…
……
………
無限に広がっているように錯覚する暗闇。しかし、まったくの闇に閉ざされているというわけでもなく……遠く星々の煌めきが瞬いて見える。
宇宙。
いまだに人類がそのすべてを解き明かせないでいるその空間。その片隅で、いくつもの閃光が走り、爆発の華が開く。
眼下に青い星、地球を見下ろすそこで
右腕は根元から引きちぎられ、内部機構を守る堅牢な胴体の装甲はひしゃげ、あるい破壊されて脱落したのか内部のフレームをむき出しにしている。背中から伸びるサブ・アームが掲げるシールドを兼ねるスラスター。最初は二つあったそれもいまや片側がいずこかと吹き飛んでしまっていた。下半身を構成している鋼鉄の馬もまた、傷だらけで、4本ある脚のうち1本は半ばからへし折れて使い物にならず、潰された右目には光が灯っていない。
決して軽くはない損傷。だがそれでも首無しの戦意は折れるどころかむしろ燃え上がっているようで、唯一左腕に備える大型槍……柄元が肘から先と合体している……の穂先を怪物へと向ける。
―――厄介なフェザーファンネルは処理できた……。けど。
首無しは退治する怪物を注意深く見ながらも、心の中でそう呟く。怪物……終末を呼ぶ竜。白亜の巨竜。10位と並ぶ、上位一桁台への壁。……ジャバウォックの怪物。
ここまでの戦いで首無しは全身傷だらけだが、さしもの怪物も無傷とはいかない。四つある翼のうち二つは脱落し、右腕も肘から先が無くなっている。胴体の装甲も何箇所か壊れており、所によっては内部フレームにまでダメージが及んでいた。
……それでも怪物は、その力を削がれるどころか、むしろ力強さを増しているようにさえ思える。片側二つ、片側三つ、計五つの複眼はしっかりと首無しを捉えている。その視線に含まれるものは、冷たい殺意か……あるいは心震わす歓喜か。
視線が交差するのは一瞬だった。怪物が残った左腕を持ち上げる。その指先に五つの光が宿り、次の瞬間には超高熱の光の矢となって真空を切り裂いた。予備動作からその一手を読んでいた首無しは先行入力しておいた回避行動に移る。脚や腕の槍を動かして急速旋回、あるいはスラスター出力を調整することで加減速しビームの雨をかわしていく。かわしきれそうにないものは左腕の槍で直接弾くかダメージを最小限に抑えるために身を捩り当たる場所を調整する。掠ろうが装甲が融けようが死ななければ安い。
―――くっ、相変わらず、なんてデタラメ!!
数発のビームを弾いただけで槍が融けたのを見て、その威力の高さに首無しは内心舌打ちをした。度重なる修正で弱体化したとはいえ、それでもなお高い耐ビーム特性を持つナノラミネートアーマーの槍を融かすなど、いくらなんでもおかしいだろう。自重しろ、自重を。
融けて使い物にならなくなった槍をパージし、シールドを持つものとは別のサブ・アームを使ってバックパックの予備と交換する。残る槍は……あと1本。シルヴァ・バレト・サプレッサーを見て思いついたこのギミック、中々いい感じだと我ながら思っている。……壊れた槍の修理費は考えたくもないが。
ビームの雨をなんとか凌ぐと、今度は怪物の背中に生えるプレートのような翼が分解……否、分離し、推進装置も何もついていないはずの鋼鉄の板たちが、まるで意志を持つかのように首無しへと向かって飛んでくる。それは『強度の高いサイコフレームをファンネルにしたら強いんじゃね?』という頭の痛い発想から生まれた(のかどうかは不明だが)遠隔兵器、サイコプレートだった。
左腕と一体化している大型槍に内蔵されている機関砲で迎撃を試みるが、無駄に強固な空飛ぶ板たちは当然のように大口径弾を弾きながら突っ込んでくる。ふざけるな! と言いたいところだが、嘆いたところで
サイコプレートたちは編隊を組んで首無しを猛追する。万全な状態であれば、あるいは速度に任せて振り切れるただろう。しかし、手負いでは十分な速度が出せず彼我の距離がみるみる縮まっていく。追いつかれるまで後数秒か、あるいは数舜か……。
―――ッ!
