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ハジメ達が、もはや地図というよりガイドブックと称すべきそれを見て決めたのは〝マサカの宿〟という宿屋だ。
紹介文によれば、料理が美味く防犯もしっかりしており、何より風呂に入れるという。
最後が決め手だ。その分少し割高だが、金はあるので問題ない。
宿の中は一階が食堂になっているようで複数の人間が食事をとっていた。
ハジメ達が入ると、お約束のようにカービィとレムユエとシアに視線が集まる。
それらを無視して、カウンターらしき場所に行くと、十五歳くらい女の子が元気よく挨拶しながら現れた。
「いらっしゃいませー、ようこそ〝マサカの宿〟へ!本日はお泊りですか?それともお食事だけですか?」
「宿泊だ。このガイドブック見て来たんだが、記載されている通りでいいか?」
「ああ、キャサリンさんの紹介ですね。はい、書いてある通りですよ。何泊のご予定ですか?」
「あ、ああ、済まない。一泊でいい。食事付きで、あと風呂も頼む」
「はい。お風呂は十五分百ルタです。今のところ、この時間帯が空いてますが」
女の子が時間帯表を見せる。なるべくゆっくり入りたいので、男女で分けるとして二時間は確保したい。その旨を伝えると「えっ、二時間も!?」と驚かれたが、日本人たるハジメとしては譲れないところだ。
「え、え~と、それでお部屋はどうされますか? 二人部屋と三人部屋が空いてますが……」
「カービィも居るし、2人ずつにしようか。」と、ハジメ。
「じゃあ、組み合わせはじゃんけんで決めようよ!」
と、カービィが提案した。
「「「「せーのー、じゃんけん……」」」」
カービィとハジメがチョキ、レムユエとシアはパーだった。
「じゃあ俺とカービィでじゃんけんだな。」
「うん。」
「「せーの!……じゃんけん……」」
ハジメがグー、カービィがパーを出した。
よってカービィの勝ちである。
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ということでボクが選ぶことになったけど、ボクはハジメと寝ることにした。
レムユエは寝てる時に血を吸われそうだし、シアは何かやらかしそうだからと言う理由で。
何故か寝る時ハジメがボクから眼を逸らしてたけどボクはコピー能力スリープで寝た。
数時間ほど眠ってたみたいで、夕食の時間と聞いて跳ね上がった。
レムユエ起こされたシアは、レムユエと階下の食堂に向かったみたいだからボクもそれに続く。
次はお風呂だけど……
ハジメがボクに聞いてきた。
「なぁカービィ?」
「何?」
「カービィの性別ってどっちなんだ?」
「ステータス上は無いけどボクは男だよ!!」
「だろうな、ステータスプレート見た時性別不明だったからな。……そこで問題だが女の子の見た目のカービィが男湯に入ったら問題だが……」
「えーっ!それじゃあカービィさんと入れないじゃないですか!」
「それに関してはボクはどっちでも………」
「「「よくない」」」
そう、ポップスターにも温泉はあるが男湯にいた(も〜れつプププアワー!の温泉回より)……のだが今の見た目はよくハジメたちに女の子と言われているせいでカービィはどっちでもいいかなと思っているのだ。
こうしてカービィ争奪戦が幕を……。
「「「じゃんけんポン!」」」
開けなかった。
「やりました!私の勝ちですぅ!」
シアが勝った。
「ん!よくやったシア!」
「……というか、2対1だからな」
と、ハジメは呟くのだった。
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※逆にないと失踪の可能性もあります