夜桜奏は落としたい〜天才音楽家たちの恋愛重奏戦〜   作:にゃんぱらりん

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絶体絶命の危機からのトラウマ 裏

今回はハーサカさん視点です

 

 

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早坂愛視点

 

今日もかぐや様は昼休みに会長さんと恋愛頭脳戦(笑)を行ったらしい。まったくかぐや様は付き合わされる私のことも少しは考えてほしいものです。

 

 

 

午後の授業中

 

かぐや様からメールが来た。授業中になんだろう。でも、重要案件であることに間違いはない。急ぎ確認しないと……

 

[夜桜庶務を会長の陣営に入る前にこちらに引き入れなさい。方法は問わないわ。今日の放課後には実行するように。]

 

はあ……またかぐや様の無茶振りかー

人手が増えるのは負担が減るからありがたいんだけど

しかし庶務君か……確か庶務君のことは中等部のときに調べてるよね……えーと

 

 

早坂の頭の中には何百人もの膨大な情報が頭の中に入っている。無論その中には夜桜や藤原の情報もある

 

 

《夜桜奏の情報》

 

・生徒会庶務

・ファンクラブが存在する

・書記ちゃんのことが好き

・小等部のときにいじめられていた

・故人である母親とは仲が良かった

・四宮家が大嫌い

母親の死は自分のせいだと思っている

  ……これは彼の最大の秘密だと思われる

 

…………⁉︎

 

これは……

彼は全く悪くないですが優しいが故にこの件に関して責任を感じているといったところでしょうか……

あまり使いたくない手ですが、協力してもらえないなら使わざるおえないですよね……

かぐや様からの命令には逆らえないので恨まないでくださいね庶務君

 

 

放課後

 

はあ、なるべく穏便に済ませたいんだけど……そう上手くいくとは思えないんだよな……

彼四宮家のこと大嫌いだし……

でも、私が四宮家の使用人だってことは知らないから警戒とかは特段されないと思うんだけど

 

2年B組の教室の前

 

あー庶務君居るかな? 

 

「庶務君居るー?」

「はい、居ますよ。何か御用ですか?」

 

あ、居た。良かった良かった

この学校広いですから探すのは結構疲れるんですよねー、慣れてるのでなんてことないですが

はあ、しっかし庶務君は相変わらずイケメンだなあ……私もこんな彼氏ほし……

って今私は何を考えて……? 今は仕事に集中しないと

 

「さっき四宮さんが呼んでたよー?」

「副会長が……? なんの用件でしょうか?」

 

やっぱり四宮って言うと警戒しちゃうよなー

でも、一番呼び出すには最適な理由なんだよな……

テンション高くして流しちゃおう! 

 

「そこまでは知らないし! でも、四宮さんが来てほしいってさー」

「じゃあ急ぎ生徒会室にいきますね」

 

あー、そーなるよね、

かぐや様からなら生徒会関係の話だと思うよね……

クラス違うしあんまり関わり合いないからなあ……

あれ? なんだろこの気持ち……

 

「場所は生徒会室じゃないってさー、説明めんどいから案内するし!」

「そうですか。では案内よろしくお願いします」

 

ふう。連れ出すことに成功しましたね。

やっぱり書記ちゃんよりは簡単ですね。まあ、この私でも制御できないあの子が異常なのですが…

 

「ところで場所はどこなのです? 生徒会室とは真逆の方向ですが……」

「なんかー? 図書室を右に曲がって? そこを突き当たりまで行ったら左に曲がったところって言ってたよー?」

「ええ……分かりにくいですね……」

 

だよねー、自分でも思うもん

でも、君を連れ出すことが目的だからそれでもいいんだよ? 

 

「そーだよねーだって君をおびき寄せるための嘘だから

「え?」

 

驚いた顔も可愛いなあ……

ってそうじゃなくて! 

あーもうっ調子狂うなぁ……

なんでだろ……? 

 

でも、正体を明かしたら警戒されるんだろうなあ……

それはなんか……

でも、仕事だから……

 

 

「この状態(モード)でお会いするのは初めてですね」

「え……? は?」

「改めて自己紹介を。私は四宮家の使用人にしてかぐや様お付きの近侍、早坂愛と申します」

 

ッ! 

