銀河英雄伝説 エル・ファシルの逃亡者(旧版)   作:甘蜜柑

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第十一章:祭りの後、後の祭り
第十一章開始時の人物


主人公

エリヤ・フィリップス 28歳 男性 オリジナル人物

同盟軍准将。第三六戦隊司令官。国防委員長ヨブ・トリューニヒトのお気に入り。ダーシャ・ブレツェリと婚約中。ボロディン中将の抗命行為を支持し、長い撤退戦を闘いぬいた。アムリッツァ会戦で重傷を負う。小心者。小柄で童顔。真面目。努力家。対人関係の配慮に長ける。法律知識が豊富。部隊運営能力が高い。運用能力はそこそこ。用兵は下手。甘党。大食い。爽やかな容姿。

 

第三六戦隊関係者

チュン・ウー・チェン 34歳 男性 原作人物

同盟軍大佐。第三六戦隊参謀長。分析力と洞察力に優れたプロの参謀。作戦、情報、後方、人事のすべてに通じる。参謀長として采配を振るう。超マイペースで他人の視線をまったく気にしない。いつもパンを食べている。おっとりした容姿。緊張感皆無で軍人らしくない。身なりに無頓着。前の歴史ではビュコックを補佐してラインハルトと激戦を展開。マル・アデッタで壮烈な戦死を遂げる。

 

ハンス・ベッカー 31歳 男性

同盟軍中佐。亡命者。第三六戦隊情報部長。入院中にエリヤと知り合った元帝国軍の情報参謀。司令部のムードメーカー。帝国軍の内情に詳しい。社交性に富む。リーダーシップがある。垂れ目。背が高い。遠慮なく物を言うお調子者。

 

セルゲイ・ニコルスキー 36歳 男性 原作人物

同盟軍中佐。第三六戦隊人事部長。第二輸送業務集団から移籍した人事のプロフェッショナル。年長者として司令部の引き締め役を担う。公正な堅物。リーダーシップがある。長身で逞しい肉体の持ち主。前の歴史では帝国領遠征でスコット提督率いる輸送艦隊の参謀を務める。キルヒアイスの襲撃を受けて戦死。

 

シェリル・コレット 23歳 女性 オリジナル人物

同盟軍大尉。第三六戦隊司令官副官。エル・ファシルにおいて逃亡したアーサー・リンチの娘。副官の任をしっかり果たした。頭の回転が速い。機転が利く。引き締まった長身。無口で無愛想だったが、笑顔も見せるようになった。トレーニング好き。

 

クリス・ニールセン 25歳 男性 オリジナル人物

同盟軍少佐。第三六戦隊作戦部長代理。アンドリュー・フォークの推薦で宇宙艦隊総司令部から移籍してきた若手作戦参謀。部隊運用を担当。基本に忠実な部隊運用をする。純朴で生真面目。少食。

 

リリー・レトガー 38歳 女性 オリジナル人物

同盟軍中佐。第三六戦隊後方部長。ドーソンの子飼い。司令部のムードメーカー。後方支援や占領行政を担当。円満な人柄で協調性に富む。さほどやり手ではないが、調整能力が高い。緊張感のない話し方をする。

 

エドモンド・メッサースミス 24歳 男性 原作人物

同盟軍大尉。第三六戦隊作戦参謀。グリーンヒルの推薦で参謀チームに加わった。未熟だが意欲は高い。社交性がある。前の歴史では査問を受けているヤン・ウェンリーの救出に奔走していたフレデリカ・グリーンヒルを宇宙艦隊司令長官ビュコック大将に取り次いだ。

 

エリオット・カプラン 28歳 男性 オリジナル人物

同盟軍大尉。第三六戦隊人事参謀。トリューニヒト派幹部アンブローズ・カプランの甥。コネで伯父によって第三六艦隊司令部に押し込まれる。能力も意欲も完全に欠如。司令部のお荷物。お調子者だが気が小さい微妙な性格。空気を読まない。プロスポーツとテレビ番組と女性と週刊漫画にしか興味が無い。元ベースボール部のエース。

 