突然、首無しが急制動を掛ける。そんなことをすれば当然強烈な慣性が働き大変なことになるのだが、心臓部のエイハブ・リアクターが持つ慣性制御能力を最大限に働かせることでその負荷を最小限に抑え込む。それでもかなりの負担が機体全体に掛かり、ただでさえ戦闘の損傷でガタの来ていた機体が軋みを上げる。猟犬のように追いすがっていたサイコプレートたちも反応できずに明後日の方向へとすっ飛んでいく。その際にガリガリと装甲表面を削り、耐久値がわずかに減少するがこの程度なら必要経費だと割り切れる。
サイコプレートが戻ってくる前に素早く反転。槍を構え直してフルブーストで怪物を目掛けて突撃する。
怪物はそれすらも見越していたとばかりに大口を開けていた。上下連装式に改造された大口径ビーム砲にエネルギーが収束し、次の瞬間には目も眩むほどの閃光が放たれる。直撃を受ければ、ナノラミネートアーマーの鎧を纏う首無しとて数秒と持たずに融解し蒸発するだろう。
なれば―――
最大速度を維持しつつ、首無しはあえて必滅の閃光に突っ込んでいった。一見すれば自棄になって勝負を捨てたかのようにも思えるその行動。しかし、首無しは脚とシールドのスラスターを細かく動かし、推力方向を変更することでその一射をかわして見せた。極太のビームに沿うように、螺旋を描くようにして、ただひたすらにまっすぐに怪物の喉元に食らいつかんと、その心の臓に槍を突き立てんと、一筋の流星になって飛んでいく。
ビームの余波で装甲が融け、フレームが融け、スラスターが爆散して脚が、シールドが脱落しようとも。
そして、怪物の吐き出す熱線も無限ではない。強力なビーム兵器は、その照射時間が長ければ長いほどにその後やってくる硬直時間も長くなる。もちろんこれはスキルや作り込みによって短縮できるものであるが……絶対に隙はできる。GBNのシステム上、
操作を受け付けない僅かな時間。それが例え数秒しかないとしても……拍動する心臓へと刃を突き立てるには十分にすぎる。
果たして怪物は熱線を吐き終えた。照射後の僅かな待機時間が発生し、この間だけ
―――だが、首無しの槍が怪物の心臓を貫くことはなかった。巨体の陰に隠されていたサイコプレートが、寸でのところでその切っ先を受け止め逸らしたのである。
待機時間中は本体は操作を受け付けない。だが、本体から分離して行動する遠隔操兵器などについてはその限りではない……。GBNのシステムは複雑で、また時として理不尽なものなのだ。
最早万策尽きた。渾身の一撃も不発に終わり、いまここに勝敗は決した。怪物が左腕を持ち上げ、その指先に光が灯る。
悔しい。
あと少しだったのに。
遠隔操作兵器の仕様ずるくない?
次は負けない。
様々な言葉が首無しの脳内を巡る。そのどれもが口をつくことはなかったが……そもそも口のある頭がない……最後にはこの言葉へと収束する。
―――これだからガンプラバトルは面白い。
首無しの意識を、灼熱の閃光が白く塗り潰していった。
………
……
…
「―――というわけで、フォース『ナイトレイド』のリーダー「首無し」さんとのガンプラバトルのアーカイブよ。亡者たち、どうだったかしら?」
『うぉぉぉ!』
『8888888』
『首無しさん善戦したなあ』
『無慈悲なサイコプレートくんェ・・・』
『首無しさんっていま順位64位だっけ? いま順位13位のクオンちゃん相手にここまで食い下がれれば、もう立派なトップランカーじゃなイカ?』
『いうてあの人はリアルが忙しいとかで昇格戦あんましてないだけだからなあ。正直ランキング100位以内の順位はあてにならんよ』
先日行われたガンプラバトルのアーカイブ再生が終わり、頭にヤギのように内側に向けて丸まった角が生えた黒いロングドレスの少女……クオンは開いていた放送画面のコメント欄へと目を向けた。