急に敵意がすごいですね……

やっぱり四宮家を恨んでいるという情報は本当でしたか……

 

「なる、ほど……。あの四宮が学園内とはいえ娘を1人でいさせるはずないか」

 

わざわざあの四宮って言うところにやはりトゲがありますね

まあ、なんで四宮を恨んでいるかはかぐや様に調べるなと言われてるので知らないですが……

四宮を恨む気持ちはかぐや様と一緒に行動することが多いので分かるつもりです

ですがここまでとは……

しかも、私が四宮の人間って分かった時から言葉遣いちょっと乱暴な気がするんですけど……

 

しかし

 

「あまり驚かないのですね?」

「驚いてるさ。あまり顔に出ないだけだよ。君と同じでぼくにも多少演技には心得があるからね」

 

 

ッ! 

 

 

「へぇ……演技、ですか……」

「違うとは言わせないよ? それは仕事のときの姿でしょ?」

 

そうだけどあまり話さないのによく分かるなあ……

まあ、生徒会に入ってるのは優秀な人たちばかりだから、協力してもらうときにはどうせバレるんだろうからいいけど

 

「そうですがそれがなにか?」

「さっきの学校のときとは全然違うしさ、それに癖なのかな動揺とかしたときに髪をいじるでしょ? 無意識なのかは分からないけど、切り替えスイッチとかそういう役割なのかな?」

「………………」

 

本当によく人を見ているな……

図星だけどさ、このダンマリを肯定と受け取ってくれると操りやすいんだけど……

でも、こんな簡単に演技だってバレるのはちょっとな…もう少し訓練しとこ

 

「それで用件は何? こんなところまで来たんだからなんかあるんだろ?」

 

うん、若干焦りが見える

これは楽勝かな? じゃあもう少し焦らそう

 

「なんか言ったらどう?」

「では単刀直入に申し上げます」

 

 

「会長がかぐや様に告るように手伝いをしてください」

「は……?」

 

ですよね、気持ちは分かりますがこれからはあなたにもそれを手伝ってもらうのですよ

 

「ですから会長がか……」

「聞き返しているわけじゃなくて、え? どゆこと?」

「かぐや様と会長は両思いなのです。しかしプライドが高いので自ら告白することはありません。なので相手に告らせようと画策しているのです」

「バカなの?」

「はい、バカですよね。しかも2人とも相手は自分のこと好きに決まってる。でも自分は相手のことなんて好きじゃないって言い張るんですよ。本当に馬鹿馬鹿しいですよね」

 

はー、溜まってるもの全部吐き出しちゃった……

 

あれ? なんか考えてますね、前向きな返答をいただきたいところですが……

 

 

「悪いけどそれは断らせてもらう」

「へぇ、理由を聞いても?」

「そんなことに付き合ってられるか」

 

ほう……仮にも四宮家によくそんなこと言えますね、ちょっと感心しますよ

私にはそんなこと出来ないですから…

 

「なるほど、しかしあなたに拒否権はありません。否が応でも付き合ってもらいます」

「嫌だ、断る」

 

強情ですねー自分の状況を分かってないんですかね……

もうあなたは追い詰められているというのに

 

「私がなんでこんなところまであなたを連れてきたか分かりますか?」

 

どうやらまだ気づいてないようですね……

まあ、そういうふうに仕掛けたのは私なんですけど

 

「あっ! しまった……」

 

やっと気づいたようです

ふふっ「最悪だ……」って声に出てますよ

何はともあれ

 

「もう逃げられないですよ。観念してください、夜桜君」

 

「これからはあなたにもかぐや様の恋愛頭脳戦の手伝いをしてもらいます」

「嫌だ、断る」

「あなたに拒否権はありません。もしそれでも断るというのなら……」

 

 

「書記ちゃんにあなたの秘密をバラしますよ?」

 

 

 

………………。

 

庶務君、分かりやすく動揺していますね

四宮の人間である私に追い詰められていること、

また私に秘密を握られていること、

そしてその秘密を書記ちゃんにバラすと言われた、

この3点からの動揺ですかね

さあ、どういう反応が返ってくるのでしょうか? 