エドガー・クレッソン 50代(故人) 男性 オリジナル人物

同盟軍少将。第二分艦隊司令官。エリヤの上官。長く苦しい撤退戦を闘いぬいた。優れた戦術指揮官。アムリッツァ会戦で戦死。

 

ジャン=ジャック・ジェリコー 40代(故人) 男性 オリジナル人物

同盟軍准将。第二分艦隊参謀長。第二分艦隊と第三六戦隊の連絡役。味方の思惑に翻弄される自分の立場に絶望。アムリッツァ会戦終盤に沈みゆく旗艦に留まって死亡した。気が弱い。

 

個人的に親しい人

ダーシャ・ブレツェリ 27歳 女性 オリジナル人物

エリヤの恋人。同盟軍大佐。第十艦隊の分艦隊副参謀長。アムリッツァ会戦に参戦。エリヤと婚約中。遠征終了後に結婚する予定。士官学校を三位で卒業したエリート。反戦派寄りの思想を持つ。アルマの親友。同期のアッテンボローとは不仲。丸顔。目が大きい。胸が大きい。強引で後先を考えない。ストレートに好意を示す。性格が結構きつい。ファッションにうるさい。

 

エーベルト・クリスチアン 40代半ば 男性 原作人物

エリヤの恩人。同盟軍大佐。地上部隊で活躍した歴戦の勇士。エリヤを職業軍人の道に進ませた。政治に深入りしていくエリヤを危惧する。陸戦専科学校教官時代にアルマを指導した。根っからの軍人思考。無愛想。情に厚い。人相が悪い。前の歴史ではクーデターに参加して、スタジアムの虐殺事件を引き起こした。

 

イレーシュ・マーリア 33歳 女性 オリジナル人物

エリヤの恩師。同盟軍大佐。第三艦隊の分艦隊参謀長。士官学校卒の参謀。撤退戦の最中に行方不明となる。幹部候補生養成所を受験するエリヤの学力指導を担当し、努力の楽しさを教えた。教育指導能力に優れる。美人だが人相が悪い。180センチを越える長身。率直な物言いを好む。

 

アーロン・ビューフォート 48歳 男性 原作人物

同盟軍准将。航路保安のベテランで対海賊戦の経験が豊富。エリヤとはエル・ファシル脱出作戦以来の関係。下士官あがりの叩き上げ。管理能力に欠ける。実年齢より数年若く見える。気さくで懐の広い人物。沈着にして大胆。苦境でも軽口を叩ける。前の歴史ではラインハルトの親征軍をゲリラ戦で苦しめた。

 

フィリップ・ルグランジュ 40代 男性 原作人物

同盟軍中将。第一一艦隊司令官。同盟軍では珍しい無派閥の将官。全員で話し合いながら部隊を運営していくため、配下の結束力は高い。指揮官としても参謀としても有能だが、治安や政治には疎い。海賊討伐作戦でエリヤとともに戦う。感情表現が素直で愛嬌に富む。物分かりが良く、冗談を好む。顔は強面。前の歴史では救国軍事会議のクーデターに参加して敗死。

 

ジェリコ・ブレツェリ 59歳 男性 原作人物

ダーシャ・ブレツェリの父親。同盟軍大佐。フェザーン移民の子。第七艦隊所属の支援群司令官。下士官から叩き上げた後方支援のベテラン。敵中に取り残されたが、包囲を突破してアムリッツァまで脱出。白髪混じりの短髪。目が細い。やせ細っていて貧相に見える。正直。情に厚い。子供思い。前の歴史ではラグナロック戦役に際してJL-77通信基地司令官代行を務めた。

 

トリューニヒト派関係者

ヨブ・トリューニヒト 41歳 男性 原作主要人物

トリューニヒト派領袖。エリヤの後ろ盾。国防委員長。警察官僚出身の主戦派政治家。改革市民同盟非主流派の領袖。凡人のための世界を作るという理想を持つ。帝国領遠征中止キャンペーンを展開したが、継続派の策略の前に敗北。人の心に入り込んでいく話術の持ち主。大衆扇動の達人。蕩けるような愛嬌。人懐っこい笑顔。行儀はあまり良くない。その場のノリで適当な事をポンポン言ってしまう。長身。俳優のような美男子。人間のエゴに肯定的。前の歴史では最高評議会議長を務める。ヤンウェンリーと対立し、保身の怪物と言われた。

