Infinite・Sentinel   作:大鳳

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 修正したものです。


1話 クラスの男子が二人しかいないんですが

  

  季節は4月。世間一般ては、入学式が行われているだろう。

  

 

 

  駄菓子菓子!!入学式を終えた俺は、深刻な問題に直面していた。家の鍵の閉め

  忘れ?

 

  多分閉めたし大丈夫だろう。

 

  いやいや、そんなもんじゃぁございません。

 

  

  クラス36人のうち男子は俺含めたった二人しかいないんですぜ?

 

 

  ホントになんでこんなことになったのか、俺は思い返してみることにした。

 

 

 

   ~~~~~~~~◇~~~~~~~~

 

 

 

 

  『IS』通称『インフィニット・ストラトス』

   

 女性にしか使えないパワードスーツ。

 

 世間にそれが発表されると世界各国はこぞって女性優遇政策を打ち出し始めた。

 

 女性のご機嫌取りを狙ったものだろう。一部からは行き過ぎた優遇政策に反対の

 意見があったようだが無理やりそれが押し通されたようだ。

  

 女性=偉いという構図が世の中の残念な女性の方々に浸透した頃に変化が起きた。

 

 今まで女性にしか扱うことができないとされていた中でISを動かすことができる男

 子が発見された。

 

 それはもうすごい騒ぎだったのを覚えている。

 

 そんなことがあってか国が全国で『男子操縦者調査』なるものを行った。

 

 仕方ないので俺もじいさんの会社でそのテストを受けることにした。

   

 『オムラテック・グループ』それがじいさんが会長を務めている会社の名前だ。

 

 元は祖父の代まで義手、義足などを作っていたが昭和の時に培って来た技術を使い

 

 様々な製品を製造し販売しているうちにいろんなところと提携したり合併したりし

 

 てグループ企業22社を傘下に収める大企業に成長していたらしい。

 

 大企業になっても消費者の目線になって商品を作る精神を忘れていない。

 

 そんな祖父だが今年で70後半になるというのにムキムキのじいさんなのである。

 

 両親を無くした俺を育ててくれているので反抗する気は起きない。つかできない。

 

 じいさんの好意によって会社でその長ったらしい名のテストを受けることができた

 

 

 

 初めて目にしたIS(打鉄というらしい)はまるで中世の鎧の様に鎮座していた。

 

 仕えるべき主を待っているように。

 

 テストはISに触れるだけど良いのだそうだ。

 

 こんなんで動くわけねーだろと思いながら触れた。

 

 触れた時に異変は起きた。夥しい数の情報が頭の中に流れ込んできた。

 

 その情報が見せる世界はまるで・・・。

  

 

 

 

  ~~~~~~~~~~◇~~~~~~~~~~

 

 

 

 

  「・・・・君。」

 

 

  ん?

 

 

  「冬月蓮也君。」

 

  うおっとォ、いつの間にかトリップしていたようだ。

 

  頭を振りながら席を立ち自己紹介を始める。

 

 

  「ドーモ。冬月蓮也です。趣味は、ひよこのオスメスの選別をすることです。」

 

  そこまで言ったところで女子の目線が訴えているものに気づいた。

 

  『それだけじゃないよね?』、『もっと他には?』などである。 

 

 プレッシャーに勝って・・・ないね。

 

 

  「・・・これで終わります。」

 

 

  周りが、一斉にずっこけたぞ。よし●とでも狙ってんのかここ?

                             

  そこまで言ったとき後ろから何かが振り下ろされる気配がした。

  

  ならば、真剣白刃取りを・・・( ゚д.∵:・..ヒデブ!!

 

  見事に、俺の手をかすめて硬い物体が俺の頭に当たった。

 

  グフォッ 痛い!!

 

  誰だよ、一体

 

 

  後ろを振り返るとそこには・・・

 

 

 

 「アイ工工工工工工!!関羽ナンデ!!関羽ナンデ!!」

 

 

 と、発言したのと同時に前の男子も

 

 

 「げぇ、関羽!!」

 

 

 と言っていた。気が合いそうだなお前。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 自己紹介終了後に授業が始まったが非常にグロッキーだった。

 

 基礎知識などは一切なくぶっつけ本番で覚えるのみ。

 

 つーか、横文字多いな。そうだ寝よう。もう一人の男子は女子に連れられて出てい

 

 っちまったし。おやすみなs 

 

 

 「今大丈夫でして?」

 

 意識を落とそうとした時に頭上から声をかけられた。

 

 非常に緩慢な動きで頭を上げると金髪の女子がいた。誰?

