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無言だと少しへこむので。
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18話『護衛依頼』
ハジメ達の次の目的地は『グリューエン大砂漠』にある七大迷宮の一つ『グリューエン大火山』である。
その為、大陸の西に向かわなければならないのだが、その途中に『中立商業都市フューレン』があるので、大陸一の商業都市に一度は寄ってみようという話になったのである。
なお、『グリューエン大火山』の次は、大砂漠を超えた更に西にある海底に沈む大迷宮『メルジーネ海底遺跡』が目的地だ。
「う~ん、おや。ちょうどいいのがあるよ。商隊の護衛依頼だね。ちょうど空きが後一人分あるよ……どうだい? 受けるかい?」
キャサリンにより差し出された依頼書を受け取り内容を確認するハジメたち。
十六人程の護衛を求めているらしい。
レムユエとシアは冒険者登録をしていないので、ハジメとカービィの分でちょうどらしい。
「連れを同伴するのはOKなのか?」
「ああ、問題ないよ。あんまり大人数だと苦情も出るだろうけど、荷物持ちを個人で雇ったり、奴隷を連れている冒険者もいるからね。まして、君たちは結構な実力者だ。二人分の料金でもう二人優秀な冒険者を雇えるようなもんだ。断る理由もないさね」
「そうか、ん~、どうすっかな?」
カービィのティンクルスターアライズがあるので実際そちらの方が早い。
「……急ぐ旅じゃない」
「そうですねぇ~、たまには他の冒険者方と一緒というのもいいかもしれません。ベテラン冒険者のノウハウというのもあるかもしれませんよ?」
「いいんじゃない?」
「……そうだな、急いても仕方ないしたまにはいいか……」
「あいよ。先方には伝えとくから、明日の朝一で正面門に行っとくれ」
「了解した」
ハジメに、キャサリンが一通の手紙を差し出す。
疑問顔で、それを受け取るハジメ。
「これは?」
「あんた達、色々厄介なもの抱えてそうだからね。町の連中が迷惑かけた詫びのようなものだよ。他の町でギルドと揉めた時は、その手紙をお偉いさんに見せな。少しは役に立つかもしれないからね」
手紙一つでお偉いさんに影響を及ぼせるアンタは一体何者だ?という疑問がありありと表情に浮かんでいる。
「おや、詮索はなしだよ?いい女に秘密はつきものさね」
「……はぁ、わかったよ。これは有り難く貰っておく」
「素直でよろしい! 色々あるだろうけど、死なないようにね」
そして翌日早朝。
そんな愉快?なブルックの町民達を思い出にしながら、正面門にやって来たハジメ達を迎えたのは商隊のまとめ役と他の護衛依頼を受けた冒険者達だった。
どうやらハジメ達が最後のようで、まとめ役らしき人物と十四人の冒険者が、やって来たハジメ達を見て一斉にざわついた。
「お、おい、まさか残りの四人って〝スマ・ラヴ〟なのか!?」
「マジかよ! 嬉しさと恐怖が一緒くたに襲ってくるんですけど!」
「見ろよ、俺の手。さっきから震えが止まらないんだぜ?」
「いや、それはお前がアル中だからだろ?」
「君達が最後の護衛かね?」
「ああ、これが依頼書だ」
ハジメは、懐から取り出した依頼書を見せる。
それを確認して、まとめ役の男は納得したように頷き、自己紹介を始めた。
「私の名はモットー・ユンケル。この商隊のリーダーをしている。君達のランクは未だ青だそうだが、キャサリンさんからは大変優秀な冒険者と聞いている。道中の護衛は期待させてもらうよ」
「……もっとユンケル?……商隊のリーダーって大変なんだな……」
「まぁ、期待は裏切らないと思うぞ。俺はハジメだ。こっちはレムユエとシア。そして…」
「ボクはカービィだよ〜」
「それは頼もしいな……ところで、この兎人族……売るつもりはないかね?それなりの値段を付けさせてもらうが」
「例え、どこぞの神が欲しても手放す気はないな……理解してもらえたか?」
「…………えぇ、それはもう。仕方ありませんな。ここは引き下がりましょう。ですが、その気になったときは是非、我がユンケル商会をご贔屓に願いますよ。それと、もう間も無く出発です。護衛の詳細は、そちらのリーダーとお願いします」
「すげぇ……女一人のために、あそこまで言うか……痺れるぜ!」
「流石、決闘スマッシャーズと言ったところか。自分の女に手を出すやつには容赦しない……ふっ、漢だぜ」
「いいわねぇ~、私も一度くらい言われてみたいわ」
「いや、お前、男だろ? 誰が、そんなことッあ、すまん、謝るからっやめっアッーー!!」
「……いいか? 特別な意味はないからな? 勘違いするなよ?」
「わかってますよ?私たちは仲間ですからね!」
この二日の食事の時間にハジメ達は他の冒険者達から聞いていた。
カービィがコピー能力コックで用意した豪勢なシチューをふかふかのパンを浸して食べながら。
「カッーー、うめぇ!ホント、美味いわぁ~、流石カービィちゃん!もう、年齢とか関係ないから俺の嫁にならない?」
「え?ボクは……」
「ガツッガツッ、ゴクンッ、ぷはっ、てめぇ、何抜け駆けしてやがる! カービィちゃんは俺の嫁!」
「はっ、お前みたいな小汚いブ男が何言ってんだ?身の程を弁えろ。ところでカービィちゃん、町についたら一緒に食事でもどう?もちろん、俺のおごりで」
「えっ!?奢ってくれるの!?」
「おい、カービィ?」
「わ、わかってるよ?ごめんね?一緒に食べには行けない」
「な、なら、俺はレムユエちゃんだ!レムユエちゃん、俺と食事に!」
「ユエちゃんのスプーン……ハァハァ」
「シアちゃんのウサミミモフモフしたい!」
「カービィちゃんと添い寝……ゴクリ」
ぎゃーぎゃー騒ぐ男冒険者達に、ハジメは無言で〝威圧〟を発動。
熱々のシチューモドキで体の芯まで温まったはずなのに、一瞬で芯まで冷えた冒険者達は、青ざめた表情でガクブルし始める。
もちろんカービィは女性ではないので「ボクは女の子じゃない!!」と言うと冒険者たちはカービィに温かい目を向けた。
ハジメは、口の中の肉をゴクリと飲み込むと、シチューモドキに向けていた視線をゆっくり上げ囁くように、されどやたら響く声でポツリとこぼした。
「で?腹の中のもん、ぶちまけたいヤツは誰だ?」
「「「「「「「調子に乗ってすんませんっしたー」」」」」」」
見事なハモリとシンクロした土下座で即座に謝罪する冒険者達。
「もう、ハジメさん。せっかくの食事の時間なんですから、少し騒ぐくらいいいじゃないですか。それに誰がなんと言おうと、私たちは仲間ですよ?」
「……確かにな」
それから二日。
残す道程があと一日に迫った頃、遂にのどかな旅路を壊す無粋な襲撃者が現れた。
最初にそれに気がついたのはシアだ。
街道沿いの森の方へウサミミを向けピコピコと動かすと、のほほんとした表情を一気に引き締めて警告を発した。
「敵襲です! 数は百以上!森の中から来ます!」
「くそっ、百以上だと?最近、襲われた話を聞かなかったのは勢力を溜め込んでいたからなのか?……ったく、街道の異変くらい調査しとけよ!」
「大丈夫!ボク達に任せて!」
そう言って、
カービィ、ハジメ、レムユエ、シアが並んだ。
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※逆にないと失踪の可能性もあります