 

クレメンス・ドーソン 46歳 男性 原作人物

エリヤの恩人。同盟軍中将。国防委員会防衛部長。指揮官としても参謀としても優秀だが、独善的に過ぎるのが欠点。細かい口出しが多いため人望は薄い。政治的な策謀に長ける。神経質。几帳面。小心。小柄。感情に流されやすい。口髭が特徴的。前の歴史では政治家と結託して末期の同盟軍を牛耳った政治軍人。

 

スタンリー・ロックウェル 50代 男性 原作人物

同盟軍中将。統合作戦本部管理担当次長。トリューニヒト派の実力者。元ロボス派。前の歴史では数々の政治的陰謀に関与し、最後はラインハルトの怒りを買って処刑される。

 

ナイジェル・ベイ 30代 男性 原作人物

同盟軍大佐。トリューニヒト派の情報参謀。上昇志向が強く性格がきつい。前の歴史ではトリューニヒトの腹心として数々の陰謀に関与。

 

ジェレミー・ウノ 30代 女性 原作人物

同盟軍大佐。トリューニヒト派の後方参謀。派閥意識が強い。前の歴史ではヤンの部下として帝国領遠征に参加。

 

ロボス派関係者

アンドリュー・フォーク 26歳 男性 原作人物

エリヤの友人。同盟軍准将。宇宙艦隊総司令部作戦参謀。帝国領遠征軍作戦参謀。ロボスに心酔している。士官学校を首席で卒業したスーパーエリート。エリヤとの問答のさなかに発作を起こして倒れ、作戦指導から退いた。文武両道の達人。社交性も高い。真面目。謙虚。神経質。長身。ハンサム。前の歴史では世紀の愚策とされる帝国領侵攻作戦を立案して、同盟軍主力を壊滅させた。

 

ラザール・ロボス 58歳 男性 原作人物

ロボス派領袖。同盟軍元帥。宇宙艦隊司令長官。帝国領遠征軍総司令官。同盟軍屈指の用兵家で人心掌握にも長けた優秀な人物。トリューニヒトにも一目置かれる策略家。遠征継続に固執し、アムリッツァで決戦を挑む。ラインハルトを追い詰めるが。逆転敗北を喫した。豪放。肥満。将帥の風格がある。前の歴史では帝国領遠征で大敗を喫して、同盟軍主力を壊滅させた。

 

ウィレム・ホーランド 33歳 男性 原作人物

同盟軍少将。第三艦隊の分艦隊司令官。大胆で機動的な用兵を得意とする名将。功を焦って忌避を買い、閑職に回される。帝国領遠征実現に貢献。撤退戦ではモートンとともに味方の撤退を援護したが、戦闘中に行方不明となる。強烈な覇気の持ち主。天性のリーダー。大言壮語癖があり、自己顕示欲が強い。イレーシュとは士官学校の同期だが、仲は悪い。プロスポーツ選手のような逞しい長身。前の歴史では第三次ティアマト会戦で功を焦って突出しすぎて、ラインハルトに討たれた。

 

 シャルル・ルフェーブル 68歳 男性 原作人物

同盟軍中将。第三艦隊司令官。士官学校を出てから半世紀近く艦隊勤務を続ける生粋の軍艦乗り。重厚で隙のない用兵をする名将。アムリッツァ会戦ではヤンに次ぐ戦果をあげた。前の歴史では帝国領遠征で戦死。

 

カーポ・ビロライネン 35歳 男性 原作人物

同盟軍少将。ロボスの腹心。帝国領遠征軍情報主任参謀。前の歴史では帝国領遠征軍の情報主任参謀。

 

イヴァン・ブラツキー 50代 男性 オリジナル人物

同盟軍少将。ロボスの腹心。アムリッツァ会戦で第一二艦隊を使い潰そうとした。用兵家としては凡庸だが、粘り強さと運用能力に優れる。凡人が努力で到達しうる最高峰レベルの指揮をする。

 

アナスタシヤ・カウナ 20代 女性 オリジナル人物

同盟軍大佐。元後方支援集団参謀。アムリッツァ会戦において総司令部から第三六戦隊に派遣された監視役。

 