 

 どうやらそれが顔に出ていたようで一瞬呆れたような顔をしてからやれやれといっ

 

 た様子で

 

 「これだから日本は。まぁ、いいでしょう教えてあげますわ。イギリスの代表候補

 

  生にして入試主席のセシリア・オルコットとは私のことですわ。って、聞いてま

 

  すの!?」

 

 「おう大丈夫、RPG-2には弾頭をロックする機構がないから手で弾頭抑えるって話

 

  だったよな?」

 

 「あなた一切私の話聞いてませんよね。高貴な私の話を!!」

 

 「悪いが初対面の人間を見下したような人は嫌いでね。あんたと話すよりクリスマ

 

  スの夜にL.Aのナカトミビルにでも行くほうがマシだね。」

 

 そこまで俺が言うと俺の席から離れていった。

 

 

 

 2時間目は前の男子と仲良く頭をはたかれた。あのクッソ分厚い参考書が邪魔だっ

 

 たからばあちゃんの漬物石に代用しただけなのに。

 

 

 3時間目はクラス代表を決めるということになった。大雑把に言うと委員長の様な

 

 ものらしい。自推、他推構わないという声があり女子生徒の一人が

 

 「織斑君がいいと思います。」

 

 といったのを切欠に同様な声が上がる。俺はないだろうなとタカをくくっていたの

 

 だがそれが甘かった。

 

 「私はレンレンがいいと思います~。」

 

 とのんびりした声が聞こえてきた。咄嗟に声の主を見るとのほほ~んという擬音が

 

 似合いそうな女子だった。

 

 「それもいいかも~。」「男子が二人居るんだしここは男子の方が。」

 

 そんな声がクラス中から漏れてくる。それを甲高い声が遮った。

 

 「待ってください!納得が行きませんわ!!」

 

 先程話したセシリアと名乗った女子だった。セシリアは、男が代表になることが許

 

 せないらしく様々な罵詈雑言を飛ばしている。

 

 「大体、文化が後進的な国で暮らすこと自体苦痛なのに、男子操縦者はISの知識は一切なし。まるでサー

 

  カスの動物ですわね。一人はブリュンヒルデの弟さん、それに比べてもう一人はオムラテックとか言っ

 

  た企業の会長の孫。あんな成長のしなさそうな会社でよくやっていけますわね。」

 

 セシリアの最後に言った言葉が怒りの導火線に火をつけた。

 

 先程まで手元でクルクルと回していたペンを握り締め親指の腹と人差し指の腹をすり合わせる。

 

 無意識に力を込めていたのかパキッという音をたてペンが二つに割れる。

 

 クラス中の視線が集まるが気にしたこっちゃない。

 

 「おい、テメェ今何って言いやがった?」

 

 「成長しなさそうな企業と申したまでですわよ。随分と遠い耳をしていらっしゃるようですわね。」

 

 「あぁ、悪いが俺は少々耳が遠くてな。さっきからうちの爺さんの会社の悪口を言ってるようにしか聞こ

 

  えないんだがこれは空耳か?なぁ、ファッキンブリティッシュの代表候補生さんよォ?」

 

 育ての親の悪口を言われて腸が煮えくり返っていたがなんとか殴りに行きそうになるのをこらえる。

 

 入学初日から厄介事を起こしたくない。

 

 と言っても、怒気は隠せてないらしく隣の席の女子は泣きそうだ。巻き込んでゴメンネ。

 

 「な、あなたなんてことを・・・。」

 

 「何度でも言ってやんよ、自称紳士の国さんよォ。てめえらのせいで紛争が起きてるってこと知らねぇの

 

  かよ。」

 

 一気にそこまでまくし立てる。半ば馬鹿にしたような表情でセシリアに視線を向ける。

 

 遂に、向こうも怒ったらしく

 

 「決闘ですわ!!」

 

 言ってきた。おーおー、さすが貴族さまさま。俺みたいな庶民とは発想といい考え方が違うようで。

 

 「いいだろう、売られた喧嘩だクソッタレ。買ってやんよ!!」

 