内容は先ほどのガンプラバトルの感想や、対戦相手であるダイバー「首無し」の健闘を称えるもの、自分ならどう戦うかを長文ご無礼しているものなど様々である。クオンはそれらを流し読みしつつ、古びて朽ちた玉座に腰かけると、ストレージからティーセットを取り出してカップに紅茶を注いだ。温かい紅茶の入ったカップからは、グラフィック班が心血を注いで再現したのであろう白い湯気が立ち上って揺れている。
「ん……いい電脳茶葉だわ……。味は……薄いのが残念だけど」
そんなことをひとりごちながら、コメント欄を見る。亡者たち……つまりはリスナーである……はいまだに議論に花を咲かせている。かなりの速度で放送画面の上を大量のコメントが次から次へと流れていく。中には「クオンちゃんが紅茶を飲んでる!」「放送中に紅茶を飲む女」「優雅だなー()」というコメントがチラホラと混ざっていたが……すぐに他のコメントの濁流に流されていき、飲み込まれて消えていった。
「ゲームの中で紅茶を飲んで味がする。不思議なものねー」
GBNは電脳空間、仮想空間の世界である。とはいえ、システム上の都合かその五感はある程度肉体にフィードバックされるようになっている。故にGBNでは、アレルギーの問題などで食べるものが限られる人であっても、何の気兼ねもなく食べ物を食べ、飲み物を飲める。あるいは、GBNでしか味わえない珍味を求めて方々のディメンションやエリアへと出向く物好きもいるらしい。
それがいかなる技術によるものなのか、クオンには想像もつかない。例え説明されたとしても、きっと一ミリも理解できないだろう。高度に発展した科学はうんたらというやつだ。そもそもからして、日常で何気なく使っているスマートフォンやパソコンだって、実際のところそれがどういう構造をしていて、どういう原理と理屈で動いてるのかなど半分どころか一割だって理解せずになんとなく使っているものだ。だからそういうのはわかる人がわかっていれば、それでいいんじゃあないか……漠然とそんなことを考えながら電脳紅茶を嗜むのであった。
『そういえばクオンちゃん、ナイトメアハロウィンからアライアンスの申し入れされたんだって?』
「ん……? ええ、来たわよ。いまは保留にしているけれどね……。あのフォースの人たちって、ほら、変人揃いでしょう? そんな人たちと同類に思われるのはちょっと、ね……」
『草』
『言葉選んだね』
『ビルドキチっていっていいんやで?』
『シャフリヤールやチャンピオンも引かせる変人とは・・・』
『あまりのビルド狂いっぷりに、あのシャフリヤールですらドン引きしたとかいう逸話ほんと好き』
フォース『ナイトメアハロウィン』。
ペリシア・エリアの人々に代表されるように、狂人めいたビルダーが結構な割合でいるGBNにおいても「ぶっちぎりでやべービルド狂いの集まり」と称されるダイバーが所属していることで有名なフォースである。
曰くデンドロビウムを3体組み上げただの、二日でOZの大型輸送列車『マンモス・エキスプレス』を中のリーオー込々でフルスクラッチして見せただの、いつかの配信枠で『負けた数だけリーブラ作る凸待ち配信』を行った結果13体ものリーブラ(※ガンダムWに登場する超巨大宇宙戦艦)をフルスクラッチで製作しただの、ビルド狂いを象徴するエピソードには枚挙にいとまがない。しかもそれのどれもがかなりの完成度を誇っているのだから恐ろしい。そんな感じなので、一部で『量産型カイザー』なるあだ名で呼ばれていたりする。
『んー、でも、クリエイトミッションのためにサイコ・ガンダムMkⅣG-ドアーズをスクラッチしたり、50機近いプルーマ作ったりしてるクオンちゃんも十分ビルド狂いだと思うけどにゃー』
「え? それくらい普通でしょ?」
『え』
『え』
『え?』
『ごめん、ちょっとなにいってるかわかんない』
『草』
『ファッ!?』
『草』
『(普通じゃ)ないです』
こてん、と小首を傾げて「それくらいはみんなやってるでしょう?」と言いたげに返事をするクオン。最も、コメント欄は当然というかなんというか困惑した反応が多数を占めていた。(なお、中には賛同するコメントもいくつかあった。ビルダー、怖いなあ!)