ポルフィリオ・ルイス 30代 男性 オリジナル人物

同盟軍少将。アスターテやアムリッツァで活躍した有能な指揮官。

 

シトレ派関係者

シドニー・シトレ 59歳 男性 原作人物

シトレ派領袖。同盟軍元帥。統合作戦本部長。軍部反戦派の大物。財務委員長ジョアン・レベロの盟友。清廉で厳格。帝国領遠征に反対。長身の黒人。前の歴史ではイゼルローン要塞攻略を実現したが、ロボスの帝国領侵攻失敗に巻き込まれて引退を余儀なくされた。

 

ドワイト・グリーンヒル 50代 男性 原作人物

同盟軍大将。宇宙艦隊総参謀長と統合作戦本部作戦担当次長を兼ねる。帝国領遠征軍総参謀長。ロボス元帥と結託して第一二艦隊の撤退要請をうやむやにしようとした。第一二艦隊と遠征軍総司令部の和解を仲介。あらゆる派閥に顔が利く社交の達人。軍部の安全装置と言われる良識の人だが、権謀術数にも長ける。前の歴史ではクーデターの首謀者となるが敗死した。

 

アレクサンドル・ビュコック 70歳 男性 原作主要人物

同盟軍中将。第五艦隊司令官。シトレの旧知。兵卒から半世紀以上かけて提督に上り詰めた大ベテラン。巧みな砲術指揮と粘り強さに定評がある。抗命行為によって通信封鎖を受けた第一二艦隊にマイクテストを装って情報を流す。アムリッツァ会戦ではヤンに次ぐ戦果をあげた。反骨精神が強い。前の歴史ではチュン・ウー・チェンとともにラインハルトと激戦を展開。マル・アデッタで壮烈な戦死を遂げる。

 

ヤン・ウェンリー 29歳 男性 原作主要人物

同盟軍中将。第一三艦隊司令官。シトレの腹心。若き天才用兵家。人事マネージメント能力も抜群に高く、強力な参謀チームを率いる。アムリッツァ会戦で最も戦果をあげた同盟軍指揮官。冷静沈着。無頓着。冴えない童顔。他人の期待通りに振る舞うことを嫌う。前の歴史ではラインハルトを苦しめた用兵の天才。

 

アレックス・キャゼルヌ 35歳 男性 原作主要人物

同盟軍少将。帝国領遠征軍後方主任参謀。シトレの腹心。同盟軍最高の後方支援専門家。部下を動かすのがうまい。会議を通して自分の考えを徹底する。前の歴史ではヤン・ウェンリーの後方支援を担当した。

 

フョードル・パトリチェフ 30代半ば 男性 原作人物

同盟軍准将。第一三艦隊副参謀長。エル・ファシル危機で活躍した。前の歴史ではヤン・ウェンリーの副参謀長。

 

ワルター・フォン・シェーンコップ 32歳 男性 原作主要人物

同盟軍准将。亡命者。第一三艦隊の陸戦師団長。ローゼンリッターの前連隊長。陸戦指揮、部隊運営に天才的な力量を示す。一人の戦士としても同盟軍最強。貴族的な風貌の美男子。優雅な物腰。言動と女性関係は奔放。大胆不敵で反骨精神旺盛。服従心、忠誠心とともに希薄。危険人物の中の危険人物。前の歴史ではヤン・ウェンリーの腹心として地上部隊を率いた。

 

カスパー・リンツ 26歳 男性 原作人物

同盟軍中佐。亡命者。最強の陸戦部隊ローゼンリッター連隊長代理。エリヤの幹部候補生養成所時代の唯一の友人。脱色した麦わら色の髪の美男子。白兵戦技と射撃術の達人。絵と歌がうまい。前の歴史ではヤン・ウェンリーに従って、ローゼンリッター最後の連隊長を務めた。

 

ウラディミール・ボロディン 40代(行方不明) 男性 原作人物

同盟軍中将。第一二艦隊司令官。帝国領遠征において、部下を救うべく独断での退却を決断した。撤退戦の最中に撤退戦の際に後続を断つために踏みとどまり、行方不明となる。ノーブレス・オブリージュを体現した名将の中の名将。紳士的な風貌。正統派の用兵家。前の歴史では帝国領遠征で奮戦の末に戦死した闘将。

