ありふれた能力世界最強(リメイク版)   作:コロンKY

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遅れました。
まだ完全には更新ペース戻ってませんが少しずつ戻していきます。




54話『ミレディ・カービィ』

神代魔法の使い手

 

 

最後のマグマ蛇を倒し、ハジメたちは『グリューエン大火山』を攻略した

 

 

 

……と思われたその瞬間

 

ズドォオオオオオオオオ!!!!

 

 頭上より、極光が降り注いだ。

 

まるで天より放たれた神罰の如きそれは、カービィがかつて死の重傷を負った光。

いや、それより遥かに強力かも知れない。

大気すら悲鳴を上げるその一撃は、攻撃の瞬間という戦闘においてもっとも無防備な一瞬を狙って放たれ――カービィを確実に仕留めた。

 

 

「「「「「「カービィ(さん)!」」」」」」

ハジメ、レムユエ、シア、ティオ、ルティ、光輝はカービィがいた場所に駆けつけるがそこには人形……カービィの形をした灰が残っていた。

 

光輝は灰になったカービィに触れると灰は崩れてしまった。

 

「「「…………」」」

ハジメとレムユエ、シアはカービィの死が初めてではないのでショックはまだ小さく黙っているだけで済んでいるがティオとルティと光輝はカービィの残機のことを一切知らされていない。

 

「そんな……カービィさんが……」

「「…………」」

なんとかルティは重い口を開いたがティオと光輝は黙ったままだ。

それも光輝は目の前で大切な仲間が死ぬのは初めてである。

(ハジメとカービィが奈良に落ちた時は大切な仲間どころか無能としか見てなかったのでそこはノーカン)

 

「許さない!絶対に!」

「ウッサウサ……いえ、フルボッコにしてやるですぅ!!出て来いやゴラァ!」

レムユエとシアが怒りを露わにする。

 

かつて【オルクス大迷宮】で最後の試練であるヒュドラと戦ったときに、にもハジメの目の前でカービィは死んだ。

清水……記憶があった時のルティによってカービィは死んだ。

 

もう二度と見たくない、二度とハジメをこんな目に遭わせてなるものかとそう誓ったというのに、カービィが極光に呑み込まれる光景も重傷を負い力なく倒れ伏す光景も、まるであの時の再現だ。

ハジメとレムユエは、悔しさで顔を盛大に歪めた。

 

と、その時、

 

「っ!馬鹿者共!上じゃ!!」

 

ティオの警告と同時に無数の閃光が豪雨の如く降り注いだ。

それは、縮小版の極光だ。

先程の一撃に比べれば十分の一程度の威力と規模、されど一発一発が確実にその身を滅ぼす死の光だ。

 

落ち込んでいて上空から降り注ぐ数多の閃光に気が付いておらず、警告によって天を仰いだ時には魔法の発動がレムユエを以てして数秒間に合わない状況だった。

 

その数秒を、駆けつけたティオが稼ぐ。

 

2人が発動させたのは風系統の中級防御魔法〝嵐空〟。

圧縮された空気の壁が死の雨を受け止める。

直撃を受けた瞬間、大きくたわむ風の結界は、本来ならそのまま攻撃を跳ね返すことも出来るはずだったが、そのような余裕など微塵もなく、次々と着弾する小極光に早くも悲鳴を上げている。

防げた時間は、やはりほんの数秒だった。

 

むしろそれで十分。

レムユエどころか光輝まで詠唱は終わった。

 

「「〝聖絶〟!」」

 

レムユエと光輝の防御魔法が発動する。

レムユエは本来なら〝絶禍〟を展開したかったが、咄嗟に発動出来る上級レベルの防御魔法としては〝聖絶〟が適当だったのと同じ魔法を同時に発動すれば〝絶禍〟よりも強度があると思ったからである。

 

そして輝く光の障壁が出現し、半球状にハジメたちを覆う。

直後、ティオの展開していた〝嵐空〟が、遂に小極光の嵐に耐え切れず空気が破裂するような音と共に消滅し、同時に、その衰えぬ破壊の奔流が、その下に展開されていた光の障壁に殺到した。

 

ドドドドドドドドドドッ!!!