 

しかし、すごく考え込んでますね……

まあ、そりゃあそうですよね

嫌っている四宮の人間から脅されてるんだから……

 

 

 

あの四宮が僕の秘密を握っているなんて末恐ろしいね。一体全体どんな秘密を握ってるんだ?」

 

「それは……」

 

 

どうしよう……? なんて言ってお願いしよ(おどそ)うか迷うなあ……

庶務君の警戒心が高すぎて全然協力してくれそうにないんだけど……

あんまりあの秘密を使ってお願い(おど)したくないんだよなー情報だと彼が悪いわけじゃないから…

でも、仕事は絶対に完遂しなきゃだし……

悪いけど庶務君、これは仕事だから私情を加えることは出来ないんだ。だから私を恨まないでね

 

 

「それは……」

 

 

あなたが母親を見殺しにしたことですよ

 

 

 

っ!

 

やっぱりこの秘密じゃない方が良かったかもしれない

庶務君がさっきよりも動揺を隠し切れてない…

 

 

「それはッ!」

 

 

「それは僕のせいじゃない。それは僕のせいなんかじゃ……」

 

 

「あなたのせいでしょう。声に出てますよ」

 

 

ごめんね、追い討ちをかけるようなことして

だから、許してなんて虫が良すぎる話だよね……

でも、大丈夫。嫌われるのは慣れてるから……

 

 

 

「違う! 違う……! あれは事故で……」

 

 

 

分かってるよ、君は悪くない。でもごめんね……

 

 

 

「でも、君があの場に居なければ」

 

 

 

君を苦しめるようなことして……

 

 

 

あなたのお母さんは死ななくて済んだのに

 

 

 

 

 

うわああぁぁぁぁぁぁぁ

 

 

 

 

ッ‼︎

 

 

 

さすがにやりすぎました……落ち着かせないと! 

 

 

 

「落ち着いてください。私たちに協力していただけれれば秘密は守ります」

 

 

 

大丈夫かな……? これで安心してもらえるといいけど……

 

 

 

「……っ、ほんとうに? 

 

 

っ! 良かった……

でも、悪いけどここで畳み込ませてもらうよ

 

 

「ええ……もちろんです。私たちに協力する気になりましたか?」

 

「ああ……だからっ、だから千花さんに……」

 

「分かりました。では、これからよろしくお願いしますね」

 

 

こう言って……ちょっと笑ってるようにして……

 

 

こうすればかぐや様じゃなくて私が嫌われるようになるでしょう

 

 

…………すごい睨みつけてきますね

 

まあ、別にいいのですが……

 

 

これで任務終了です

ちゃんと言質も取ったので連絡先を交換して完了ですね

 

 

「協力してもらいたいときは私から連絡しますのでよろしくお願いします」

 

 

そう言って私はその場から去った

 

 

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はあ、疲れた……

しかし、書記ちゃんに秘密をバラされるのがそんなに嫌なのかな……

それぐらい書記ちゃんのことが好きなんだね……

 

 

でもなんか、羨ましい……

そんな恋が出来るなんて……

自由に縛られることなく生きられるなんて……

 

 

 

 

そんなことを思いながら主人の帰りを待つ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

早坂はその時胸に感じたチクリとした痛みを無視をした

 

この感情は仕事の邪魔になるからと

 

一時の気の迷いだと

 

気づかないフリをした

 

 

 

 

 

そして早坂はいつも通りの自分を演じる

 

 

「お帰りなさいませ。かぐや様」

 

 

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本日の勝敗 夜桜の負け&早坂の勝利? 

 

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どうでしょうか? 

 

早坂さん自覚あり?なし?な恋の始まりです

 

気づかないフリをするのが吉と出るか凶と出るか……

 

仕事を理由に誤魔化すなんてハーサカさんらしいですね

そういうところ大好きです!

 

でも、私が1番好きなキャラは藤原書記なんですよ……

ごめんねハーサカ……

 

 

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