 

ヤオ・フアシン 40代 男性 オリジナル人物

同盟軍少将。第一二艦隊副司令官。実戦派の提督。豪胆な人物。トリューニヒトを嫌っている。ボロディンから撤退戦の指揮を引き継ぐ。アムリッツァ星域到着後に総司令部に出頭。

 

アーイシャー・シャルマ少将 60代(故人) 女性 オリジナル人物

同盟軍少将。第一二艦隊後方支援集団司令官。飄々とした人物。ボロディンの抗命行為に加担。グリーンヒル大将と交渉して、第一二艦隊の指揮権を引き継いだ。アムリッツァ会戦で戦死。

 

ネイサン・クブルスリー 50代 男性 原作人物

同盟軍中将。第一艦隊司令官。宙陸統合作戦に長けた指揮官。ノブレス・オブリージュの意識が強い。前の歴史では同盟末期の統合作戦本部長。トリューニヒト派との確執に嫌気が差して引退。

 

その他個人的な関係者

グレドウィン・スコット 40代後半 男性 原作人物

同盟軍准将。第二輸送業務集団司令官。軍事輸送のプロ。帝国領遠征に参加。奇襲を受けそうになったが、辛くも逃れる。三次元チェス狂い。物凄く大人げない性格。前の歴史では帝国領遠征の際に輸送部隊を率いたが、キルヒアイスに奇襲されて戦死。

 

バラット 30代 男性 オリジナル人物

同盟軍軍曹。クリスチアン大佐の元部下。幹部候補生養成所を受験するエリヤの体育指導を担当した。単純。面倒見が良い。

 

ガウリ 30代 女性 オリジナル人物

同盟軍軍曹。軍所属のスタイリスト。エリヤの個人的な友人の一人。

 

ルシエンデス 40代 男性 オリジナル人物

同盟軍曹長。軍所属のカメラマン。エリヤの個人的な友人の一人。

 

ユリエ・ハラボフ 25歳 女性 オリジナル人物

同盟軍軍人。士官学校上位卒業のエリート。ドーソンの副官を務めた後、不祥事によって辺境に左遷。エリヤの無神経な言葉に深く傷つき、口もきかない間柄になっている。生真面目。繊細。すっきりした美人。無駄のない身のこなし。丁寧で細かい仕事をする。徒手格闘の達人。

 

マティアス・フォン・ファルストロング 70代 男性 オリジナル人物

亡命者。遠征軍総司令部顧問。門閥貴族の名門ファルストロング伯爵家の二二代当主。帝国の元フェザーン駐在高等弁務官。政争に敗れて同盟に亡命してきた。イゼルローン要塞でエリヤに占領政策に関するアドバイスをする。匂い立つような気品を全身にまとった銀髪の老紳士。神経が凄まじく太い。どぎつい冗談を好む。逆境も楽しめる楽天家。

 

ライオネル・モートン 45歳 男性 原作人物

同盟軍少将。第九艦隊副司令官。異数の武勲を重ねて二等兵から提督まで叩き上げた。同盟軍で最も多くの勲章を持つ提督と言われる名将。不屈の戦闘精神の持ち主。帝国領遠征に参加。撤退戦でホーランドとともに味方の撤退を援護したが、戦闘中に行方不明となる。実年齢より数年老けて見える。無骨な人物。

 

政界関係者

ジョアン・レベロ 61歳 男性 原作人物

財務委員長。経済学者出身の反戦派指導者。進歩党の重鎮。緊縮財政を主導し、聖域だった国防予算の削減に踏み切る。シトレ派と親密な関係にある。帝国領遠征に反対。帝国の謀略を見抜き、トリューニヒトと別に独自の遠征中止キャンペーンを仕掛けた。前の歴史では自由惑星同盟最後の最高評議会議長。破滅を回避しようとしたが、ヤン・ウェンリーを陥れようとして晩節を汚した。

 

