「げほっげほっ………」
(ちくしょう………こんな時に…………)
風邪をひいてしまった巴。本来であれば今日は自分の誕生日であり、午後に大好きな兄と二人でデートの予定だったのだ。
「げほっげほっ………あー……ちくしょう………蘭達にも迷惑かけちまうな………」
巴は怠くて重い身体を動かし、スマホを操作してLINEを見る。Aftergrowのグループ内では、巴に対して励ましの言葉が多くあった。
「皆、本当にありがとな……」
(朝は無理して身体起こして兄貴とあこには大丈夫って言ったとはいえ、結構しんどいな…………)
その無理が響いたのか朝よりも身体が動かせず、ベットに寝ていた。
(ったく………前の風邪よりもタチが悪いな……)
「ゲホッ!ゲホッ!」
咳が止まらない。やはり風邪が悪化してしたのだ。
(やっべぇ………本当にマズイかもな……)
すると、玄関の鍵を開ける音が聞こえ、足音がそのまま巴の部屋まで続き、ドアを開ける)
「大丈夫だった?巴」
優しい笑顔で来たのは、兄である進だった。
「な、何で……学校は…ゲホッゲホッ!!」
「こらこら、病人は安静にしてなきゃ」
(優しい口調で注意しながら、起き上がろうとする巴を支えながらベットに寝かせる)
「巴の事が心配だったから、事情を話して帰らせてもらったよ」
「ご、ごめんな……兄貴に迷惑かけちまって……」
「いいんだよ。こっちこそごめんな……妹が風邪で寝込んでるのに一人にするなんて……」
「そ、そんなことねぇよ…ゲホッ!」
「無理に話さないの、ほら」
すると進は巴のおでこにに熱さまシートを貼ってあげる。
「そのまま寝てなよ、ね?」
巴の熱くなった手を優しく握りながら言う。
「っ////」
あまりのことに巴は更に顔を赤らめ、大人しくなる。
「こうしててあげるから」
すると進は巴の頭を撫でながら子守唄を唄う
「……………」
巴は、それを聞きながら安心したように眠る。
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~三時間後~
「…………!」
目を覚ます巴。まだ完全には風邪は治っていないが、ある程度身体は軽くなっているのに気づく。
「……………兄貴……」
手を握っていた筈の兄が居なくなっている。だが、その不安はすぐに消える。
「よっと………あ、おはよう」
兄は巴の為にお粥を作ってきてくれたのだ。
「あ、兄貴……………」
「良かった。体調が良いなら、今食べる?」
「あ、う、うん……///」
少しだけ頬を赤らめる巴。
「じゃあ、今日は巴の誕生日だから、サービスしてあげるよ」
「へっ?」
すると進はスプーンでお粥をすくい、巴の前に差し出す。
「はい、あーん」
「えっ!!??////」
また顔を赤らめる巴。
「…………?」
キョトンとする進。
「あ、あーん……///」
巴は口を開けると、そこに進がお粥を食べさせてあげる
「んっ………んまい………///」
「うん、良かった♪︎」
「で、でもこれ以上は……………ッ!!///」
そのまま巴はスプーンを進から取ろうと考えたが、この状況、この部屋には自分と兄しか居ないことを考え、一つの答えを出した。
「や、やっぱ…………食べさせて…………////」
久しぶりに、大好きな兄に甘えることにしたのだ。
「うん、良いよ」
進は優しい笑顔でそれに答えるのだった。
その後の進
「めちゃくちゃ緊張した~!!/////」