銀河英雄伝説 エル・ファシルの逃亡者(旧版)   作:甘蜜柑

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原作人物やオリキャラが作中の同盟軍においてどのようなポジションにいるかの参考設定資料です。ヤン艦隊メンバーやビュコック提督って神様みたいな存在なんですよ。


設定資料集
設定資料:自由惑星同盟の階級


―将官―

 

元帥

特に功績の大きい大将に授けられる階級。現役軍人が授けられることは珍しく、退役後や死後の追贈が多い。追贈を加えても士官学校でも同期から1人も元帥を出していない期の方が多く、6人も元帥を出した730年マフィアは空前絶後の存在といえる。

補職:統合作戦本部長、宇宙艦隊司令長官

主な就任者:ヤン・ウェンリー(士官学校卒。任官時32歳)、アレクサンドル・ビュコック(兵卒出身。任官時73歳)

 

大将

通常の最高階級。統合作戦本部・宇宙艦隊司令部など軍中央の主要機関のトップ。士官学校出身者でも大将に昇進できる者は同期のトップ2~3人程度。

補職:統合作戦本部長、宇宙艦隊司令長官、国防委員会事務総長、後方勤務本部長、技術科学本部長、地上軍総監、統合作戦本部次長、統合作戦本部幕僚総監、宇宙艦隊副司令長官、宇宙艦隊総参謀長、国防委員会部長職・主要方面管区司令官

主な任官者:チュン・ウー・チェン(士官学校卒。任官時37歳)、ヤン・ウェンリー(士官学校卒。任官時30歳。最終階級元帥)、アレクサンドル・ビュコック(兵卒出身。任官時71歳)

 

中将

軍中央では主要機関の次長、実戦部隊では正規艦隊司令官や複数星系を統括する方面管区司令官。数十万から数百万の人員を擁する巨大組織のトップなので、高度な政治力がないと務まらない。士官学校出身者でも中将に昇進できる者は同期のトップ10人程度。

補職:正規艦隊司令官、方面管区司令官、首都防衛司令官、宇宙艦隊副司令長官、宇宙艦隊総参謀長、統合作戦本部次長、後方勤務本部次長、技術科学本部次長、国防委員会事務次長、国防委員会部長職、地上軍副総監、士官学校校長、地上部隊の集団軍司令官。

主な任官者:ダスティ・アッテンボロー(士官学校卒。任官時30歳)、ワルター・フォン・シェーンコップ(専科学校卒。任官時35歳)、アレックス・キャゼルヌ(士官学校上位卒業。任官時38歳)、ウィレム・ホーランド(士官学校上位卒業?任官時32歳)、ヤン・ウェンリー(士官学校卒。任官時29歳。最終階級元帥)

 

少将

軍中央では主要機関の部長職、実戦部隊では分艦隊司令官や正規艦隊参謀長。軍中央や実戦部隊の大幹部である少将には、組織運営能力に加えて政治的な能力も必要になってくる。士官学校出身者で少将に昇進できる者は1~2%程度。派閥の後押し無しで少将になるのは難しい。

補職:正規艦隊副司令官、正規艦隊参謀長、分艦隊司令官、方面管区参謀長、巡視艦隊司令官、主要星系警備司令官、宇宙艦隊副参謀長、宇宙艦隊総司令部主任参謀、専科学校校長、地上部隊の軍団長、統合作戦本部部長職、後方勤務本部部長職、技術科学本部部長職、国防委員会部次長職。

主な任官者:フョードル・パトリチェフ(士官学校卒?。任官時30代後半)、ヤン・ウェンリー(士官学校卒。任官時29歳。最終階級元帥)、ダスティ・アッテンボロー(士官学校卒。任官時28歳。最終階級中将)

 

准将

軍中央では主要機関の部長職、実戦部隊では戦隊司令官や分艦隊参謀長。数千から数万の人間を動かす立場であるため、視野の広さに加えて組織運営能力に長けていなければならない。将官への門はとても狭く、士官学校出身者で准将に昇進できる者は5%程度。花形部署を歩いて30代で任官したエリートと大佐の階級で年功を重ねて50代で任官したベテランが共存している階級。下士官からの叩き上げで准将に昇進するのは奇跡に近い。