マルタン・ラロシュ 50代 男性 オリジナル人物

極右勢力指導者。統一正義党代表。過激な言動で人気を集める反民主主義者。野党ながら帝国領遠征を支持。

 

ロイヤル・サンフォード 70代 男性 原作人物

最高評議会議長。主戦派指導者。改革市民同盟代表。閣僚経験、党務経験ともに豊富。調整能力に長けているが、リーダーシップには欠ける。ロボスとアルバネーゼが仕掛けた帝国領遠征を後押しした。前の歴史では選挙のために無用の出兵をして、国家に大損害を与えた。

 

ルチオ・アルバネーゼ 70代 男性 オリジナル人物

同盟軍退役大将。最高評議会安全保障諮問会議委員。軍情報部の実質的な支配者。同盟軍内部に巣食っていた麻薬組織の創設者。麻薬取引によって得た汚れた金と帝国情報を使って、政界のフィクサーにのし上がった。ロボス元帥と組んで帝国領遠征を仕掛ける。信義に厚く、部下や協力者は決して見捨てない。

 

ジェシカ・エドワーズ 28歳 女性 原作人物

代議員。反戦市民連合所属。婚約者の戦死をきっかけに反戦運動に身を投じ、テルヌーゼン補欠選挙で代議員に当選。火を吹くような弁舌と高いカリスマ性を持つ反戦派の新星。輝くような美貌。前の歴史では救国軍事クーデターのさなかにクリスチアン大佐によって殺害される

 

ヴァンフリート四=二関係者

シンクレア・セレブレッゼ 50歳 男性 原作人物

同盟軍中将。第十六方面管区司令官。同盟軍最高の後方支援司令官だったが、麻薬組織の浸透を許した責任を問われて辺境に左遷された。再起を目指して、新チーム結成に取り組む。パワフルだが逆境に弱い。前の歴史では帝国軍の捕虜となった。

 

エイプリル・ラッカム 50歳 女性 オリジナル人物

同盟軍元少将。グロースママの異名で知られる麻薬組織の最高指導者。軍の後方支援システムを私物化して、麻薬密輸に悪用した。帝国軍と同盟軍を操ってヴァンフリート四=二基地の戦闘を引き起こし、混乱の中で逃亡に成功。現在は行方不明。小太りで人の良さそうなおばさん。ユーモアに富む。

 

ファヒーム 50代後半(故人) 男性 オリジナル人物

同盟軍少佐。ヴァンフリート四=二基地憲兵隊副隊長。エリヤと対立しがちなベテラン憲兵。ヴァンフリート四=二基地司令部ビル防衛戦で身を挺してエリヤを救い、壮烈な戦死を遂げる。

 

ループレヒト・レーヴェ 30前後? 男性

帝国軍の憲兵。帝国のある重要人物の使者としてフェザーンに派遣され、エリヤにヴァンフリート四=二事件の真相を伝える。誠実で公正。正義感が強い。鋼のような自制心を持つ。法曹関係者っぽい容姿。

 

義勇旅団関係者

マリエット・ブーブリル 37歳 女性 オリジナル人物

エル・ファシル義勇旅団の副旅団長に登用された元従軍看護師。上品そうな美人。刺のある性格。トラブルメーカー。外面がとても良い。

 

エリヤの家族

ロニー・フィリップス 52歳 男性 オリジナル人物

エリヤの父。警察官。前の人生では逃亡者になったエリヤに冷たくあたった。

 

サビナ・フィリップス 51歳 男性 オリジナル人物

エリヤの母。看護師。前の人生では逃亡者になったエリヤに冷たくあたった。

 

ニコール・フィリップス 30歳 女性 オリジナル人物

エリヤの姉。前の人生では逃亡者になったエリヤに冷たくあたった。

 

アルマ・フィリップス 23歳 女性 オリジナル人物

エリヤの妹。同盟軍中尉。第八強襲空挺連隊所属。陸戦専科学校卒業後、わずか五年で中尉の階級を得た優秀な陸戦部隊のエリート。帝国領遠征に参加。端整な童顔。引き締まった長身。生真面目。素直。思い込みが激しい。異常に前向き。前の人生では逃亡者になったエリヤに最も冷たかった。醜く太っていて、今とは全く異なる容貌だった。

 


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