 

大瀑布の如き圧力がハジメ達を消滅させんと間断なく襲い掛かり、レムユエと光輝の〝聖絶〟を軋ませる。

レムユエはと光輝は想像以上の威力にこのままでは押し切られると判断し、展開中の〝聖絶〟を、全体を覆うバリア状から頭上のみを守るシールド状に変形させた。

守護する範囲が狭くなった分、頑丈さが増す。

 

周囲は、小極光の余波で荒れ狂い破壊し尽くされ、既にハジメたちのいる場所以外の足場は粉微塵にされてマグマの海へと沈んでいった。

 

十秒か、それとも一分か……永遠に続くかと思われた極光の嵐は最後に一際激しく降り注いだあと、ようやく終わりを見せた。

 

レムユエもティオも光輝も魔力を使いきり、肩で息をしながらストックしてあったカービィ製の魔力回復薬を取り出して充填した。

 

と、同時に、上空から感嘆半分呆れ半分の男の声が降ってきた。

 

「……看過できない実力だ。やはり、ここで待ち伏せていて正解だったな。お前達は危険過ぎる。特に、そのカービィとやらは…………ん?いない?まさかアレでやられt……「コピー能力ファイター、ライジンブレイク!」ぐわぁぁぁぁぁ!?」

 

ハジメ達は、その声がした天井付近に視線を向けると赤い鉢巻を巻いたカービィによって不意打ちからの大ダメージを与えた。

 

「「「カービィ!?」」」

 

「どうしたの?死んだ人を見るような目でボクを見て……ボクなら一回死んだけどちゃんも生きてるよ!」

 

そしてハジメとレムユエとシアが言葉を繋ぐ。

 

「まぁ何はともあれ……」

 

「大切な家族を殺したお前は……」

 

「絶対に……」

 

「「「許さない!」」」

 

奇跡弾(ミラクルバレット)!」

ドパァン!ドパァン!ドパァン!ドパァン!ドパァン!…………

 

巨大(ギガトン)ドリュッケン!」

 

「蒼天龍嵐(ドラゴストーム)!」

 

ここに来てハジメはカービィのスーパー能力、ミラクルビームと同じ効果を持つ弾(追尾機能有り)を発射できる技能、シアはギガトンハンマーと同じようにハンマー(ドリュッケン)を巨大化させられるようになった。

 

そんなパワーアップを果たした二人はいつの間にか、おびただしい数の竜とそれらの竜とは比べ物にならないくらいの巨体を誇る純白の竜を一瞬で全滅した。

 

その白竜の背後にいた赤髪で浅黒い肌、僅かに尖った耳を持つ魔人族の男は引いていた。

 

「まさか、私の白竜が、ブレスを直撃させても殺しきれんとは……それどころか一瞬で竜たちを全滅するとは……貴様等、一体何者だ?いや……ユメ様から聞いていたがここまでとはな、ピンクの悪魔とその一行!」

 

「質問する前に、まず名乗ったらどうだ?それにユメ様って誰だ?……そうか魔人族は礼儀ってもんを知らないのか?」

 

「………」

 

「だんまりか。なら殺s…「ボクに任せて!考えがあるよ!」

 

「頼む。」

そうハジメが言ったのをカービィが確認するとカービィは魔人族の男と目を合わせるとどこぞのウザいゴーレムの様に煽り始めた。

 

「コッホン!………うん?最近の若者は挨拶もできないのか?あっ、若者じゃなくてお爺ちゃんだったかな?ごめんねぇ〜。それに侮ってた相手が無傷で立っていて煽りに来るって、どんな気持ち?ねぇ、ねぇ、どんな気持ち?どんな気持ちなの?ねぇ、ねぇ。」

 

「ん、カービィがミレディになった……!なんだか思い出してムカムカしてきた。」

「奇遇だな。俺もだ。」

 

当の本人はと言うとプルプルと震えて怒りを堪えているが「フゥー!」と、大きなため息をつくと冷静に喋った。

 

「………………これから死にゆく者に名乗りが必要とは思えんな」

 

しかしハジメがカービィの煽りを無駄にはしない。

「全く同感だな。テンプレだから聞いてみただけだ。俺も興味ないし気にするな。ところで、恋人の調子はどうだ?俺たちが殺したんだが……」

 

魔人族の男は、それに眉を一瞬ピクリと動かし、先程より幾分低くなった声音で答えた。

 

「気が変わった。貴様は、私の名を骨身に刻め。私の名はフリード・バグアー。異教徒共に神罰を下す忠実なるユメ様の僕である」

 

 

 




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