ありふれた能力世界最強(リメイク版)   作:コロンKY

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63話『(食費が)ピンチへの足音』

 

 

「コピー能力トルネイド!ビッグトルネイド!」

台風の様な風の冠を被ったカービィは周りに巨大な竜巻を発生させ霧を晴らした。

 

すると魔法陣が現れたのだった。

 

「……あれは魔法陣?まさか、攻略したのか?」

光輝はグリューエン大火山に比べて呆気なく感じたのかそう言った。

 

「……たぶん今の霧に何か仕組まれてたんだろうがカービィが吹き飛ばしてくれたからな。」

 

「それじゃあさっそく魔法陣に入ろう!」

 

カービィ達は、全員で魔法陣へと足を踏み入れる。

 

そしてしばらくして無事に全員攻略者と認められたようである。ハジメ達の脳内に新たな神代魔法が刻み込まれ、カービィは新たなコピー能力を覚えた。

 

「ここでこの魔法か……大陸の端と端じゃねぇか。解放者め」

「……見つけた〝再生の力〟」

 

ハジメが悪態をつく。それは、手に入れた【メルジーネ海底遺跡】の神代魔法が〝再生魔法〟だったからだ。

 

思い出すのは、【ハルツィナ樹海】の大樹の下にあった石版の文言。

先に進むには確かに〝再生の力〟が必要だと書かれていた。

つまり、東の果てにある大迷宮を攻略するには、西の果てにまで行かなければならなかったということであり、最初に【ハルツィナ樹海】に訪れた者にとっては途轍もなく面倒である。

カービィ達は、高速の移動手段を持っているからまだマシな方である。

 

ハジメが解放者の嫌らしさに眉をしかめていると、魔法陣の輝きが薄くなっていくと同時に、床から直方体がせり出てきた。

 

そして淡く輝いたかと思うと、次の瞬間には光が形をとり人型となった。

どうやら、オスカー・オルクスと同じくメッセージを残したらしい。

 

人型は次第に輪郭をはっきりとさせ、一人の女性となった。

見た目からするとどうやら解放者の一人メイル・メルジーネは海人族と関係のある女性だったようだ。

 

彼女は、オスカーと同じく、自己紹介したのち解放者の真実を語ったがそこはカービィとハジメとレムユエには既に同じようなことを聞いているので退屈そうにしていたが、光輝たちやティオ、ルティたちはしっかりと聞いていた。

 

メイル・メルジーネはおっとりした女性のようで、憂いを帯びつつも柔らかな雰囲気を纏っている。

やがて、オスカーの告げたのと同じ語りを終えると、最後に言葉を紡いだ。

 

「……どうか、神に縋らないで。頼らないで。与えられる事に慣れないで。掴み取る為に足掻いて。己の意志で決めて、己の足で前へ進んで。どんな難題でも、答えは常に貴方の中にある。貴方の中にしかない。神が魅せる甘い答えに惑わされないで。自由な意志のもとにこそ、幸福はある。貴方に、幸福の雨が降り注ぐことを祈っています」

 

そう締め括り、メイル・メルジーネは再び淡い光となって霧散した。

直後、彼女が座っていた場所に小さな魔法陣が浮き出て輝き、その光が収まると、そこにはメルジーネの紋章が掘られたコインが置かれていた。

 

「証の数も四つですね、ハジメさん、カービィさん。これで、きっと樹海の迷宮にも挑戦できます。父様達どうしてるでしょう~」

 

シアが、懐かしそうに故郷と家族に思いを馳せた。

しかし、脳裏に浮かんだのは「ヒャッハー!」する父親達。

ハジメは、証のコインを〝宝物庫〟にしまうと、シアと同じように「ヒャッハー!」するハウリア族を思い出す。

カービィとレムユエもだいたい同じことを思い浮かべた。

そして四人は頭を振ってその光景を追い出した。

 

「あ、そう言えばカービィさんは今回どんなコピー能力を覚えたんですか?」とシアは「ヒャッハー!」な父親達を思い出したく無いと言わんばかりに話しを逸らした。

 

「今覚えたコピー能力は」とカービィが言い切る前に神殿が鳴動を始め、周囲の海水がいきなり水位を上げ始めた。

 

「うおっ!?チッ、強制排出ってかっ。全員潜水艇に乗れ!」

 

「ん、こう言うのはミレディだけで充分。」

 

凄まじい勢いで増加する海水。

 

カービィはコピー能力コズミックを発動し、フレアオーラで海水をある程度蒸発させて時間を稼ぐ。

 

「カービィ!全員乗ったぞ!」

 

「わかった!ボクも今から向かうよ!」

 

カービィは背後の海水をフレアオーラである程度蒸発させつつ、潜水艇に乗って能力を解除した。

 

海の魔物は先程のフレアオーラで逃げて行ったのか安全に脱出することが出来たのだった。

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

 

 

その日の夜。

 

海上の街エリセンでは『レミアさんとミュウちゃんを温かく見守る会』のメンバーたちがミュウを喜ばせる為にレミアたちにカービィとハジメたち一行が帰って来たのが街中に知れ渡っていた。

 

 

「どうしようハジメ、迷宮攻略の為だけにここに戻って来たし……」

 