「えー? ほんとに? ウソついてない? 『ゾディ・アック』作ったことない?」
『いや草』
『しれっととんでもねぇもん作ってて草ァ!』
『これは頭ナイトメアハロウィン』
『褒めてんのかけなしてんのかわかんねえ・・・』
『ゾディ・アックって200mあるんですがそれは』
『プラモ用にスケールダウンしても相当な大きさだね』
「えー……。みんなゾディ・アック作らないんだ……そうなんだ……。通りで学校のみんなが驚いてたわけだ……。そっかー……」
思わず配信中ということも忘れて素に戻るクオン。そんな彼女の様子に、コメント欄が別の意味で荒ぶりだす。しばらくしてからそれに気づき、んんっと咳払いを一つ。配信者としての、そしてダイバーとしてのクオンを取り繕う。
「ま、まあ。私は、我は、あれよ、終末を呼ぶ竜が現世に遣わした端末だから? 故にあなたたちのような一般亡者とは、その、あれよ、えーと……そう、感覚のズレ! があるのよ。わかるかしら?」
……取り繕……えなかった。
『キャラブレブレですよ』
『かわいい』
『ポンコツゥ・・・』
『ポンコツクオンちゃん助かる』
『今日のポンコツ配信はここですか』
『†終末を呼ぶ竜の端末†』
『やめてさしあげろ』
「えぇい、うるさいわねあなたたち! セミ・サイコ・シャードで消し飛ばされたいのかしら!?」
『クオンちゃんにやられるなら本望です』
『我が亡者人生に一片の悔いなし』
『おこなの?』
『おこクオンちゃんも好き』
「ぐぬぅ……」
委縮するどころか逆に盛り上がるコメント欄の亡者たち。時間もいい頃合いだし、そろそろ枠を閉じようか……そう思っていた矢先、
『失礼。ここでは初めましてになるのかな。』
『ん?』
『初見さんかな? いらっしゃいませー!』
『お茶どうぞ ( ^^) _旦~~』
『新しい亡者候補がやってきたか』
「あら、初見さん? いらっしゃ……ブフッ!?」
初見さんらしきコメントのIDを見た瞬間、クオンは飲んでいた電脳紅茶を思いっきり吹き出した。幸い(?)にも浮遊モードに設定していたハロカメラには掛からなかったものの、苔むした石床に紅茶がシミを作る。あ、これ後で怒られるやつ……と思ったが、これは不可抗力であって私は悪くない。
『ブフ?』
『氷の魔法かな』
『配信中に飲み物吹き出すとか、どこぞの吸血鬼お嬢様みたいですねえ・・・』
『ちょっとキャラ被ってるしな』
『あっちと違ってガレージキット売る側じゃなくて買う側だけどな』
『盛大に吹き出したけど、大丈夫かい?』
『配信主を心配する初見さんやさC』
『電脳紅茶は気管支に入ったりしないから安心安全』
「大丈夫じゃないわよキョウヤ。あなた何しに来たのよここに」
ビシッ、とカメラを指差していうクオン。彼女の口から飛び出した「キョウヤ」という名前に、コメントがにわかに盛り上がりを見せる。
『え、キョウヤ? キョウヤってあのキョウヤ?』
『いやまて、まだチャンピオンだと決まったわけではない』
『うむ。キョウヤという名前はGBNでは結構見かけるしな』
『せやせや』
『それよりもクオンちゃん、親しそうな感じしない?』
『うむ』
『これは知り合いが放送に来てびっくりして吹き出したんかな』
『あー』
あ、やべ。と思ったときにはもう遅い。後の祭りとはまさにこのこと。時よ戻れと念じても悲しいかな、時間は巻き戻ったりしない。えぇい、ままよ……! とコメントの流れに身を任せ同化する。
『君の配布しているクリエイトミッションについての件なんだが、考えてはくれたかい?』
「前にも言ったけど、無理よ。私も忙しいし……いつでもあなたに付き合えるわけじゃないもの」
『そうか。まあ無理強いはしないさ。無理を言ってるのはこちらだからね。』
「自覚はあったのか……」と、ジトりとした目でコメントを睨む。
『突きあう?』
『ガンプラバトルかな』
『俺もクオンちゃんと突きあいたいなあ』
『じゃけんトップランカーになりましょうね~』
『無理です・・・(万年500位台)』
『いや草』
『500位でも十分高い定期』
「というか、それを言うためだけにわざわざ? メールで済む話じゃないの」
『僕もそうしようかと思ったんだけどね。たまたま開いていたGチューブのトップページに君の放送がおススメされていたから、ついね。』
いや、ついじゃないが。言葉を飲み込み、代わりにため息を吐き出す。バトルの時は的確にこちらの狙いをつぶしに来る戦闘マシーンのような男なのに、バトル外ではどこか抜けているというか、天然っぽいところがある。……そういうギャップが、多くの人に慕われる要因なのかもしれないが。
『ああ、そうそう。この前GPDのショップ大会で君を見かけたんだが。』
「……え?」
『確か、ガンダムベルフェゴールのカスタム機を使っていたと記憶しているんだが、あの機体はGBNでは使わないのかい?』
『GPDのショップ大会?』
『ほぅ、ガンダム・ベルフェゴールですか。さすがですね』
『GPDまだ稼働してるところあるのか・・・』
『有名どころだとキリシマホビーショップかな。品ぞろえ豊富だし、限定販売されてるガンプラもあるから気になったら行ってみるといいゾ』
「ベルフェゴール? な、なんのことやら……。人違いではありませんか?」
『敬語草』
『目が泳いでますよ』
『バーチャルなのに汗かいてるのすこ』
『汗助かる』
『てか、ガンダムベルフェゴールってキット未発売だよな。・・・作ったんか?』
『ゾディ・アック作る女やぞ?』
『それな』
『ふむ、ゾディ・アックを? GBN広しと言えど、中々お目に掛かれない機体だな・・・。一度戦ってみたい。』
『食いついてて草』
『やっぱ好きなんすね~』
GPDショップ大会。なんとなしに見ていたスレッドで話題になっていたため、ちょっとしたお忍び気分で参加したのは確かだ。知り合いに見つからないよう鉄華団ジャケットと野球帽で変装し、深夜テンションでスクラッチして鉄血のオルフェンズ風に改造まで施したガンダムベルフェゴールスファーギ(スファギ=ギリシャ語で『虐殺』の意味)を投入したのも。
結果は惜しくも予選敗退だったが、楽しかったからヨシ!
