〜放課後・音楽室〜
俺は、アレをやるために音楽室にいた。
アレとは、アコギの弾き語りである。
元々歌うのが好きな俺は、ある日弾き語りを録画したものを、ネットに流すと、急上昇に乗ってしまっていた。
その結果、収益化に繋がり、今では食べるのに困らない程度になっている。
公務員の副業はダメだろと?まぁバレた時はバレた時だ。
もちろん、姿と名前は隠している。
仮面とポンチョで姿を隠し、「ゼロ」と言う名前で活動している。
〜♪〜
ゼロ(今日はこんなもんかな?)
今日は氷川から、弁当もらったお陰でいつも以上に良い演奏が出来た気がするが、なんでだろうなぁ。まぁ良い。誰も来ないうちに、撤収作業しますか。
〜撤収後・廊下〜
職員室まで戻る途中で、自分の視界を塞ぐ量のプリントの山を持っている生徒と出会す。
?「前が見えない…」
鳴「君、手伝うぞ。何処まで持っていく?」
そう言いながら、山の3分の2を取る。知らない顔だ。
?「ありがとうござ…」
鳴「ん?そんなにジロジロ見られても困るのだが」
?「一だ!久しぶり!」
言った途端にプリントの束を放り投げて、抱きついて来た!
鳴「うぉーい!とりあえず離れて!色々誤解されるから!」
鳴「つか、俺は一じゃないぞ!」
?「一は相変わらず面白い冗談言うね!」
鳴「冗談じゃないぞ!俺には…」
?「おたえー!何してるの?」
たえ「沙綾!」
たえ「沙綾!一がいた!」
沙綾「おたえ、その人は一じゃないよ。鳴君だよ。」
たえ「?。おかしいな、一だと思ったのに。」
とりあえず離れてくれた。まだ心臓が鳴っている。いつまで経っても慣れない。
鳴「やっと分かってくれたか。あと山吹、学校にいる時は、先生と…」
沙綾「分かってるよ!鳴君!」
鳴「分かってないよね!?」
彼女は山吹沙綾。両親は商店街でベーカリーを経営している。
俺は、昼飯で食べるフランスパンを金がある内は買いに行く。彼女は一応看板娘だ。
沙綾「一応は酷いなぁ。」
鳴「お前さんもかい!まぁ良い。そちらさんは?」
たえ「花園たえです!好きなものは兎です!夢は花園ランド建設です!」
鳴「花園ランド?…まぁ良い。改めて自己紹介を…」
たえ「一でしょ!」
鳴「だから違う!絶対ワザとだろ!織字鳴!一応この学園の教師!」
沙綾「ちなみに年齢は一つしか違わないよ。」
たえ「先生で後輩君だったとは…」
鳴「後輩じゃないし!一つ上なの!これでも、天才なんです!」
鳴「で、このプリントはどうしたんだ?尋常じゃない量を持っていたが。」
たえ「花園ランドについて、授業中色々ノートに書いてたのが○○先生にバレちゃって…」
鳴「なるほどねー。そりゃ花園が悪いな。職員室までなら、手伝うぞ。」
たえ「ホント!ありがとう一‼︎」
鳴「だから一じゃないし、抱きつくな!」
沙綾「アハハ…」
この後派手にばら撒いたプリントを拾って、職員室に運ぶのを手伝った。
ちなみに、一連の騒動を氷川に見られていたらしく、久々に顔を出した弓道部では、俺の顔を見るや終始ムっとした顔だった。なんでだろうな?
今日も頑張りますか!