ありふれた能力世界最強(リメイク版)   作:コロンKY

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清水君をどうするかに時間がかかってしまいました。
尚この話では決まりません。

ごめんなさい、文字数が1万超えたので分けさせていただきました。


29話『VS清水幸利』

カービィがティオの背中で休んでいる一方で残りの魔物たちは本格的にウルの町を攻め始めた。

 

その場をシアたちに任せ、ハジメ、レムユエは進んだ。

 

カービィのおかげでハジメたちはほとんど魔力を使わずに済んでいたのだ。

 

 

 

だが一方で清水幸利はと言うと………

 

「っ!?(クソッ!……油断した。……ここまで強力だなんて聞いてない!……まさかあの少女がカービィって奴なのかよ!)」

 

ウルの町を襲う数千規模の魔物の大群の遥か後方で、巨大な魔物を身の回りに配置し、出来る限りの結界を張って必死に身を縮めている少年、清水幸利は、目の前の惨状に体を震わせながら言葉を失った様に口をパクパクさせていた。

ありえない光景、信じたくない現実に、内心で言葉にもなっていない悪態を繰り返す。

 

そう、魔物の大群をけし掛けたのは紛れもなく、行方不明になっていたハジメのクラスメイト清水幸利だった。

とある男と少女との偶然の末に交わした契約により、ウルの町を愛子達ごと壊滅させようと企んだのだ。

 

それは数日前まで戻る

 

 

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

『数日前』

 

数日前に魔人族と契約し、襲撃の準備をしていた清水。

 

そこへ一人の少女がやってきた。

 

「あなたはこれから街へ襲撃するつもりですね?」

 

 

「……だったらどうするんだ?」

 

「あなたにはついでにそこへやって来る星の戦士、カービィを倒して欲しいのです。」

 

「(……カービィ?どっかで聞いたことがある気がするが……まぁいいか。)……それで?カービィとやらは戦士と言うからには強いんじゃないのか?俺に倒せるのか?」

 

「いえ、今のあなたの実力では足りないでしょう。ですから私と契約していただければ更なる力を与えます。その力はマホロア(かつて魔術師)が手にしたあなたの求める勇者にも匹敵する程です。」

 

「何!?その力をくれ!頼む!」

勇者にも匹敵する程の力と聞いて清水はついに契約した。

 

 

 

 

 

 

否、してしまったのだ。

エヒトと同じようにデータをコピーされて。

 

 

その代償として清水から力が溢れ出す。

「……この力さえあれば!」

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

そして現在に至る。

「……この力さえあれば!」

 

そう、清水はここまで魔人族との契約した分の力しか使用していないのだ。

 

 

 

 

 

その一方でついにある程度カービィの魔力が回復して目が覚めたのだった。

 

「……ここは?」

 

「む?起きたか。大丈夫かカービィ?」

 

「うん。ティオは?」

 

「……むぅ、どうやら妾はここまでのようじゃ……もう、火球一つ出せん……すまぬ」

 

うつ伏せに倒れながら、顔だけをカービィの方に向けて申し訳なさそうに謝罪するティオの顔色は、青を通り越して白くなっていた。

文字通り、死力を尽くす意気込みで魔力を消費したのだろう。

そんなになるまでカービィを守っていたのだ。

カービィはあの時クラッシュを使ったことをちょっとだけ後悔した。

 

「……ありがとうティオ。後は任せてそこで待っててね。」

 

だが残りの敵もあと5000あるかないがぐらいである。

ティオとシアのおかげで。

カービィはコピー能力ホイールを使ってシアを乗せて出発した。

「ちょっ!?カービィさん早いですぅ〜」

 

 

 

 

 

一方ハジメたちはと言うと

 

ドパンッ! ドパンッ! ドパンッ! ドパンッ! ドパンッ! ドパンッ!

「〝雷龍〟」

 

 

その辺りの敵はハジメとレムユエでほとんど全滅した。

 

ハジメは、ガン=カタでドンナー・シュラークを縦横無尽に操りながら、クロスビットを併用して、隙のない嵐のような攻撃を繰り広げる。

 

既に、リーダー格の魔物を四十体近く屠り、全開の〝威圧〟により逃亡する魔物も出始めている。

 

と、ハジメの視界の端に遠くの方で逃げ出す魔物に向かって何やら喚いている人影が見えた。

地面から頭だけを出している。その頭は黒いローブで覆われていた。

 