補職:分艦隊参謀長、戦隊司令官、正規艦隊副参謀長、方面管区副参謀長、星系警備司令官、主要惑星警備司令官、地上部隊師団長、主要基地司令官、統合作戦本部部長職、後方勤務本部部長職、技術科学本部部長職、宇宙艦隊総司令部主任参謀、国防委員会部次長職。

主な任官者:アンドリュー・フォーク(士官学校首席卒業。任官時26歳)、ヤン・ウェンリー(士官学校卒。任官時27歳。最終階級元帥)、ワルター・フォン・シェーンコップ(専科学校卒。任官時32歳。最終階級中将)

 

―佐官―

 

大佐

軍中央では主要機関の課長職、実戦部隊では群司令や大型艦艦長、地方部隊では惑星警備隊司令や基地司令、艦隊司令部では主任参謀。将官ポストが極端に少ない同盟軍では高級幕僚や実働部隊指揮官として活躍する。業務処理能力・組織管理能力・視野の広さが高いレベルで均衡していなければならない。士官学校出身者は40歳前後で大佐に昇進するが、准将への昇進が難しいため、50前後で退職して民間に天下りする者が多い。ただ、軍高官や政治家による若手士官の青田買いが横行している同盟軍では有望な士官が功績を立てやすいポストを優先的に与えられて20代半ばで大佐に任官する者も少なくなく、士官学校卒業者の間でも昇進速度の格差が激しい。下士官兵からの叩き上げで特に優秀な者は50歳前後で大佐に昇進して定年まで勤める。

補職:分艦隊参謀長、戦隊参謀長、群司令、戦艦艦長、正規艦隊主任参謀、方面管区主任参謀、星系警備参謀長、惑星警備司令、星間巡視隊参謀長、基地司令、師団参謀長、旅団長、空戦隊司令、統合作戦本部課長職、後方勤務本部課長職、技術科学本部課長職、国防委員会課長職。

主な任官者:ワルター・フォン・シェーンコップ(専科学校卒。任官時30歳。最終階級中将)

 

中佐

軍中央では主要機関の課長補佐職、艦艇では戦艦や巡航艦の艦長、地方部隊では惑星警備副司令や基地副司令、艦隊司令部では参謀。業務処理能力だけでは務まらず、管理能力と広い視野が求められる。士官学校出身者は35歳前後の働き盛りに中佐に任官するが、昇進が速い者は20代の半ばから後半で任官する。下士官兵からの叩き上げは業務能力が高いが、管理能力と視野に欠けるため、中佐への昇進は難しいが、優秀な者は40代から50代で中佐に昇進する。

補職:戦艦艦長、巡航艦の艦長、隊司令、艦隊参謀、地上軍連隊長、地上軍大隊長、空戦大隊長、統合作戦本部課長補佐職、後方勤務本部課長補佐職、技術科学本部課長補佐職部、国防委員会課長補佐職。

主な任官者:オリビエ・ポプラン(専科学校卒。任官時28歳)、ヤン・ウェンリー(士官学校卒。任官時25歳。最終階級元帥)、アンドリュー・フォーク(士官学校首席卒業。任官時24歳。最終階級准将)

 

少佐

軍中央では主要機関の部員、艦艇では大型艦の副長や小型艦の艦長、艦隊司令部では副官や参謀。大佐や中佐の下で実務を取り仕切る中間管理職。艦艇の分隊長として乗員の生活管理にあたるため、業務能力に加えて管理能力も必要になる。士官学校出身者は若さと経験が均衡する30歳前後で少佐に任官するが、昇進が速い者は20代前半から半ばで任官する。下士官兵からの叩き上げは30代から50代で少佐に昇進するが、ほとんどは50歳前後で昇進してそのまま定年を迎える。

補職:戦艦副長、巡航艦の副長、駆逐艦艦長、支援艦艦長、艦隊参謀、司令官副官、地上軍大隊長、空戦大隊長、統合作戦本部部員、後方勤務本部部員、技術科学本部部員、国防委員会部員。

主な任官者:フレデリカ・グリーンヒル(士官学校次席。任官時25歳)、コステア(専科学校卒。任官時46歳。最終階級大佐)、ヤン・ウェンリー(士官学校卒。任官時21歳。最終階級元帥)

 

―尉官―

 

