「暇だ………」チョコン
今日は二人とも練習でいない。僕は家で一人留守番をしている。前にリサさんが来て出来なかった掃除もして、洗濯物も干して、やることがなくなってしまった。
「……………そうだ!」ピコーン!
この町をもっとよく知る為に外出しよう!
________________________________________________
~商店街~
って思って外出してみたけど…………
「これ全部の場所回るのに何時間かかるんだろう………」
流石に元気がなくなってきた。商店街までくるのに結構かかるんだよ?それなのに他の場所に行くのはちょっと………う~ん…………
「考えるとお腹空いてきた…………ん?」スンスン
パンの香ばしい香りが進の鼻をくすぐる。
「パンの匂い?パン……………あ!」
進は何かを思い出し、パンの匂いを頼りに、商店街を見渡す。そしてパンの匂いが出てる店を見つけると、そこに歩いて向かう。向かった先には
「やっぱり[山吹ベーカリー]だった…………」
山吹ベーカリー、そこには『Poppin'Party』のドラムの山吹沙綾(やまぶき さあや)さんがいるパン屋だ。
確か、チョココロネがめちゃくちゃ美味しいって言われてるし、そして他のパンの種類も豊富だと思うし、入らない理由が無いね!
迷いもなく店のドアを開ける。すると直後にパンの香ばしい匂いが漂う。そこにはたくさんのパンとチョココロネがあった。
「いらっしゃい!」
そして元気よく聞こえる声、いたのは山吹沙綾さんだった。
「って、進さんじゃないですか!お久しぶりです」
「ど、どうも………お久しぶりです………」
どうやら沙綾さんにも会ったことがあるようだな。……………あ。敬語で話しちゃった。
「……………?何か違和感あるような無いような………?」
こうなると思ったよ………
「何か、前より丸くなった気が………?」
「えーっとですね、今まで皆に迷惑かけてるなって思って、今後は改めて、皆のことも考えて生きていこうって思いまして………」
「そ、そうなんですか………」
あれ?ちょっと引かれてる?
「と、とりあえず、今日は何を買いに来たんですか?」
話し変えられた?何で?……………まぁ、いっか。
「チョココロネが久しぶりに食べたくなったから、買いに来たんです」
「それならちょうど、出来立てのチョココロネがあるのでお持ちしますよ」
「あ、じゃあお願いします」
「じゃあ、ちょっと待ってて下さい」
そう言うと沙綾さんは奥の方に行ってしまった。それにしても色々なパンがあるな。チョココロネだけじゃなくて他のパンも買っていくのもありだな…………迷うからまた今度にするけど…………あ、これ凄ッ。星形のパンあるじゃん。どうやってんのこれ?
「お待たせしました。あ、そちらもお買い上げになりますか?進さん」
「あ、いや……どうやってこれ作ったのか気になって」
「あ~………それはですね、香澄が『星形のパンがあればもっとキラキラドキドキすることが浮かぶから紗綾作ってよ~』ってことで作ってみたんです」
「よく作れましたね…………」
「だいぶ難しかったですが、何とか作れました」
「よし、じゃあこれも3つお願いします」
「ありがとうございます。袋はどういたしますか?」
「袋もお願いします」
「分かりました…………よし、じゃあこちらになりますね」
「すいません。ありがとうございます」
「あ、あとこれもどうぞ♪︎」スッ
紗綾は別で白い袋に入ったパンを渡した。
「………?これは?」
「そちらはサービスですので、家に帰ってからのお楽しみです♪︎あ、勿論あこちゃんと巴の分もありますから、分けて食べて下さい♪」
「いやいや、悪いですよそんな………」
「良いんですよ、あとこちらがお釣です♪」
「あ、どうも………っ?」
紗綾からお釣を貰おうと手を出すと、お金を落とさないようにする為に両手で渡すのだが、少し手首をなぞるように紗綾は進にお釣を渡した。
「また、入らして下さいね♪︎」
「え、あ………はい………?///」
少し照れながらお釣を貰い、店を出る。
「ありがとうございました~♪」
その声を聞いた進は少し急ぎ足でその場を後にした。
「何があったか分からないけど…………今の進さんの方が良いかも♪」
_______________________________________
~夕方~
「紗綾さんって………あんなキャラだったかな……?」
ポピパのメンバーの中だと確かに明るくて面倒見が良いお姉さんって立ち位置だと思うんだけど………うーん………?
「若干イメージが違うような……………ん?」
「ふぇぇ…………どうしよう………」ジワッ
「嘘やん………………」
進の目の視界に入ったのは、水色の髪で少し涙目になっている少女。その人はハローハッピーワールドのドラム担当、松原 花音 だった。
自分の中だとまだバンドリのキャラ全員高校生だと認識しちゃいますね。