もっとも、ショップ大会に参加していたことは誰にも言うつもりはなかったし、知り合いとも会わなかったので油断していた。
ていうか、なんでその話題をここで唐突に投げ込んでくるんだこの男は。それこそメールでいいだろう。いやメールでされても返答に困るのだけれど!
ゾディ・アックのことも知られたし、これせっつかれるやつじゃん面倒なことになった・・・と思いつつ確認すると、配信残り時間は残りわずかとなっていた。いつもなら延長してもう少し続けるところだが、今日はこれ以上続けると何を言われるか分かったものではないのでここでお開きにしようそうしよう。
「さ、さあ、亡者たち! 今回はここまでにするわ。それでは良き
『あっ、おい待てい』
『逃げようとしてて草』
『いやー、今回も楽しい配信でしたね・・・』
『これは伝説になるで』
『お疲れ様。いい配信だったし、僕の方でも何人かのダイバーにおススメしておくよ。』
「やめて―――!?」
無情にも配信時間が切れ、クオンの叫び声は画面の向こうに届くことなく空しく消えていった。
数日後、シャフリヤールやロンメル、そしてテンコ様と言ったトップランカーの面々がコメント欄に顔を出し、亡者たちは大いに盛り上がりクオンは過呼吸になりかけたことをここに記しておく。
チャンプさあ・・・。
※ダイバー、ガンプラの設定はハーメルン内の「ビルドシリーズ」系二次創作に限り、良識の範囲内で自由に使用して頂いて構いません。
【首無し】
個人ランク64位にして、フォース『ナイトレイド』のフォースリーダーを務めるダイバー。性別は不明だが、リアルは女性らしい。
アバターはその名の通りに『首無しの騎士』をイメージしたもので、ロールプレイの一環なのか基本的に喋ることはない。意志を伝える時はジェスチャーか、あるいはチャットを使う。
使用ガンプラは『ガンダム・キマリスヴィダール』を首無し騎士風に改造した『スリーピー・ホロウ』。
ガンプラネーム:スリーピー・ホロウ
ベースガンプラ:HG1/144ガンダム・キマリスヴィダール
搭乗ダイバー:首無し
武装:
大型ショットランサー
―200mm機関砲
専用ブレード
ショット・アンカー
滑空砲(右腕の小型シールドに内蔵)
特殊能力:
分離(馬型のサポートメカと分離可能)
サブ・アーム
ナノラミネートアーマー
ガンプラの備考:
フォース『ナイトレイド』のリーダー首無しが使う改造ガンプラ。
機体名にもなっている『スリーピー・ホロウ』とは、首を斬られて死んだ後に『首無しの騎士』になって復活したと伝説に語られるドイツ人騎士。彼は光る目を持つ馬に乗って森の中で犠牲者がやってくるのを待ち続けているのだという。
その名の通りに首・・・頭部パーツは存在せず、
主武装は左腕と一体化した大型のショットランサー。基部には大口径機関砲が内蔵されている。槍の部分は交換可能になっており、バックパックのサブ・アームを使って予備のものと交換する。
フォース名:ナイトレイド
フォースランク:770位
フォースリーダー:首無し
概要:
人外系アバターを使うダイバーが集うフォース。加入条件はただ一つ『人外要素を一つでも持っていること』。それ以外は特にこれといった縛りもなく、全体的にゆるーい雰囲気を持つ。そんなフォースなので、色々と良くない噂もあるC&Cのことも快く受け入れている。
フォースメンバー
首無し(リーダー)
使用ガンプラ:スリーピー・ホロウ
ルゥルゥ
使用ガンプラ:???
C&C(カンパネルラ・クラウン)
使用ガンプラ:J&J(ジョーク・ジョーカー)
バトローグ
-
GPD配信(キリシマホビーショップ)
-
クオンVSクーコ
-
クオンVS首無し
-
グランダイブチャレンジ(E・D)
-
ロータスチャレンジ(E・D)
-
激闘!SDガンダムタッグバトル!