断された。
鳴「嘘だろ〜。アレを回避するか普通?と言う訳で参った!」
部員たち「織字先生が負けた…」
若宮・花園「師匠(一)…」
一「…勝つ気がない相手に勝ってもつまらない。アレをしない、おりじぃに勝っても意味がない。そこで、おりじぃがどうすればアレをやるか考えた!こうするんだよ!」
一は若宮・花園の立ち位置付近まで行き、模造刀を容赦無く振り下ろす!
鳴「そう熱くなるなよ?ステイ・クールだよ?」鳴は時計のボトルを振り、一時的に時間を止めて、若宮・花園の前に立つ!そしてそのまま模造刀に斬られる!
若宮・花園「師匠(一)!」
鳴「近づくな!!」
右肩か…どうやら花園を狙ったんだな。さっきの出来事が、コイツに応えたんだな。それにしても痛てー!多分ヒビ入ってんじゃね?目からは血も出てるし、最近傷負いやすくなったな。
一「ここまでやっても、アレをやらないんだね。」
一「じゃあいーや。興が冷めた、落ちろ。」
一がそう言うと、鳴が立っている床に突然ジッパーが現れる!
それは、開いて鳴はジッパーの裂け目に落ちて行く!
鳴「こんな終わり方ありかよー!!」
若宮・花園「師匠(一)!」
一「そこから出て来れたらまたやろうよー!」
一「今度は本気で。」一はフルーツの装飾が施された錠前を弄りながらそう言った。
お待たせ?致しまして誠に申し訳ございませんでした!
今回は生身の戦闘回でした!次回はあの森からの脱出劇だと思います!
では次回でお会いしましょう?