それではどうぞ!
あれからハジメたちはと言うと……
「指定された場所に行ってみれば、そこには武装したチンピラがうじゃうじゃいるだけでミュウはいない……。」
現在ハジメたちは拷問して他のアジトを聞き出してミュウを探す……それを繰り返しているところだ
そして発覚したのはシアだけではなくレムユエやティオ、カービィまで誘拐計画があることだ。
そして六人は決めた。
いっそのこと見せしめに今回関わった組織とその関連組織の全てを潰してしまおう……と。
六人全員が躊躇うことなく了承する。
ハジメは、現在判明している裏組織のアジトの場所を伝え、ハジメとレムユエとカービィ、シアとティオとルティの二手に分かれてミュウ捜索兼組織潰しに『組織壊滅大作戦』が動き出したのだった。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
商業区の中でも外壁に近く、観光区からも職人区からも離れた場所。
そんな場所の一角にある七階建ての大きな建物、裏では人身売買の総元締をしている裏組織〝フリートホーフ〟の本拠地である。
いつもは、静かで不気味な雰囲気を放っているフリートホーフの本拠地だが、今は、騒然とした雰囲気で激しく人が出入りしていた。
そんな普段の数十倍の激しい出入りの中、どさくさに紛れるように頭までスッポリとローブを纏った者が三人、フリートホーフの本拠地に難なく侵入した。
バタバタと慌ただしく走り回る人ごみをスイスイと避けながら進み、遂には最上階のとある部屋の前に立つ。
その扉からは男の野太い怒鳴り声が廊下まで漏れ出していた。
「ふざけてんじゃねぇぞ!アァ!?てめぇ、もう一度言ってみやがれ!」
「ひぃ!で、ですから、潰されたアジトは既に百件を超えました。襲ってきてるのは三人組が二組です!」
「じゃあ、何か? たった六人のクソ共にフリートホーフがいいように殺られてるってのか?あぁ?」
「そ、そうなりまッへぶ!?」
室内で、怒鳴り声が止んだかと思うと、ドガッ!と何かがぶつかる音がして一瞬静かになる。
どうやら報告していた男が、怒鳴っていた男に殴り倒されでもしたようだ。
「てめぇら、何としてでも、そのクソ共を生きて俺の前に連れて来い。生きてさえいれば状態は問わねぇ。このままじゃあ、フリートホーフのメンツは丸潰れだ。そいつらに生きたまま地獄を見せて、見せしめにする必要がある。連れてきたヤツには、報酬に三百万ルタを即金で出してやる!一人につき、だ!全ての構成員に伝えろ!」
男の号令と共に、室内が慌ただしくなる。
男の指示通り、組織の構成員全員に伝令するため部屋から出ていこうというのだろう。耳をそばだてていた三人のフードを着た者達は顔を見合わせ一つ頷くと、一人が背中から戦鎚を取り出し大きく振りかぶった。
そして、室内の人間がドアノブに手をかけた瞬間を見計らって、超重量の戦鎚を遠心力と重力をたっぷり乗せて振り抜いた。
ドォガアアア!!
爆音を響かせて、扉が木っ端微塵に粉砕される。ドアノブに手を掛けていた男は、その衝撃で右半身をひしゃげさせ、更に、その後ろの者達も散弾とかした木片に全身を貫かれるか殴打されて一瞬で満身創痍の有様となり反対側の壁に叩きつけられた。
「構成員に伝える必要はねぇよ。直接来てやったぜ?」
「ん、外の奴らは私とカービィに任せて!」
「あぁ、頼む。」
「任せて!」
「……てめぇら、例の襲撃者の一味か……その容姿……チッ、リストに上がっていた奴らじゃねぇか。レムユエだったか?あと、カービィとかいうちびっこいのもいたな……なるほど見た目は極上だ。おい、今すぐ投降するなら、命だけは助けてやるぞ? まさか、フリートホーフの本拠地に手を出して生きて帰れるとは思ってッ!?『ドパァン!ドパァン!ドパァン』グギャアアア!!!」
ハジメは無言でを男を撃った。
騒ぎを聞きつけて本拠地にいた構成員達が一斉に駆けつけてくるが、カービィがコピー能力アイスを使って地面と構成員を次々と凍らせて動けなくした上でレムユエが蒼天
悲鳴を上げてのたうつ男『ハンセン』にツカツカと歩み寄ると、ハジメは拳を全力で腹に突き落とした。
「ぐえぇ」と苦悶の声を上げて逃げようとするが、実力差でどうこうできる訳もなく、ハンセンに出来たことは、無様に命乞いをすることだけだった。
「た、たのむ。助けてくれぇ!金なら好きに持っていっていい!女も幾らでもやる!二度とお前らに関わったりもしない!だからッゲフ!?」
「あんたに選択肢はない。俺の質問に答えれば……見逃すことも考えてやることもないこともないかもしれないが?」
ハジメはハンセンにミュウ、海人族の子供の事を聞く。
ミュウと言われて一瞬、訝しそうな表情を見せたハンセンだが、海人族の子と言われ思い至ったのか苦悶の表情を浮かべながら必死に答えた。
どうやら、今日の夕方頃に行われる裏オークションの会場の地下に移送されたようだ。
ここでハジメの中でコイツの死の確定と裏オークションの壊滅が追加された。
ちなみに、ハンセンはハジメたちとミュウの関係を知らなかったようで、なぜ、海人族の子にこだわるのか疑問に思ったようだ。
おそらく、ハジメ達とミュウのやり取りを見ていたハンセンの部下が咄嗟に思いつきでシアの誘拐計画を練って実行したのだろう。
元々、レムユエはフリートホーフの誘拐リストの上位に載っていたわけであるから、自分で誘拐して組織内での株を上げようとでもしたに違いない。
ハジメは念話を使ってシアたちに連絡をとった。
〝おいシア、聞こえてるか?ハジメだ〟
〝……び、ビックリしましたよ。……それでどうしました?〟
〝ミュウの居場所が分かった。夕方行われる裏オークションの地下だ。シアたちも裏オークションの居場所を聞き出してそこで俺たちと合流だ。〟
〝了解ですぅ!〟
ハジメは、シアに用件伝えると念話を切った。
既に出血多量で意識が朦朧とし始めているハンセンは、それでも必死にハジメに手を伸ばし助けを求めた。
「た、助け……医者を……」
「子供の人生を食い物にしておいて、それは都合が良すぎるよなぁ?……ってことで、死ね!」
「や、約束がちが…」
ドパァン!
ハジメは、ハンセンの心臓を一発で撃ち抜いて殺した。
「……よし、ここは早く潰して、合流するか。いくぞカービィ、レムユエ。」
「うん。」
「ん!」
そしてカービィがスーパー能力ウルトラソードでフリートホーフの本拠地を真っ二つに破壊してからギガトンハンマーでさらに破壊した。
ハジメとレムユエとカービィが立ち去った後には、無数の屍と瓦礫の山だけが残った。
〝フリートホーフ〟フューレンにおいて、裏世界では三本の指に入る巨大な組織はこの日、実にあっさりと壊滅したのだった。
続きが気になった方は感想と☆評価、お気に入りを良かったらお願いします。
一つでも増えれば投稿スピードが上がります。
※逆にないと失踪、不定期更新の可能性もあります。皆さんの力を分けてください。お願いします!