「あぁ……他の迷宮攻略を終わらせたらミュウの所に戻ってくるって約束したしな……。まだ終わってないから会いに行く訳にも……」

 

と、そんな時だった。

 

「お兄ちゃん!お姉ちゃん!おかえりなさいなの!」

ステテテテー!と勢いよく走ってミュウがやって来た。

 

そして少し遅れてレミアもやって来た。

 

これでは心を鬼にしない限りまだ帰って来てないと言えないと悩むハジメたち。

 

そんな空気を読んだのかレミアが言う。

 

「そう言う時は、ただいまって言えば、いいのよ?」

 

「あぁそうだな。」

「うん!」

 

「「「「「「ただいま!」」」」」」

 

「?」

光輝はこの事の説明を受けていないので戸惑っている。

 

「じゃあお兄ちゃんの故郷に行ってみたいなの!」

 

「ミュウ、まだお義兄ちゃんたちは、まだやるべき事が、あるみたいよ?」

 

「……お兄ちゃん、お姉ちゃん、本当なの?」

 

「あぁ。まだ俺たちにはやるべきことが残ってる。それまで我慢できるか?」

 

「できるなの!」

 

「じゃあ今度こそやるべきことが終わったら来るね!」

 

「いつでも、帰って来て、いいんですよ?」

 

「ありがとう!」

 

「……それじゃあ俺たちはそろそろ行くか。」

 

「ハジメさん次は……ん?ハジメさん!カービィさん!あれ見てください!」

シアが指差す先は空。

そこにはなんと宙に浮いている巨大な船が!

 

「おい南雲、アレはお前が作ったのか!?」

 

「違う、俺はあんな物は作ってない……。」

 

「じゃあ一体誰が……ってカービィさん、どうしたんですか!?」

 

その一言でその場の全員がカービィに注目する。

 

カービィは少しの間警戒した。

だけどその者とは仲直りして友達になったのだからと、シアの声で我に返って気を緩める。

 

「ん、カービィが一瞬でも警戒するって言うことは……敵?」

 

「ち、違うよ!ボクの……友達だよ!」

 

「「「「「「………」」」」」」

カービィ以外の全員は思った。

怪しい。

友達にしてはカービィが少しの間警戒し、友達と言うのに少しの間があったからだ。

明らかに普通の友達ではないだろう。

 

………と。

 

そう思っていると巨大な船はだんだん降りて来て、遂にカービィたちの目の前に着陸した。

 

ゴクリ……と、ハジメたちは唾を飲み込んだ。

 

そして扉が開いて中から出て来たのは………!

 

「やっほー☆みんなのアイドル、ミレディ・ライセンだよぉ~」

 

「「「「は?」」」」

カービィと光輝以外がその一言で切れた。

しかも何故か人間の美少女に戻っていてウザさ倍増だ。

 

「やあやぁ!ミンナのアイドル、マホロアダヨォ!」

と、ミレディに続いてフード付きの青いローブを被った少女がそう言った。

 

「「「「いや誰!?」」」」

ハジメは誰?とマホロアに聞いたが、なんだかミレディと似たようなウザさを感じた気がした。

 

「もしかしてマホロアも人間になったの?」

 

「そうダヨォ!サスガはカービィ!ボクのトモダチダヨォ!」

 

「今度は何も企んでないんだよね?」

 

「ウン!ボクたちはカービィを助ける為だけにミンナを集めてここまでやって来たんダヨォ!」

 

「みんな?」

みんなマホロアを警戒してる筈だし……一体誰を連れて来たんだろう?

そうカービィは疑問に思っていた。

 

最初に出てきたのはカービィと髪の毛の色以外が瓜二つな幼女?たちだった。

 

「久しぶりだね、ソード。」

青髪の幼女?が言う。

 

「青でボクをソードって呼ぶってことはドクター?」

 

「うん。それにハンマーとビームもいるよ。」

 

そこには黄髪の幼女?と緑髪の幼女?もいた。

 

「……ってことは、スーパーカービィハンターズ、再結成だね!」

 

「「「うん!」」」

そう言うと4人はお互いに顔を見合わせて頷いた。

 

「ボクはソード!」

「ボクはドクター!」

「ボクはハンマー!」

「ボクはビーム!」

 

「「「「我らスーパーカービィハンターズ!!!!」」」」

 

「同じ顔で髪色以外同じ見た目、しかも息ぴったり……まさか!」

ハジメは気付いてしまった。

何故自分たちが知っているカービィがソードと名乗ったのか。

何故姿形が似ているのか。

 

「まさか……4人とも全員カービィ!?」

 

「「「「「えっ!?」」」」」

レムユエ、シア、ルティ、ティオ、光輝の5人は固まった。

 

そしてこの場にいる全員が考えることはただ一つ。

 

食費が……食べ物が絶対足りない!!

 

そしてソードがこの状況にトドメを刺した。

「あ、そう言えばね!今日の夜ご飯は食べ放題なんだって!」

 

「「「やったー!!!」」」

 

ハジメにとってカービィが4人に増えるのは予想外である。

どうにかしてカービィ4人を止めなければハジメたちに明日(からのご飯)は無いのであった。

 

 




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