では、どうぞ
「~♪」
「ここでいいかな?巴」
「兄貴もうちょっと左かな」
「OK」
今日はあこちゃんの誕生日!そして今日あこちゃんは学校のお友達とお出かけ中!今の内に誕生日会の準備をしなきゃ!
「ところで兄貴、あこにあげるプレゼントは何にしたんだ?」
「あぁ、本当は何か買ってきてプレゼントにしようかなっても考えたんだけど、やっぱり作った方が気持ちが伝わるかなって思ったから、頑張って作ってみた」
そういうと進は用意したダンボールの中から糸で出来た絵を取り出す。その絵にはかっこよくポーズをきめているあこと『誕生日おめでとう!』とあった。
「うぉっ!?凄いな兄貴!」
「睡眠時間を削ってやっと一昨日完成したよ~。でも、これで喜んでくれるといいな」
「絶対喜ぶって!!本当に凄いぜ兄貴!」
「ありがとう。巴は何をプレゼントするの?」
「あたしは、これをプレゼントするぜ!」
「それは、はっぴ?」
「そう!あこがあたしと一緒に夏祭りで太鼓叩きたいって言ってからさ、一から作ってみた!」
「つ、作った?!」
「いや、兄貴はそれ以上に凄いもの作ってるって…………」
「全然だよ………よし、しっかり準備をすませて、あこちゃんをしっかり喜ばせよう!」
「おう!」
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※2時間後
「ただいま~っ!ってあれ?真っ暗」
そうあこが辺りを見渡していると、入ってきたドアが閉まる。
「わわっ!真っ暗で何も見えないよ~!!」
あこがそう言うと、廊下の壁に青い文字が浮かび上がる。
「ええっと、『このまま20歩進んで』………?」
あこは少し疑いながら暗い廊下を進んでいく。
「………………?」
あこがその場で止まった瞬間
パンッ!!パパンッ!!
部屋が明るくなり、クラッカーが鳴り響く。
「「あこ(ちゃん)!!誕生日おめでとう!!」」
「お兄ちゃん!お姉ちゃん!」
「はいっ!これ僕からのプレゼント!」
「わぁっ!ありがとう!!すごっ!!何これ!?」
「糸で頑張って作ったあこちゃんの絵だよ」
「糸!?凄すぎるよ!?」
「あたしからのプレゼントはこれだぜ!」
「はっぴだ!!ありがとう!!」
「あたしも初めてはっぴ作ってみたんだけど、どうかな?」
「うん!サイズもピッタリだよ!!本当にありがとう!お姉ちゃん!」
「あぁ、そう言ってくれて嬉しいよ!」
「じゃああこちゃん、ここに座って」
「うん!」
あこが椅子に座る
「最後は、これ!!」
進が白い箱をあこの目の前の机に置く。
「………?」
「じゃーん!!」
箱の中身を取り出し、出てきたのは砂糖菓子で作られたあこそっくりの人形が乗ったブルーベリータルトだった。
「巴と僕で作ったケーキだよ!」
「あぁ、あこの誕生日だからめちゃくちゃ頑張って作ったぜ!」
「お兄ちゃん………お姉ちゃん………///」ポロッ
あこの目から少し涙が出る。
「わわっ!大丈夫か!?」
「ううん、嬉し泣きだよ………!///」
涙を拭うあこ。
「じゃあ改めて」
「「あこ(ちゃん)!誕生日おめでとう!!!」」
「お兄ちゃん………!お姉ちゃん………!本当にありがとう!!///」
あ、8月に夏休みのお話しを投稿する予定です…………