 「言っておきますけど、わざと負けたりしたら私の奴隷にしますわよ。」

 

 「奴隷だろうが、内蔵抜き取って売るでもなんでもしやがれ。ところで勝負条件は?フェアに行くか?そ

  

  れともアンフェアに行くか?」

 

 「それはどう言う意味で?お願いかしら。」

 

 「いんや、こっちがフェアにするかしないかって話だ。」

 

 そこまで言ってクラスから爆笑が巻き起こった。最近の女子は箸が転がっただけで笑うっていう噂があっ

 

 たがマジらしい。

 

 「ふ、冬月君本気?」

 

 「男の人が強かったのは大昔の話だよ?」

 

 それが世間一般の認識のようだ。

 

 「女性が強いのはISがあるからだろ。ISがなけりゃ条件はフェアだ。」

 

 そりゃそうだろう、今の女性は『IS』がある前提でそれなのだから。

 

 「まぁ、いいフェアで行こう。」

 

 そう言って身を引く。興奮していたが今は収まってきた。

 

 「さて、話はまとまったな。それで勝負は一週間後の月曜。放課後、第三アリーナでだ。冬月とオルコッ

 

  トは準備するように。あと、織斑もな。」

 

 

 こうして決闘の日時は決まった。せめて基礎だけは叩き込もう。あと、もう一人の男子不憫。

 

 

 

 

 

 

 放課後グロッキーな状態で机の上に突っ伏していた。

 

 「なんだよ、スキンバリアーとか。わけわからんぞこれ。」

 

 一人ブツブツ呟く。アカン、家にはよ帰りたい。

 

 「少しいいか。」

 

 頭上から声をかけられたので頭を上げる。目の前には、もう一人の男性操縦者がいた。

 

 「いやぁ、今までなかなか話しかける機会がなくてな。」

 

 そう言って、そいつは笑った。なかなかのイケメンだな。

 

 「失礼だが名前は?」

 

 「俺の名前は、織斑一夏だ。一夏でいいぜ。」

 

 確か世界で始めて見つかった男子操縦者の名前だったような。

 

 「俺は、冬月蓮也だ。蓮也でいい。」

 

 「ああ、蓮也よろしく。」

 

 とりあえずお互いに自己紹介を済ました時だった。

 

 「ああ、織斑くんに冬月君まだ教室にいたんですね。良かったです。」

 

 そう言ってクラス担任が来た。

 

 「寮の部屋が決まりましたよ。」

 

 「「はい?」」

 

 おずおずと手を挙げながら一夏が

 

 「俺の部屋まだ決まってないんじゃないんですか?一週間は自宅通学って聞きましたけど。」

 

 と言ったのに頷く。

 

 「で仕方ないことなのです。・・・お二人共そこの話政府から聞いてませんか?」

 

 「・・・いや何も聞いてません。」

 

 俺の返答にハァとため息をついてから「とりあえず鍵は渡しておきますね。」と言って去っていった。

 

 「とりあえず行こうぜ。」

 

 「ああ。」

 

 

 

 

 寮につきお互いに鍵を確認する。

 

 「おまえ何番?俺1032なんだけど。」

 

 「俺は1025だ。」

 

 「そっか、じゃ行くべ。」

 

 それぞれの部屋に向かう。部屋の番号と鍵の番号を確認し鍵を開ける。

 

 部屋の中には大きめのベット。見たところだいぶいい代物だろう。こんなもんに血税使いやがって。

 

 ベットに腰掛けた時、部屋の扉が開いた。

 

 「ありゃ~~、先に来てた人がいたんだ~。」

 

 妙に聞き覚えのあるのほほーんとした声が聞こえてきた。まさかなぁ・・・。

 

 「あ~~レンレンだ~~。」

 

 クラス会で俺を推薦した女子だった。

 

 「レンレンが同室~~。よろしくね~~。」

 

 相変わらずのほほ~んとしていらっしゃいますね。

 

 「よろしく。ところでなんでレンレンなんだ?」

 

 「だって名前蓮也でしょ~~。だからレンレンなんだよ~~。」

 

 「え~っと、で名前は?」

 

 「布仏本音だよ~~。」

 

 やっぱりのほほんじゃねぇか( ^ω^)・・・。

 

 

 

 どうやら楽しそうな学校生活が遅れそうだぜ・・・。

 

 

 

 

 

 

 

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