大尉

軍中央では主要機関の部員、艦艇では小型艦の副長や各部門長、艦隊司令部では副官や参謀。少佐とともに大佐や中佐の下で実務を取り仕切る。統率力と業務知識が問われる地位。士官学校出身者はひと通りの経験を積んだ25歳前後で大尉に昇進するが、昇進が速い者は22歳か23歳頃に任官して軍中央の主要機関に勤務する。下士官兵からの叩き上げは30代から50代で少佐に昇進するが、50歳前後で昇進してそのまま定年を迎える者が多い。

補職:駆逐艦副長、支援艦副長、大型艦の各部門長、艦隊参謀、司令官副官、地上軍中隊長、空戦中隊長、統合作戦本部部員、後方勤務本部部員、技術科学本部部員、国防委員会部員。

 

中尉

艦艇では各部門の主任士官。士官学校出身者は少尉任官から1年で自動的に中尉に昇進し、優秀な者は副官や参謀として艦隊司令部に勤める。下士官兵からの叩き上げは30代から40代で中尉に昇進するが、40歳前後で昇進する者が多い。

補職:小型艦の各部門長、大型艦の各部門主任士官、艦隊参謀、司令官副官、地上軍小隊長、空戦小隊長。

主な任官者:ユリアン・ミンツ(兵卒出身。任官時17歳)

 

少尉

艦艇では各部門の主任士官。士官学校卒業者や幹部養成所修了者が最初に任官する階級。予備士官教育を受けた専門技術者も最初に少尉の階級を得る。20歳そこそこで任官する士官学校卒業者にとっては見習い期間に等しい。下士官兵から叩き上げた者は20代から30代で任官して即戦力として活躍する。

補職:小型艦の各部門主任士官、地上軍小隊長、空戦小隊長。

主な任官者:ワルター・フォン・シェーンコップ(専科学校卒。任官時22歳。最終階級中将)

 

―下士官―

 

准尉

艦艇では各部門の主任士官を補佐する。本来は士官と下士官の中間に立つ准士官として士官を補佐する立場だが、下士官兵からの士官登用が多い同盟軍では下士官の最上位となっている。30代から40代で任官する者が多いが、優秀な者は20代で准尉に任官して、幹部候補生養成所を経て士官へと昇進していく。

主な任官者:ワルター・フォン・シェーンコップ(専科学校卒。任官時20歳。最終階級中将)

 

曹長

艦艇では各部門の主任士官を補佐するとともに、艦内の生活単位である班の長として下士官兵をまとめる。業務経験豊富で下士官兵に睨みがきくため、下級部隊では部隊運営の要となる。30代から40代で任官する者が多いが、優秀な者は20代で任官して幹部候補生養成所を経て士官へと昇進していく。

主な任官者:ワルター・フォン・シェーンコップ(専科学校卒。任官時19歳。最終階級中将)

 

軍曹

曹長と同じく艦艇では各部門の主任士官の補佐と班長を務め、下士官兵を束ねる立場。ある程度業務経験を積んだ20代後半から30代半ばに任官する者が多いが、優秀な者は専科学校や志願兵の出身者なら20歳前後、兵役出身者なら20代半ばで任官する。

 

伍長

艦艇では各部門の主任士官を補佐する。専科学校出身者が最初に任官する階級。18歳で任官した専科学校出身者は知識はあるものの経験が足りないために見習い期間となる。経験を積んで昇進してきた志願兵や兵役の出身者は即戦力。

主な任官者:ワルター・フォン・シェーンコップ(専科学校卒。任官時18歳。最終階級中将)

 

―兵卒―

 

兵長

上等兵の中でさらに優秀な者が選抜され、下士官の代理を務める。兵長になった者は兵役や志願兵の任期が満了した時に伍長に志願する権利が与えられる。

 

上等兵

一等兵の中で優秀な者が選抜され、下士官を補佐して兵を取りまとめる。上等兵になった者は兵役や志願兵の任期が満了した時に伍長に志願する権利が与えられる。

 

一等兵

訓練期間を終えた二等兵が任官する。一人前の兵。

 

二等兵

訓練期間中の徴集兵、志願兵。新兵。




原作の記述を元に自衛隊・旧軍の制度を参考にして作成しました。あくまで本作中の設定であって、原作の一つの解釈にすぎないことを明記いたします。

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