黒いローブの男、清水は、逃げ出す魔物に癇癪を起こす子供のように喚くと、王宮より譲り受けたアーティファクトの杖をかざして何かを唱え始めた。

もちろん、そのまま詠唱の完了を待ってやる義理などないので、ハジメは片手間でドンナーを発砲し、その杖を半ばから吹き飛ばす。

余波で、地面の穴の中に揉んどり打って倒れこむ清水。

何やら少し様子がおかしいが無視をした。

 

そしてハジメは、いつまでもティンクルスターアライズに頼ってはいけないと思い作っておいた魔力駆動二輪を取り出すと一気に加速し瞬く間に清水のところまで行く。

 

後ろからキィイイイ!という耳慣れぬ音に振り返った清水が、異世界に存在しないはずのバイクを見てギョッとした表情をしつつ必死に手足を動かして逃げる。

 

「何だよ!何なんだよ!ありえないだろ!本当なら……本当ならっ!俺が勇者の筈なんだあぁぁぁぁぁぁぁ!」

そう言って清水が叫ぶと清水から強力なオーラが発せられてハジメは魔力駆動二輪に乗ったまま吹き飛ばされて地面を転がった。

ついに清水は少女から貰った力を使ったのだ。

 

 

「ぐわっ!?なんつー力だよ……」

「ん、ハジメ大丈夫?」

 

「あ、あぁ。」

 

 

 

「ハジメさぁ〜ん!」

そこへカービィとシアもやって来た。

 

「シア、あっちはもう大丈夫なのか?」

 

「ええ!バッチリウッサウサにしてやったですぅ!」

 

「カービィはもう大丈夫か?」

 

「うん!全快はしてないけど大丈夫だよ!」

 

 

「俺を無視するなぁぁぁぁぁっ!」

そう清水が言うと巨大な水色のハンマーが現れた。

 

それをカービィは何か知っていた。

「ハジメ!レムユエ!シア!逃げて!」

 

「おいおい、あれってカービィの能力まんまじゃねぇかよ!逃げるぞ!」

 

と、ハジメが理解した時には時すでに遅し。

 

「危ない!コピー能力メタルっ!」

 

カービィがメタルの能力を発動してハジメたちを庇いハンマーの直接攻撃は耐えたが地面から次々と氷のトゲが生えてきたのだ。

 

「スーパー能力ドラゴストーム!やあっ!」

 

即座にカービィはハンマーを退けるとドラゴストームで地面から生える氷を溶かした。

 

だがそこへ待っていたのはウルトラソードを二本構えた清水だった。

 

「何っ!?」

ハジメは驚いて一瞬の隙を見せてしまいウルトラソードを直撃してしまった。

 

「ぐわぁっ!」

 

「「「ハジメ!」」」

 

ハジメへ駆け寄るレムユエ、カービィ、シア、そしてハジメに向けて清水が纏めて極太のビームを放ったのだ。

 

これでは守りきれないと思ったカービィはビックバンを使用した。

 

カービィの服が虹色に輝いている。

 

「はぁぁぁぁぁぁぉぁぁっ!」

 

カービィはビームを吸い込み始めた。

 

それに対して清水はビームを強めた。

 

 

どちらが残りの魔力が尽きるか。

その勝負となった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そしてその勝負を制したのは………

 

 

 

「「「カービィ!?」」」

カービィはついに魔力切れで倒れてしまったのだ。

無理もない。

カービィの魔力は全回復していなかったのだから。

 

そしてカービィの体は灰となって消えてしまった。

 

カービィの二度目の死をハジメは目の前で目撃したのだ。

 

「お前えええええええぇぇぇぇぇっ!」

ハジメは怒り狂い銃で撃ちまくる。

 

シアはカービィの残機を知らないのでショックのあまりに棒立ちしてしまった。

 

「……許さない。蒼天龍嵐(ドラゴストーム)!」

なんとレムユエはこの土壇場で蒼天を更に進化させた。

それはカービィのドラゴストームを蒼天で再現したもので威力はカービィのドラゴストームを上回っている。

 

その証拠に清水がミラクルビームの力で張った結界を一瞬で破壊し清水に大ダメージを与えたのだ。

 

そこへ何処からか出現した死んだ筈のカービィが現れた。

 

「ギガトンハンマー!はあっ!」

 

 

「ぐわぁぁぁぁぁっ!」

 

清水に大ダメージと頭に衝撃を与えられ気絶してしまった。

 

 

「さて、先生はどうする気だろうな? こいつの事も……場合によっては俺の事も……」

 

 

 

 




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