ありふれた能力世界最強(リメイク版)   作:コロンKY

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4話『奈落の底』

ハジメはボーとする頭、ズキズキと痛む全身に眉根を寄せながら両腕に力を入れて上体を起こす。

 

「痛っ~、ここは……僕は確か……」

 

 ふらつく頭を片手で押さえながら、記憶を辿りつつ辺りを見回すすると、声がかかる。

「大丈夫?」

カービィだ。

それにあの高さから落ちたのにもかかわらず体が痛むだけだった。

「どうして?」

「助けたかったから。」

「それに、」

「それに?」

「ボク達、もう友達でしょ?」

何か裏があるとハジメは思ったが、カービィの純粋無垢な笑顔が無いと語っていた。

ハジメはカービィを信じることがにした。

 

「ここどこなんだろうね?」

カービィがふと話し掛けてきた。

 

「ここどこなんだろう。……だいぶ落ちたんだと思うけど……帰れるかな……」

「うん、きっとね。それにしてもワープスターがあればなぁ〜……ティンクルスターアライズもあるけどアレは召喚したら1秒ごとに魔力を消費するみたいだから今のボクの魔力じゃ無理だね……」

 

「ワープスター?それにしてもカービィってどこからきたの?保護者はどうしたの?」

 

「保護者?ボクは旅人だったんだ。だからどこから来たかわからない。」

「そうなんだ……」

「でもね」とカービィは言って。

「28年前」

「28年!?」

ハジメはカービィを小学生ぐらいの年齢と思っていた上に初めから力を持っているチートな奴だと思っていた。

まさか幼女の見た目で自分より年上だとは思わなかった。

 

「旅をしていたら、ポップスターという星のプププランドでデデデ大王って言う王様がみんなの食べ物を独り占めしたんだ。」

 

ハジメは少し固まって内心「え、地球じゃなくて宇宙規模の旅だったの!?」とツッコミを入れた。

 

しかも聞いたことのない星や国でさらにファンタジー世界だったのでどんな場所かどんな姿の人物がいるか、想像できなかった。

 

カービィは話し続ける。

「その時ボクはコピー能力は使えなかったんだ。使えたのはそれまでのどれほどかわからない程の旅で見につけた技、『吸い込み』『ホバリング』だけだったんだ。……って言っても今は使えないけどね。」

 

ハジメは驚いた。カービィがどれ程の長い時を過ごしたのか。さらに元々はなんの特技もない者だったということを。それを努力で身につけたということを。もしかしたら自分も努力さえすれどれ程のば時間がかかったとしても強くなれるのではないかと。

 

「じゃあプププランドはどうなったの?」

「ボクはデデデ大王を倒してみんなの食べ物を取り戻してプププランドは平和になったんだ。その時デデデ大王とその部下だった剣士のメタナイトと友達になった。」

 

「まぁデデデ大王はライバルのつもりらしいけどね〜」と続けて

 

「ボクはポップスターが気に入ってプププランドに住むことになった。それからプププランドはいくつもの銀河や世界を掛けた戦いがあったんだけどボク達はその度に救った。だからプププランドは『呆れ返るほど平和な国』って呼ばれているんだよ。」

 

「そうだったんだ。」

 

それからもしばらくカービィと話していると、視界の端で何かが動いた気がして慌てて岩陰に身を潜める。

 

そっと顔だけ出して様子を窺うと、ハジメのいる通路から直進方向の道に白い毛玉がピョンピョンと跳ねているのがわかった。長い耳もある。見た目はまんまウサギだった。

 

 ただし、大きさが中型犬くらいあり、後ろ足がやたらと大きく発達している。そして何より赤黒い線がまるで血管のように幾本も体を走り、ドクンドクンと心臓のように脈打っていた。物凄く不気味である。

 

「ボクが戦うよ!」

カービィはそいつに向かう。

「コピー能力リーフ!アッパーリーフ!」

カービィは葉っぱで出来た王冠を被って服が緑色に変わる。

そしてそいつを何処からか生えた葉っぱの柱で突き刺し殺した。

カービィはそいつを倒したが……

 

 

 

ハジメの方にも魔物がいた。

その魔物は巨体だった。二メートルはあるだろう巨躯に白い毛皮。例に漏れず赤黒い線が幾本も体を走っている。その姿は、たとえるなら熊だった。ただし、足元まで伸びた太く長い腕に、三十センチはありそうな鋭い爪が三本生えているが。

 

 爪熊が、その巨体に似合わない素早さで蹴りハジメに迫り、その長い腕を使って鋭い爪を振るった。

ハジメは理解できない事態に混乱しながら、何故かスッと軽くなった左腕を見た。正確には左腕のあった場所を……

 

「あ、あれ?」

 

 ハジメは顔を引き攣らせながら、なんで腕がないの? どうして血が吹き出してるの? と首を傾げる。脳が、心が、理解することを拒んでいるのだろう。

 

 しかし、そんな現実逃避いつまでも続くわけがない。ハジメの脳が夢から覚めろというように痛みをもって現実を教える。

 

「あ、あ、あがぁぁぁあああーーー!!!」

 

 ハジメの絶叫が迷宮内に木霊する。ハジメの左腕は肘から先がスッパリと切断されていた。

 

「バジメ!」

カービィは叫ぶ。

 

しかしカービィの方には同じ魔物、数十体程の爪熊が現れた!

どうやら群れで行動していたらしい。

カービィはハジメの無事を祈って目の前の敵と戦った。

「スーパー能力ドラゴストーム!」

ドラゴストーム発動によりカービィの服は燃えるように紅くなり、頭の王冠は燃えていた。

 

「やぁっ!」

ドラゴストームで凄まじい炎の龍が爪熊を燃やし尽くす。

十体の爪熊を倒し、さらにそこから新たなが炎の龍を出し続ける。

 

まだまだ爪熊はいるが爪熊が十数匹の頃にはあと5回しかドラゴストームを発動できない状態になっていた。

そこで能力を変える。

1秒毎に魔力を10消費する能力。

あと魔力は50だから5秒持つ。

少なく感じるがそれだけあれば十分だった。

それはありとあらゆるものを吸い込むスーパー能力。

「ビックバン吸い込み!」

 

それを発動するとカービィは虹色に輝いた。

一瞬で爪熊は吸い込まれる。

抵抗するが、どんどん吸い込まれる。

魔力がどんどん消費され、遂に全ての爪熊はカービィのお腹のなかとなった。

 

 

魔力は残り………0

 

 

 

 

 

 

 

 





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